トランスフォーマー:KINGDOM War for Cybertron ライノックス
トランスフォーマー『KINGDOM War for Cybertron』より
- 限定のバーカバーカ!
- KINGDOM:Wave3 ヴォイジャークラス ライノックス
- ライノックス:ロボットモード
- 比較:当時品・スリリング30・BOTCON・キングダム版マクシマルズ
- ライノックス:ロボットモード
- タランチュラスとテラソー大丈夫?
限定のバーカバーカ!
私です!最近はといえばクソ忙しいんですよ。
そんな多忙な中でもトランスフォーマーは次々と限定(エクスクルーシブ)を出しまくっているわけで、割と急にその存在が明かされて割と急に販売されていたプライマルのネメシスを含む「BUZZWORTHY WORLDS COLLIDE SET」を見事に買い逃した。
これまでもWFCシリーズは限定展開大杉と言った話は何度か触れてきたのが、こと国内では、唯でさえ複雑なこの限定展開の取り扱いの可否、つまり
・何が国内販売でカバーされて
・何がマジで海外版でしか買えないのか
という問題まで気を使わなければならず、更には
・国内と海外の展開時期に差がありすぎ
これが輪をかけて分かりづらく、ならもう海外版だけ買うね?という状況。
発表されているラヴェッジ(BW)は国内で出るの?シャッタードグラスは?ちょっと展開されるのかも不明だし、どうせ時期も遅いだろうし、とりあえず海外版買うね?
※これでいいのか、タカラトミー
大分脱線したが、前述のWFC玩具のシャッタードグラス展開やバズワージー等の登場でこれまで以上に限定展開が過ぎて、度を越している。ちょっと気を抜くとマジで買い逃すレベルでちょっともう勘弁してくれないか。下手したら通常ラインナップと同じレベルで限定がリリースされているのでは。と言うか下手しなくても限定が通常ラインナップよりも多く反転現像おこしているよね?これ。
KINGDOM:Wave3 ヴォイジャークラス ライノックス
さて、前回のスコルポノックにおいては散々なこき下ろしポストとなり、傑作続き、"WFC(特にKINGDOM)しか勝たん"でお馴染み、不敗のWFCシリーズにも若干の陰りが見え始めているのだが。
↓スコルポノックのポストはこちら。
恒例、序盤から本ポストのスタンスを明らかにしとこうぜ、何故なら話が長いからのお時間でございます。という訳で今回のライノックス、開封時のファーストインプレッションはあまり良くなかったものの、個人的には傑作の部類で良いのではないかという感触だ。
しかしながら、正直そうとも言い切れないツッコミどころも多々あり、且つ正当リメイクとも言い切れないルック等…なんかめちゃくちゃファジーなのだ。「傑作だ!」ではなく「これはぁ…け、傑作、傑作?でよいんじゃあないでしょうか?個人的には…」位のじんわりと良さを感じれるライノックス、詳細は以下だ。
ライノックス:ロボットモード
あ~~、うん、まぁ大体こんな感じだったよね。うん。大体はこんな感じ。
これまでライノックスは当時品とその素体の数多のリカラーから一度のみ「スリリング30シリーズ※国内レジェンズ展開」にて新規にリファインをされ販売されている。
※1枚目がスリリング30版、2枚目が当時品、こちらとの比較は後述
そのため、当時品からの驚くべき技術的革新!と言ったサプライズはそこまで無いのだが、しかしながらスリリング30版と比較しても、可動面や構造等、全体を通して堅実な作りとなっており、「安定感」という言葉がしっくり来る出来となっている。
ツッコミどころ1 ーライノックスそんなイケメンじゃない ※けど僕はあんまり気にしてない
また過去2作(当時品・スリリング版)とくらべ大きく異なっているのは胸に配置された下顎で、過去2作がダミーを使わずにビーストモードのガチ顎を胸に配置していたが、これと異なり、今回のキングダム版ではダミーを配置。それにより胸にわたって大きく展開する牙などかなり原作に近い見た目に仕上がっており、努力を垣間見れることができる。
顔に関してだが、原作の顔面が持つ野暮ったさが消え幾らか洗練された顔立ちとなっており、これに関しては評価が分かれるところだと思う。これまでのキングダム版ビースト戦士たちが基本的に原作に忠実(特にダイノボットは度を越して)に再現されていたことを考えると、なんならカッコよくなっているというのに、コレじゃない感は否めない。俺の知っているライノックスはもっと野暮ったいアホ面だったんだよ!
※ただ個人的には気に入っている。
可動面に関して。肩周り、足回りにボリュームが有り可動に制限がありそうなルックスとなっているが、肩には前後のスイング、上下の可動軸、肘にはロールと可動は潤沢。足も膝上にロール膝は変形による構造上の為か二重関節となっており、こんな箱のようなヒザ下にも関わらず膝立ちが可能となっておりよく動く。
肩周りの前後のスイングのおかげでほぼほぼサイの面影が残るぶっとい腕だというのに腕組みのようなポーズも可能。
武器だがライノックスの固有武器、丸ノコの刃みたいなのがついたガトリングガン2丁が付属。武器のルックも当時アニメにかなり忠実。
めちゃくちゃ余談だが、ビースト戦士たちの武器は正義のマクシマルズのほうが虐殺兵器感が強くないだろうか。悪のプレダコンズのワスピネーターやタランスが通常のブラスターに毛が生えたような武器を使用しているというのに、マクシマルズはリーダーのプライマルからしてドクロの鉄球がチェーンについたメイスとか、ライノックスの丸ノコ鉄球ガトリングとか、倫理観の欠如したクレイジーな武器をチョイスしている感じがするのだが如何だろう。
更にご丁寧に武器を構えた際に違和感が出ないよう手首に若干のスイング幅がついている。コレによって「銃を構えたときに銃身が明後日の方を向く」というTF玩具間抜けルックあるあるを見事に回避し、こうした気遣いもまたWFC的な仕上がりの「ぽさ」が溢れる。
ツッコミどころ2 ーライノックスの武器そんな小さくない ※けど他で代用が効く
しかしながら、見て分かる通りとにかく武器が小さいのである。何故銃をもたせた際の手首の傾斜まで気遣いが行き届いているのに、肝心の武器がバカ小さいというヒヤリハットなミスをスルーしてしまうのか。
これに関してはビーストへの変形後にこのガトリング銃2丁を体内に格納可能で余剰が出ないようになっている、という明確な理由があるのだが。ラットルやプライマルの武器は一部余剰で生身の野獣の体にくくっていたという実績があるのだから、個人的にはボリューム感を重視して欲しく、「余剰とかもうどうでもいいよ、体にくくりつけとけばよかろう」なので、結構残念なポイント。
先にも画像を貼り付けたスリリング版と身長に大差はない中で、スリリング版の武器(画像右)とこれだけの差がある。同じ5mm穴のためこちらをもたせた所…
これこれ!これだよ!これ!
そんな訳で我が家ではキングダムのライノックスの到来と共に長きにわたってディスプレイされていたスリリング版はパッケージに戻すこととなったが、この丸ノコ鉄球ガトリングだけは拝借しキングダム版へと持ち替えが確定となった次第である。
チータスのウィップもそうだが、キングダム版はこうした武器のショボさに非常にもったいなさを感じる事が稀にありとても残念なところ。
ツッコミどころ3 ーライノックスそんなに薄くない ※けど僕はあんまり気にしてない
おそらくここは突っ込まれるのだろうな、という「側面から見た薄さ」に関して。
このキングダム版ライノックスを箱から出した際に「思ったよりデカいな!!!」と驚くボリューム感を感じたのだが、特に上半身の横幅はかなり広くとってあり、それによってライノックスらしいヘヴィ感を再現できている。
しかしながら、横の広さはあっても奥行きの厚さはそこまでではなく、側面から見ると「思ったより薄いな!!!」と、せっかくの胸板の広さに対して厚さが伴わず、ハリボテ感を感じてしまう諸兄方も多いのではなかろうか。
ただ、こちらに関してはポージングなどで前腕を後方にスイングさせることでごまかしが効くので個人的にここにはあまり欠点的になものを感じていない。
比較:当時品・スリリング30・BOTCON・キングダム版マクシマルズ
当時のビーストウォーズの一部玩具はアニメから先行して販売され、ライノックスはこの先行からはもれて放送開始後の販売開始だったと記憶している。
アニメ初視聴時に既に持っているラットルやチータス、コンボイが玩具そのままと言って差し支えない姿で動いているのを見て感動し、アニメ放映後に喜び勇んでライノックスのおもちゃを買った・買ってもらった少年少女の皆さんはこう思ったはずだ。
テレビで見たのと違う!
そう、つまりライノックスの当時品は、比較的アニメのルックスに忠実に作られていたWAVE1である他の戦士達とは別次元の再現度で、それでいて半端ないガワをまとってやってきてしまったのだ。インシデントである。
当時品をこうして今手に取ると、なんとも言えない愛嬌と味があるのだが、まぁ100歩譲ってもこれはマジで似てないにも程がある。そんな訳で24年の歳月を経てハイパーソニックに進化したよね。それ以上言及のしようがない比較となっている。※それでも当時品はなんだかんだ言って好きです
ちなみに、当時品に付属となるチェーン鉄球のパーツは3mmジョイントのため、同じ規格のジョイントが配置されたキングダム版へも取付可能。これはシンプルにファンサービス?だと思っている。
スリリング30版との比較。
※写真のものはレジェンズ版だが、「型」という意味でスリリング30と記載しますが悪しからず。
スリリング版が非常に良く出来ているのだけど、当時アニメと比べるとかなりシリアスで若干尖りめな現代的ルックスになっており、今回のキングダム版ライノックスはここまで尖っていない幾らかポップなルックの仕上がりに感じられる。
また、キングダム版のライノックスの厚み不足の件だが、スリリング版も側面から見た際の空洞感は同様に顕著で、且つ腹部にかけてかなりのシェイプが入っているので、全面からのルックという部分でキングダム版のライノックス方がボリューム感を感じることができた。
また、2014年のリリースとなったスリリング版と比較を行うのは酷な話ではあるが、スリリング版は腕も膝も45度曲がるかすら怪しいくらいに可動面が壊滅的で、且つ自立にも問題があり、キングダム版の諸々の安定感を再認識できるような仕上がりとなっている。
※ほんの数年前まではトランスフォーマーはアクション性の高いポーズを取らせて立たせること等、当然のように出来なかった。思えばWFCにてTFは凄まじい加速度で進化しまくっている。
こんなにイケメンだったかしら?と若干の違和感を覚えるキングダム版ライノックスのご尊顔だが、開封時に思い出したのはBOTCON2006アイテムとしてリリースされた、地球でのビーストウォーズ開戦前夜、ビーストウォーズ・ビギニング的な内容となっている「Dawn of Future's Past」のライノックス。
ギャラクシーフォースのガードシェルのリデコだがシュッとした顔立ちは割と似ている印象。
遂にマクシマルズ初期メンバーの5名が同玩具シリーズ内で揃う事に。今まで部分的に一部のキャラのリメイクなどはされてきたが、キングダムというシリーズの中で
・同じレベルの再現度で
・同じレベルの可動域をもった
・同じトーンで統一
を満たした玩具が発売されるとは、めちゃくちゃ感慨深い。めちゃくちゃ感慨深いのだが、チーター、お前はやり直し。※トンマナ守ってこう。
ライノックス:ロボットモード
一部ビーストがガチっている事で話題なキングダムラインだが、その中にはダイノボット等若干の例外もあり、、個人的にはこのロボット:ビースト双方のウェイトとでも言うべきか、つまりどちらに重きを置くかのバランス感には若干のブレがあるように感じている。
今回のライノックスはビーストとしての見た目は申し分はないのだが、どちらかと言えばロボット時のウェイトに重きをおいているように感じる。
可動は前足のみでほぼほぼ無いに等しいが、特筆すべきは変形時の恐ろしいガワの収納と展開。サイの肩からお尻までの体表はそのシェルが全て分割され、最終的に膝下に全て格納されて行く。相変わらず気が狂っているな!とタカラトミーの仕事ぶりを再確認できる内容となっており、これに際してビーストの後ろ足の肉抜きがどうだこうだ…と突っ込む余地は無い。
めちゃくちゃ今更だがこうしてみるとロボット形状時に目立った肉抜きが無いのも、このライノックスのストロングポイントである。
ライノ!ライノ!ライノ?
スリリング版のサイっぷりがハチャメチャにサイなので、こうして比較するとキングダム版が若干霞んでしまう。一番右の奴は全然似てないが個人的にはかわいくて一番好き。
タランチュラスとテラソー大丈夫?
以上、War for Cybertronトリロジーの最終章「キングダム」Wave3より、ヴォイジャークラスのライノックス。ここまで書いといてなんなのだが、やっぱりこれは傑作でよいのではないでしょうか?という、ここまで書いてそんな結論でございます。
マクシマルズは残す所タイガトロンのみとなり、そのタイガトロンもリーク情報によりチーターの拡大版に近い物に+内蔵銃付きであることが判明。
……じゃああぁあ、チーターにもはなっから銃付けろよおおおおお!!!!!!
とブチギレております、私です。
マクシマルズのリリースは立て続いているのだが、あまり音沙汰が無いのがプレダコンズ。リーク(オフィシャルリリースありましたっけ?)されているワスピネーターの他、
・タラチュラス(タランス)
・テラソー(テラザウラー)
と追加戦士のインフェルノは疎か、メインキャラであるタランスすら情報が出ていないのは気がかりな所。え、、流石に出るよね??
おそらく次回は冒頭のバズワージー・ワールドコライドセットにてお会いしましょう。それまでに気合で買います。限定バーカバーカ!!!
終わり