トランスフォーマー:LEGACY レーザーオプティマスプライム from G2
トランスフォーマー『LEGACY』より
- Straight outta G2 universe
- LEGACY:Wave1 リーダークラス「レーザー オプティマスプライム」
- レーザーオプティマスプライム ロボットモード
- 黒しかいなかった過去作との比較
- レーザーオプティマスプライム ビークルモード
- トイアキュレート版…?
Straight outta G2 universe
バルクヘッドと同時期に届いていたアーシーを1ヶ月寝かせていた上に、前回ポストのレガシー版ビーストリカラー三銃士も届いているのに寝かせ、その上レガシーWave1の目玉であるリーダークラスのレーザーオプティマスがあと数日で来る…!という強烈なプレッシャーに怒涛の2日連続ポストを引っ張り上げ、そうこうしているうちにレーザーオプティマスが到着。
終日に及ぶ役付達のリモート会議の当日朝にタイミングよく受け取り、ど真面目に資料を見て、今後の方針や戦力を語っているように見せかけ、実際はwebカメラの死角となる手元でトランスフォーマーをいじっているという、私が子供の頃に描いていた通りの大人になったと実感する昨今。
そんな訳でワンダーランズ全然やれていない。これを終えれば、少しはトランスフォーマーの到着も落ち着くであろう、その前にケジメはつけてやるぜと引っ張り上がってまいりました、This si くるーるめろでぃーです。
LEGACY:Wave1 リーダークラス「レーザー オプティマスプライム」
正直なところ、WFCシリーズでのオプティマスの展開に非常に疑問を感じていた事もあり、そんなWFCオプティマスの片鱗を残すレーザーオプティマスには非常に懐疑的であった。色々言いたいことはあるのだが、まず一番に触れておかなければならない重要な点があるので、大前提としてそこに触れておくことにする。
OPTIMUS MUST BDSM
説明するのであれば、アースライズ時代に遡る。オートボットのリーダーだというのにネチネチと悩み続けるNETFLIX版オプティマスへの辱めなのか、アースライズ版のオプティマスの梱包は正義のリーダーであるにも関わらず、必要以上に股間を蹂躙するようなドM向け梱包となっており話題に。もはやTFファンの間では常識レベルのネットミーム化を果たしていた。
ネットフリックス版は窓付きのボックスだったが今回のレーザーオプティマスは窓なしであったため、恐らく誰もが期待していたと思う。
オプティマスは今回もっとえげつないドM緊縛姿で梱包されているに違いない
…と。
そういった期待値は「クローズドのボックス」という、出荷時すらも中身の見えない状況で最高潮に。誰もがその箱の中身でとんでもない縛られ方をしているオプティマスに期待をしていた。
「最近のハズブロは固定具が紙紐だったが…もしかしたらオプティマスだけは荒縄かもしれない…」
「も、もしかしたら、今回は縛られた上で吊るされているかもしれない…」
そんな多くのファンの期待を受け、遂にレーザーオプティマスの梱包が解禁される。
…ダメだ、申し訳ないがこんな梱包で満足できるとでも思っているのか。やり直し。何普通に梱包されてるんだよ。やり直しだよ。もっととんでもない格好で縛られて来い。
俺らの期待を裏切りやがって…というか、もはやロボットですら無いなんて。正直がっかりだよ。
レーザーオプティマスプライム ロボットモード
冒頭から冗談と脱線が続いたが、今回のレーザーオプティマス、結論から言えば「悔しいけど、めっちゃカッコイイ(ビクンビクン」といったところである。
以降、詳細は書いていくが、身も蓋もなく言ってしまえば過去の傑作であるWFCの後継である以上カッコよくないわけがなく、更に男のロマンであるミサイルポッドなどのギミックも有した馬鹿でか肩パッド付き、とつまりカッコいいに決まっているのだ。こんなもん、カッコいいに決まっている。
しかしながら、そうした過去の努力の結晶とほとばしる男のロマンを利用し、メチャクチャなコストカット(と言うよりはリーダークラスで販売するための採算合わせ)や精度の低さ、更にはレガシーラインの持つ珍妙さ等、随所に気になる点は多々あり、両手離しで喜べない、という何ともファジーな内容となっている。
まずこれは致し方なしであろう部分ではあるが、背面足裏に大きな肉抜きが目立っているのが何よりも目につく。これまでのシージ版、アースライズ版のオプティマスの特筆すべき点として、どの角度から見ても雑な肉抜きが存在しない部分が突出しているという点。
※画像はアースライズ版
シージ版は足裏も細かい変形を兼ね備えたギミックが足裏を埋めており、アースライズ版はそれが簡素化したものの、足の裏はしっかりとガワで埋まっていた。
そもそも今回のレーザーオプティマスの下半身はそんなアースライズ版から多くのパーツが流用されているが、今回はそんなふくらはぎへの気配りがオミットとなっている。
これは非常に残念ではあるのだが…。しかしながら、肩に馬鹿でか男のロマンがそそり立っている点を考えると、恐らく採算を合わせる上でどうしようもなかったのであろう、と。いくらでも想像の余地が生まれてくるのでこちらはもう致し方なしなのだろうと勝手に考えている。
また、アースライズ版で感じた「廉価版の最強のオプティマスを作ろう」という強い意志により、指の開閉というジェネレーションズラインでは信じられないギミックを有していたことに対して、今回のレーザーオプティマスではそこもオミットになっている。
エナジョン武田信玄のアレ
またレガシー版バルクヘッドやアーシーでも触れた、若干斜め上のエナジョンウェポン。今回も2種が付属している。もともとレーザーオプティマスプライムの主要武器といえばソードであるため、ソードの付属はわかるのだが。
またしてもよく分からない珍妙な物がついている。オフィシャルの説明でこれは斧、とのことであるが、前回のアーシーに付いていたエナジョンチャクラムといい、とにかく昨今のハズブロの気分は「円」なようであり、アックス…?といった見た目に。
こんなもん、完全に武田信玄が持ってるアレじゃねーか。そんなわけで思いっきり風林火山って書いてやったぜ!ざまーみろ!(は?)
この2種は連結可能であり、相変わらず珍妙な長物へとグレードアップする。レーザーオプティマスといえば剣と書いたが、昨今の「TF玩具あるある」の法則が発動し、この剣も単体では短く、結果として「エナジョン武田信玄のアレ」と連結しないと最大のパフォーマンスを引き出せないのが癪である。
その他ギミック
有り体に言えば、ただただカバーを開いた中にクリアパーツのレゴみたいなものが入っているだけなのだが、しかしながらこれは確実にミサイルポッドであり、そして大正義なのだ。
10年前であればここからなにか飛び出したり、光ったりしたのかもしれないのだが。しかしながら、このポッドからミサイルが煙の尾を引いて四方八方に射出されていく姿が私には見えるので個人的には満足である。
そしてマトリクスギミック。このあたりもアースライズからの続投ではあるのだが。格納されているマトリクスは微妙に形状が違うという謎のこだわりが詰まっている。
これに関しても恐らく今後私はこれを取り出して手に持たせる(ソードにも付くのだがそもそもつけてすらいない)、という遊びはしないのだが、独立したマトリクスが胸に収まっている、という事実が重要だと感じてる。
頭部めり込み気味かつギッチギチ
頭部はレーザーオプティマスを象徴する角が増えた形状。追って比較も出すが頭部のサイズはこれまでのオプティマスよりも若干小さく、縦に潰れた印象がありレーザーオプティマスの持つマッシブが強調されるような見た目となっている。
これは個体差なのかもしれないが、私のものはこの首の接続が引きちぎれるんじゃないかというくらいにギッチギチに固く、シリコンスプレーが必須レベル。
更に首のボールジョイントが寸足らずで首が短い印象が強く、そのためにこれまでのシージ・アースライズ版では出来た若干の見上げ・見下ろしが一切できない。
その他の可動の部分は一切問題がないなかで、何よりも重要である頭部がこのような状況というのは個人的にはかなり深刻な問題点でもある。
その他の可動とか
可動面に関して一切触れていないが、下半身は前述の通り多くのパーツがアースライズ版の流用となっているので大抵のことはできる。というか、上半身も作りは違えどほぼほぼ同様の構成の為、触っている感覚はアースライズ版等のオプティマスに近い。
最も大きな違いはこの馬鹿でかい肩ミサイルポッドの存在で、当然ながらこちらが肩周りの可動を大幅に制限してくるのだが、変形上の構造も有りこのポッドは上と内に逃がせるようになっており、剣を振り上げるようなポーズもぎりこなせる。
これは好みの問題でもあるのだが、これまでのレーザーオプティマスは基本この肩パーツが腕と一体型となっており、腕を上に振り上げると肩が回転し後方、あるいは地面に向かって伸びる違和感の塊になることが多かった。
※お互いに顔を向けているがレーザーオプティマスに視界には肩パーツしか見えていないの図。
今回は腕と肩パーツを分離させることでそうした違和感を克服しているのだが、しかしながら、肩パーツに一切の回転軸がないため常に肩に鎮座し続けるツインタワーとなり、ポーズによってはオプティマスの視界にはこのミサイルポッドしか見えていないのでは?という別の違和感も巻き起こっている。
黒しかいなかった過去作との比較
だいぶ長くなったが過去作との比較。
色々とひっくり返してみたが黒い奴らしか見当たらなかったので
・リヴィールザシールドベースのレーザーオプティマスベースのBOTCONスカージ
を引っ張り出してきた。
前述の通り、何れも肩のパーツは腕と一体となっており、今回のレーザーオプティマスの大きな違いはこの肩パーツを腕から切り離した部分であろう。
もはや出ないわけがなく、そして絶対に買ってしまうと運命づけられているブラックコンボイ=スカージ。スカージにもこのエナジョン武田信玄の奴つけるんだろうか。
レーザーオプティマスプライム ビークルモード
だいぶ長くなっているのでビークルは駆け抜けて行く。
ロボットモードの際は色々と装飾は違えど其処此処に過去オプティマスのフレイバーを感じることが出来たのだが、ご覧の通りビークルのルックには大幅な変更を感じられるはずだ。そしてやはりG2のビークルは基本クソほどカッコいい。
とは言え下半身はアースライズ版から大きく流用されているため、車体後部が長く若干のキメラ感はある。というよりか、全体のバランスで見ると車体の前の部分が若干小さい、といったほうが正しいのかもしれない。
そしてこれまで一切触れて来なかったのだが、当然ながらタンクローリーが付属する訳で、このルックが唸り上がるほどカッコいい。春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は努めて、G2オプティマスはタンクローリーと、かの清少納言も枕草子で触れているように、G2オプティマスとタンクローリーの組み合わせはぶち上がるのだ。
タンクローリー自体もアースライズ版同様に自立が可能。また、車体後部の形状がアースライズ版から大きく流用されているためオプティマスプライムのコンテナも連結可能である。
このタンクローリー当時品よろしく展開しバトルステーションへと変形するが、これは当時のアースライズ版でも触れたようにあまりプレイバリューは感じられない。当時品のギミック満載具合に比べるとこちらは魚の開きに砲台が付いた程度で、且つ砲台もどこかを持たせてどうこう~という訳ではないので、我がレーザーオプティマスも腕を上げる程度で収まってしまっている。
更に。この砲台の砲塔は外れるのだが、相変わらずの小ささでなかなかに厳しい。
というか、昨今のトランスフォーマーは殴り合いで戦うしか無いんじゃないのか?というくらいに武器がショボく、またWFCラインでそれらウィークポイントを補っていたフォッシライザー等のバラして武器に変形するロボットたちも、レガシーでは不在となっているので、レガシー戦線、拳の戦い待ったなし、と言った様相である。
トイアキュレート版…?
以上、レガシー版レーザーオプティマスはこんなもんカッコいいに決まっている、といったところ。しかしながら細かい部分で色々と気になる点は多く、ことオプティマスに於いてはあれだけ心血を注ぐハズブロ・タカラトミーがこうした細かな取りこぼしをするというのは、シンプルに、多々ある制限の中で最大のパフォーマンスをした結果なのではないかという、珍しく子供のように駄々をこねずにフィニッシュでございます。
とりあえずWave1であーだこーだ言いたいアイテムはすべてポストを終えて、ようやく一段落だぜと思っていたら、なにやらビースト関連の「当時玩具再現カラー」とかいう企画も走り出しているようで、既にキングダムラインのテラソーやスコルポノック等の当時品玩具カラーを再現したアイテムがポロポロとリークが出始め震えている。
しかしながら、しばらくはワンダーランズをやる。今夜からやる。おそらく次回はwave2か、あるいは全く関係ない話を突然するかもしれない。震えて待て!
おわり