トランスフォーマー:SIEGE オレたちのジェットファイヤー19440問題と、トイフェアとかサイバーバース雑感
トランスフォーマー『SIEGE:War for Cybertron』より
5th wheel to the coach - TF-BOYブンガク
やっとペンを握ることができた何年も眠っていたみたいだ。気づけば前回のブログから一月で日々が加速している。
昨年11月の中頃に届いたシージのオプティマスやメガトロンの事を書こう書こうと思ってはや3ヶ月、こうして「全くもってサボりまくっているなぁ」なんてでんぐり返っている中、未だに国内での販売がされていないことに驚きつつも、現在タカラトミーの高品質高級シール貼り付け工場にて、手間暇をかけて熟練のシール貼り付け職人達が海外から送り届けられたシージ・オプティマスの箱にシールを一枚一枚丁寧に貼っているかと思うと胸が熱くなる次第だ。※全て冗談です。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-06 オプティマスプライム
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/02/23
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
更にPOTP発売の際には、説明書の肝心の説明部分の英語他数カ国後部分はスルーし、一箇所に「対象年齢15歳以上」(だったかしら?)のシールを張り、そのおかげで海外から最長6ヶ月の遅れを持ってして、海外と同仕様の商品を1.5倍近い値段で「日本国内高級仕様」としてセルアウトしていたのだが、このTF国内事情がさらなる進展を見せているのでキーボードを狂い叩くカロリーを得た次第だ。あとそれ以外にも海外トイフェアとかシージ新製品やらなんだか色々が色々とアツい。
極東最前線と19440問題
今国内トランスフォーマー展開において最もホットなワードは何か!これは完全に「19440」で間違いないかと思う。
現在展開されているトランスフォーマーシージシリーズの新商品として発表されたアイテムの一つ、コマンダークラス「ジェットファイヤー」。これまでに存在しなかった「コマンダークラス」という新規格でリメイクされるジェットファイヤーだが、このコマンダークラスの実際のサイズが11inch=28cm近くとなかなかに巨大。
しかしながら、これはあくまでも原作準拠であり、これまでのアニメやひいてはIDW等のアメコミでもやたらと巨大なジェットファイヤーさんの無駄なデカさを、シージのとても良い点である「スケール感の統一」を持ってしてフィーチャーした挑戦的なアイテム。
邦訳もされているIDWトランスフォーマーのインターナショナルインシデントにて、ブロードサイドと共にボコられたジェットファイヤーさん。ご覧の通りデカい。

- 作者: マイク・コスタ=ライター,E・J・スー,ハビエル・サルタレス,グイド・グイディ,石川裕人
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2017/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
更に国内での販売においても、前述のシール貼り(限りなくフィクションです)による日本独自の発売遅延の影響を受けることなく、発売日まで海外とほぼ同様となり、良作続きの「シージ」なだけに、非常に期待のできるアイテムとなっていた。
なっていた、なっていたのだが、そんなジェットファイヤーの国内の定価がイカれた希望小売価格となり、今、国内TF界に激震が走っている。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-26 ジェットファイヤー
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/07/26
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
こちらがその既に予約が開始されたamazonのページなのだが、海外での販売価格が$79.99 =¥8800前後であることに対して、¥19440。
¥19440(ほぼ2.5倍)
NOT ¥ET
あのですね、この辺の問題に関しては以前POTPでのポストでも割とバチバチに触れまくったので。※当時のブログはこちら↓
トランスフォーマー: Power of the primes wave2 RODIMUS UNICRONUS/ロディマスユニクロナス パワーオブザプライムズ - くるめろとは違う
レジェンズ以降の発売遅延や国内売価の釣り上がりまくり具合の理不尽感に関してはこちらでバーストさせていたのだけど、レジェンズ終焉後の新シリーズ2弾目となる「シージ」では、最大6ヶ月もお預けを食らっていたPOTPからより改善され、wave1は3ヶ月遅れ、遂にジェットファイヤーではほぼ同時期に発売と進展を見せていた。
しかしながら、パッケージ裏と説明書の一部に白黒シールを貼っつけただけ(じゃなかったら、ごめんよタカラトミー)でまさか2.5倍の値段に持っていこうとしてるとは!そんな訳で昨今web上、国内TFファンの間では割と残念な方にバズっており、19440がホットワードに。
レジェンズ終焉後はやたらと悲惨な目にあいがちの我々国内ファンだが、個人的に値段のどうのこうので、特に玩具界隈で本当によく見られる
「俺はあみあみで予約してXXXX円で買えた勝ち組だぜ!フォカヌポゥ!」
みたいな、謎の「最も安価で買ったやつがかっこいい()論」といったマウンティングには辟易しており、数千円の差ぐらいであれば全く気にせずにバカスカ買ってしまう財布の紐ガバガバ男子な僕であるのだが。
さらに言えば、19440円はあくまでも希望小売価格である。定価が価格としてほとんど機能していない日本ではそもそもこの「希望小売価格」を価格としてジャッジするのかもなんとも言えないところ。
※だって既に¥19440から31%もオフられた¥13,500で販売されているし(2019年2月20日現在)
しかしながら…$80を¥19,440にてしれーっと売ろうとしてるスタンスには財布の紐ガバガバ系の僕でも流石に付き合いきれないぜ。
そんな訳でジェットファイヤーさんの19440論争は実売となる8月頃まで続くことになるかと思いますが、
- 海外から買う
が相変わらずの個人的なファイナルアンサーなんです。
特にPOTP以降、内容自体に基本変更はないので。海外版であればオリジナルのパッケージにべたーっとシールが貼られていることもないので、むしろ国内盤よりも幾分きれいかもしれない。
実際に海外で買うとどうなるか?
常日頃米アマで買えばいいじゃんと口走りがちな当ブログだが、実際のところ
「海外で買うとなるとねぇ…送料とかねぇ…関税とかがねぇ…お高いんでしょ?」
と、その実態をご存知ではない方がいるかも知れないので、じゃあ実際にこのジェットファイヤーを米アマゾンで購入しようとした場合どうなるか?をお届けいたします。
はい、こちら。
右側赤枠内のOrder totalが読んで時のごとく、注文の合計金額。
商品代金は$79.99となっているが、この金額は国内アマゾン同様に「事前予約価格保証」によって変動する可能性があり、つまり発売日までに値引きがあった際にはその値引きされた最低価格での購入が保証されているので、まだ安くなる可能性がある。
※ちなみに米アマゾンでこの事前予約価格保証が発動した場合は一度$79.99での引き落としが発生した後に、保証分が返金される仕組み。例えば$10安くなっていた場合は$79.99の引き落とし後、$10が帰ってくる。だったはず。
そこに送料が14.20$。こちらは最もゆっくり(9~12日くらい)届けられる最安の送料となっており、他にも6~10日、2~4日と発送形態にはグレードが存在し、グレードを上げた場合およそ$10ずつ金額が上乗せされていく。
最もゆっくり便を選択して94.19$、現在のレートで言えば10,439円で海外からの購入が可能である。
更に、最もゆっくり便とは言っても海外での発売日は7月1日に設定されているのでおそらく、これでも国内の販売(7/末予定)よりも早く手に入る。
つまり、国内のジェットファイヤーに50%オフ以上の価格崩壊が起こらない限り、海外で買ったほうが安く、早く、手に入れられるのだ。
諸注意
まるで深夜の通販のように素晴らしいこと尽くしの内容を書いたが、
等のデメリットもある。そういった部分が細かく気になる方は国内購入にかかる上乗せ料金は保険と考えたほうが良いと思う。
ちなみに僕は今回ジェットファイヤーの他にもファン投票で選ばれたインパクターやスプリンガー(詳しくは後述)を同時注文。ボイジャーとデラックスを1体ずつの計3体買っても$169.48=¥18,778と、ジェットファイヤーの定価にはまだ足りないぜ!HAHAHA!
正直前述の通り個人的には数千円の差であればあまり気にせずに買ってしまう財布の紐ガバガバ系の自分だが、正直この辺はアティテュードの問題と言うか。選択肢としての海外からの購入という面が大きい部分もある。タカラトミーはこのような状況に対してもう少し繊細な対応をするべきというか。
ところで、タカラトミーって最近転売的な事業かなにかを始めたんですか?
トイフェアがアツい
ディスリスペクトが異様に長くなってしまったのだけど、ここからは海外トイフェア等で発表された2019年のTF展開がめちゃくちゃポジティブヴァイヴスでうねりまくっていたので、これに関して好き放題言っていくよ!
サイバーバースの良作が止まらない
昨年から海外展開されているアニメ「Cyberverse」のトイライン。残念ながら国内玩具未導入となっている。
既に発売されているショックウェーブは、シージ版発表までMP以外でG1当時の姿を再現した姿のアイテムが無かったため、サイバーバース版のほぼほぼG1準拠で簡易的だが原作に忠実なデザインが話題となっていた。そんなサイバーバースの2019年展開・新アイテムが発表されたのだが。
アルファトライオン!
こちらもショックウェーブ同様、当時の姿を再現するコレと言ったアイテムがほとんどなかった一人。サイバーバースの商品はもろに低年齢向けの簡易的な内容となっており、可動や造形はそこまで期待できるものではないのだが。
アルファトライオンに関して、個人的に「立ってるだけでカッコいいじじい」なので、これを皮切りにこれまで購入を検討していたまま止まっていたサイバーバースへのデビューと相成りそうだ。
またアルファトライオンの他に、まさかのノー(シャークティコン)も参戦。パッと見だと国内でも販売されたレジェンズ(海外Titans Return)の姿にそっくり、というかほぼ同様のデザインと変形機構のように見えるのだが、鉄球を叩き込むようなギミックが内蔵されているようなので、こちらも確実に買う。
更にシャークつながりでスカイバイトがサイバーバースに参戦。なんだコレ!超かわいくない?前述の通り低年齢向けなので色々と削ぎ落とされているが、それがかえっていい味を出していて、何より色!あとサメ形態のかわいさよ!
スカイバイトはこちらの他にワンステップチェンジャーでの発売も決定しており、ハズブロの異様な鮫推しが止まらない。
我が家のシャークオーダーにぜひ突っ込んでみたい。そんなわけでこちらも確実に買う。サメのブログはこちら↓
トランスフォーマー:パワーオブザプライム アルケミストプライム vs シャークティコンメガトロン - くるめろとは違う
さらに絶賛炎上中のジェットファイヤーもサイバーバースに参戦。シージ版で再現されなかったマクロスヴァルキリー意匠(当時品玩具準拠)の2門のランチャーがこちらではしっかりと実装されており、簡易的ではあるがデザインの再現度は何気に高め。
ちなみにこのジェットファイヤーを含む
スカイバイト、プロール、スタースクリーム、オプティマスプライム
の5体はスパークアーマーバトルクラスとされ、
付属のビークルを着込むことでウェポナイズするようで、この辺はシージのテーマともわりとリンクしているようだ。
これまでサイバーバース商品には手を出していなかったのだけど、2019年のラインナップは割とどれも程よいディフォルメ加減でかわいらしく、購買意欲をそそられる物が多かった。惜しむらくは現状シリーズ自体が国内導入されていないという点で、結果として
- 海外から買う
がまたしても相変わらずの個人的なファイナルアンサーなんです。あれ?デジャブ?
タカラトミーはムービー商品以外の国内での取扱と、それに伴う販促とブランドの確立をもう少し真面目に行われてはいかがでしょうか?
チータス(チートー)がサイバーバースに参戦!おもちゃ出ろ!
さらに前述のサイバーバース2019展開「Power of the spark」よりビースト戦士のチータスがサイバーバースに参戦。
こちらのCGモデルが非常にかっこよくて、変形玩具として現実的に再現できるのかどうかはおいておいて玩具化をめちゃくちゃ期待している。
ビーストウォーズって当時品の若干期エグみの強いデザインか、あるいは昨今のMPのような「当時の劇中にとにかく似せる」あたりで展開しがちなのだけど、サイバーバースのようなディフォルメ化された新解釈でのチータスが異様にかっこよかったので、こういう路線での商品化とかも是非見てみたいところ。
シージ混戦
相変わらずバカみたいに長くなってしまったのだけど、更にシージ。
冒頭に書いたジェットファイヤーの他に新たなタイタンクラスのオメガスプリームやファン投票で選ばれたインパクターやリジェが発表。さらに商品化の機会にあまり恵まれていないトリプルチェンジャーのスプリンガーが遂にシージに参戦。
相変わらずのなかなかの原作再現具合となっており、シージ大好き!
スプリンガー=スプラングはレジェンズにてIDWアメコミの姿で玩具化されてはいるものの、異常なまでのスタイルと出来の良さで、他の2010組と合わせると一人だけ突出してスタイリッシュでむしろめちゃくちゃ浮いてしまいがちだったので今回のシージ版の発表は嬉しい限り。
噂ではスプリンガーと同じトリプルチェンジャーのアストロトレインがリーダークラスとして商品化されるとかされないとか。
以前のブログでも何度か触れているが、今回のシージではオートボット側の玩具の出来が異様に良く、また発売されるキャラもオートボットが多い。特に今回の発表では
オメガスプリーム、ギャラクシーコンボイ仕様オプティマス、ジェットファイヤー、スプリンガー、インパクター、レッドアラート、ミラージ
※バトルマスタークラスを除く
とオトボ7体に対してディセップ1体と、もはやオートボットが包囲されるシージ(包囲戦)でもなんでもない、完全なオートボットによるウルトラリンチ状態なので、アストロトレイン待ってます。
まとめ
そんな訳で昨今のTF雑感。
冒頭で触れたジェットファイヤーの件に関しては、このネット全盛の時代、海外で同じものが$80で販売されることは誰もがキャッチできる状態の中で、特にこれと言った説明も無く当然のように2.5倍の値段で売るっていうのは、流石に色々と麻痺してはいないだろうか?
僕の知りえない諸々の事情はあるのかもしれないが、海外では$80で販売されるわけで、流石にこの金額差で販売するならばもう何かしらの説明があったほうがまだ賛同のしようがあるというもの。
また実際に現在のトランスフォーマー玩具のクオリティーがこの金額に見合うものかどうかと問われると、正直TFファンの僕であっても他社玩具と比べて構造的にも品質的にも見合うものとは思えず。
だって、2万円とかする玩具って他社製品だと合金が使われてたり、精巧な塗装がしてあったり…と物凄い贅沢なものは多いじゃないですか?トランスフォーマーってそれと比べるとシールがベタベタ張ってあるプラ塊ってところじゃないですか?しかも昨今のプラの質感のショボさよ。
転売屋のようなフルスロットルな値付けと、それ以前から頻発している組み間違えや不良・不具合の多さを含め正直不信感しかない。タ、タカラトミーよ!気でも狂ったのか…!?

トランスフォーマー シージシリーズ SG-26 ジェットファイヤー
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/07/26
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る

トランスフォーマー シージシリーズ SG-16 サウンドウェーブスパイパトロール
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/04/27
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る