くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:LEGACY バルクヘッド(Prime Universe Bulkhead)

トランスフォーマー『LEGACY』より

 

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LEGACY始動

KINGDOMの変則的な限定ラッシュも終了と相成り、遂に3年に及ぶWFCラインが終焉を迎えた。

最後の方はとにかく既存型をリカラーやリデコで擦りに擦りまくった最後っ屁の連続で、もうこく屁もないぜ…と云った様相ではあったが、しかしながら、なんだかんだWFCトリロジーを総括するのであれば、サイズスケールや統一された可動レギュレーション等、ここ10年の中で最も整理され、且つ可動・造形も優秀なシリーズであったことに異論はないかと思う。

というか、このWFC前まではこれと云ったルールもなく、キャラのサイズスケールなんてなんのその、出したいもんを出したいサイズで出すぜ!ライバルとのサイズ比?知るかよ!!ていうか、仲間とかライバルとか別に一緒には出さねーよ!あと、接地性なんてくそくらえだぜ!シールベタベター!みたいなケイオスの中でのリリースが続いていた時代があったのかと、信じられないくらいだ。

それくらい、TF玩具はこの3年間で洗練されたと感じている。明らかな進化がそこにはあり、今後もそれらを踏襲したシリーズが続くことを切に願うばかりだ。

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何度でも言うが、今回のWFCラインの1個前のラインで発売されたスタースクリーム。これ、サイバーバースとかそういう低年齢層へアプローチするようなラインではなく、普通にジェネレーションズで売っていたんだぜ…。しかもボイジャーで。

※もちろんコンバイナーである云々はあるのだが、それを差し置いてたとしても。この後のWFCラインの展開がどれだけ我々に衝撃を与えたかは、言わずもがなである。

 

そんな明らかなブレイクスルーが一段落し、新たなラインが始動する。WFCのポストにて散々ぱら「こうやすやすと傑作連発されたら感覚がバグるだろうが!」と謎のブチギレをカマしてきたのだが、WFC基準で目が肥えてしまっている我々の期待値に答えてくれるのか?と不安を感じていた。

しかし、実際のところ蓋を開けてみたらLEGACYラインは事実上「WFC第4シーズン」みたいな、あれ?トリロジーっていうかテトラロジーじゃね?といった状況。KINGDOM以降の補完と、同様のテーマをその他のユニバースのメンツ(G2やプライム等)からひっぱてきているような印象ではある。

 

LEGACY:Wave1 ヴォイジャークラス「プライムユニバース バルクヘッド」

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そんなレガシーラインから、Wave1となるプライムユニバース バルクヘッド(以下バルクヘッド)が遂に到着。ド頭から長文を叩き込んでおり結論までが長引きそうなので早々にケリを付けておくが、記念すべきレガシーラインの1発目となるバルクヘッド、もうめちゃくちゃ普通に、ごく自然な流れで傑作。

こうも傑作が続くのか。造形も良いし、可動面も引き続きWFC準拠、しかも今回は品質まで良いと来ている。トランスフォーマーなんてものは大抵どこかしらの関節がカッスカスのプランプランであるのが常であるというのに、今回はどこの関節も激渋で保持力がエグい、保持力おばけである。なんの不安もない、凄まじい安定感。涅槃かよ。

 

ただ、箱、お前だけは許さん

そして今回も早々にディスっておく。箱だけは信じられない程に糞、そびえ立つ糞山である。

過去のポストでもプラ廃止による窓のオミット()の話は触れていたのだが、今回届いてみたものを触ったインプレッションは「薄い」の一言。箱がペラペラなのだ。

いや、語弊がないように言うと、そもそも昨今のTFの箱はボール紙と呼ぶにはあまりにも心許ないレベルの薄さであり、それ自体は今回も同様。おそらくWFCからこの薄さは変わっていない。

しかしながら、窓が廃止されたことで窓の副産物であった「プラのテンション」すらも失い、もう本当に信じられないレベルでペラペラ、食玩売ってるんじゃねーんだぞというレベル。

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更に輪をかけて、今回窓が廃止になり直に穴が空いているという弱点があるというのに、何を考えたのかハズブロは以前よりも面のカットを増やすという暴挙に出ている。

以前よりも箱の形状は複雑となり、これに伴い、より耐久性に問題があるような状態になっているのだ。正気なのか。下手したら、アマゾン梱包によくある「ダンボール板にシュリンク」しただけでも箱逝ってしまうんじゃない?という心もとなさ。

私の手元に届いたのは丁寧に梱包されていたものの、当然あちこちが凹み、湾曲し、潰れている状況。ハズブロの品管どうなってんの?

 

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また、こちらも以前にも触れたように箱に大穴が空いてはいるが武器の付属は剥き身・くくりつけ地獄車である。絶対付属欠品出まくるでしょ、いや本当にハズブロの品管どうなっているの?マジで。

 

プライムユニバース バルクヘッド ロボットモード

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以上で文句は終了。

名前通りトランスフォーマープライムのバルクヘッドをG1ラインの世界観に引っ張ってきて、G1ラインのルックスへとリフォーマットを行ったようなルックス。

リークやオフィシャルの宣材の時点で、「足長すぎじゃね?」とプロポーションに不安を感じていたのだが、実際に手にとってみたら全くそんなことは無く、またプライムシリーズの当時品トイが非常にクオリティが高かったことから、これをわざわざ箱ロボにしてやり直す意味はあるのだろうか?とも感じていたのだが、これも実際に手にして「これは普通に有り」と一瞬で過去の杞憂を吹き飛ばしてくれた。

 

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背面にはシールドとしても使用可能な幌をつけることが出来る。当時のバルクヘッドには幌など無いのだが、トランスフォームする車体も含め、今回のバルクヘッドはG1ライクなボディへのリフォーマットに伴い、実写TF映画に登場するハウンドのフレーバーが散りばめられている。

トランスフォーマーではこうしたキャラの「習合」はよくあることで、後述するが同プライムのアニメ内に登場したホイルジャックは、「ホイルジャック」という名前は文字通り名ばかりで、その中身はほぼドリフトだった。

人気キャラや「名称」に別キャラのパーソナリティを加えていく様は、エジプト神話における神同士の習合にも近く、そうしたパーソナリティや「名前」のキメラ合体を楽しむのもトランスフォーマーの醍醐味ですらあるようにも感じている。

が、こうした習合は特に国内では悪い方に働き、トランスフォーマースーパーリンク(海外:エナジョン)にて、バルクヘッドというキャラは既に登場していたのだが、国内ではスプラングへと変更。

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このマイクロン三部作のルーツを回収するためか?レガシーバルクヘッドにはミニコン(マイクロン)をくっつけられるジョイントまで用意されている。

 

その後でっぷりとした体型のバルクヘッド像が完成されたアニメイテッドにおいても、国内は「アイアンハイド」と名前を変えるという珍プレーを行っており、国内で「バルクヘッド」という名前が正式採用されたのはプライムでようやく、という、相変わらずのカオスぶりである。

※更にはそんなプライムの国内アニメ放送もオートボットフルボッコにやられて、これから体制を立て直し反撃開始!というところで、番組は見事に終了となった。メガトロンの侵攻によりオートボットの基地が陥落するところで無事終了と相なり、事実上メガトロンの完全勝利という見え方で番組は終わっている。

 

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既に話は脱線しているが、まずここまでで感じたのはあまり目立った肉抜きが存在しないという点。WFCのシージもそうなのだが、こうした新シリーズのWave1商品はこの辺りの意識が非常に高く、非常にハイクオリティな物が多い印象。今回もそれに乗っ取った気合の入った内容となっている。

太もも内と上腕に穴は空いているが、何れも背面から見るとポッカリと穴が空いている…等、めちゃくちゃ目立つような構造ではなく、さほどルックスには響いていない印象だ。

 

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ただ、唯一突っ込むのであれば胸~腹部。今回のバルクヘッドの胸部は基本ビークルのフロントの1パーツをガボッと当て込んでおり、その為胸部の内部はスッカスカになっている。コレを本体裏や斜め下あたりから覗き込めば気になることは気になるのだが。実際のところその他の部分も含めかなり健闘している部類かと思う。

 

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付属の武器はバルクヘッドの特徴的な手に装着する鉄球のバトルメイス、また前述の幌のシールド、そして今回のレガシーシリーズのギミックとして付属となるエネルゴン武器の「エナジョンマシンガン」が付属。

もはやお家芸となっているが、このシリーズのメインギミックとなるはずの「エナジョン武器」がやたら小さい。前述の通り、ハウンドのエッセンスを引き継いでいるのであれば、ここはガトリングレベルの馬鹿デカエナジョンウェポンで武装してほしいところであるが、マシンピストル程度に収まってしまっているのがTF玩具あるあるである。

このエナジョンマシンガンは肩付近へのマウントが可能。

 

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バトルメイスがギミック的になかなか面白く、差し替えや拳を格納した穴にさす…等では無く、拳を覆う形で装着するという凝った作りになっている。

 

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超豪速球な箱ロボではあるものの、可動面もなかなか健闘していてかなり無理くりだが膝立ちもなんとか可能。またWFC基準の接地性を高めるための足首可動も健在で安定感も抜群だ。が、エナジョンマシンガンはとても小さい。※二度目

 

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腰のロールや手首の回転等、基本的に一通り可動する。また、冒頭にも触れたがそれらの可動軸がいずれも激渋で保持力がえらく良いため、安定感や手にとっていじっているときの感触も非常に良い。

 

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幌のシールドは窓付き。本来盾として持たせる場合はは幌の裏側を表に向けるようなのだけど、そもそもが盾…?という見栄えなので正直どちらでもOKな気する。

 

バルクヘッド比較

初登場(前述の通り若干語弊あり)のアニメイテッドバルクヘッドから、基本バルクヘッドと名前の付く玩具にはハズレ無し、という印象が強いのだが、今回は"プライムユニバース"という事もあり、プライム版の

・ファーストエディション版

・アームズマイクロン版

を引っ張り出して並べてみた。

 

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ファーストエディション版(画像左)が評価されがちなプライムトイだが、劇中の姿の再現度で言うとアームズマイクロン版(画像右)のほうもまずまずの出来となり、何れもプロポーションや変形ギミックなど非常にハイレベルなものになっている。

そもそもアニメイテッド~プライムあたりって、作品や玩具何れもファンの間でも意見がわかれがちなのだけど、玩具の変形機構やデザイン性は異様なまでにクオリティが高く、その後のジェネレーションズライン展開と比べても特異点的な存在

個人的にはかなり気に入っているラインなのだが、あまり正当な評価が下されていないあたり非常に残念に感じている。

 

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そんなプライムユニバースのバルクヘッドをG1センスでリファインする意味あるの?と展開前は非常に疑問を感じてはいたのだが、結果として「なにこれ、めっちゃカッコいいじゃん」でございます、本当にありがとうございました。

プライムやアニメイテッドで顕著だった曲線のラインはすべて直線へと引き直され、バルクヘッドで言えば若干ファットな印象だった有機的なイメージから、よりロボ感を感じる無機的な雰囲気へとタイトに仕上がっている。

 

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※「…なんか痩せた?」

が、こうした良質なG1リファインを見た今でも、レガシー版のアーシーは不安で仕方がない。いや、とにかくファーストインプレッションが最悪すぎたので、手にとった際のワンダーを待ち望んでいる。

 

G1ルック「トランスフォーマープライム」

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「お前ほとんどドリフトじゃん」でお馴染み、プライム版ホイルジャック

バルクヘッドがG1ナイズされたのであれば、ホイルジャックも刀持たしとけば「プライムユニバース・ホイルジャック」として見ることが出来る!

 

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更に言えば、キングダム版ウルトラマグナスもハンマー持たしとけば「プライムユニバース・ウルトラマグナス」が成立する。

前述の通り、国内ではオートボットがボコボコにされるところで打ち切られた事により、映像に登場することすら出来なかったプライム版ウルトラマグナスだが、バルクヘッドとホイルジャックら3名はプライム版レッカーズのメンバーであり、こうした再現も可能。

当初は「なんでプライムからバルクヘッドとアーシーだけぶちこんだの??」とはてなだらけだったが、よくよく考えればこの2名をG1ナイズさえすれば、それ以外のオプティマスやバンブルビー、ラチェットをWFCラインから引っ張ってくるだけで、G1ルック「プライムユニバース」が成立する。なにこれ、めっちゃ面白いじゃない。がちゃがちゃ言ってゴメンな?ハズブロ

ただ、欲を言うのであれば、プライムキャラそれぞれのG1ルックへの落とし込みが見たくなってくる。それくらい今回のプライムユニバース・バルクヘッドは非常に良いアプローチだったと感じている。

 

余談:プライム見て

ビーストに次ぐ勢いで好きな作品でもあるトランスフォーマープライムなんだけど、やたらと「暗い」とか云う糞みたいな理由だけで駄作扱いされて、もう、私はめくり上がっちゃうくらい悲しいよ。

作品的に見てもビースト以来のフルCGアニメで、制作には実写映画のスタッフも参加していたりとクオリティも高く、設定も実写映画からもスライドしやすい内容になっていて、本当にオススメなのだけど、惜しむらくは前述の通りこれからクライマックスに向かうってところでめちゃくちゃ国内で打ち切られた部分。

その後の展開ときたら、オプティマス瀕死でメンバー離散…と背水の陣のオートボットウルトラマグナス参戦からの反撃開始!だったりとか、第3勢力のプレダコンズ参戦!とか、スマブラの「参戦」動画宜しくテンション爆上がり、且つ物語の終止符を打つのはオプティマスではなく…と、以降のトランスフォーマーのニュースタンダードを作った作品でもあるというのに。作品テーマを評価せずに表面的な「暗い」=ダメ、で片付ける流れどうにかなんねぇかなぁ。

あとタカラトミーは何でもかんでもビーストの吹き替えやれば面白いとホンキで思っているところと、オートボット(マクシマル)がやられたところでちょうど打ち切るイカれた癖をどうにかしてほしい。

 

トランスフォーマープライム」の作品魅力の話は以前のポストで↓

トランスフォーマー:プライム AM04ラチェットをカスタムと、プライムラチェットの魅力 - くるめろとは違う

トランスフォーマー:映画 バンブルビー観てきたよ! と、今だから勧めたい平成トランスフォーマー作品 - くるめろとは違う

 

そして幻のシーズン3をチェックするべき。

 

シーズン3を英語視聴することで理解が出来るかと思うが、バルクヘッドは原語では「バォクヘェ!」と発音され、これが完全にボケにしか聞こえない為、国内では「ボケ」の愛称でも親しまれている。

※更に余談だがバルクヘッドのチームメイトで且つ日本人、数少ない「人間」のレッカーズメンバーとしても有名なミコだが、これも原語版ではムィコ!と独特な発音で表現されている。

 

プライムユニバース バルクヘッド ビークルモード

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またもや脱線しているが、ビークルモード。
車両は冒頭にも触れたハウンドのカラーが色濃く、ロストエイジ期のハウンドのような軍用トラックに変形するが、ルックス自体は多少ディフォルメされているような印象。

しかしながら運転席後部に配置されたタイヤ等、実際の実車「Raba H18」に寄せようという努力は非常に感じられ、またこのタイヤ類が全てフェイクではなく、変形後の各部へのアクセントになっていたりと細やかなこだわりを感じさせる。

 

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こちらも前述の通り、幌には何故かミニコン(マイクロン)をくっつけることの出来るジョイントが配置されている。

また、これもトランスフォーマーあるあるなのだが、タイヤのホイールの塗装がない。変形機構もしっかりしていてルックもいいだけに、こういう部分は本当に残念なのでホイール塗って。

 

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更にトランスフォーマーあるあるである「武器類の余剰パーツはただただ車体側面に括り付けとけば良かろう」論。これはキングダムラインにて更に暴走し、動物だろうが体の側面や腹部に武器括りつけとけば良かろうなのだぁー!と、とんでもない方向に発展していたが、今回は幌内部に自身の武器パーツを格納が可能できる。こうした面も満足度が高い。

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驚異の収縮率だと感じている旧プライム玩具版バルクヘッドだが、今回のレガシー版も大概に異常である。画像の通り頭一つ抜けているアームズマイクロン版と同等のサイズ感までコンパクトに纏まっている。

 

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今回で言えば幌の中身はほぼ空であり、その点を加味すればこの異様さが分かるかと思う。とは言え、この収縮率は主にロボット時にほぼ空洞だった胸部へのパーツの格納が大いに関係しているのだが。

 

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※左からファーストエディション版、レガシー版、アームズマイクロン版

あのマッシブな体型がここまでコンパクトに収まるのか!という面白さのある内容に。

とは言え、プライム玩具の変形へのとんでもない詰め込み方、癖のある変形機構を鑑みればレガシー版は幾分セオリー通りというか、常識的な内容に落ち着いて入る印象だ。

 

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(こっち見んな)

 

主にレガシー版アーシーの不安

以上、LEGACY1発目のバルクヘッドは、TFPファーストエディション版を筆頭とした過去の傑作の重荷を背負いつつも、そのプレッシャーに打ち勝つ事ができる傑作であり、且つWFCトイとの組み合わせで「G1ルック版プライムユニバース」を展開することが出来るユニークな内容となっていた。

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WFCに続き相変わらずのクオリティの高さは維持しているのだが、しかりながら「LEGACY」という新規シリーズを感じさせる「新しいなにか」という物はなく、ただただ「WFCの延長4年目」感に落ち着いてしまっているのは少し残念ではあるが…

しかしながら、WFCが非常にクオリティの高い整理されたシリーズである点を考えれば、このまんまのクオリティでリリースが続いてくれれば御の字感も否めない。

 

等と、もにょもにょ言っているのもつかの間。レガシーシリーズはWave1にてアーシーというまさかの強烈な爆弾を抱えてやってきやがったぜ!!

宣材の時点で、謎のワッフルメーカーのような武器を思いっきり構えてみたりと、頭を抱えてしまうような内容が叩き込まれているが、果たしてその真相は?

次回、アーシーのポストにて、乞うご期待!たぶん書く!!

 

 

 

トランスフォーマー:KINGDOM War for Cybertron テラソー a.k.a テラザウラー fromゴールデンディスク・コレクション

トランスフォーマー『KINGDOM War for Cybertron』より

 

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実写≒IDW

昨今国内でも予約が始まった実写映画「バンブルビー」キャラのSSシリーズ。

ある時期を境に実写映画TFトイから手を引き、俺はGENERATIONSライン1本でやっていくんだぜと謎の誓いを立てたのだが(スペースや財力に問題があったとも言う)このバンブルビーSSシリーズに関しては非常に揺れている。

登場するTF達が比較的G1のルックを踏襲している云々も大いになびく原因でもあるのだが、1つのコレクションラインを放棄して久しい私には「その程度ではHAHAHA!その程度でなびくと思うなよ!そよ風程度で全く揺さぶられねーぜ!そよ風!そよ風!」と啖呵を切っていたのだが。

 

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このバンブルビー版SSキャラたちが、見ようによってはIDW版、特に国内邦訳されているものであればフォー・オール・マンカインドやリベンジ・オブ・ザ・ディセプティコン等でアートを務めるDon Figueroa氏の描く、妙に実写味溢れる生々しいTFのルックにだいぶ近いニュアンスを含んでいることに気付いてしまい、「こ、これは…!事が事なら、実写ではなくアメコミ枠にも食い込んでくるんじゃねーかッ!?」と死ぬほど揺さぶられている私です。どうも皆様こんにちは。

 

 

KINGDOM:GOLDEN DISC COLLECTIONデラックスクラス テラソー a.k.a テラザウラー

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そんな訳で前回ミュータント・タイガトロンに続き、ゴールデンディスクコレクション2発目のポストとなるテラソー(国内:テラザウラー)。テラソーに関しては国内でも「テラーソア」だったり、表記の揺れがあるのだが今回はテラソーに統一する。

※国内での販売アナウンスが無いため、海外名の正式なカタカナ表記がわからないのだ。

未だ国内で一切のアナウンスが無いゴールデンディスク・コレクションに関しては海外ではアマゾンやハズブロパルス等の販路限定となり、米アマでも販売開始時期には売り切れの状態。国内輸入ショップでも入荷数が少なかったのか、あるいはビーストのレギュラーメンバーだった為かこちらも早々に完売。

米アマでオンタイムで予約できてさえいればそこまで入手難易度は高くなかったものの、今現在、元値23$に対して10000~15000円近くの値段で取引きされたりと、実に5倍近い値段でやり取りされている。なんだかガンプラみたい、ヤルじゃん!トランスフォーマー

勿論冗談ではあるのだが、流石にビーストのレギュラーを国内完全スルーはないですよね?ね?と、今後の告知に注目が集まっている。

 

Chapter 4: The Terrorfying Conclusion

前回のミュータント・タイガトロンのポストにて、

・クォンタムサージの影響でタイガトロン以外全員死亡

・タイガトロンも突然変異が止まらず、記憶まで失いバーサーカー化待った無し

・そんなタイガトロンを利用とする生き残りが…

といった流れの、タイムラインに触れたのだが。

ミュータントタイガトロンのポストは下記

cruelmelody.hatenablog.com

 

今回のテラザウラーで締めとなる為か、怒涛の展開でめちゃくちゃ長いためざっくりとこのトイラインのストーリーについて触れておこう。

当時のエピソードでは溶岩に落下し死亡したテラソーだが、今回のタイムラインでは溶岩が彼をクォンタムサージから護り、溶岩エネルギーにより火を吹く能力まで手に入れた。

テラソーは変異したタイガトロンとゴールデンディスク、そして戦艦ネメシス内にあるタランチュラスがインストールしたトランスワープセルを利用して過去に戻り、メガトロンを破壊しプレダコンの支配者となる「本来あるべき姿」を叶えようと画策する。

一方オートボットジャックポット、パッファーとロードレンジャーも様々な時代・場所からこの先史時代の地球に引きずり込まれていた。彼らはテラザウラーの策略を止め自身の時代・場所に戻るために衝突する。

戦いの中でテラソーが落としたゴールデンディスクを回収したミュータントタイガトロンはディスクに触れることで記憶が元に戻り、テラソーを撃退する。

タイガトロンとオートボット達は彼らが元の時間に戻ったとしてもクォンタムサージの発生は変わることがなく、その先の未来=今起こっている事象を防ぐことにはならないことを理解し、このクォンタムサージによる被害を最も抑えるたった1つの方法へとたどり着く。

彼らはクォンタムサージ発生前へとタイムトラベルを行い、クォンタムサージの影響を最小限におさるため、その衝撃波へと向かいネメシスを特攻させる。

その衝撃によりネメシスは大破し、乗っていた者たちも全員破壊されてしまったが、ネメシスによる衝撃波の緩和により、クォンタムサージの影響は抑えられ、マクシマルズやプレダコンズがテラソーとタイガトロンを残して全滅する未来は免れた。

彼らの一部はサージの影響により新たなトランスメタルスボディを手に入れ、"ビーストウォーズ"は新たな局面へと向かっていく。

※一方、テラソーは無事溶岩へと落ちて死亡、スコルポノックに関しては歴史が改変されようとされまいと、そもそも生存ルートは存在しなかった。アーメン。

そう、つまりこれは当時のビーストウォーズにてクォンタムサージにおけるトランスメタルス化が起こる前に存在していた未来の話であり、タイガトロンやオートボット達の活躍=自己犠牲によって歴史は改変され、当時のビーストウォーズに繋がっていたのだ!という、前日譚。

マルチバーストも取れる時間軸に存在した者たちが被害を最小限に留めるために歴史を改変させる自己犠牲の物語。なかなかに熱い展開となっており、漫画で読ませてくれ!という良質なストーリー。そして、しつこいようだが何があろうと問答無用で死ぬスコルポノックさんかわいそうですね。

 

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タイムトラベル?そんなもんトランスワープセルが無くても2022年現在は楽勝だぜ!

 

テラソー ロボットモード

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毎度本体が出て来るまでがクソ長い。

そんな訳でテラソー(国内版:テラザウラー)、御存知の通り同キングダムラインのデラックスクラスであるエアレイザーのリデコアイテムだが、原型をほぼほぼ留めていない大改変となっており、そしてこの改変はとても魅力的に機能している。

当時品からしてだいぶ劇中のルックからはかけ離れ(これはクラスの制約も大いにあるのだが)また多くのファンから今後のリファインやMP化に関して、ダイノボット以上の無理ゲーと称されたロマン変形のテラザウラーを、現実的、且つトイとして目を瞑るべき嘘の範疇で落とし込んでいる。

デラックスクラスながらボリューム感もしっかりとあり、見た目もめちゃくちゃかっこいいアイテム。「これまでまったくリファインされてこなかった」という飢餓感による贔屓目は一切無しで、かなりの傑作となっていた。

 

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が、少ない不満点の中からまずは一つ。

先日ミュータント・タイガトロンの際にも触れたパッケージに関しては今回は完全にボール紙となり、紙の「こより」のような紐で固定と、相変わらずのフル環境配慮仕様。更に今回特筆すべきは画像右の背面に付いた「謎の紙塊」だ。

正直言って、ハズブロともあろう大手メーカーの製品としてはまさかの展開なのだが…この紙塊は薄い藁半紙をくるくると折りたたんだもので、この中には購入者の手によって取り付けるためのパーツが同梱されており、これに関しては既に国内外でもだいぶホットな話題となっている。

おい、うそだろ…。サードパーティ製の製品でもOPP袋やチャック付きのポリ袋のようなもので余剰パーツを梱包する昨今。公式が余剰パーツを紙で巻いてテープ止するかねッ!?本当に信じられない。昭和時代の精肉店で豚バラ買うのとはわけが違うんだぞ!

「さすがにそれはないだろう…」とは思うのだが、実際にこれをゴミと判断し捨てた方々もいるとのことで…こっちはこっちで流石に大雑把が行き過ぎているのが。やはりハズブロは環境に配慮する以前にもう少々消費者への配慮を考えてもらったほうが良いのではないか。

 

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さて、早々に話は脱線してしまったが今回のテラザウラー。前述したようにかなりの傑作であり、このハズブロのトンデモ梱包以外には正直言ってあまり非の打ち所がない仕上がりになっている。

付属物に関しては画像のブラスターが1丁、後述するディスクが1枚、また前述の紙の小袋に包装されたパーツは、後付の肘ウイングとなっている。

 

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可動面に関して。基本構造はエアレイザーなので、詳細はエアレイザーのポストを参照いただくとして。引き続きロールのない手首や、若干癖のある腕や足の追加関節等はあれど非常によく動く。

cruelmelody.hatenablog.com

 

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エアレイザーが頭部の後ろにボールジョイント用のスリットがあり見上げるような頭の可動が可能だったことに対して、テラソーは首周りの構造がそもそも変更されており、頭部へのスリットはないものの、頭部を固定する首周りのパーツが可動することである程度の可動域は取られ、見上げるような可動も可能。

 

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これはリデコ元のエアレイザーにてそもそも感じていた不満点であるが、この型はデラックスクラスでありながら足首がボールジョイントとなっており、これがあまり可動域があるものではなく非常に扱いづらい。

 

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※空を飛ぶようなポーズでも足首をこれ以上振り下ろすことが出来ない。

コアクラスのラットトラップ(国内:ラットル)などであればまだ理解はできるのだが、足首の可動と設置性の向上を一つの売りとしているWFCライン基準で考えればここは一つのウィークポイントであり、また今回のリデコでもこの点を引き継いだままになってしまっているのは残念なところである。

 

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なんと言ってもこの顔面。毎度顔面の再現率バグりがちなキングダムラインのビースト勢ではあるが、今回のテラソーも細かいディテールは追加されど狂気的なテラソー具合で敢えて突っ込むのであれば目の色合い程度だろうか。

本来テラソーは目の全体が黒く目玉が発光している、図らずともリデコ元のエアレイザーと同タイプの目の表現であったので、今回はその点の再現はされてはいない。

しかしながらリデコ元であるエアレイザーとは目の大きさから違い、これを黒く塗って目玉を書き込んでしまったら品質的な面で大惨事になるのでは?という目の小ささなので、ここに関してはこれが正解なのだと思う。

 

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また、前述したようにアニメ上では大きな翼がほぼ消失するメチャクチャなロマン変形を行い、こんなもんMP化不可能では?と思わせる変形機構に関して。

今回はエアレイザーの変形を引き継ぎ大きく翼を残した形となっているが、もうこれに関しては廉価価格帯であるジェネレーションズラインであるし、そもそも正直無理ゲーなので「カッコよければなんでも良いです」といったところ。

 

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ちなみにこの羽根はピン打ちなどされていないため、外して左右を逆にすることで当時品のルックを再現可能となっている。もちろんだがビーストへと変形させた際には完全におかしいことになるので都度取り替えが必要となるのだが、私のようにロボットモードでショーケースに突っ込んどく派の方々にとっては、再現が不可能な羽の処理に対しての一つのアンサーとして、「当時品再現」という解決策が残っていることは非常に良い落とし所のようにも思える

※もちろん公式にどのような意図があるのかは別として。

 

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武器となるブラスターは翼部分に取り付けが可能。キングダム、特にビースト勢では軽んじられがちな武器のアタッチもしっかりと付いていたりと、至れり尽くせりで痒いとこまで手が届く。

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リデコ元のエアレイザーと。

リデコではあるもののエアレイザーと比べると幾分大きくなっており、足や腕の長さがそもそも違ったりと積極的な差別化が図られている。エアレイザーのミサイルを手に搭載する構造を利用し別パーツをはめ込むことで、テラソーの変身後、極端に収縮して腕に残った翼の名残を再現しているあたりは非常にクレバーな感じがする。

 

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当時品との比較。当時品はラットル等と同様のベーシッククラスとなり、バネが仕込まれたビースト頭部を動かすことで大きくフリップするワンステップチェンジに近い構造となっている。

この当時品はクラスの制約もあり映像版とルックはかけ離れているものの、それでも健闘しており、キングダムラインのテラソー(ロボ)のビースト頭部の配置などは、こちらのオマージュとも取れるような場所にマウントされる。

ちなみに写真の物は後期版となっており、初期版はメットや拳が紫だったり、グレーの箇所が真っ黒だったりと更にかけ離れた配色となっていた。

 

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マクシマルズは既にトランスメタルス化以前のキャラクターが全員集結。対するプレダコンズもテラソーのリリースで残すところ、タランチュラス(国内版:タランス)とインフェルノの2名のみ。

 

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以前のポストでも言及したのだが、こうして比べるとマクシマルズとプレダコンズの体格差がえげつない。対等か、あるいはマクシマルズがやや劣勢にも映るビースト戦線だが、マクシマルズがボイジャー4体、デラックス2体、コア1体の中で、プレダコンズは現状リーダー1体、デラックス4体とかなり小柄集団のようにも思える。

もちろん、デカさ=強さに直結するわけではないのだが、プレダコンズは残りタランチュラス(デラックス)、インフェルノボイジャー)のみとなっており、それでもやや戦況は不利なように見える。

 

サイズこそパワー!

スケール統一を謳うWFCトイラインだが、それでもやはりリカラー・リデコでの再現には多少の難があり、、個人的には今回のテラソーは明らかに本来のサイズよりも小さいと感じている。

 

■玩具スケール

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■実際?のスケール

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そんな訳でアニメ劇中でのサイズ感や海外の有志が作成したスケール表等を元に、現行のキングダムトイラインの「実際のサイズ比」と写真を縮めたり伸ばしたりして劇中に登場していた「理想のサイズ感」を作ってみた。

 

トイと映像サイズの比較?

 

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こうして見ると劇中でのテラソーのサイズ感はどう見てもキングダムラインのボイジャーに匹敵している。構造や可動などの出来栄えにはあまり不満は無いのだが、少ない不満の一つはサイズ感だろうか?

また、他で言えばラットトラップの「コアクラス」は明らかに小さく、対象的にブラックアラクニアは頭一つ飛び抜けてデカいようにも見える。

トイではかなり巨大に見えるメガトロンだが実際は更にもう少々大きく、それに伴い恐竜仲間のダイノボットやテラソーも全体的にサイズアップする印象。

スコルポノックがデラックスでは最小で、こいつはそもそも足の短さが度を越している。

 

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とは言え!なんだかんだとサイズの話をしたが、映像作品では演出や構図作りの為か要所要所で色んなキャラが伸びたり縮んだりしているように個人的には感じており(個人的な感想です)、元を正せばビーストのキャラバイオにおけるサイズがハチャメチャだったり、そもそも大元のG1がエヴァンゲリオンレベルでデカくなったり小さくなったりのケイオスだったので。これに関してはマジに顔をまっかっかにしてブチギレるような感覚もない。

ただ、チータスの拡大版に近かったタイガトロンのようにテラソーもエアレイザー拡大改修のような展開になってくれれば尚良かったなぁというお話。

 

ニューリーダー症候群

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誰も彼もがBWメガトロンの寝首をかく事ばかりを考えるソロリストの集まりの中で、特にテラソーはG1スタースクリームを彷彿させるような凄まじい自信過剰ぶりとリーダーへの渇望(あるいは自身がリーダーであることが本来の姿だという妄想)を兼ね備えており、劇中ではエネルゴンの影響下とは言え一度はBWとメガトロンを窮地に追い込む程の活躍を見せている。

これが「"マクシマルのリーダー"をボコボコの半殺しにした」ではなく内紛である辺りがならず者集団であるプレダコンズらしいところではあるのだが。

 

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第6話Power Surge(国内:空中山脈大爆破)にてロボコップ2のマーフィーレベルで破壊されたメガトロン。※どちらも割とトラウマ級

腕が吹き飛んだり、コミカルに顔面が飛んだり…等、BWにこうした破壊表現は多々あるが、ここまでショッキングにメガトロンが破壊されたのは後にも先にもこれが最後ではないだろうか。

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ここまでスクラップ寸前でもCRチャンバーに入れば再生されるんですが。※流石にこれはギャグ表現の粋だが。

 

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こうしたパーソナリティーは今回のゴールデンディスク・コレクションのタイムラインにも反映され、クォンタムサージの影響により殆どのマクシマル・プレダコンが死滅し数少ない生き残りのタイガトロンは狂戦士化…という状況の中、ゴールデンディスクを手にしたテラソーが取った行動は、ゴールデンディスクと狂戦士を連れて過去に戻り、BWメガトロンを破壊して真のリーダーである自身がプレダコンを統治する…というめちゃくちゃに過去に固執した内容となった。

いや、そもそもメガトロン死んでるんだしもう1回過去に戻って殺さなくても…と常人であれば考えるのだが、彼の考える「本来の姿」を叶えることがテラソー自身の最大の目的であり、メガトロンが持つ大いなる野望と比べると非常に小物感が強い。

それこそがテラソーのパーソナリティーであり、今回のタイムラインのストーリーはそういった意味でビーストウォーズ的である、とも感じる。

 

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そう言えば触れられていなかったゴールデンディスク。片面がゴールデンディスクの中身形状、もう片面がエイリアンディスクとなっている。

これまでであれば片面がゴールデンディスクの中身である場合、背面はエイリアンディスクのジャケットで表現されることが多かったので、今回はだいぶ特殊な見た目となっている。

 

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ここまで書いていて、そう言えばテラソーが前述のストーリーでもお披露目していた肩のキャノンが付いていないじゃない!と気付いたのだけど、"尻尾をムチ斧?にされ、武器としてそれだけ渡されキングダム戦線にブチ込まれた悲惨な猫"がいるとかいないとかで。(じゃ~ん!)

しっかりとブラスターが付いていただけでも満足である!サードパーティ製のアドオンパーツに期待。

 

Beast Wars!!

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Beast Wars!!

 

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Beast Wars!!

 

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Beast Wars!!

 

 

いや、違うんですよ。

エアレイザーのリリース時にハズブロがビーストとロボの変形途中みたいな、だいぶクレイジーな写真をオフィシャルの宣材としてあげたじゃないですか。

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なんで今回もやってくれるのかなぁ~と期待していたら、どうも忘れているみたいなんで。代わりにやっておきました。なので色々とアレですがこれは間違ってないんです。

 

テラソー ビーストモード

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※全編通してビースト足への回転が漏れてました。ご容赦下さい。

タイガトロンのポストまで4ヶ月近く黙りこくっていた癖に喋りだすと止まらないのが悪い癖である。そんな訳で糞長くなっているがようやくビーストモード。

凄い…!主に顔が…!という感じで、これまでのキングダムラインがビーストのルックをリアル動物に近づけていた印象とは打って変わって、このテラソーの顔面はアニメのルックに酷似している。

 

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が、それ以外が異様に甘くもうなんか色々見えまくっている。

 

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もちろん、リデコ元となるエアレイザーもだいぶ色々と見えていたのだが、今回はリデコによるしわ寄せの為か更に色々と見えてしまっている。

 

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斜めぐらいはまだ耐えられるのだが、特に横から見るともう完全に人間的な何かが「しゃがんで入ってる感」は否めない。

 

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しかしながら飛んでしまえば、である。何度も言うがあのロマン変形をこれだけスタイリッシュにリファインしてくれた功績のほうが遥かに大きく、スタンスは変わらずにこれが最適解だと感じている。

 

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また、相変わらずのクオリティとして、パーツの組違いが存在し、両翼ともに丸で囲んでいるパーツが表裏逆にはめ込まれている。※開封時の間違っている状態が左写真、はめ込み直した状態が右写真

これは手で外すことが出来るがテンションが掛かりやすい部分のため、お直しをする方は是非注意して貰えればと思う。

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当時品との比較。

一部複数回に及びリメイクされている他のビースト勢と比べ、そうしたリメイクの途中経過がなく、96年のリリースから遙か26年の時を超えて一撃でリメイクされたと考えれば、多少の甘さは有れど凄まじい進化と努力を感じられる大健闘ではないだろうか。

いやそもそもリデコなんだぜ…これ。…おい、スコルポノック!聞いてんのか!

 

N.E.X.T

以上、War for Cybertronトリロジーの最終章「キングダム」からの限定ライン「ゴールデンディスク・コレクション」より、デラックスクラスのテラソーはリデコの枠を超えた大傑作だった、というお話。なんだかんだ言ってもキングダムの傑作率の高さはエグい。

現行のラインで考えればこれを持ってしてキングダムのビーストは終了。残るプレダコンだが

と噂されている。またこのレガシーラインではインフェルノと同Wave3に突如リーダークラスでドラゴンメガトロンの名前が上がったり、

チーターリカラーの「ナイトプロウラー」※キャンセルされた当時品ウォルマート限定リカラー

・スコルポノックリカラーの「サンドストーム」※Botcon限定の当時品リカラー再現

・ワスピネーターリカラーの「バズソー」※当時国内でも展開された

あたりが一気にレガシーにブチ込まれたりと、先の読めない展開になっている。

 

暫くはビースト一本でポストを行っていた、というか、それ以上手も回らない状況だったので、おそらく次回以降は久しぶりに通常のG1ラインや、ビーストに次いで好きなシリーズでもある「プライム」あたりのポストを久々に行えればと考えている。