トランスフォーマー『Power of the primes』より
POWER OF THE PRIME WAVE3 MAXIMIZE!!
昨年12月から今年の3月とほぼ3ヶ月のスパンで新たなWaveが解禁されていったPower of the primes(国内パワーオブザプライム)展開。湿気で立っているだけでカビが生えてしまいそうな6月だがパワーオブザプライムズWave3の発売が控えている、そんな3ヶ月スパン発売のおかげでどうにか一定のテンションを保って人間的な生活レベルを保っていられた。
個人的なビーストウォーズのムーブメントが最高潮に達している中で、遂に本日POTP WAVE3の目玉でありファン投票によって選ばれたプライム、オプティマル・オプティマスが到着。ブチ上げて行こうぜ、そんな訳でPOTPオプティマルオプティマスの話なんです。
ちなみにこれまでのパワーオブザプライムアイテムのポストはここでチェックしてくれよな、マイメン。↓
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POTP:Wave3 オプティマル・オプティマス


海外展開・ハズブロのPower of the primesより、リーダークラス「オプティマル・オプティマス」。今回はおとなしく輸入ショップで購入。8000円程と若干割高だったのだけど、国内での定価7560円を考えれば妥当なのかしら。
こちらの国内展開での発売は3ヶ月後となる8/31となっており、現在Amazonでも予約受付中となっている。まったくもって余談だが先日第1段が発売となった国内パワーオブザプライム展開だが、店舗ではメインとなるオプティマスプライムのみが完売と言った状況を散見したので8月発売組のメインとなるこのオプティマルオプティマスのゲットを検討されているのであれば予約をしておいたほうがいいと思うよ。

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-27 オプティマルオプティマス
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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さて今回のオプティマル・オプティマスは2016年~17年のPOTP展開発表の際にファンの投票によって選ばれたという事はあなたもご存知かと思うが、じゃあこのメカニカルゴリラはどんなライバルたちを八つ裂きにしてのし上がったのか?を自身のイっちゃってる大興奮を落ち着かせるために一度振り返っておくと、
- Honorー敬意
ウルトラマグナス・アーシー・ハウンド
- Orderー秩序
ショックウェーブ・メガトロン・スターセイバー
- Chaosー混沌
の3カテゴリーにて3体、全9体がラインナップされ、
その後、なんやかんやあった結果1次リーグを勝ち上がったのは
の3名で更にそこに「ワイルドカード」というカテゴリーが新設され謎の悪はこちらに再編、"混沌"のプライム「オプティマスプライマル」が3体のライバルをねじりきって勝利を勝ち取ったといった流れだ。
個人的にはビーストコンボイが左隣が規格外の悪、右側には未知の悪に挟まれた「カオス」カテゴリーにラインナップされている時点で色々とツッコミどころ満載だと思うのだけど、「敬意」や「秩序」を打ち破り1位に輝いた混沌の申し子「オプティマスプライマル/オプティマルオプティマス」は合体ゴリラモード、ビークルモード、合体ロボモード、コアロボ、コアロボビークルモード…と驚異の多段変形を誇り、その姿はまさにカオティック!
相変わらず前置きが長くなってしまったが、今回はとにかく多段モードの畳み掛けとなっているのでサクッと行こうと思う。
Optimus Primalーオプティマス・プライマル/ビーストコンボイ


まずは今回のコアロボとなるオプティマス・プライマルの姿から。これまでの有機的な姿よりも若干メカニカルなフォルムへと変更されているが、この姿はトランスフォーマーアプリ「アースウォーズ」に登場するオプティマスプライマルを感じさせる。個人的にこの雰囲気はとても有りだと思っている。
これまでのPOTPシリーズのリーダークラス達と比べるとこんな感じに。これまでのコアロボと比べてビーストコンボイは幾分小さいが、そもそもマキシマルズ・プレダコンら新世代TFは比較的体が小さめなので…いや、実際の所こんな微妙な差ではないのだけど。
色々と振り切れてしまっているオライオン程では無いものの、可動に関しては膝が二重関節になっていたりと非常に優秀。バックパックが大きいので足の可動に若干難があるが、これはロディマスの際にも起こっていたので特筆するべき点でもないかと。むしろオプティマスプライマルのバックパックはある程度たためるのでロディマスよりもよく動く。
*ビーストコンボイに銃のイメージがあまりない為初代BWコンボイのソードを持たせてみたら、あらピッタリ!
唯一残念なのは膝下で背面が変形の影響から大きく肉抜きされたままとなっており、特にカバーなどもない。それに付随して「かかと」が無いの最大の欠点。…またしてもかかと問題だ…。いい加減気付いて欲しい、あるいは気付いているのなら改善して欲しいのだけど、かかとは絶対的に必要。
ちなみに歴代ビーストコンボイ達と比較するとこんな感じに。テレもちゃとマスターピースの中間点となるいいサイズ感で、個人的には気に入っている。
ちょっと残念だったのはゴリラコンボイの肩のキャノンやソード、なんかヤバいドクロのハンマー等のアイコニックな意匠が全てオミットされてしまっていた点。
もしかしたら銃は方に背負えるかなぁ?と試行錯誤してみたがダメで、ルックスがブラッシュアップされていくことに拒否反応を示したりするほどではないのだけど、流石にオリジナルに対してちょっとリスペクト足りてないのではないだろうか、と感じた。
Optimus Primalーオプティマス・プライマル ビークルモード


今回のオプティマスプライマルとこれまでのビーストコンボイの最大の違いはオルトモードとなっている。開発のインタビューでも
「流石にビッグゴリラとスモールゴリラをゴリラ合体してゴリラゴリラandゴリラロボットにするのは無理ゲーだったんで、ビッグゴリラはゴリラに・スモールゴリラはホバーボードゴリラにゴリラすることにしたんだよ…」
とちょっと何言っているのかわからない苦労話が飛び出しており、つまり今回のコアロボ「オプティマスプライマル」はゴリラに変形をしない。
ホバーボード形態はビーストウォーズメタルスに登場したメタルスコンボイのビークルモードのオマージュとなっている。
また、POTP展開のリーダークラスで取り沙汰されがちなシール処理だが、オプティマスやロディマスのトレーラーシールに当たるような大掛かりなシール処理はこのホバーボード時の側面程度に収まっている。これは英断。
Optimal Optimusーオプティマル・オプティマス ビーストモード


そしてこちらがそんなゴリラホバーボードにライディングするオプティマルオプティマス/パワードコンボイのビーストモード。
今回のPOTP展開でこのオプティマルオプティマスが最も異質・カオスなのはこれまでのオプティマスやロディマスには無かった"パワードスーツ側の単騎変形"。つまり、オプティマスやロディマスのトレーラー側はオルトモード時はコアロボと合体してなんぼのアクセサリー的な側面が強かったのだが、今回はコアロボ意外のパワードスーツもトランスフォームし単騎でメカゴリラとして成立しているのだ。なんだこれ、すげぇお得じゃん。
ゴリラホバーボードに乗せる事でメタルスのオマージュも可能。


さらにビーストコンボイをバックパックとして取り付けることも可能。これによってフルボリュームのメカニカルゴリラへ。背面と足の干渉が強めなのでアクション性は若干低めに。
Gorillz!!
そんな訳でこれまでのリーダークラス以上にプレイアブルな、玩具的側面が凄い事になっている。
Optimal Optimusーオプティマル・オプティマス ロボットモード
上記メカニカルビーストのゴリラがパワードスーツへと変形。胸部にビーストコンボイを合体させることで…


オプティマルオプティマス、ロボットモードへ。当時品から一度タイタニウムで復刻はされているものの正統なトイはビーストウォーズメタルスのオンタイム以来。当時品は巨大なスーパークラスで扱いづらい印象が強かった為、今回のサイズは個人的に調度いいサイズ感。
肩・足共に引き出し式の二重関節、肘・手首のロール、指の可動(4本は固定)、足首には水平に可動する軸が仕込まれており、POTPリーダークラスの中で可動に難のあったロディマスはもちろんのこと、スタイル・可動共に神がかっていたオプティマスをも凌駕する可動域の高さとなっており、この辺のアクション性の高さはまさに”ビーストウォーズ玩具”的。そして当然ながら当時品と比べると段違いの可動とスタイルの良さ。
武器はこれまで同様に連結が可能。しかしオプティマルオプティマスの手はかなり特殊な形状のため武器を握らせることは出来ず、親指の根元に開けられた5mm穴へとマウントする形に。
またこの銃はフロントのパーツを下へとずらし肩に設置することも可能。こちらの姿は当時品の再現となっている。
説明書への記載はなかったのだがこの銃は胸パーツをずらすことなく肩へとマウントも可能となっている。
こちらのほうがボリューム感とまとまりがあって気に入っている。また、当時品にあった腕パーツが爆散しパージされるギミックは流石にオミットされているが、腕→肩への付替えは再現されている。
*ハズブロやタカトミの宣材では何故か肩が未変形のまま(上画像)のようになっている。
胸部のハッチは開閉式となっており中にはマトリクスが格納。このギミックもオプティマスやロディマス同様だが、その中でもスパークコアの付替えギミックが最も見た目に反映されるようになっており、色々といじっていて楽しい。
Optimal Optimusーオプティマル・オプティマス ジェットモード


そして今回の最も「やっつけてんな!」具合が高いオプティマルオプティマスのビークルモード。当時品のときからバンザイして寝っ転がってる感の強かったこのジェットモードだが、今回はその傾向がより強くなっている。うん、こちらはオマケ程度かしら。
色々あるよオプティマルオプティマス
そんな訳でオプティマルプライマル。いじっていてなによりも感じたのはその異質さだ。僕は基本的にこれまでの全てのPOTPリーダークラスに大変満足しており、このプライマルも完全に傑作だと豪語したいのだけど、だからこそあまり褒めちぎるのもなんなのでオプティマルプライマルが抱える問題をいくつか指摘していくと
塗装が少なめand甘め
オプティマルプライマルは基本成型色で塗装が少なめ。ただ、同クラスのロディマスと同程度なので、これに関しては同クラスのオプティマスがただ単にぶっ壊れているだけじゃないでしょうか。
そんな中で少し気になったのは全体的な塗装精度が低いという点。目に至っては国内LGシックスショットのような隙間ができてしまっており、出来が良いだけにとても残念な仕上がりに。※これに関しては構造上の問題もあるのかも。
ただ、オプティマス・ロディマスのようなシールベタ張りの処理がない点は個人的には好印象だった。
あと全く関係ないのだけど、画像の通りこのオプティマルオプティマスはコアロボも含め他のリーダークラスよりも何故か全体的に小さい。おそらくビースト戦士の実際のサイズ感(以下略)
POTPとしてのプレイバリューが低め
先日国内版のプライムマスターを購入しデコイアーマーの武器遊びがマイブームだったので
「オプティマルプライマルでもいっちょブンドドボボンガやっとくか!
このゴリラ野郎には原始的な鉤爪が似合うはず!」
とスカルグリンを引っ張りだしたのだが
oh man...
似合わない!オプティマルの手は前述のようにちょっと特殊な形状すぎて絶望的に"デコイ"ターゲットマスターが似合わない上に、それらをマウントできるような5mm穴が極端に少ないのだ。
特にオプティマスが本当に「正義のボッツ」かよって程にデコイターゲットマスターをマウント出来る大量殺戮兵器ライクだった事を考えるとオプティマルは桁違いにプライムマスター遊びに向いてない。
付属の正式武器が全体的にショボく、プライムマスター遊びが割とマイブームだった僕にとってこれは割りと残念だったのだけど…
Raw Power!!!!
いや、そもそもビースト世界の機械ゴリラっていうG1ユニバースとは一線を画すアウトローな世界からやってきている人(いや、実際はこの人はG1ユニバースの極めて最先端に位置する人なのだけど)なので、この人に限ってはデコイアーマーを握りしめてモロにぶん殴るぐらいにウホウホでもいいのかも知れないと真剣に思った。
むしろ握っている方が決まっているぜ、いや冗談だけど。とにかく前述の通りこのオプティマルオプティマスはカオス(混沌)の申し子なんで、いいんじゃないでしょうか。
PRIMAL SCREAM
オプティマルオプティマスが傑作かそうでないかと言えば完全に傑作だと僕は感じているのだけど、ではこれまでのPOTPオプティマスのように素晴らしいのかと言えばまったくもって別の話で、なんていうか、これは今までのPOTP商品やそのリーダークラスとは異次元の物だと思った。
他と比べるものではない感じ。あまり横並びに比べるものではないような異次元感を感じた。だって完全にビースト戦士ですしね。
つまり、これまでのPOTPアイテムが基本G1のオールドスクールなTFを再構築させていく中で、実際の所、このオプティマルは様々な点で、様々な角度から違和感を叩きつけてくるのだか。
しかしそんな違和感全てをかき消すテンションというべきか、力こそパワーと言わんばかりにねじ伏せていく、突如轟く野生の雄叫びのような生々しいパワーというか。
POTPオプティマルプライマルはそんなパワフルなアイテムなんじゃないでしょうか。

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-27 オプティマルオプティマス
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/08/25
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トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-37 メガトロナス
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/11/23
- メディア: おもちゃ&ホビー
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トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-40 ロディマスユニクロナス
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/11/23
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