雑記:インサイドとアウトサイドの狭間 妖怪の巻
売上と人気
妖怪ウォッチがとんでもない人気だ。どれくらいとんでもないかと言うとたまの実家帰省にて「今回も子供相手に大先生しちゃうよ!」と張り切る僕に「お兄ちゃん、妖怪ウォッチやってないの?」と失笑されるくらい人気だ。
いや、こんなのは当然のこと。むしろ、僕が職場でキッズトイ関係に興味の無い方々に囲まれている中で「くる太郎君は妖怪ウォッチやってるんでしょ?」と聞かれるくらい人気だ。やってないけど。
もはや妖怪ウォッチはキッズトイ・ゲーム好きの大人やリアルターゲットのお子さん達の世界をはるかに超越し、まったくそれらに興味の無い大人にまで認知されるほどの波及振りなのだ。
アウトブレイク
また、ブログやTwitterで僕が妖怪ウォッチを小馬鹿にすると上記のようなターゲット外の方々からも「妖怪ウォッチはマジで人気なのにこいつ何言ってんの?」と一笑に付されてしまうので、妖怪ウォッチがとんでもなモンスターコンテンツへと成長を遂げている事と共に、そこに「興味が無いけど新聞で読んだ」的な外部から与えられる噂やイメージが、メイン層の中で肥大していくコンテンツへの人気に、さらにイメージの肉付けをし、より一層そのイメージを巨大化させており、もうジョークにすら出来ないムーブメント級の化け物へと。まさに、キッズゲーの大妖怪と化している事を痛感している。
一人歩きし肥大化するモンスター
ところが、キッズゲームにいい年してのめり込んでいるワタクシが、このコンテンツを垣間見ようとすると入り込んでくる情報は「メダル」そこに尽きてしまうからバンダイ。
メダルが何万枚入荷して、○時間で完売したからヤバいんだよ!と聞かされても、まるで2010年に時間を吹き飛ばされたような気分になるだけだ。さらに昨今はこういった時こそ力になってくれるネットショップがそのメダルのレアだけを抜いてイカれた値段で捌いて、暴利をむさぼっていると言うのだから聞き捨てならない。
人気だけど、ただそれだけだ。
メダルという商品展開は既に仮面ライダーで下地が築かれたコンテンツで、カードゲームはもはや巷に溢れる縦画面プリンター排出から革新性も無く、出来栄えは見れたものじゃないがキャラクターは可愛い。ゲームは昨今安定性の高いレベルファイブ製。最後に玩具界の帝王、バンダイからの猛烈なマーケティングと品薄のスパイス。
ここまで無難で、ヒットの法則でがっちがちに固めたコンテンツ。それが妖怪ウォッチの正体だ。一つ一つをとれば既に手垢にまみれた商法の寄せ集めであり、革新性を感じるブレイクスルーも、ここでしか体験出来ないオンリーワンも無い。魅力的なキャラクターの安定したファンデーションの中での予定調和。
アウトサイドの方々から妖怪ウォッチは人気なのに突っかかってるんじゃないよ!馬鹿めろ!なんて真面目な顔して言われても、僕のようなひねた大人からしてみれば、「この手にいいな」としか言いようが無いんだ。
妖怪ウォッチ2 本家 (永久同梱特典:ジバニャンメダル コマニャチ 同梱)
- 出版社/メーカー: レベルファイブ
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: Video Game
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