トランスフォーマー:TFSS ブラジオン from サンダーメイヘム とサイバトロン三大マーシャルアーツ
トランスフォーマー「TFSS4.0 サンダーメイヘム」より
- 気付いたら俺は夏だった風景
- TFSS4.0 ブラジオン fromサンダーメイヘム
- ビークルモード
- メイヘム・アタック・スクワット/サンダーメイヘム!
- キャラクター・バイオとマトリクス・オブ・マリス
- マスター・オブ・メタリカトー とサイバトロン三大マーシャルアーツ
- OBEY YOUR MASTER! MASTER!
気付いたら俺は夏だった風景
7月後半から怒涛の新作ラッシュに見舞われ精神を加速させた結果、8月に入り一気にグニャア〜と腑抜けてしまい気が付けば盆が開けていた。ブログはサボっても玩具ショップのパトロールには相変わらず余念が無く、新作に浮かされていた先月を内省し今月はバック・トゥ・ベイシックス、これまで継続して収集していたアイテムをぼちぼちとしめやかにほじくったりしていた。
そんな中でTFSSのサンダーメイヘム・ブラジオンや実写版リベンジ・ブラジオン等を破格で手に入れ、天啓だ!これはマトリクス・オブ・マリスからの啓示だ!と久し振りに筆を取ったわけです。実にドープですね、こんにちはくるめろです。
TFSS4.0 ブラジオン fromサンダーメイヘム
そんな訳でTFSS(Transformers Figure Subscription Service)の第4弾から、コンバイナーウォーズアイテムのリデコとなるブラジオン。一応補足しておくとTFSSアイテムは「TFS」や「TFCC=TransFormers Collectors' Club」等とも略され、トランスフォーマーコレクターズクラブっていう公式ファンクラブ会員が購入することが出来たアイテム。
「ブラジオンなのに骸骨武者じゃないの?」と思われる方もいるかも知れないが、一般的にイメージされるブラジオンはG1プリテンダーの「アウターシェル」のリメイクであって、こちらのブラジオンはその中身、戦車へと変形する「本体」のリメイクアイテムとなっている。
そのため一般的に連想されるブラジオンからはだいぶかけ離れたイメージとなっているが、顔の一部は当時品からアレンジされ骸骨を連想させるような意匠が加わっている。
G1プリテンダー以降のリメイク品の中では実写版アイテムであるNESTシリーズが最も有名だが、あちらはかなり実写のエッセンスというか有機的なデザインを兼ね備えており、ジェネレーションズライン(国内リベンジライン)と並べると少々浮いてしまう部分が気になっていたので、こちらの旧アニメ的なアプローチのブラジオンはずっと欲しかったアイテム。
前述の通りコンバイナーウォーズアイテムのリデコとなっており、ベースになったのはオンスロート。肩や肘、足の付根にかなりかっちりとしたクリックが入っていたり、太ももや肘のロール等、可動に関してはかなり優秀。
バランスとスタイルが非常に良いので素立ちでも十分カッコよくポージングも安定してつけることが出来るのだけど、リデコ元のオンスロートでは様々な不具合が目立ったちょっと残念なルーツを持つ。
中古ショップにて一般的に12000~15000円前後で取引されているのを見かけるが、今回8000円で発見。喜び勇んで即購入し帰ってきて開封したところで武器である大剣の欠品に気づいた。だから安かったのか!
刀のないブラジオンなんて…と若干悲嘆に暮れたが、このTFSS4.0ブラジオンに付属するのは本体と同サイズほどの超デカい剣なので、まあそれはそれでアレか…まぁいっか、と自己解決。とりあえずは以前にブログをポストしたRID版のブラジオンの刀を持たせてみた。
ビークルモード
当時品のプリテンダーブラジオンの中の人は戦車にトランスフォームし、昨今のリメイクでも基本的には戦車へと変形するブラジオンだが、リデコ元がオンスロートなのでビークルは装甲車のような形態に。
塗装箇所が非常に多く、昨今ではオミットされがちなタイヤのホイールなどもしっかり塗ってある。
メイヘム・アタック・スクワット/サンダーメイヘム!
前述の通りコンバイナーウォーズのリデコで登場したブラジオン。TFSS4.0ではこのブラジオンの他に
- ニードルノーズ
- グラビュージ(ラッカス)
- スピニスター
- ウインドスイーパー
がメイヘム・アタック・スクワットとしてラインナップ。
メイヘム・アタック・スクワットとはオートボットのならず者集団レッカーズへのディセプティコンによる対抗手段で詳細はRID版ブラジオンのポストでダラダラと書いたのでそっちをチェックしてね!
コンバインすることでサンダーメイヘムへと合体。
しかしながら僕はこのサンダーメイヘム・トイを一体も持っていなかったのであった!そんな訳でブラジオンのみだとこんな感じに。既にお名前の段階でお気づきかと思うがその御尊顔は完全にサンダーウィング。
*左のやつはボックスセット「シージオンサイバトロン」に付属となったサンダーウィング・ヘッドマスターを、ムービー版ニトロゼウスにつけるとそれっぽくなるよ!と一時期話題になったクロス・ヘッドオン。
トランスフォーマー UN26 TF ユナイテッド ディセプティコンサンダーウイング
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海外では異様に人気があり、それでいて国内で知名度が限りなく低い事で有名なサンダーウィングさん。マーベル版のアメコミや昨今ではIDW版でも異常な強さを見せつけており、
審判、因果応報、終末…アポカリプス!
そのヤバさはオプティマスとメガトロンが共闘してもギリで殺せないレベル。
以前からちょいちょい触れているが共にG1プリテンダーであるブラジオンはこのサンダーウィングと関連付けられる事が多く、IDWアメコミでもこの2人はキャッキャウフフしている。
この辺の詳細もさっきのブログにて!
トランスフォーマー:R.I.D ブラジオン とメイヘム・アタックスクワッド - くるめろとは違う
キャラクター・バイオとマトリクス・オブ・マリス
何かが内なる自分に話しかける、偉大なる何かが暴れまわる準備が出来たと。
彼が覚えている限り、ブラジオンは最強の肉体と精神を兼ね備えたディセプティコンの戦士となるために、サイバトロンの偉大なる武道家のもとで訓練を受けた。
多くの古参のサイバトロニアンは彼が熟達したメタリカトー習得者だと知っているが、彼がクリスタロキューションを習得しようとしている事こそが、真にサイバトロニアン達のギアを震え上がらせている。彼の指から繰り出される正確なダイオードの一撃は、外骨格の確実な破壊とスパークの抹殺へと誘う事ができる。
非常に熱心な瞑想を捧げているというのに、悲しいことにこの厳格な戦士の心が平穏に満たされることはない。マトリクス・オブ・マリスを見つけて以来、マトリクスは彼に語り続けてきた。かつてマトリクスを所持してきた者の強大な怒りの声、かつて自身の怒りと征服のためにマトリクスを使用しようとしたサイバトロンの汚れた戦士。
彼はメイヘムアタックスクワッドの指揮官であるが、チームメイトは伝説のアーティファクト(マトリクス・オブ・マリス)との接触以降、ブラジオンが狂い始めていると疑問に感じている。
ブラジオンが彼の拳を振るわない時、彼はその使い手のように強靭なタイロニウム製の2本の剣を振るう。
色々と濃すぎるので一部は次の項にて言及するとして、特筆すべきは「マトリクス・オブ・マリス」というマトリクスの存在。TFSS4.0のサンダーメイヘムではウインドスイーパーにこのマトリクス・オブ・マリスが付属している。
このマトリクスには大昔のサイバトロンにて自身の征服欲のためだけに使用を目論んだサイバトロニアンの怒りが残存しており、ブラジオンはその影響下にあって正気を失いつつある、との事だ。
マスター・オブ・メタリカトー とサイバトロン三大マーシャルアーツ
前述のキャラクターバイオの通り、ブラジオンがサイバトロンのマーシャルアーツ「メタリカトー」の熟達した使い手だという事は非常に有名なエピソードである。しかしながら、キャラクターバイオには「クリスタロキューション」なるあまり聞き覚えの無いワードが飛び出してきたりしており、しかも指一本で外骨格の炸裂となかなかにパンチの有る内容。
実はサイバトロニアンの間では現在メジャーな物で大きく3つのマーシャルアーツが存在している。
- メタリカトー
- クリスタロキューション
- サーキット・スー
が超個人的なサイバトロニアン三大マーシャルアーツ。TFSSサンダーメイヘム版のブラジオンは彼の代名詞とも呼べるメタリカトーの他、更にクリスタロキューションをも習得せんと修行に励んでいるようだ。相変わらずの異常なストイックさを見せつけるブラジオンさん、このままだと人間凶器ことリーアム・ニーソン化まったなし。
ちなみにこれらサイバトロニアン三大マーシャルアーツの特徴と有名な使用者だが
メタリカトー
クリスタロキューションやサーキット・スー等の技術を抽出し、様々な状況に即座に対応できる戦略的な一撃を放つ。特に刀を使ったバトルスタイルが特徴。精神性に重きをおいており、その技術は一子相伝。
所感
おそらく最もメジャーなサイバトロニアン・マーシャルアーツなので、歴史も最も深いかと思ったのだけど、その他のアーツを混ぜ合わせたようなニュースクール、バリトゥードのような雰囲気のようだ。
ブラジオンはこのメタリカトーを通してクリスタロキューションの習得も目論んでいる模様。
主な使用者ーブラジオン。
これに関してはブラジオンが現マスターとも呼べる唯一無二感を放っている。また前述のようにメタリカトーは一子相伝、わりと密教感強い武術なのでブラジオンが弟子を取らない限り、今後の伝承者が危ぶまれる。
が、最強のストイッカーでハイレベルに電波をゆんゆん唸らせているブラジオンの思想について来れる奴など、そもそも現TF界に存在するのか?どうなるメタリカトー。
クリスタロキューション
古代より受け継がれる武術で、前述のバイオにもあるように金属破壊点のようなポイントに一撃を加え、相手を内部から破壊する。
所感
ブラジオンのバイオをざっくり翻訳している時点で「ユアー!ショーック!愛で空が~」と頭の中であのイントロが流れるくらいには北斗の拳。試しにTFwikiで調べてみたところ、その類似点は海外の皆さんの間でも話題のようで、つまりは北斗神拳みたいな感じ。
代表的な使用者ーバンザイトロン、グリジバー
クリスタロキューションといえばバンザイトロンと言えるくらいにはバンザイトロンとセットで語られることが多い武術。が、バンザイトロン自体が玩具ではアクションマスターやボットコン限定等のどマイナーなアイテムとなっており、その認知度はめちゃくちゃ低い。
IDW版アメコミ、スポットライト(読み切り)ホットロッドの中に、ちょろっと登場しているのだけど、
マジで1コマだけ。
個人的には特徴的な顔や、黒を基調に(ちょっとネイビーがかった黒というのがまた痺れる)蛍光緑・オレンジと、なかなかにイカれた配色・ルックスで、もう少し日の目を見てもいいんじゃないかと思える魅力的なキャラだと思っている。玩具でろ!
玩具化が非常に乏しいバンザイトロンに対して、クリスタロキューションの使い手して昨今華々しくデビューしたのがTFアドベンチャー(RID)版グリジバー。元ネタはカーロボットに登場していたキャラで、女性TFのストロングアームのリカラーで登場。
お顔が紫とかなり濃いルックスだが、緑とオレンジの配色は今回のブラジオンを想起させるようなカラーリングでもあり、そんな彼が唐突に公式設定のもとにクリスタロキューションの使い手だという事が判明。
国内では未発売となっているRID版のブラジオンだが、実はアドベンチャー枠にてサイバトロニアン・マーシャルアーツの二つの流派が接近していたことが判明。なにこの激アツ展開。
ボットコン限定、実写版、アニメイテッド…など、三大マーシャルアーツが様々なトイラインで群雄割拠するなかで、アニメイテッド(RID)にて接近するクリスタロキューションとメタリカトー。ようするに、熱い心、鎖でつないでも今は無駄だよ。邪魔するやつは指先一つでダウンさ。
サーキット・スー
アニメイテッドにて登場した古代の武術。より精神論に重きをおいており、サイバーニンジャが多用している。極めると精神的な力を物理的なパワーとして発動できる。
所感
アニメイテッドでプロールをはじめとするサイバーニンジャが多用していた武術。創始はヨケトロン=YOKETRONとされ、このYOKEはトランスフォーマーの開発者の餘家さんからとったとか。
更に余談だが、このヨケトロンこと餘家氏はパーセプターと重ねられることが多くNETFLIXにて公開されている「ボクらを作ったオモチャたち」のシーズン2・トランスフォーマー回でもそのエピソードを語っている。未視聴のあなたはNetflixで生ヨケトロンを見よう。
精神的な力を物質へと転換する能力はスターウォーズの「フォース」っぽさもあって、アニメイテッドではプロールが降り注ぐ瓦礫を念力で浮かしているが、その姿は完全にジェダイそのものだったりする。
個人的にはこの辺が国内と海外の微妙な感覚のズレだと感じていて、日本人的な感覚で言えば武術を鍛えた所でサイキックになれるという思考はあまり一般的ではないのだけど、海外的な(よりカジュアルな)価値観の中では武術はフィジカル的な側面と同レベルでスピリチュアルな側面が押し出され、修行を極めるとフォースを使えたり、かめはめ波や波動拳が撃てるようになるとか、そんな感じの認識なのだろうか。
代表的な使用者ーヨケトロン、プロール、ロックダウン
アニメイテッドでも明かされているが実はロックダウンもこのサーキット・スーの使い手。以外なところではbotconのキャラクターバイオにてエリータ・ワンもこのサーキット・スーの使い手といった記述があったり。オプティマスが念力でぶん投げられる日も近い。
OBEY YOUR MASTER! MASTER!
ポストの回数が減ると一回の記事がアホみたいに濃ゆくなってしまう。だいぶ脱線したのだけど、そんな訳で駆け抜けてブラジオン。
気がつけば盆が開けて今週末には「パワーオブザプライム」からプライムマスタークラスのプリテンダーブラジオンのリメイクが発売となる。
トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-20 クインタスプライム
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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久しぶりに発売時期とか気にせず好き勝手書いたった!と思っていたのだけど、恐ろしいほどにタイミングが符合しているのは、私の中に巣食うマトリクス・オブ・マリスが囁いているからだわ。
モルダー、あなた疲れてるのよ。完。