トランスフォーマー:KINGDOM War for Cybertron エアレイザー(a.k.a エアラザー)
トランスフォーマー『KINGDOM War for Cybertron』より
- ESTETIKA
- KINGDOM:Wave2 デラックスクラス エアレイザー(a.k.a. エアラザー)
- エアレイザー:ロボットモード
- エアレイザー:ビーストモード
- 天空神ホルス
- ホームドラマとして見るビーストウォーズ
- 残すはタイガトロンとライノックス
- キワモノが…来ている…ッ!
ESTETIKA
前回のポストより1ヶ月と、このブログにしては頑張ってるね!
昨今と言えば、届いたX-MENコラボのアルティメットXスパンスが想像以上に出かかくてビビったり、ビーストの当時品復刻が決まり割とマジで嬉しかったり、といった程度で別段変わりのない日々を送っている。
実写TFのトイから離れて随分経っていたことも有り、これがジェットファイヤ爺さんのリデコだと言うことに全く気づいていなかったのだが、糞デカい!
なにより個人的に驚いているのはTwitterへの浮上率が異様に上がっていることで、これまでは「前回ツイートが半年前」とかザラだったというのに昨今と来たら10日に1回、あるいは2~3日に1回レベルで呟いているのである。※別に全然多くはない。
この衝動は完全にキングダムによるビースト再来のおかげ。
KINGDOM:Wave2 デラックスクラス エアレイザー(a.k.a. エアラザー)
拝啓、おいおいこんなに毎回毎回「これは傑作です!」「決定版!」「名作!」とか書いてたら、まるで俺が出されたもん何でも褒める馬鹿に見えちまうじゃねーか!!と、キレるレベルで傑作を乱発する、昨今のハズブロ様。
前回のキングダム版ダイノボットがちょっと引くレベルでどうみてもダイノボットでしかない傑作だったりと、そのクオリティの高さは、傑作を上げれば枚挙に暇がない事でおなじみのWar for CybertronのKINGDOMシリーズ。
そんなキングダムシリーズWave2のエアレイザーは、今回も相変わらずな傑作なわけで…。また私はブログに「傑作!」「似てる!」「決定版!」と、ブヒりながら書かなきゃいけないわけです。馬鹿だと思われるじゃないですか…。
そんな訳で、相変わらず糞長くなることを見越した上で先に結論をお伝えすると、このエアレイザー、またしても傑作。これまで正統リメイクの存在しなかったエアレイザーの決定版、原作劇中の姿をしっかりと再現した名作となっている。
※く、悔しい…ブルブルブル
ゴールデンディスクが予見する未来の可能性2.1
そんな傑作(悔しい…ブルブr)エアレイザーの前に一旦クールダウン。前回に続き「Wave2ではゴールデンディスクカードの示唆する未来が変わっているよ」という事で。今回付属となったオプティマスプライムのWave2未来をサイバトロニアン文字を翻訳してみたところ
LEADS CYBERTRON TO A NEW I GOLDEN AGE
サイバトロンを新たな黄金期へと導く
※NEW ”I” GOLDEN AGEの「I」が何を指すのかは不明
となっていた。
これはWFCアニメシリーズの「SIEGE」のメガトロンとの戦いにおいて、オプティマスが惑星サイバトロンのオールスパークを投棄している現状に対する「予見される未来」かと思われる。
エアレイザー:ロボットモード
※背面羽に変形ミス(たたみ忘れ)有り。以降は直っているので大目に見てくれよなッ!
ご覧の通り、シンプルにめちゃくちゃ再現度が高いのがお分かり頂けるかと思う。特筆すべきはダイノボットに続き顔面で、ガッチャマンのバイザーのようなツバ、目の辺りの造形、フェイスラインの突起と完全にエアレイザーそのものとなっている。
そもそも論として、エアレイザー自体が当時品以降はTFCCやBotcon等の特殊リメイクのみとなっており、我々がこれまでに玩具として手に取れる正統なエアレイザーは当時品のみ。
「ハイヤー!」
「ハ、ハイヤ?…どちら様ですか…?」
僕自身、何度も見直しているビーストだが、今回のキングダム版が「正しい」のか、そもそも記憶が曖昧で見返してみたところ、玩具的なディフォルメ(特に羽や胸の鳥顔あたり)はもちろんあるのだが、その他の形状も含めかなりの再現度であった。
当時品には謎の鉤爪が武器として付属していたが、今回は彼女の象徴的な武器であるリストミサイルがしっかりと付属。こちらは5mmピンでの着脱が可能となっている。
可動域だが少し癖のある内容となっているが非常に潤沢。腕・足の付け根ともに軸可動、足の軸可動は前垂れに干渉するが、前垂れ自体に可動が設けられており、非常にきめ細やかな作りに。
膝も180度とは行かないがほぼ近い形に屈伸が可能。腕と足に変形に伴う可動が付いているがロボットモードではその恩恵はあまりない形になっている。
今回のエアレイザーにおいて、個人的に唯一であり最大の欠点とも感じている部分が足首。これまでのWFC/キングダムシリーズには足首への水平軸での可動が標準装備となっていたが、今回のエアレイザーは構造上の問題なのか、何故かボールジョイントとなっており、これが思った以上に可動域が低く、これまでWFC準拠の足をイジってきて慣れている身からすると扱いづらさを感じるのだ。
これまで足首がボールジョイントで処理されていたのはラットトラップやヴァータブレイク等のコアクラス止まりであり、その他の出来が非常に素晴らしい本品において、このボールジョイントはとても残念でもある。
エアラザーと言えばマクシマルズの数少ない航空戦力であり、劇中、特に屋外では基本飛んでいることが多いキャラクター。トイデザインもその辺りをしっかりと踏襲しており飛行時のポーズ再現の際に違和感が出ないように見上げるような可動もしっかりと可能になっている。
胸部にはビーストのハヤブサ頭部をそのまま格納しており、構造自体は当時品と同様。後述となるが変形の構造も当時品に近く、それをブラッシュアップした形でここまで劇中デザインへと落とし込んでいるのは見事としか言いようがない。
当時品との比較は先の通りだが、前述の通りロボットモードは精巧とは言え当時品を現代の水準でリファインしたような形になっており、個人的に進化を感じたのは後述のビーストモードだ。
エアレイザー:ビーストモード
キングダムのビースト勢はロボットモードの出来は当然として、なによりビーストがやばいというのはあなたもご存知のとおりかと思う。今回のエアレイザーも劇中の比較的無茶な部類のロマン変形を見事に玩具に落とし込んでおり、特に当時品では処理しきれなかった足の処理はかなり健闘している部類かと思う。
また足以外にも、羽の折りたたみには大量のパーツとヒンジが当て込まれており、腕時計のメタルベルトかな?というくらいにグリングリンと曲がっていく。これにより、生物的なカーブを見事に再現し、ロボット時にはこの巨大な翼をコンパクトに纏め、劇中のデザインと玩具的なディフォルメの丁度いいラインへと落とし込みを行っている。
ビースト時の頭部は上下のスイングと回転が可能となっており、猛禽独特のエグい首の可動も可能に。また、非常に細かいパーツだがくちばしの開閉も可能。
…鳥じゃん!完全に鳥じゃん!
当時品のエアレイザーがかなり厳しい仕上がりだったのに対して、羽を広げてディスプレイスタンドにくくりつけてみると完全に鳥で、不思議な感動を覚える。これ、ちゃんと鳥じゃん。
しかしながら前述の通り、基本的な構造は当時とほぼほぼ変わっておらず、25年近くの歳月を経た正統進化にシンプルに驚く。右、完全に鳥じゃん。
天空神ホルス
どうもこんにちは、ホルスです。オシリスとイシスの息子でエジプト神話における天空神です。顔面が鳥です。
おっすおっす。
ピィエ~~~ッピェッピェッピェ!キキキキー!
キエェ~~~~~!ッピッピッピピェエピェエエェ!
…公式だからな?(公式です)
ホームドラマとして見るビーストウォーズ
ここまで触れては来なかったのだけど、エアレイザーと言えばビーストの中で最もエゲツないキャラ改変を受けたキャラクターと言って差し支えないかと思う。
女性キャラであるエアレイザーが国内では男性キャラの「エアラザー」になった話を今更するのもアレなので、細かい話は過去にポストした下記をご参照いただければと思う。
ここで個人的に気になっているのはこれまで
とキングダムのトイラインの名称を海外版のオリジナルネームへと統一し始めた公式がエアレイザーだけは「エアラザー」で通している点であって、マジで間違ってるのか、それとも国内ではエアレイザーは「エアラザー」という男性TFで乗り切る為の意図的なものなのか。恐らくは前者だが、これまでの"ビーストなら、なにやってもいいだろう"といった「公式鬼いじり」を考えるとさもありなんでもあり、恐ろしい。
NETFLIXアニメのキングダムにおいて、これまでのビーストのストーリーがどこまで掘り下げられるのか、あるいは新たな境地へと踏み込んでいくかは不明だが、とは言え30分6話前後の中でのビースト戦士大量投入を考えると、各キャラクターの繊細な描写はあまり期待できないかと思う。
先程の過去記事にも書いたのだが、国内で鬼改変された「改変デブリ」によってキャラのパーソナリティーにかなりの靄がかかってしまっているのが国内ビーストウォーズである。
エアレイザーの性別変更云々もそうなのだが、それ以上にパーソナリティーが醜くディフォルメされた結果、"国内ビーストのみ"では感じ取れないドラマ性がオリジナルのビーストウォーズにはあると感じている。
例えばエアレイザーは自身の誕生に身を挺して立ち会ったライノックスとは叔父と姪のような関係性・ドラマ性があり、チップを共有したチータスの間には姉弟のような感覚が生まれていたりする。
他のキャラも然りでキャラクター同士が家族のような繋がりを見せるシーンも少なくなく、特に以降のメタルス、リターンズ…をチータスを起点とした彼の成長譚として見ると、ビーストは驚くほどにホームドラマであったりするのだ。
「面白くなったらジャスティス」論法=アドリブばかりが取りざたされるが、個人的にそれ以前の問題として。国内ビーストはアドリブ以上にオリジナルキャラの個性=パーソナリティを殺しまくっている事が大問題だと感じている。それによってビーストのいくつかの魅力の中の一部がポッカリと欠落してしまっているのだから。
残すはタイガトロンとライノックス
BW1期のメンバーとしては残すところライノックスととタイガトロンのみとなったマクシマル勢。当初はビースト戦士「何体」がリメイクされるか?に気を揉んでいたが、凄まじい勢いでここまで揃い踏みしているので、残す両名も近いうちに確実に発表になるはず。たぶん。
※あれ、タイガトロンてリーク出ていたっけ?
キワモノが…来ている…ッ!
以上、War for Cybertronトリロジーの最終章「キングダム」Wave2より、デラックスクラスのエアレイザーはあいも変わらず傑作だぜ、というポストでござい。
さてこれまでも「他のトイラインはサボりまくるが、ビーストだけは全部書く!」と高らかに宣言したものの…
先生、フォッシライザーはビーストに入りますか!
相変わらずヤバいホネホネを書くか、あるいは次のビーストにて!期待せず待っててくれたまえよ!
おわり