トランスフォーマー:SHATTERED GLASS COLLECTION シャッタードグラス スタースクリーム a.k.a SGスタースクリーム
トランスフォーマー「Shattered Glass Collection(2021 hasbro toy line)」より
暗黒チェンジ!
気付けば単スパンで4連投、お盆休みという事で昨今は驚くことに凄まじいスパンでポストしまくっているわたくし、くるめろのドープネスタイムでございます。ここまで頻繁にポストするとド頭にする無駄話も枯渇するのだナァ…と驚くばかりだ。
そんな訳で怒涛の限定ラッシュ4回目、またしても海外販路限定、国内導入不明のアイテムとなっているがそれに関しても散々ぱら書いたのでもう出る屁もない。
しかしながら、消費活動は止まらない。昨今はと言うと、プレミアムバンダイにてゼンカイジャーに登場するステイシーザーの「ギアトジンガー」やミニプラ「バトルシーザーロボ」を予約したりの日々である。
気付けば幼少よりタカラトミー玩具の申し子のような存在だった私なのだが、ゼンカイジャーはちょっと異常なまでに面白い。そしてステイシーは可愛い。
これまでライダーや戦隊に登場する2.5次元イケメン舞台俳優みたいな存在には「イケメンだけどみんな顔がカッコよすぎて顔全然覚えらんない」程にしか感じなかったというのに、毎週日曜テレビの前に正座し「ステイシー可愛いなぁ!おい!」等と若い男の子に沸き立つ事になろうとは!恐ろしいな!特撮!
シャッタードグラス スタースクリーム
これまでSGオプティマス、SGラチェット、SGブラー…とオートボットの面々ばかりの商品化が続いたが、前回のSGメガトロンに続き"ヒロイック・ディセプティコン"の2体目シャッタードグラス展開の「スタースクリーム」が到着した。
ボックスはSGブラーやSGメガトロン同様の仕様となっており、ボックスの一部(インシグニア等)はニスを引いたようなテカリのある若干凝った仕上がりとなっている。
SG展開では通常ユニバースの"ヒロイック"オートボットのキャラカラーがSGユニバースの"ヒロイック"ディセプティコンに適用される事が通例で(これは敵対する"イーヴィル"オートボットも然りなのだが)SGスタースクリームのカラーは通常ユニバースで研究者の同僚だったとされるジェットファイアのカラーが元ネタとなっている。
大掛かりな改修が必要だったSGメガトロンと違い、SGスタースクリームは元となるシージ版スタースクリームのリカラーの範囲に留まっている。
元となるシージ版スタースクリームの可動だが、やや難点のあったシージ版メガトロンと違い、全体的に非常に良く出来ている。詳細はシージ版の際のポストを参照。
ただ、当時のポストにも記載をしているのだが、これはシージ版登場までのスタースクリームの玩具事情がかなり不遇の焼け野原状態だったという問題を「解決した」という結果に基づくもので、以降も良作が多数排出されていったWFC基準で見ると既に気になる部分があるというバブルっぷり。WFCシリーズは化け物か。
シャッタードグラス界のスタースクリームは信じられない程のナイスガイで、通常ユニバースと合わせても随一のヒロイックなマインドを持つキャラクターなのだが、シージ版のスタイルは勿論だがカラーリングも相まってルックも一発で正義と判別できそうな姿に仕上がっている。シンプルにカッコいい。
そもそも通常ユニバースのスタースクリーム自体も黙っていればイケメン、いや、黙って、余計なことしなければイケメン、いやいや、黙って、余計なことしないで、自信過剰な言動を控えて、惨めなへつらいを見せなければイケメン…なので。日々世界規模でバカにされまくるスタースクリームの評価は全てそのマインドが問題なのだということがよく分かる内容になっている。
これは以前にも触れているのだが、シージ版のスタースクリームは変形・構造のおかげで見上げるようなポーズが可能となっており、この可動によって空を飛ぶキャラとしての魅力を最大限に引き出すことが可能となっている。個人的にこの型でとても気に入っている部分だ。
またこちらも当時のポストで触れているがとにかくモールドおばけで、ほぼ白一色になった姿でもあまり間延びせずに締まった印象となっている。
またBOTCON2008版がギャラクシーフォースのスタースクリームのリデコだった(画像左)ということも有り、SGスタースクリーム=腕から伸びるブレード、という印象が非常に強かった。
そういったこれまでの意匠を引き継ぎ、今回の2021年版には「エネルゴンソード」が付属している。
この剣は2対に分割が可能となっており、合体時もしっかり持てるように片側の持ち手が長くなっている。
また持ち手の他にも5mmピンが別途配置されており、腕にマウントすることで当時品の再現も一応は可能となっている。
スタースクリームに手持ちの剣というイメージがあまりなく、というかそもそもTF界の手持ち剣キャラってドリフトやウィンドブレード、ブラジオンなどの侍キャラが多い印象の為、二刀流を振り回すSGスタースクリームは意外と新鮮だ。
※こちらのゴールドバグはBOTCON2008のアイテム
またIDWコミックにおいて既に発売済みor決定している、SGオプティマス、SGラチェット、SGブラー、SGゴールドバグ、SGジェットファイヤに、剣を持ったSGスタースクリームがボロボロの状態で取り囲まれているアートが公開済み。コミック展開が非常に楽しみである。
余談だが、国内のリーフ取り扱いもSGだと即完とかあるのだろうか。なにそれ、怖い。
SG史上最も悪い冗談みたいな存在
SG展開は基本となる「善悪の反転」がよく取り沙汰されるが、個人的にはそれ以上に「キャラの性格の反転」がとにかく強烈で、その内容は時として頭を抱えてしまうような悪い冗談の連続である。
※ストラクサスはSG世界では「ダークマウントの詩人」と呼ばれ、詩を歌うのである。悪夢である。
個人的にそんなSG世界の中でも群を抜いて悪い冗談みたいな存在がSGスタースクリームであると感じている。
例として。SGスタースクリームは過去に2回BOTCONとTFSS(TFサブスク)にて商品化され、その際にキャラクターを説明するテックスペックカードにキャラクターのバイオが記載されているのだが、それを当時品とのトイ比較と合わせてご紹介しよう。
※全編通してド素人の翻訳です。参考程度に。
二重の黄ばみ~~~アアァ~~~!※比べたら当時品めっちゃ黄ばんでてすごく悲しい、という意味。
BOTCON2008年版
スタースクリームはその若さでサイバトロンにあるクリスタル科学大学を主席で卒業した素晴らしい科学者の1人だった。オートボットとディセプティコンによる”グレートウォー”が始まった時にオプティマスプライムはスタースクリームを仲間に加えようとしたが、彼は拒否する。結果としてオプティマスはクリスタルシティの破壊を命じ、スタースクリームは恐怖の中でそれを見ていた。その直後、スタースクリームはディセプティコンに救出され、自身の決意を決めることとなる。
彼はメガトロンに人生を捧げる事を誓い、オートボットと戦うために自身の化学技術を注ぐことを決める。彼が研究する中でメガトロン独自の技術をベースに、より複雑なトランスフォーメイションを設計し、オプティマスの圧制に効果的に対抗できる武器を開発した。
彼は厳格な態度と情熱的な希望で仕事へと取り組んでいる。いつの日か、破壊のためではなくサイバトロンの再興の為にその技術を使う日が来るだろう。
ここではベースとなるSGスタースクリームのバックボーンが語られているが、大学を主席で卒業し、その能力はイーヴィル・オートボットにヘッドハンティングをされる程と伺える。バイオ内にはさらっとメガトロンの忠誠へと人生を捧げる等と、なかなかにナイトメアの雰囲気を呈しているが、TFCC版では狂気がさらに加速する。
※変形工程が間違っているのだけど、私はこのルックが好きなのでずっとこうです。
TFCC版
優しく、謙虚で、信じられないほどの科学的な考え方をもっているスタースクリームは全ての仲間達から愛されている。
メガトロンの一番の側近でありパーソナルメディックとして、スタースクリームのリーダーシップと技術は有効に活用されている。カリスマ的で有能な指揮官であるにも関わらず、スタースクリームはメガトロンこそがディセプティコンのリーダーに最も適していると考えている。
また、彼からの抗議がすぐにでも飛んで来るだろうが、スタースクリームはディセプティコンの中で最も洗練されたハンサムであると多くの仲間が思っているのだ。
彼は偽りのない議論こそがオートボットとの戦争を終わらせるための鍵であると信じている。
…以下性能の紹介文へ続く
優しく謙虚!
リーダーシップ!
カリスマ!
有能な指揮官!
洗練されたハンサムとみんなが思ってる!
偽りのない議論!
キモい!そう、このスタースクリーム、普通に清廉潔白過ぎてむしろちょっとキモいのである。
更にSGスタースクリーム(with SGメガトロン)の快進撃は止まらない。
スタ「マイティ・メガトロン!あれですよ!~」(指パッチン!)
メガ「もちろんだとも!君は天才だな、スタースクリーム!」
※その後も
スタ「グレートリーダー!(メガに向けて)、ならば私が提案したいのは~」
と、この二人はSG世界では始終お互いを必要以上に尊重したイチャイチャぶりでSGメガトロンはSGスタースクリームこそがヒロイック・ディセプティコンのリーダーに相応しい!とか言っていて、SGスタースクリームは謙虚でナンバー2でいいですよ的なスタンスでSGメガトロンを尊敬していて、つまり普通にキモいである。
綺麗なジャイアンを見ているような違和感に近い。結果としてい良い方向に事は進んでいるのだが、凄まじい悪夢のような冗談。
だいぶ余談が続いてしまったが、これらはあくまでもこれまでのシャッタードグラスなので、今後のSGスタスクとSGメガトロンがどんなキャッキャウフフを展開するか、乞うご期待である。
シャッタードグラス スタースクリーム:ビークルモード
シージ版を使用しているので当然ながらテトラジェトに変形するのだが、SGメガトロンのようなタンク→ジェットという大幅な改修は無いため、特に専用のアレンジなどはない。
ただ塗装はオリジナルのシージから大幅に変更されており、元ネタであるBOTCON版をかなり意識した配色となっている。特に機首部分の塗装は明確にギャラクシーフォース版を意識しており、インシグニアの位置もBOTCON版を踏襲するような位置へ。
ギャラクシーフォース版も強引に言ってしまえばテトラジェットなので思った以上に違和感はない。
ちなみにTFSS型はF18っぽい戦闘機へ。こちらはリデコ元であるコンバイナー版スカイダイブと同様。
サイドスワイプに決まっている
以上、Shattered Glass Collectionより、シャッタードグラス・スタースクリーム。
これまでWFCトイをメインに展開がされているシャッタードグラス・コレクションだが、以降のリリースはゴールドバグと大物ジェットファイヤーと少しばかりオートボットへの戦力の偏りが気になる所。
ヒロイック・ディセプティコンにも増員を!ということで、リカラーと言ったらこの人サイドスワイプがシャッタードグラスで出ないわけがない!と勝手に期待に胸を膨らませている。
いやいや、サイドスワイプはオートボットでしょうがよ…と思われた方も多いかと思うが、SGサイドスワイプはSGオプティマスに半殺しにされて正義のディセプティコンへ鞍替えしたという経歴を持ち、マイクロン伝説のランページ(海外ではアルマダ・ホイルジャック)の象徴的な胸の傷を利用した設定となっていたのだ。
G1ベースで考えたらサウンドウェーブも出てほしいところなのだが、BOTCONアイテムでは車に変形したサウンドウェーブを如何にして再現するか、スペースクルーザーなのか、ラジカセなのか。
あるいはBOTCON版SGサウンドウェーブがアイアンハイドやラチェット型を使っていたのだから、今回も同様アイアンハイド/ラチェット型でも有りなのではないだろうか。
このように、SG展開はどの玩具の型がどんなキャラに当て込まれるか?といった視点での楽しみ方もあると感じている。
次回、シャークティコンノーの話がしたかったけど多分しない!
にて、乞うご期待!
おわり。