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トランスフォーマー:LEGACY プライムユニバース アーシー(Prime Universe Arcee)

トランスフォーマー『LEGACY』より

ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界

前回のポストから1ヶ月も空いていないのでだいぶまともな方じゃないだろうか?とも思いつつ、新シリーズのレガシー解禁にしては、だいぶ前のめり具合も控えめなのが実際のところである。

前回のバルクヘッドのポスト頃には既に届いていた同レガシーラインのプライムユニバース・アーシーだが、Twitterでちょっとネタにした程度(しかもあんまり受けない)ですっかりと放置、そうこうしている間にビーストリカラー三銃士がやってきてしまい、遂にはG2オプティマス週末には届きそうという逼迫具合にようやく引っ張り上がってまいりました、ディス・イズ・くる~るめろでぃ~です。波波は気分です。

 

せっかくの新ライン「レガシー」の幕開けであるにも関わらず、一ヶ月間放置である。何をしていたというのか!あえて言おう「ワンダーランズ」であると!

ぶっ飛んだ世界観でひたすらレアリティの高い武器を掘りまくるハクスラゲーム、ボーダーランズのスピンオフ作品。ずっとこれをやっていた。だからハクスラはダメだ。生活のすべてをハクスラに捧げることになる。実際のところ、リモートでの始業前にあえて早起きをしてワンダーランズ、昼休憩と称して飯を食いながらワンダーランズ、夜は子供を寝かしつけた後、新聞配達のバイクサウンドが聞こえる頃までワンダーランズ…を繰り返す日々。

そしてこうして書いている今も!死ぬほどやりたい!更に言えば、明日からはこのワンダーランズの第一弾DLCが配信になる。これが配信されたら終わりだ、また一月は行方不明ゾーン!!確定ぇ~~~い!、である。

 

LEGACY:Wave1 デラックスクラス「プライムユニバース アーシー」

レガシーラインWave1から前回に続き「プライムユニバース」のアーシーだが、これに関してはもう冒頭ではっきりさせておくが、皆さんも御存知の通り非常に微妙である。恐らく既に各所でこんな話が頻発しているであろう残念具合で、無意味に逆張りをする気にもならない、これじゃない感。

レガシー発表当初に感じていた「そもそも傑作の当時のプライム版トイがあるのにプライム作品のメンツを今更箱ロボにする意味あるの?」といった暗雲、そういった疑問と不安を、レガシー版バルクヘッドは一発で消し去ったのだが、見事にこのアーシーが連れて帰ってきた感じ。お、おい、これやる意味あんのか?

 

プライムユニバース アーシー ロボットモード

バルクヘッド同様にアニメ作品「トランスフォーマー・プライム」に登場するアーシーをG1ラインの世界へと引きずり込み、G1ルックへのリフォーマットを行ったようなルックス。

まず大前提として、このG1ルックへと再構築した「箱ロボ」姿が良くないからダメ等といった理由で、これから延々とこき下ろすわけではない、という点をご理解頂きたい。アーシーはプライム版のような女性的・曲線的なラインであるべき等の懐古によるバッシングではなく、玩具として、当時のプライム版アーシーと比べブレイクスルーも感じられず、むしろ退化しかしていないような状況、という点が今回の問題である。

 

まず何よりも目につくのは足に大胆に残された分割されたタイヤパーツだ。前述の退化は明確にこの点を指し、恐らくこのレガシー版アーシーの最大の問題点。

 

諸々すっ飛ばし、当時品との比較を行ってしまうと、既に10年近く前のプライム版トイにて実現出来ていたバイク後輪の脚部への収納が、10年後の最新トイで出来ていない、更に言えばタイヤを何のギミックもなく分割し括りつけておく、という体たらくぶりに本当にがっかりでならない。

これが当時傑作とされたプライム版トイの「アーシー」への、10年越しのG1リメイクとしての回答だというのか。

以前のバルクヘッドのポストの際にも言及したかもしれないが、国内ではあまり評価の高くない「アニメイテッド」や「プライム」だが、しかし玩具という部分では一つの隆盛を迎えたポイントだったと認識している。それはバルクヘッドのロボ→車へのクレイジーな収縮具合であったり、このアーシーのタイヤのスマートな処理もそうである。

 

そしてもうあまり細かく言及する気も起きないが可動面においても同様である。詳細は後述するが、今回のレガシー版アーシーは前トリロジーに当たるWFCの基準を引き継ぎ、足首の水平可動を備えてはいるが、それ以外の部分、特に下半身周りの可動が壊滅的で、膝に関してはバルクヘッドのような箱ロボ型で無いにも関わらず、90度の屈伸も出来ない。

 

更にすっ飛ばして、ビークルの話まで突っ込んでしまうが、今までに上げたタイヤの処理が激甘な部分や足の可動は、変形機構に起因する部分が大きく、昨今稀にある「変形機構(ギミック)を優先した結果、そこを追求するあまり他の部分が蔑ろにされる」ような一連の流れを感じる。※キングダム版ビーストスコルポノックのような。

accaii.com

 

プライム版のような足を折りたたむような変形機構ではなく、足の中に渡されたパイプを軸に延長するような機構となっており、プライム版であった折り畳むためのふくらはぎの空洞部分にタイヤを配置しスマートに処理するということがこのパイプのために出来ず、更にこのパイプ上のものは何故か屈伸方向には90度も曲がらないのに、変形のために逆側へは90度以上曲がるようになっているという有様。

屈伸に関しては膝裏部分の切り欠けでいくらでも調整できるだろうに、本当に何を思ってこのような形状にしたのか。

 

既にだいぶ辛辣にブチかましてしまっているが、可動面はこれだけに収まらず。足首やつま先の可動も非常に限定的で、特につま先可動は強度保持の為かクリックのような角度調整となっているが、これが細かいニュアンスが再現できないため、非常に取り回しづらい。シンプルに立たせづらいのだ。

また前述のパイプパーツと脛のガワの接続は甘く、膝を曲げると必ずと行っていいほど骨となるパイプと膝のガワが外れるストレス発生装置である。

 

…と散々ぱら言いたい放題いったのだが、もちろん良い部分も有り、デラックスクラスであるものの手首や腰の回転がついており、後頭部に大きなスリットが入っているため顔を見上げるような動きに対応している。

 

かなり辛辣に書いてしまったが、弱めではあるものの「?」はまだ続く。

レガシーラインのメインギミックとなる「エナジョンウェポン」も円状の物を分割して装備可能と、なかなかに意味不明である。アニメ版を象徴する2丁拳銃でも無く、またトイ版にあったブレード再現としてはあまりにも斜め上。

「円」という点であえて言うのであれば古代インドの武器?であるチャクラムに近い。おそらくレガシー版のアーシーはこのエナジョンチャクラムをくるくると回し敵へと投擲するのだろう。

 

既にあっちこっちへと配置換えをしているが、背面に配置されるバイクの前輪は取り外してバーニアのように配置が可能。シルエットとしてG2版のロードロケットを彷彿とさせる。こうしたギミックも含めこのアーシーはG2ロードロケットへのリデコを念頭に設計された可能性があり、というか昨今のリカラー・リデコ鬼車具合や、レガシーのG2へのアプローチ具合を見ると非常に高い気もする。

 

また、これに関しては完全に謎機能であるが、背面に配置されるバイクのフロントカウルが外れる。しかし、バルクヘッドのように外して盾にできるような凸や穴も無く、ただ、シンプルにスッキリした見た目になる、程度の楽しみ方となる。

全くの余談だが、こうしたロボ変形後の「ビークルの名残」のような余剰がなくなると、一気にアニメの背景にいるモブロボ感が増す。よく、付いたまんまじゃねーか等と騒がれるパーツも無かったなかったで地味になるだけなんだぁ、と。

ただ、足のタイヤ、お前だけは許さん。

 

アーシーおばさんのワッフル

さて、既にTwitterでも触れているのだけど、先程触れたエネルゴンチャクラムの他、アーシーにはメインウェポンとして何故かワッフルメーカーが付属してる。

 

昨今非常に意識が高まっているジャンダーレス社会の中での、ハズブロ「女は黙ってワッフルでも焼いてればいいんだ」という時代に激しく抗う、非常に過激且つ非人権的な主張を製品に落とし込んでいるのでは無いかと推測するが、とにかく、アーシーはレガシー戦線の中でもワッフルを焼くことを強要されているようであり、これはつまりウーマンTFライツの尊厳とスパークを踏みにじる暴行である。なかなかにアナーキーだね。

 

冗談はさておき、既に死体蹴りに近い状況ではあるが、追い打ちをかけるように何で戦ったらいいのかよく分からない謎武器しか付属していない、というのは割とまじで大きなウィークポイントである。

普通にエナジョンピストルを二丁付属するんじゃダメだったんですか。

 

プライム版トイとの比較

既に前パートのディスりで一部言及しているのだが、プライム版の当時品との比較。

右からファーストエディション版、国内アームズマイクロン版、今回のレガシー版となている。何度も言うが箱形状でアーシーの魅力が下がっている…等と云ったどうでもいい主観の好み論を講じるつもりはなく、なんなら今回のレガシー版も全体のまとまりやバランス感としては特に問題は感じてはいない。

ただとにかく構造の部分で退化してしまっている点のみが突出しており、これらを並べて「どれが一番新しいと思う?」と聞いたときに間違いなく過去作のものが選ばれるであろう状況が残念で仕方がない。

もはやプライム版のアーシーの話であるが、当時品は変形の構造上図らずも?実写映画版のアーシーのような一輪ロボモードへも変形が出来た。

 

 

プライムユニバース アーシー ビークルモード

これまでのWFCライン、特にキングダムのビースト勢で顕著だったのが、

  • ロボットモードに問題がある場合、それはオルトモードの仕上がりを高める為のしわ寄せである

という法則性。

私としては、

このレガシー版アーシーにはもうそこしか残っていないんだ…!頼む…!ビークルモードよ…ッ!神がかっててくれぇえええぇぇ!うわああぁああああ!!!

といった最後の拠り所であったのだが、仕上がりはまずまず、ともう出る屁もない状態である。握りこぶしも見えちゃってるし。

ただ、前述の通り、それがロボットに多大なる影響を及ぼしているにせよ、変形の構造はこれまでのプライム版アーシーから一新され、腕の処理がテールへと周り意味合いが出たりと大きな変化が有り、変形自体は楽しめる内容となっている。

 

また、バイクの形状もヘッドライトが2個になり、カワサキのNinjaZX-7R味がある。そういった点で見れば、サイドカウルの付き方もずいぶん現実的な気がしてくる。

 

ハンドルのグリップ含め、ライディングは明確にコアクラスに寄せたサイズ感になっている。が、私が所持しているコアクラスがビーストくらいなので、ラットトラップ(ラットル)を乗せてみた。

ちなみにラットルはビースト本編でも「アーシーおばさん」について言及したことがあるが、これは英語版の声優の中の人繋がりネタである。

 

 

ビーストリカラー三銃士を連れてきたよ!

以上、レガシー2発目のアーシー、もうこれ以上は何も言うまい。

冒頭で触れた通り、唐突にレガシーにぶち込まれたビーストリカラーの3体は既に到着し、ワンダーランズをやる間も惜しんで画像は準備した。恐らく書く。とは言え、基本はリカラー。ましてチーター型はもう既にチーター、シャドーパンサーにリデコのラヴィッジ、更に拡大版のタイガトロンにそのリデコのミュータントタイガトロンと、ほぼ同型を5回も既に擦り倒しているのだ。

流石に書くことがないので、以前触れたレガシーのリークと昨今徐々に発表されつつある以降のレガシーラインとかの話がしたい。

あとは、G2レーザーオプティマスが到着がこのポストを書いている際に確定したので、その話もやろうと思うが、正直なところワンダーランズのDLC次第みたいなところはある。

 

終わり