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オレカバトル:新3章 祟神スサノヲと、オレカ界に見るパワーデフレと強い攻撃のハイリスク化

オレカバトル新3章『風陰の祭壇』より

 

キッズに見られながらのボス戦負けるようにできている

日頃webの叡智・オレカ賢者達が生み出す最強のオレカを見ては「僕も精進しなくては!」と気合を入れてはパンドラの前で他力本願寺百度参りな日々を過ごしているのだが、基本、夜も更けてまいりました―な時間にオレカバトルをするのでメインターゲットとなる本物のオレカバトラーのキッズ達に遭遇する機会は少ない。

そんな中で極稀にキッズバトラーと同じ筐体を分かちあい、そんな明日の俺牙ファイヤ君に見守られる中でのボス討伐では、必ずと言っていいほど負ける。

「カード凄いですね!」とか褒められちゃって「そんな事無いって~。アハ、アハハハ↑」と、かるく調子に乗りつつ負ける。このボスはどうやれば勝てるんですか!?とかキラキラした目をして聞いてくるので、自分なりにやんわりとアドバイスっぽい事をした後にプレイし負ける。容赦なく負けるそんなに強かったでしたっけ?てくらい負ける。1ターン目でボスのコマンドが最終リールへ到達したりして負ける

背後から感じる「えっ?」みたいな空気、負けるんか~い、と。非常に空気が冷たい。「絶対零度とはなんだ!答えろ氷河!」と言う水瓶座カミュに対して「こ、こういう状況です」と、答えたら納得してもらえる寒さ。

お願い、誰か無幻の銃を僕に。さっきまでキッズ相手にオレカ大先生をしていたおっさんを過去に戻ってオールフォーゼロしてくるわ、私そのおっさんだけど。くるめろです。

 

祟神スサノヲ

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そんな空気を絶対零度へと導いてくれたボス登場の祟神スサノヲ。作成方法のハードルが高めなのでステータスの厳選は少し大変。僕は旧スサノヲを育成している途中なのであまり気にせずに粘ることができ、ステマックス非コマ潜をゲット。

技だが

  • 横一文字

全体AT100%前後の打撃攻撃

  • 血吸い切り

単体指定AT150%の打撃と与えたダメージ値の60~70%を回復

  • 呪剣アメノハバキリ

単体指定AT300%程の打撃技だが使用後3ターン後に死ぬ呪いにかかる

  • ためる

1ターンパワーをためて次のターンにコマンドリールアップ。

*余談だが旧スサノヲ時代から変更のなかった拳を振り上げるアクションはがんばれ~っと応援しているっぽいと僕の中で話題に。

 

感想:特化しすぎだけどカッコよくて悔しい

通常繰り出せる技の中で花型となるアメノハバキリに自身呪い付加のデメリット。祟神のストーリー性を感じる事ができて、キャラクターの世界観として見る分にはすごく好きなのだが、マジで3ターン後に逝ってしまうっていうのはあまりにも特化しすぎている。

(あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!ためるだらけのリールをようやくコマンドアップし4リールに到達したと思ったら、3ターン後に強制キルされた。なら3ターンの中でできるだけ活躍しようとハバキリを重ねがけたら、呪いがより強化され短い寿命が更に縮んだ。な…何を言ってるのか分からねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…以下略)

さらに初期配置からしてどうしてこうなった状態のコマンドは旧スサノヲ時代からよりおてんばに。「唯でさえヘヴィだった旧スサノヲの最後の良心」で有名な各リールの「ミス」が今回解雇となっており、完全にサディスティックなおてんば具合に唸りあがりまくっている状態だ。ブォンブォーン!無茶しやがって…。

 

オレカのパワーデフレ化

なんだろう、こうして新モンスター登場のたびにちょこちょこと脳裏をよぎるのだけど、昨今は属性や種族特攻等の要素がふんだんに盛り込まれた分、旧章のカードよりも技がトリッキーになりがちだ。

いや、遠回しに言って適当に誤魔化そうとするのもアレなので、言わせて頂けるならそういった一部の技の種族・属性特化により総合的なポテンシャルがデフレ化しているようにすら感じる。

「このドラゴンは○属性の技を放つんだよ、この技は○○族に強いんだよ」

わかる、わかるのだがそういった属性特化の代償としてステータスやコマンドのキャパシティが引き下げられているような雰囲気。コレに関してはパワーインフレが起こらないように、ゲームバランスが崩壊しないようにする為にコナミが悩みぬいた結果なのかもしれないのだけど。

僕の正直な感想としては新○章に突入してからは数値化されたカードの強さだけで見ると、その数値は実に地味だ。旧序章からから始まったオレカは各章の中で突出した能力を持つカードを点々と生み出し7章での七十二変化や雷ククルカンでピークを迎えたようにすら思える。

そして新章からはそんな強力な技を叩き出すための見返りとして、ステータスの弱体化やEX消費・ミス変化・コマンドダウン等のデメリットが強調され、遂に「強さへのリスク」は自身の呪い付加へと到達した。

強力な技を覚えあまつさえ変身後再行動をノーリスクで行うモンスターが過去にいる中で、一皮剥けきらないAT性能から300%の攻撃を放つ事は3ターン後の死を覚悟するほどハイリスクな事なのか?

また、一部の種族・属性のみへの特化はマッチング次第で勝敗が付いてしまう両刃の剣でもあるよね。

 

全てはソンゴクウと牛魔王に帰結するのか

そういった事が要因かは分からないがよく目にする「変化用への調整」

属性特化の技を毎ターン変身し多彩な技を放つ事できるモンスターが登場している状況では、属性特化への代償となる新モンスターのステータス調整は、彼らの育成などをさらに遠ざけ変化一辺倒へ拍車を掛ける。ソンゴクウのスピードや牛魔王のHP/AT性能を抜けていないとなるとその回転はさらに早さを増す。

普通、こういったカードゲームは新章を迎えるにつれてパワーのインフレ化が起こり、そこには愛着からくる「新章のバトルの時流に乗れなくとも、過去のモンスターが好きなので使用する」ような、そんなプレイスタイルを目にすることはあるが、現状では「バトルの時流に乗れなくとも、新章のモンスターが好きなので使用する」ような、そんな流れを個人的には感じる。

 

今日も新章のモンスター達はケースの中で、利用価値のある一撃を放つチャンスを、自身が輝ける一瞬を待ち続け、一撃を放ち終わったらまた次の活躍を夢見て眠りにつくのか。