トランスフォーマー:KINGDOM War for Cybertron ラットトラップ(ラットル)vsヴァータブレイク
トランスフォーマー『KINGDOM War for Cybertron』より
- GODBREATH BUDDHACESS
- KINGDOMラインが海を超えて
- KINGDOM:Wave1 コアクラス ラットトラップ(a.k.a.ラットル)
- ラットトラップービーストモード
- KINGDOM:Wave1 コアクラス ヴァータブレイク
- ヴァータブレイクービーストモード
GODBREATH BUDDHACESS
はい、四ヶ月ぶりですね。毎度久しぶりなこのブログだが、このヴァースでこれまでブログを書けなかった(書かなかった)言い訳を綴る私、ディスイズクルールメロディは、もうそれすらも面倒くさくなってしまったのでこの辺りで割愛する訳なのである。
そんな私が何故息を吹き返したのか、それはビーストウォーズが開戦するからに他ならない。いや、今回は国内のねじれたフィルターを通した「ビーストウォーズ」ではなく、海外準拠のブリブリのビーストラインなので、実際の発音はビィーストォウォーズッ!と、それはまるで4ヶ月の沈黙から解き放たれた今の私のように、もう尋常じゃないテンションからの野生の雄叫びである。
ビーストウォーズが今、、あ、ビィーストォウォーズッ!が今…ッ開戦するんだぜ!!
※何いってんだこいつ
KINGDOMラインが海を超えて
国内では2月から販売開始となるトランスフォーマー・ウォーフォーサイバトロンシリーズの最終ライン「キングダム」。早いもので海外のショップやアマゾンからは既にWave1の一部商品の出荷が始まり、私の手元には今回紹介するラットトラップ(a.k.a.ラットル)やヴァータブレイクの他、チートー(a.k.a.チータス)、ブラックアラクニア(a.k.a.ブラックウィドー)が手元に届き始めている。
ゴリゴリのビースト世代(はぁ~~!ゴリラァアア~だぁけぇ~~にぃ~~!)の私な訳で、今回のキングダムのビーストラインはめちゃくちゃ楽しみ!とかね、そういう次元や様々な興奮を超越して、最早「普通に楽しみ」といった悟りに到達するくらいには楽しみだった訳で。
更にはビーストウォーズの玩具のコンプリート版とも呼べる書籍「ビーストジェネレーション」も発売され、キングダムへ向けたビーストの勢いは回転数を上げていく。
そんなトランスフォーマー・ウォーフォーサイバトロンのキングダムラインから今回は最も早い到着となったコアクラス、ラットトラップとヴァータブレイクの話でござい。
KINGDOM:Wave1 コアクラス ラットトラップ(a.k.a.ラットル)


無駄な話が長い。そんな訳でキングダムラインのトイ一発目となるラットル。キングダムラインではこれまでのシージやアースライズラインのマイクロマスターやバトルマスターに変わり、こちらのコアクラスが登場。
ちなみに米アマで購入したもののKonozamaが発生し結果として国内ショップで購入となった。(ヴァータブレイクは来た)


全長は9cm前後と手のひらに収まるようなちびっこ具合だが、これまでのマイクロマスターやバトルマスターが持つ「食玩か!」と唸るようなチープさは鳴りを潜め、凄まじい密度感とディテール。
海外で先行し散々「ヤバいぜ」と言った噂は聞いていたものの、噂に違わぬヤバさにマジでヤバいぜ!とヤバさがヤバい。語彙力がバグるレベルにはヤバい。


変形の都合上、肩のボールジョイントは胴体側からでなく、背中側へ固定されているという若干変わった設計となっているが、このサイズ感であればやむ無しと言ったところ。
しかしながら可動はかなり優秀で変形の都合から膝は驚異の二重関節。それに伴いかなりフレキシブルに動きまくるわけで、この前までのバトルマスターやマイクロマスターの「肩と股に動く棒がついている」レベルの、80年代トイ感から一気に2020年のおもちゃへとドライブする感覚には目眩すら伴う。
しっかりと踵も整形され設置性も抜群。また、背面もかなりスッキリと処理されていて玩具としてのルックもかなりスマートになっている。武器はアニメ準拠のフュージョンブラスターのみだがそれだけで十分。
せっかくなので当時品とも比べてみるかと、僕が小学生の時に買ったマジモンの当時品を引っ張り出してきた。子供の頃からおもちゃで遊んだあとは綺麗に箱に戻してしまい、それをうっとりと眺める、という偏執的なこだわりを既にこじらせていた訳だが、こうしたバキバキの当時品を20年以上の時を超えて保管できているとう事を考えると、そんなちょいとアレな子供時代の僕の玩具保管状況に時を超えて感謝しかない。
こうして並べてみるとえげつない勢いの進化を感じる。進化を感じるのだが、これに関しては恐らく今後のキングダム・ビーストラインで何辺も繰り返すことになると思うのだけど、この当時品が、これはこれでの「おもちゃ最適解」を叩き出している、という再認識至るのだ。
キングダム・ラットトラップは当時品のラットルを明確にオーバーキルするほどの再現度とクオリティを持っているのだけど、反面細かい可動や繊細な変形ギミックがガシガシと遊べるようなクオリティではなく、当時品のラットルの持つワンステップチェンジギミックや扱いやすさは、玩具として、別軸での完成に既に到達している。
因みに当時品はこのサイズ感で750円。我々のサンクチュアリはやはり90年代にあるのですね。
レジェンズラインのラットルと比べるとこんな感じに。マスターピースと呼んで差し支えないであろうレジェンズラットルの背面の構成はキングダム版へと引き継がれている。
マスターピース版コンボイ(オプティマスプライマル)と並べるとこんな感じ。
既にキングダム版のオプティマスプライマルも告知済みとなり、海外パッケージは1月~2月頃の到着が予定されており、今回のラットトラップはこれらキングダム版でのスケール統一となるのだが、こうして比べるとしっかりと「ラットル」しているのに、めちゃくちゃ小さいこのヤバさが伝わるはずだ。
ラットトラップービーストモード


こちらも今後ビーストラインにて毎度確実に言及するであろう事なので、当ブログとしてのスタンスを大前提としてお伝えしておくと、キングダム版のビーストウォーズラインのビーストモードは”明確に過去のビーストモードのルックとの差別化を図っており”、これに対して僕は特に不満を感じてはいない。
全てを当時準拠にすることが最良というのはあまりにも懐古的であって、2021年にビーストを改めて出す、という流れの中でビーストモードをより先鋭化するというスタンスには特に異論はないのである。
そんな訳でラットトラップはキングダムビーストラインでは超ちっちゃいきゃわゆいガチねずみへとマキシマイズしている。
お尻からロボット時の拳がチラ見えしているチャーミングさを見せるが、このサイズ感でここまで綺麗に処理しきっている事にリスペクトしかないので、これは個人的には許容。
ロボットの時の胸部がそのままビースト頭部となっており、一切のダミーもない。
当然だがブラスターを体内に格納することは出来なかったようで、「困ったときは車体にくくりつけたろう」の精神をそのまま受け継いで脚部にマウントできるようになっている。
いや、全然いいよ!!仕方ない!だってこんな小さいのにびっくりするほど完成度高いし、もう全然気にならないんだけど、ただ、「困ったときは車体にくくり付けたろう!」は車両やメカだから通用することであって、この思考を生動物にさも当然が如くスライドさせるハズブロには狂気が潜んでいやしまいか。
当時品のラットルと。
こうしてみると背中や胴体側面、頭部などの大まかな設計はほぼほぼ変わっておらず、そこへ更にパーツを分割し、より繊細にそしてより小さく、キングダム版のラットトラップの進化っぷりがわかる。
ぴえん。
KINGDOM:Wave1 コアクラス ヴァータブレイク


ここまで書いて今回コアクラス2体のスプリット盤だったことを完全に忘れていました、ディス・イズ・クルールメロディです。(本日2度め)


2体目となるヴァータブレイクはキングダムに登場する「フォッシライザー」達と共通する骨恐竜シリーズの新規キャラクターで、ドラコレックスの骨格をベースとした女性TFとなっている。
最近活発な新規キャラクターの女性TF化だが、今回も女性……?という挑戦的なルックだぜ!
F.O.S.S.I.L. Technology
因みにこれまで、
シージにて"C.O.M.B.A.T. System"
Cybertronian Omnifunctional Modular Battlefield Assault Tech System
=サイバトロニアン 全機体対応型戦場強襲テック・システム
アースライズにて"A.I.R. Lock System"
Adaptable Interconnection Retrofitter Lock System
=適応型相互接続組み換えロックシステム
と殺人的に中2で悶絶かっこいい遊びシステムを取り入れていたウォーフォーサイバトロンシリーズだが、今回のキングダムでは
"F.O.S.S.I.L. Technology"
Fossilized Osteo-Skeletal Shield Integration Loadout
=化石化骨格型シールド統合武装
というまたしてものたうち回る程にイカした名称のシステムを取り入れている。
因みにこのキングダムのメインギミックとなるフォッシルテックを搭載したパレオトレックスや、今回のコアクラス・ヴァータブレイクは全てタカラトミー限定となっている。メインラインの共通規格を限定販売に突っ込むタカラトミーの姿勢には毎度痺れるぜ。


ラットトラップと異なり膝が軸可動になっており、それに伴い可動範囲が若干制限されている。あと全く持って個人的な意見なのだが、足首以降がかなりたくましく恐竜の足の長靴を履いているように見えて若干ファニーな感じに。
尻尾を外し剣として武器にすることでラットトラップの生ボディに銃を括り付けるクレイジーな仕様よりはかなり現実的に落とし込まれている。
また、「とりあえず尻尾は武器にしとけばオッケー」というビースト玩具のあるあるをしっかりと踏襲しており、ゴリゴリ古参のガチ老害であるところの私もこの懐古ギミックにはにっこり、である。
メガネを付けたような顔面はニューエイジビーストを感じさせ、若干可動に難点はありつつも8cm程度の低価格帯クラスにしてはかなりのプレイバリューとなっている。
ヴァータブレイクービーストモード


前述の通り、ドラコレックスの骨格がベースとなっており、脚部はロボット時の脚そのままとなっているので簡易的であればポーズ付けも可能。腕の部分は胸部の部分とワンパーツ成形となっているので可動はない。
全身プラ成形のラットトラップと違い、このヴァータブレイクは全身が鋭利なためか、尻尾や頭部に軟質パーツが使用されており、顎の部分にも軸が仕込まれており口を開く事ができるようなのだがそこがベッタリと噛み合ってしまっているため、かなりギチギチでほぼほぼ動かすことが出来なかった。
ビーストモードでくんずほぐれつさせると、「争いは同じレベルの者同士でしか発生しない!!」の某AAを彷彿とさせる結果に。
完全に余談だが、今後のフォッシライザーたちも含め骨恐竜たちは基本1色成形+サンバーストのようなグラデ感のある塗装とかなりシンプルな色合いとなり、この雰囲気はゴテゴテバキバキの90'sルックのビースト達と絡ませると若干違和感がある。実写キャラかな?みたいな。
なんなら思い切ってメタルス玩具のようなもっと馬鹿みたいにイカれたバキバキ配色でも良かったのではないでしょうか。せっかくビーストなんですし。
長かった。
以上、トランスフォーマー、ウォーフォーサイバトロン「キングダム」ラインからコアクラス2体。個人的に結構な満足感で、なんならこのラットトラップの拡大版が普通に欲しくなるくらいには良い当たりのヒット感だった。
4ヶ月ブログもブログをサボり倒していた私が言えたもんでもないのだが駆け抜けて2020年、いつもならまず間違いなく「良いお年を!」とか言って次回更新は2021年の4月辺りとかになるのだが、ビーストだけはやるんだぜ。
そんな訳でこのブログをポストすることには私はしこしことチートー(チータス)やブラックアラクニア(ブラックウィドー)のポストを練り上げているはずである。写真もとりあえず全部撮ったしなッ!


恐らく年内にまた!