トランスフォーマー:TFCC2013 スカージ(ブラックコンボイ)
トランスフォーマー「TFCC(トランスフォーマーコレクターズクラブ) SUBSCRIPTION 2013、クローンコマンダー スカージ」より
Noir
幾つかトランスフォーマートイに関したブログをポストしてきたのだけど、「オプティマスプライム=コンボイ」に関して、これまで完全にノータッチでそんなのって有るまじき何かだ!と軽く負い目を感じてはいた。
*イベントに絡めたブラックコンボイの話とかはあったのですが
そんな中前回のSGウルトラマグナスをポストし、レーザーオプティマスプライムの型を絡めてようやくコンボイの話を!と一念発起するも思い返してみれば家にはトランスフォーマーの中で一番有名な赤と青で司令官で崖から落ちがちな”アイツ”が一体もいなかった。
唯一のコンボイはゴリラであって、彼も日本では「サイバトロン」の「コンボイ司令官」だけど、海外ではマクシマルズのオプティマス・プライ”マル”だし、なんだかギリアウト感。ただ、「黒い」のだけはやたらいるんです。そんな訳でトランスフォーマーコレクターズクラブにて2013年に販売された黒いコンボイ、スカージのブログなんです。
TFCC2013: SUBSCRIPTION スカージ
SGウルトラマグナス同様、G2のバトルコンボイをリフォーマットしたユナイテッド版「レーザーオプティマスプライム」のリカラー。可動にやや難アリなのだけどリデコ・リカラーされている回数も多くスタンダード感が強く、安定感がある。
SGオプティマスと。以前触れたように肩の変形が驚くほどシンプルで当初は芋羊羹のようなギッチリ具合の肩に少し困惑したのだけど、全体的なボリューム感と安定感があって逆にいい。
武器「Sword of Fury」=憤怒の剣(かな?)をもたせるとこんな感じ。
国内でもレジェンズEXシリーズ・ブラックコンボイとして2015年のおもちゃショーで限定で販売されているがそちらは未所持。
ブラックコンボイの剣は「ブラックソード」(黒くはない)の名称。海外版スカージはクリアパーツが赤、国内版はクリアパーツがピンクで、国内版のほうがトランスフォーマーカーロボットに登場した元ネタの「ブラックコンボイ」を踏襲している。
インシグニア(所属)はG2サイバトロンの逆さバージョン。この辺がG2バトルコンボイのリカラーと同仕様で、アニメ「トランスフォーマー・カーロボット」のブラックコンボイベースたる所以。黒いコンボイや黒っぽいコンボイは海外ではスカージやネメシスプライム等表記が揺れるのだけど、この人は海外版カーロボットの黒いコンボイの英名「スカージ」扱いが正しいようだ。
いぇ~い。
2017年のおもちゃショーで話題となったブラックコンボイもこの「カーロボット」に登場するG2リデコのデザイン準拠。
画像左の黒い人がブラックコンボイ(海外でのスカージ)、右がネメシスプライム。
スカージはカーロボのブラックコンボイ扱いでインシグニアは逆さG2オートボット、ネメシスプライムはディセプティコンのインシグニアが付いていたりする。*詳しくは後述
スカージとネメシスプライムとブラックコンボイとSGオプティマスプライム
ここまで書いといてまたしても「ファルシのルシがコクーンでパージ」してしまっている気がするので念のため説明させて頂けるのであれば…。
トランスフォーマーには様々なパラレル世界が並行して存在しており、数あるパラレルの中にそれぞれのTFキャラクターが並行して存在している。G1と呼ばれるアニメの初代オプティマス、クラシックスと呼ばれるマーベルコミックの世界のオプティマス、IDWのオプティマス、アニメ「TFプライム」のオプティマス、実写のオプティマス…等、この並行世界のオプティマス達はみんなオプティマスである。
- スカージ・ブラックコンボイ
パラレルの幾つかの世界の中でオプティマスと同時に存在しているのがスカージ・ブラックコンボイ。スカージは基本的には国内版で展開される「ブラックコンボイ」と同一の人物とされる場合が多い。この黒いオプティマス(コンボイ)はそれぞれのパラレルのメガトロン的存在に悪のスパークを注入されて作られたオプティマスのコピーであることが多い。
- ネメシスプライム
また上の写真に登場しているネメシスプライムもこのスカージ・ブラックコンボイと非常に近い存在だが、往々にしてトランスフォーマーの全てのパラレルユニバースを跨いでただ1人のみ存在する大ボス的存在「ユニクロン」によって創造されたオプティマスのコピーとして登場する。
ユニクロンは全ての平行世界の中でただ1人のみの存在であるが、彼が様々な次元に干渉した結果、幾つかのパラレルにてネメシスプライムが誕生している。
昨今触れる機会の多かったSG世界のオプティマス。悪いオプティマスという点ではスカージやネメシスと共通しているが、このSG世界=シャッタードグラス世界は無数に存在するパラレル世界の「1つ」であり、SGオプティマスはSG世界にのみしか存在しせず、またスカージ・ブラックコンボイ・ネメシスプライムとは完全に別人。ここが最も違う点。
SGオプティマスは誰かの手によって作られたクローンの悪いそっくりさんではなく、SG世界という善悪反転世界に極悪な存在として誕生したオリジナル。
*もしかしたら今後SG世界にもSGスカージやSGネメシスプライムが誕生するかもしれないが、間違いなくいい人なんじゃないでしょうか。
悪いオプティマス=コンボイの解釈に関してはおそらくこんな感じ。ちなみに現在公開されている実写版「最後の騎士王」にもネメシスプライムが登場するが、こちらでは"クインテッサに洗脳された"という独自のスタイルを取っている。
説明文を勢いで翻訳してみる
『復讐は失敗の言い訳でしかなく、俺は復讐を求めてはいない。』
狡猾で危険、そして残酷なスカージは、自身の部隊を戦闘へと導く責任を持つ現実的な野戦指揮官だ。
彼は自身の部隊にほとんど情けをかけることはないが、敵に彼の象徴「ソードオブフューリー」を執拗に振りかざし必要以上のダメージを与えるようとするように、敵に対しては更に容赦がない。
この攻撃でとどめをさせなかった場合、彼の肩にマウントされた4機のミサイルランチャーの弾幕攻撃が決定的な結果をもたらし戦いを終わらせるだろう。
英雄であるオプティマスを含め、複数の人格が同時にスキャンされ形成されたスカージは、自身の起源について口を開くことは滅多にない。そして彼はその話を嫌う。
彼はいつかオートボット司令官(オプティマスプライム)の装甲を切り刻み、中にある命の源-スパークの灯火と共に、「自身の誕生の手違い」の過去も消し去り、彼自身を肯定しようとしている。
*こちらの翻訳は勢いでブンドドーン!と訳しています。しょっちゅう誤訳してますのでご注意下さい。
カーロボのブラックコンボイ=スカージはポッドに入ったままのサイバトロンの戦士がギガトロン(カーロボ版メガトロン的存在)に悪のスパークを注入され、その際にコンボイをスキャンした結果誕生したという経緯があり、ネメシスプライムはユニクロンの手によって作られたオプティマスのクローンという設定があったりと、何かとややこしい黒いコンボイのパーソナリティ。
このスカージの説明における「部隊」はおそらくカーロボ由来のコンバットロンのように見え、彼の誕生にまつわるmixup(=混ざり合うと失敗のダブルミーニング?)もまたカーロボットを彷彿とさせる。しかし称号は「Clone Commander」と少しネメシスの香りも漂うような説明となっている。
テックスペック
体力10 知力9 速度9 耐久力10
地位9 勇気10 火力9 技能9 75(80)
全体的にかなり高い水準なのだけど、カーロボのオリジナルブラックコンボイ=2017おもちゃショーブラックコンボイが
体力10 知力10 速度10 耐久力8
地位10 勇気10 火力10 技能10 78(80)
という異常な数値を叩き出しているので若干霞む。と言ってもこちらはカーロボの頃準拠なので、スカージの数値はそれを差し引いても十分高め。
シャッタードグラスとはまた違うオプティマスのEVIL TWINとも呼べるスカージ(ブラックコンボイ/ネメシスプライム)、特にこのTFCC2013版は現状中古ショップでもかなり安価(5000円前後)で手に入りやすくなっているので是非。