オレカバトル:新1/7章 ブリュンヒルデとニーベルングの指環
オレカバトル『魔海の侵攻』・『雷盟の逆鱗』より
後編です、これまでのあらすじはこちら。
ワルキューレデビュー
各章に散り散りで登場する北欧神話に登場するキャラクター。これまでロキを筆頭にヘイムダル、トールと育成を行ってきた。まだ記事では触れていないがオーディンの作成も終了していた中で、先日まったく無意識の内にジークフリートの育成を始めた所、突如としてこの北欧神話のキャラ達とストーリーが急接近し始めた。
そんなジークフリートと北欧神話の神々をつなぐ、重要なキーパーソンとなるのが戦乙女ワルキューレ/ブリュンヒルデの存在だ。小学二十◯年生であり現役小学生確変中。(これをエヴァの呪縛とも言う…いや言わない)「ゲームの中の女子キャラにあまりときめけない呪い」をカルマとして背負っておりこれまでスルーしてきてしまったブリュンヒルデ。調べれば調べるほどに魅力的なブリュンヒルデをなんとしてもゲットしジークフリートと一緒に育てなければいけない気がする。そんな訳で今更ながらブリュンヒルデのゲットを目指しワルキューレの育成を始めた。
戦乙女ワルキューレ/ブリュンヒルデ
★2からの育成は心が洗われるようだ…クラス2ワルキューレはすくすくと育ち戦乙女へ。コマンド潜在個体の場合、2リールにミスを入れることで★移動5つの配置が可能になるようだが★2から★3へのアイテム進化の際のコメントを確認した所、僕の個体は無事体力潜在だったFIN...。ワルキューレは単純入手だが合体入手も可能なので頑張りたい方は入手の時点で確認されるのがオススメ。(今更なんですが)
ブリュンヒルデへと進化し現状。ブリュンヒルデの戦衣がLV上げの途中でだいぶ消失したのだけど、4リールでいくらか復活させたい。
不死の身体を作ったブリュンヒルデの戦衣
ジークフリートの不死の身体には二通りの「不死」が存在しているように見える。一つは前回のブログでも触れた
- ニーベルンゲンの歌にある「ファブニールを倒した際に浴びた鮮血」によって体が硬化したストーリー
もう一つが
どちらも背中が弱点という記載があり、ジークフリートの返り血では体に張り付いた菩提樹の葉だったが、ブリュンヒルデの加護では最強の戦士が敵に対して背中を見せること=敵から逃亡することはないという理由から背中に加護が施されていないということになっているようだ。
味方全体へダメージカットの加護を付与するブリュンヒルデの戦衣はこのストーリーのジークフリートへの加護がベースになっているとも取れるのかもしれない。ニーベルングの指環では彼女の加護によってジークフリートは不死身の体を手に入れたのだ。
ほぼ永久機関
あなたも新7章でこのチームに遭遇したことがあるかと思う。このチーム、とにかく凶悪である。ブリュンヒルデの戦衣はパーティー全体のダメージを50%近くカットし、さらに財神アメトが回復、全く敵のHPゲージが減らない。追い打ちをかけるように抜忍のゼロが痺れなどでこちらの行動を制限するという絶望的なチームワークの良さを発揮しており、この黄金パターンに入ってしまうとバトルはとんでもない泥沼へと突入する。
このようにブリュンヒルデの戦衣は回復技との相性が抜群である。これは何気に僕が溺愛してきた聖獣バロンちゃんの「永続的にHPを回復させ続ける、厄かじり」との相性もよく
- ブリュンヒルデの戦衣でダメージ50%カット
- バロンちゃんの厄かじりで永遠に70~80回復
- EXにて物理回避・回復可能
と通常180程の被ダメージではHPがほぼ減らない永久機関が出来上がってしまう。何故これまで気付けなかったのだろう…バロンちゃんのパワーを最大限に引き出せる存在に。ブリュンヒルデとバロンちゃんが並んでいる姿もとてもいい。なんだろう、つまり美女(イケメン)と巨大な珍獣の組み合わせはとても風情があるのだ。(スノーくんとイエティの組み合わせも、そのアンバランスな風情を遺憾なく発揮している)
HASYOとエンリル相手に仲間2体を完全カバリングし勝利するバロンちゃん。唯一の弱点は厄かじりがバロンちゃん自身にかけられない部分だが。厄かじり効果はバロン離脱後も永久に続くというウルトラ仲間思いのバロンちゃんはウルトラメガかわいい。
ブリュンヒルデとニーベルングの指環
前回までのあらすじ
*指環の所持者変遷と大まかなあらすじ
呪われたニーベルングの指環によって予期されていた神々の黄昏・ラグナロクへと向かっていくアースガルド。ジークフリートの父、ジークムンドはそんな神々の黄昏(世界の終焉)を食い止めるためにオーディンによって仕組まれた英雄だった。しかし、その策略は破綻しオーディンは自棄になりジークムンドを葬る。父オーディンの命令に背きジークムンドをヴァルハラへと招き入れようとしたブリュンヒルデは彼の息子ジークフリートを身籠る母親を逃し、激怒したオーディンによって戦乙女の地位を剥奪され、人の世界にて人として生き人の妻になるように言い渡される。せめて自身に見合う者に見つけてもらえるように岩山に炎の壁を作りその中で長い眠りについた。
出生とともに母を失ったジークフリートはすくすくと育ち、父が使用し母が形見にした折れた名剣ノートゥングを再生しファフニールへと挑み勝利、ニーベルングの指環とタルンカッペを手に。そこで炎に包まれた岩山に眠る女性の噂を耳にし向かうジークフリート。遂にブリュンヒルデとの運命に接近する。
★3戦乙女時代に「ああ!わたし…!」と嘆くワルキューレと、それに対し「よいのだ…」と静かに応えるオーディン。このカットインは父なる神オーディンの命令に背いたワルキューレのストーリーがバックグラウンドにあるのかも知れない。*オレカのワルキューレはオーディンの事をおじいちゃんと呼んでいるが調べていたら親子である場合が多かった。
*因みにオーディンは全部で5つあるカットインの中で、唯一このカットインのみ「喋っている」。寡黙すぎて解禁時には話題にもなった。
前回のブログで触れたこのカットインは「焔に囲まれた岩山での出会い」を切り出したものなのかなと感じている。ここでのジークフリートは出生前のレガシィを知らずに「すいません、どちら様ですか」状態だが、彼の出生を巡って実際にはダイナミックな前日譚が存在した。同時にオーディンの血を引くナチュラルボーン英雄のジークフリートが、人の妻となる運命のブリュンヒルデの元へと辿り着いた。これがブリュンヒルデの言う「運命」となるのか?
こうしてジークフリートは自身の出生に関わる運命の再開を果たす。焔に囲まれた岩山で眠るブリュンヒルデをくちづけで起こすジークフリート。*この眠る姫を起こす勇者・王子という構図が眠り姫系のお伽話へとリンクしていくそうです。美しいブリュンヒルデに一目惚れしたジークフリート、人の妻へとなるよう命ぜられたブリュンヒルデ。二人は互いに惹かれ合いそして永遠の愛を誓う。
しかしジークフリートは自身を安寧に縛り付けることは出来ないとし、新たな冒険へと旅立つ。その際にブリュンヒルデへの永遠の愛を誓う為にファフニールから手に入れた「ニーベルングの指環」を手渡す。ブリュンヒルデもそんな彼を愛しているから止めることは出来ないとそれを承諾し指環を受け取る。呪われた「ニーベルングの指環」を。
第3日:神々の黄昏(Götterdämmerung)
この後に物語は急展開を迎える。指環の存在により神々の黄昏=ラグナロクの到来を感じたオーディンは遂にユグラシドルを折り薪にし神々の終焉を待つ。
最初の指環の所持者であったアルベリヒの息子「ハーゲン」が登場。虎視眈々と指環を狙う彼の策略で、冒険に出たジークフリートは記憶を奪われ結婚させられ、ブリュンヒルデはその姿を見て絶望し自身も別の男性と結婚することに。
さらにブリュンヒルデはハーゲンに騙され不死身のジークフリートの弱点を聞き出され、ハーゲンは遂に不死身のジークフリートの背中を槍で突く。ジークフリートは瀕死の中で遂に記憶を取り戻しブリュンヒルデへの愛を語り、名前を呼び、そして死んでしまう。
ハーゲンはさらに指環を奪おうとするも全ての陰謀に気付いたブリュンヒルデはジークフリートへの永遠の愛を語り、火葬されるジークフリートの元へと飛び込み指環とともに自害、そして遂に指環は元のライン河へと還る。指環の魅力に取り憑かれたハーゲンは水へと飛び込み川底へと引きずりこまれていく。
ジークフリートとブリュンヒルデを焼く焔は遂にアースガルドへと届き神々の世界も終焉を告げる。
あくまでもニーベルングの指環の話
ぐだぐだとジークフリートとブリュンヒルデを取り巻いている環境を書いてみたのだけど、一番重要なのはこれは楽劇「ニーベルングの指環」での話だということで、これがオレカの世界に直結するわけではないという部分をご理解いただきたい。しかしながら、この二人の間にはこのようなバックグラウンドが存在していた。超ダイナミック、主役級かよ!と言いたくなる。
自身の出自に翻弄される野生児感溢れ若干オラついているジークフリートと、神に背き真実の愛(ジークムンドの妻への愛、ジークフリートとの永遠の愛)を貫くブリュンヒルデの構図はかなり熱くそしてあまりにも悲劇的であり刹那的。
★3戦乙女から★4へと進化したブリュンヒルデの台詞から「ヴァルハラ関連」が消え去っていたのもこのアースガルドからの追放を思わせる。
LV10排出時の
「私たちの絆は永遠よ、そう誓ったもの」
はジークフリートへと向けられたものなのだろうか。
一時はオーディンからラグナロクの後の世界を託されるほどであったジークフリート。彼は世界をやり直す事が出来る英雄だった。しかし、ニーベルングの指環では指環を所持した者全てが死を迎えている。少しでも早く指環がラインへと還ることが出来れば。
またこの指環に運命を翻弄される筋書きは映画「ロード・オブ・ザ・リング」の「指輪物語」と何かと類似している部分が多いが、ニーベルングの指環はゲルマン神話、指輪物語はケルト神話をベースにしており指環という題材が「被ってしまった」という事故だそうです。
オーディン作る
点々とマイブームをジプシーしており昨今はメソタニアの辺りに借りぐらしの僕エッティだったのだが、ニーベルングの指環やそれに伴って眺めていた北欧神話の本などに登場するすげぇ簡単に激昂する神様「オーディン」が育てたくなった。この人めちゃくちゃだぜ。
こちらの本が北欧神話の入門にめちゃくちゃ役に立ちました。こども向けなので2時間もあれば読めます。オススメ。
- 作者: パードリックコラム,ウィリー・ポガニー,Padraic Colum,尾崎義
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/11/16
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (22件) を見る