トランスフォーマー:KINGDOM War for Cybertron チーター(a.k.a.チータス)
トランスフォーマー『KINGDOM War for Cybertron』より
- 厄落とし"買ってたんです"会場はこちら
- KINGDOM:Wave1 デラックス チーター(a.k.a.チータス)
- Back to 90's
- チーターービーストモード
- (What's the Story) Morning Glory?
- また来年!だが、既に書き溜めているので新年早々からビースト地獄車ァッ!確定ィ!
厄落とし"買ってたんです"会場はこちら
どうもこんにちは、2日連続ポストの私です。
気が付けば2020年が終わる訳で、ブログのポスト回数どころかツイッターの呟きすらも激減している事で、買ったのに開封すら出来ず、買ったことすらも自慢出来ず…と溜まっていく積み玩具=罪玩具による煩悩を、除夜の鐘のサウンドにのせて叩き割っていくクレイジーなブログへようこそ。
そんな訳で前回のポストでは全くと言っていいほど触れていなかった、前回スコルポノックのポスト以降か、それすらも判別がつかない最近届いた玩具達の供養を兼ねて、毎度おなじみの「買ってはいたんですよ」のお時間でございます。
まずは絶対にブログ書きたいと意気込んで写真を取るまで頑張った大量のアリコン達。本当に残念な気持ちで…いっぱいです…ッ。くぅう…。※そもそもこれから書いたって別に何も悪いことではない
現行のアースライズラインなどを筆頭に、在庫瞬殺騒動に発展したGIGAWATT、変わり種のトランスフォーマー・ナタと、フレキシブルに金をプラ塊にエクスチェンジする日々。
写真を撮れていないのだけど、限定ラインのパラドロンメディック(アース版ラチェットとライフラインのセット)やシャッタードグラスセット(SGオプティマスとらチェット)も届いてはいる。
来年こそは月1~2程度のブログポストが理想なのだけど、どうか期待しないでもらいたい。
KINGDOM:Wave1 デラックス チーター(a.k.a.チータス)
そんな訳で2020年ラストはキングダムラインのデラックスクラス「チーター」。国内ではチータスの名称で有名だが、海外オリジナルではチーターっていうか「チートァー」的な発音だった気がするのだが、国内では「チーター」がFAらしい。
パッケージデザインが変わったよ
パッケージはこれまで同様デラックス以上のクラスはボックスとなっているが、シージ、アースライズと今回のキングダムでは決定的な違いが何点か存在していて、最もわかりやすい大きな違いはパッケージ窓のデザインだ。
今回からロボとビーストの2デザインをボックスに配置しており、これに伴いフィギュア自体を見せる窓が縮小している。デザイン性が高くなっているこの変更は完全にウェルカムなのだが、個人的にキングダムがロボとビーストの両方をパッケージに載せている事にはある種の意味合いを感じており、それが前回のラットトラップでも言及した
「キングダム版のビーストウォーズラインのビーストモードは”明確に過去のビーストモードのルックと差別化を図っている"」
という点。特に前回のラットトラップや今後発売予定のオプティマスプライマル等は顕著なのだけど、パッケージに敢えてビーストモードのイラストを記載することは、これまでのルックとの差別化をより明確にするためのものではないだろうか、というのが死ぬ程どうでもいい僕の憶測となっている。
パッケージ内のブリスターが無くなったよ(憤怒)
更にキングダムラインの変更点として、パッケージ内がブリスターではなく台紙固定となっているが、これは死ぬほど残念。綺麗にしまい直せなず、また例えば中古などで今後購入する場合も、台紙ブリスターのフィギュアなどと同様に、未開封と開封済みの間に決定的な差が生まれてしまう。正直ブリスターのまま変えないで欲しかった。
カードが付いたよ
また、これまでのアースライズなどにあった星間座標マップのような、ついてて嬉しいのか嬉しくないのか何とも言えないおまけに変わり、今回からはデラックス以上のクラスにはカードが付属となっている。
このカードはPOTPシリーズ等にあった「厚紙にプリントしただけ」のようなチャチな作りじゃないマジなホログラムカードで、更に表面のシールを剥がすことでもう一柄が裏に控えているというしっかりとしたものに。これは素直に嬉しい。
何故かは分からないがチータスのパッケージにダイノボットの物が入っており、もう1体買ったブラックアラクニアにはしっかりとブラックアラクニアのカードが入っていた事で更に混乱が混乱を呼ぶ。これはエラーなのかな?それともランダムなのかな?
※カードの詳細は次回、ブラックアラクニアのポストにて。
パッケージの話で既にだいぶ長話をしてしまったでの、結論から申し上げると今回のチーター、正直言ってかなり微妙な仕上がりになっている。
詳細は後述していくとするが、特に感じたのはビーストのフォルムに重きを置きすぎて肝心のロボットが雑な仕上がりになっている点。これに関してはタカラトミーやハズブロが何処にウェイトを置きに行ったか?による造り手と受け取り手の方向性の違いなのかもしれないが。ある意味では変形ヘンケイのチータスのナンダコレ感を少しマイルドにしたニュアンスに着地したとでも言うべきか。
あと青の色味がチープ。この色味はメタリックだから成立するようなものでマットでこれとか正気か。
まずなにより、ロボット時のフォルムが打算的すぎる。
ラットトラップのポストの際に「ビーストモードは明確に差別化している」といった内容は書いたのだが、ラットトラップや今後ポスト予定のブラックアラクニア、発売を控えているオプティマスプライマル、メガトロン…と基本全てのキャラがロボットモードはオリジナルデザインの再現を目指しているという点において、このチーターは随所にビーストモード時のしわ寄せという十字架を背負いまくって、なんか色々違う結果にドリフティングしている感が半端ない。
特に明確なのは膝下。隠すつもりはないぜ!と言わんばかりにビーストの後脚が丸見えていて、ヒザ下のたくましさが尋常ではない。
敢えてのダミーを避けたことによって、異様に迫り出し馴染んでいないチーターの頭部、それをカバー出来ていないボリュームの足りない胸部側面。
また、ビースト前脚の処理はアニメオリジンのデザインを踏襲しているのだが、この構造により肩裏のパーツの干渉を受ける事でロボの手が後ろ側に全く振れないのである。これがポーズ付に恐ろしいほど干渉し想像以上にストレスを感じさせてしまう。
また、膝の可動に関しては変形による制約などではなくシンプルに可動に制限があり、曲げられるのは90度以下。今回膝下がめちゃくちゃムキムキなおかげで辛うじて膝立ちが可能となっているが、膝下の形状も含めこれでは箱ロボと同レベルではないか。というか、ここに関してはもっと動かせるように普通に改善できたのではないだろうか。
※右の写真も本来であれば左手を後方へ振り抜きたいのだが、これ以上後ろに倒せないのである…
尻尾を取り外す事でテールウィップ=ムチを武器にするが、これはメタルスチータスの仕様を踏襲している。
※所持しているのは当時品の尻尾銃
こちらに関しても当時品のチータスが腹部と尻尾に銃を仕込んでいたのに何故…?という部分で、特にラットトラップが生身の体にくくり付けてまで愛用のブラスターをキングダム戦線に持ち込んだことを考えると、じゃあお前も例の大腸ブラスターを体にくくればよかったんじゃないのか…!?
むしろ例の内臓ブラスター的なものを体に括り付けてくれてさえすれば、チータス像を脳内で補完させ、諸々のウィークポイントに目をつむれていたのではないか?というくらい、当時品の銃をもたせたところしっくり来たのだ。
更にこのムチ、なかなかなピーキー具合で、上記のように刃物面を前方に配置し手に持たせて臨戦態勢のように腕を傾けていくと90度にも到達しない辺りで自らの顔面にヒットしてしまうという仕様。
これは尻尾のカーブがキツすぎる所以で、メタルス玩具のほうがカーブが浅くムチの取り扱いも楽だった。
腕を後方へと振り抜けない可動面の貧弱さ故に構えると自身の顔へのヒットを免れず、だったらもうソードとして持たせたほうが良いんじゃないの?という結論に。
また、足に関してはWFC基準の横軸可動を兼ね備えているのだが、変形後のチーターのフォルムに干渉しないよう小型化されている為、動物前足を背面に組み込んだバックヘビーな体型との相性が悪く、即ち設置性も悪い。肥大化したふくらはぎとのバランスも悪い。
個人的にはこれが肩裏のパーツとツートップでのバットポイントで、「腕の後方への振り抜き」と「接地性と足のデザイン」が上手いこと処理されていたら、その他の玩具的ディフォルメもいくらでも許容できたと感じる。
完全に余談だがビーストの脚部をロボット時にそのままにすることでマシーンズチータスのような姿が再現可能に。接地性は皆無のため自立はほぼ不可能だが、通常のフォルムの膝下の違和感が半端ないので、こちらのほうがスッと腹落ちするような印象すらある。
しかしながらこうして脚パーツをただまずに伸ばすと、結果変形ヘンケイのチータスへと近づいていくような印象。これはMP版でも同様の印象だが、このビーストの後ろ足の処理がチーターの最重要課題であって、今回のチーターではこの問題をかなり強引な力技で解決したような印象が大きい。
Back to 90's
ラットトラップ同様に当時品と並べてみるものの、まさか可動面で当時品のほうがフレキシブルにポーズ付けできるとは思いもしなかった。これも前回のポストの際にふれたのだが、当時品は似ている似ていないを差し置いた「玩具としてのある種の到達点」に達した完成度を誇っており、今回のチータスはそういった玩具のリファインとしては残念な形になってしまっている、というのが僕の感想だ。
既にマスターピースでも発売しているが、もちろんそれをそのまま縮小して廉価版を…といった無茶な要求をしたいわけではない。玩具的なディフォルメはむしろウェルカムなくらいなのだが、しかしながら、今回のチータスはなんか色々やろうとした結果、全部裏目に出た感が半端ないのである。
更には同タイミングでの発売となった ブラックアラクニア(次回ポスト予定)が、前述の「マスターピースをそのまま縮小して廉価版に…」を、まさかの地でやりきってしまい、更にこのチーターに追い打ちを掛ける結果に。
特にオリジナルの玩具が幾度となく増産され、色違いも出まくったアイコン的で存在で、凄まじいほどのディフォルメを施されながらも玩具としてヒロイックなルックスを保っていたことを考えると、そんな「オレたちのチータス」というには心許ない仕上がりとなってしまった事が本当に残念でならない。
チーターービーストモード
はい、ここまで散々に扱き下ろしてしまったが、このチーターに関しては前述の通り、「作り手が何をゴールとし、何処に置きに行っているか?」によって大きく見方が変わる訳で、そういった意味でもし作り手が「このチーターはとにかくビーストの見た目を完璧にしよう」という考えのもとに作ったよ!というのであれば、ビーストに関してはかなりの完成度と劇中のデザインを再現していて、この点に関しては間違いなく完璧である。
前足はグリグリと可動可能なのでポーズ付けもかなり自由に可能。チーターの持つ曲線的なラインをガワ処理だけでなくしっかりと表現しており、変形パズル玩具としてのギミックは突出している。
つまり、ステータス振りでいうと「ロボットのルックス」や「可動」、「設置性」、「付属武器」などがどれも2~3/10に対して、「ビーストルック」が10/10みたいな、とにかくもうビーストモードに全振りなのである。バランスなッ!
口は開閉が可能。ビーストの眼球はオレンジ一色となっているがこれに関しては自分で目玉とか入れるだけで大きく印象が変わりそう。
(What's the Story) Morning Glory?
以上、ウォーフォーサイバトロン・キングダムラインからチーター(チータス)。
かなり辛辣になってしまったが、玩具としてのルックスは決して悪くなく、扱っている際のフィーリングも悪くはない。しかしながら、これまでのTF玩具のクオリティをシリーズを通して頭一つ~二つ底上げするようなWFC基準でいうと、
- 腕が後方へと振り抜けない設計
- 膝下にかけての見過ごすことの出来ないやっつけ具合
- 足のデザインと接地性
等の、一つ一つこそ細かいウィークポイントが重なり、総合的に残念な印象を与えてしまっている印象。
特にコアクラスのラットルがその小ささと価格帯の割にかなりの大健闘を見せていたことを考えると、玩具ディフォルメが全て裏目に出てしまった今回のチーターは本当に残念でならない。
また来年!だが、既に書き溜めているので新年早々からビースト地獄車ァッ!確定ィ!
そんな訳で駆け抜けて2020年。本年もこのTFブログの中でも一際辺境の地とされる当ブロブにお付き合い頂き、もう完全にお疲れ様としか言いようがない。
既にキングダム・デラックスクラスのブラックアラクニアは手元にあり、このポストを上げている頃には恐らくブログも書き上がっているはずなので、新年早々からブラックアラクニアのポストでビースト地獄車をぶちかまし、また1月初週頃には今回のキングダムのメインギミック「フォッシライザー」を兼ね備えたパレオトレックスも到着予定。
そしてその後はキングダムwave1のメインとなるオプティマスプライマルやメガトロンの到着と、2021年幕開けからぶち上がるしかないブルータルな展開が控えているので、来年も宜しくお願い致します。