トランスフォーマー:TFC-D02 クラウド・スタースクリーム
3段変形する珍しいスタスク
トランスフォーマーの記事が増えている昨今。トランスフォーマーっていうかスタースクリームのことしか書いてないんだけど、家のTFの大半がこのニューリーダー病患者で埋め尽くされた、ニューリーダー更生病院みたいな状態なのでどうしてもグレーと青と赤のあいつのことばかりになってしまう。
そんなわけで今日も今日とてスタースクリーム、今回はe-hobbyというウェブショップ限定のトランスフォーマークラウド「スタースクリーム」だ。
このスタースクリームは元々発売されていたジェネレーションズ版ブリッツウィングのリデコの、ダブルディーラーを更にリデコした限定商品になっており、スタスクが珍しく3段変形のトリプルチェンジャーへと変貌している。
ロボットモードではタンクモードの砲身が背中にそそり立っており、さらに足にはキャタピラが付属、ほぼスタスクの原型を留めてはいないが全てのTFをスタスク化させるグレーと赤・青の配色「スタスクマジック」によって完全にスタースクリームにしか見えないようなルックスへと昇華されている。この3色の影響力は強大だ。
クラウド・スタースクリーム
頭部の出っ張りもこのクラウド版の特徴。砲身やキャタピラ等は前述の通りカラーリングの妙で「これはこれで有り」な気分になってくるのだけど、この頭部だけが最大の違和感でもある。肩に付属しているウイングを勝手に反転させ全体的に墨入れを加えた一加工を行っている。
通常であれば腕の外側についているナルビームだが、元の仕様からかこちらでは肩の背面へと回っている。可能であればスタスクのナルビームを定位置へと戻す改造を行おうと思い早数年。
ビークルモードはジェット機と戦車の2種類。腕の変形工程や戦車への変形時のキャタピラの展開が触っていてとても楽しく見事な出来栄え。若干複雑なためギチギチと鳴るパーツに初回変形時はヒヤヒヤさせられたが一度構造を理解してしまえばジェット→タンク間やそこからのロボットへの変形もそこまで苦ではない。
とらんすふぉーむ! pic.twitter.com/Q5OraSWBQU
— くるーるめろでぃ で考え中 (@cruelmelodys) 2017年6月18日
メガトロンへの羨望
初代TFやその後の派生、更にはビーストウォーズでの展開においても一貫してジェット機に変形していたスタースクリームがジェット機以外、特に戦車へと変形するのはよく戦車に変形されているディセプティコン/デストロンのリーダー「メガトロン」を感じ何とも言えない気持ちになる。
*ヘルスクリームっていう例外もあり
「トランスフォーム!」
G1やギャラクシーフォース、アルマダ(マイクロン伝説)と様々なパラレル世界でそれぞれのスタースクリームが狡猾に時には正義のために、自身が所属する軍のリーダーへと様々な形で反旗を翻し、そして敗北する。
愛憎
IDW版アメコミのトランスフォーマー「スポットライトメガトロン」。この世界においてメガトロンはオートボットと人間によって破壊され、スタースクリームはメガトロンの置き土産である「マトリクス」を利用しディセプティコンの”ニューリーダー”となる。ここではメガトロンはスタースクリームを次期リーダーとして認めているのがG1等の世界と大きく違う点だ。
しかしながらサウンドウェーブの手によって数年の時を経て復活したメガトロンが目にしたのは、メガトロン不在の間に自身の手でディセプティコンを疲弊させ、こそ泥集団へと貶めてしまった事に後悔し心を病んでしまっているスタースクリームの姿だった。
罰して欲しいと自ら懇願する等これまでの狡猾さや野心は一切無く、そこにはただ卑屈に自ら死に急ぐばかりのスタースクリームがいた。
メガトロンはそんなスタースクリームを驚異的なパワーで圧倒し、暴力的なカリスマ性で彼を奮い立たせていく。スタースクリームが常に疎ましく思っているメガトロンこそが彼の存在を奮い立たせる。この歪なライバル性、これこそがこの二人の関係性の魅力でもある。
*このステルス戦闘機のようなメガトロンは「メガトロナス」としてオライオンパックスとセットで販売されている。めっちゃ欲しい。
トランスフォーマー TFジェネレーションズ TG-25 オライオンパックス&メガトロナス
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: おもちゃ&ホビー
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彼自身の野心やその目標、彼のヴィジョンの先には常に超えられない壁としてメガトロンが存在する。スタースクリームの野心や裏切りはメガトロンへの歪んだ敬慕への裏返しのようでもある。
クラウドで得た戦車という新たなビークルモードはそんなスタースクリームの愛憎ともとれるメガトロンへの羨望なのかもしれない。