トランスフォーマー:BUZZWORTHY BUMBLEBEE WORLDCOLLIDE 4pack ネメシスプライマルと仲間達
トランスフォーマー『BUZZWORTHY BUMBLEBEE WORLDCOLLIDE 4pack』より
- KINGDOM
- 限定のバーカバーカ!その2
- BUZZWORTHY BUMBLEBEE WORLDCOLLIDE 4Pack
- ネメシスプライマル:ロボットモード
- ネメシスプライマル:ビーストモード
- ブラックアラクニア:ロボットモード
- ブラックアラクニア:ビーストモード
- ファングリー
- バンブルビー
- シャッタードグラス・フロム・ヘル
KINGDOM
NETFLIXのWFC最終章キングダムが先日公開となった。トイラインの発表や展開は2018年と気づけば3年越しとなったWFCシリーズ三部作の終焉となる最終章「キングダム」では遂にビーストが参戦。G1由来のTF達とビースト戦士たちが映像作品でクロスオーバーし、ストーリーラインもこれまでのシージ、アースライズに比べ遥かにハイテンポになりシンプルに見ていても面白かった。
G1とその流れを汲むビースト(マシーンズまで)ユニバースの設定を踏襲しつつも、マルチバースとして物語は新たな解釈・終着へと帰結。Twitterでは既に言及をしていたのだけれど、今回のオートボット/ディセプティコンとマクシマル/プレダコンのクロスオーバーはそれだけでぶち上がる内容の連続だったかと思う。
個人的に強烈にぶっ刺さったベストチームアップだが、
体育会系純情女子のエアレイザーとTF稀代の悪女ブラックアラクニア。ビースト本編では描かれなかった対極とも呼べる性格の女性TF2名の"一歩先に踏み込んだ展開"が描かれ、ドラマとしてシンプルに面白かった。
オートボットとマクシマルのメカニック/サイエンティストのチームアップ。こちらはシンプルにクロスオーバー的な面白さと、これまで以上にキャラのエッジが立った描写で浮き彫りになるホイルジャックのキチガイぶりがシンプルに面白かった。
ライノックスも若干パワーand暴力にチューニングされていたが、それでもまだ安心してみていられる。ライノックスの安定感よ。
ユニクロンの眷属、ユニクロンズスポーンという設定のバックボーンはあれど、関わることがほぼなかった二人。今回は失敗した未来のオプティマスとメガトロン両名の成れの果てというありそうでなかった展開となり、お前らは二人して闇落ちしてまでイチャイチャしてんのかよ、と相変わらずの仲良しぶり。
キングダム戦線にて各陣営が共闘するための理由をすべて引っ被ることが出来る、説得力のある敵役として申し分なく、めちゃくちゃハマっていた。
映像作品としてのWFCトリロジーに関しては正直言いたいことは山ほどあったのだが、しかしながら昨今のアニメ作品では描かれる事のなかった「テン年代以降のTFストーリー」って大体こんな感じだよね、IDW等シリアスなアメコミ作品の隆盛後のTFのバイブスってこうだよね…といった流れがしっかりとエッセンスとして反映されていた。
これまでゲームなどでは散々描かれたニュークラシックをしっかりとアニメ・映像作品として形にし、トリロジーで描ききった事が重要であると感じている。
またビーストが絡むと亡霊のようについて回る「おもしろ()アドリブ翻訳」を一切廃した硬派な作品として走りきったという事実が何よりも重要だったと感じてる。キングダムの実績により「ビーストは時代遅れのさっむいさっむい"おもしろ"アドリブを噛ませないといけない」という謎ルールが崩壊した。サンキューNETFLIX。
限定のバーカバーカ!その2
~前回のあらすじ~
冒頭から話は大きくずれ込んだが本題。
おそらく次回は冒頭のバズワージー・ワールドコライドセットにてお会いしましょう。それまでに気合で買います。
と前回書いたわたくし、くるーるめろでぃはこの「バズワージーバンブルビー・ワールドコライド4パック」を買うために様々な手を尽くした。そう、それはつまりここでは言えないようなイリーガルなことにも手を染めたとか、染めなかったとか。
そんな感じでヒィヒィ這いずり回ってバズワージーバンブルビーワールドコライドセットを手に入れたと思ったら、いつの間にやらラヴェッジも海外や国内輸入ショップで発売されていて、更にはシャッタードグラス!もう勘弁してくれ!
でもなんとかして買うよ!バーカバーカ!
※タカラトミー仕事しろ
BUZZWORTHY BUMBLEBEE WORLDCOLLIDE 4Pack
本題までに話がバカ長い。そんな訳で「バズワージーバンブルビー・ワールドコライド4パック」セットがこちら。
ご覧の通り、
・ネメシスプライマル(キングダム版オプティマスプライマルのリデコ)
・ブラックアラクニア(キングダム版ブラックアラクニアのリカラー)
・バンブルビー(アースライズ版クリフジャンパーのリデコ)
・ファングリー(タイタンズリターン版グロタスクのリデコ)
からなる4体セットに、小さくて見えづらいがオールスパークが、Netflix版アニメWFCに出た形状にて再現され付属している。
ワールドコライド4パックは笑えないレベルで色々と残念なのだが…
さて、序盤で今回のワールドコライド4パックへのスタンスを明確にしておこう。今回のワールドコライド4パック、ずばり「笑えないレベルで色々と残念、だが、紫のゴリラが全てをチャラにしている」がアンサーである。
「残念」の詳細は追ってお伝えしていくが、海外からの情報にてこのワールドコライド4パックが様々な問題を抱えているのはそもそも理解していた。そんな問題作セットを必死こいて探し回ったのはこのパックに含まれる紫のゴリラ、ネメシスプライマルの為ただそれだけであり、この4パックが如何にハズブロの駄目な所を煮しめたような"惨状"と呼ぶべき物であろうが、その全てを帳消しにするイカれた魅力の塊の紫のゴリラ付いていくる。個人的にはそういう物だと認識している。
まず手始めに箱が酷い。パッケージにあるハニカムの一部はマジで穴が開いており、ここにはPETなどのカバーがないため、マジ穴が開き乱れている。
結果として一部のパーツ(前述のオールスパーク等)が外れた場合、輸送途中で穴から転がり落ち得て、パーツ欠品が発生するという「ハズブロお前玩具販売何年やってんだよ」という笑えないレベルの不良が発生している。
また、写真を見てもらうと分かる通り、マジ穴が開いているのでその部分の強度が非常に弱く、箱天面がほぼもれなく輸送のプレッシャーでボコボコになっているのもなかなかに痺れる、スリリングな展開だ。
中身はこんな感じに。バンブルビーとブラックアラクニアには武器が付属するが、こちらでは持たせていないので詳細は後述。また、ネメシスプライマルが手にしているのが前述のオールスパークだ。
4体のセットだが、本ポストではネメシスプライマルとブラックアラクニアをメインに触れていく。
ネメシスプライマル:ロボットモード
はい、初っ端から大本命、全ての失態への免罪符となるネメシスプライマルがこちら。ご覧の通り最高な仕上がりとなっており、陰惨たるワールドコライド4パックの犯した数々の罪を、一つ一つ浄化していくのが分かるクレイジーな出来栄えとなっている。
基本はキングダム版のオプティマスプライマルを踏襲しているが、頭部のパーツのみが新規造形となっており、BW当時品のオプティマスプライマルのような口を全て覆うマウスシールドへ変更されている。
また、分かりにくいのだが目の形状も変更となり、キングダム版から幾分人相が悪くなっている。また、胸部にはプレダコンズのインシグニアが刻まれている。
オリジナルがネイビーだった頭部も黒に変更されており、非常に分かりにくいのだがゴリラの体毛部分もオリジナルが少しグレーがかっていたのに対して、ネメシスプライマルは真っ黒で写真で見る以上に現物では印象が違う。とにかく黒い、漆黒のゴリラ、インセインゴリラである。
またメカパーツはネメシスお馴染みのミントブルーのような色合いだが、やはり目を引くのはポイントで差し込まれた紫。こちらはネメシスと言うよりかはシャッタードグラスのオプティマスを連想させる。
可動に関して、「めっちゃよく動く!新時代のクラシックたる傑作!」等と、既に当時のキングダム版オプティマスプライマルのポストでべた褒めしているので、詳細は下記ポストを参照してほしい。
特筆すべきは塗装に関する点で、オリジナルのオプティマスプライマルの足の付根は動かしているうちにパーツが干渉し塗装が削れてしまうというウィークポイントがあったのだが、今回は割とガシガシ遊んでいるのにまったく削れていない。これは塗膜の厚さや種類?も影響しているのだろうか。
ただの偶然かもしれないのだが、前回から比べるとシルバーの塗装は削れづらく現状全く支障をきたしていない点で改善が見られた。
前述の顔の造形にはオリジナルから目の下と顎にラインが加えられており、また、目の造形も違うため、ただの色変えではなく明確にイーヴィルツインなルックとなっているのが尋常じゃなくカッコいい。
また、後述する”全体的な精度の悪さ”にはこのネメシスプライマルは該当せず(少なくとも僕のものは)、各関節の渋みやパーツ自体の合いもとても良かった。
前回のポストでもビースト両軍では「マクシマルズの方がイカれた武器持ってて暴力的」などと書いたのだが、BW当時品でも随一キチっているであろうプライマルが持つ頭蓋骨チェーンメイスはこのネメシスにはバッチリハマっている気がする。
オールスパークは軟質で出来ており、3mm穴の凹・凸がどちらも付いている。こちらはもともとはNETFLIX版のメガトロンとパレオトレックスのスポイラーパックに付属していた物である。
先日購入していたBWメガトロンのリカラーT-Wrecks。このTレックス、当時品の設定は正義のマクシマル所属となっており、こうしてネメシスプライマルと並べると、オプティマスのような赤と青の配色を施されたTレックスの姿も相まってビーストの善悪を反転させたシャタードグラス展開のようにも見える。
と言いつつも、ビーストメガトロンの善悪反転世界は既にコミックで描かれており、その姿はTレックスのような姿ではなくBWオプティマスのような黒・白・赤の配色で描かれている。
※やったねネメシスちゃん、家族が増えたよ!
キングダムで登場したユニクロンズスポーンの中に入れてるとめちゃくちゃ馴染む。基本はネメシスの伝統カラーを踏襲しているが、差し色の紫によりガルバトロンとの親和性も高い。
ネメシスプライマル:ビーストモード
ロボットモードでも十分インパクトが有るのだが、それ以上の強烈なディープインパクトを叩き出すビーストモード。病気かよってレベルで顔面が真紫になり、完全に毒、ポイズンゴリラ。どうかしてるぜ!
顔面の他、胸、つま先へ紫を配置し攻めた内容に。目玉も赤一色と完全にどうかしている見た目となっている。
ブラックアラクニア:ロボットモード
ネメシスプライマル以上にどうかしちゃってるカラーへとリカラーされたブラックアラクニア。ハズブロではLSDを服用しながらの仕事が許されてるの?紫、緑、オレンジに豹柄とドぎつい内容はEU展開のG2を想起させる内容。
バチバチに90sノリのクソださカラーリングだが、むしろこのノリは今のストリームぽいよね!と言うわけで、個人的にこのブラックアラクニアはネメシスプライマルに匹敵するほど気に入っている。
頭部だが海外版ブラックアラクニアのパッケージアートをベースに新造されており、また前述のカラーリングも同様に海外版ブラックアラクニアの当時品トイのカラーを再現している。
※画像の当時品は国内版「ブラックウィドー」としてリカラーが施されている為、海外版とは仕様が違う
こちらも可動に関してはキングダム版ブラックアラクニアのポストで触れているため割愛するが、基本はめちゃくちゃ動く。特にブラックアラクニアは全体的な四肢の細さも相まってSHフィギュアーツレベルで動く。信じられないだろ…これ。結構リアルな蜘蛛に変形するんだぜ…。
当時のブログはこちら↓
ネメシスと違い、大幅なリカラーと頭部のリデコによりフィーリングはほぼ別物。通常のブラックアラクニアからかなり攻撃的なルックになっており、新規のアイテムをいじっているような感動がある。
劇中デザインを忠実に再現したキングダム版と、当時品トイ(及び海外パッケージイラスト)を忠実に再現したワールドコライド版。アニメに出ている「右側」のおもちゃとして「左側」を発売するおおらかな時代にピース。
ワールドコライド4パックのここが残念ーその2「首がグラッグラ」
序盤であーだこーだ言っていた残念ポイントのその2として。以降のアイテムもそうなのだが、ワールドコライド4パックのアイテムは総じて精度が悪く、このブラックアラクニアに関しては首の付け根の可動が信じられないほどグラグラ、且つ頭部のボールジョイントは首を横に振るとちぎれるんじゃないかというくらいにギッチギチという、首周りに問題ありすぎる残念な仕様に。
ブラックアラクニア:ビーストモード
ビーストモードに関しても、蜘蛛足が当時品のカラーとなっている為、キングダム版とはガラリと印象が変わっている。
ワールドコライド4パックのここが残念ーその3「うまく変形できないくらいには精度が悪い」
また、ビーストモードだがこちらも恐ろしいほどに精度が悪く、この写真に撮っているものはロボットの足の収納と手首の固定が出来ておらず、実際の所しっかりと変形できていない。
キングダム版は特につまるところなく変形できていたのだが、元々がかなりタイトな仕様だった為なのか、終ぞ武器のアンカーショットを腹部につけることは出来なかった。
ファングリー
そしてこちらが3体目となるファングリー。
…だってマジで立たないんだから仕方ないじゃないですか!!
ワールドコライド4パックのここが残念ーその4「自立できないほど精度が悪い」
ファングリーはタイタンズリターン版のグロタスクを大幅にリデコを行っており、当時品のヘッドマスターのギミックであるミニテックスペックメーターまでしっかりと再現した気合の入った内容になっている。が、しかしながら、膝が信じられないくらいユルユルで立てない。正気か。風が吹いたら、膝がプラプラとそよぐぞ、これ。
また当時品に付属していたブラスターも何故か付属していない。他の3体には武器が付属し、ファングリー自体もここまでの大幅な改修を行って新造したというのにブラスターが付いていない。おい、どうした。
ハズブロの社員よ、薬物はやめよう。ブラックアラクニアのようなクリエイティビティあふれるぶっ飛んだデザインセンスを、脳をブーストさせる事によって一時的に得られるとしても、本当に笑えないダメージが脳に残るというのはこのファングリーが物語っている。
薬物は、やめよう。
オルトモードの頭部も完全新規造形に。これは私がタイタンズリターン版のグロタスクを所持していないので当時からそうなのか定かではないのだが、オルトモード時の足の付け根の固定が驚くほど心許なく、そしてパーツにはバリが落とされずに残っているという精度とかの問題じゃない品質の悪さ。
昨今、特にWFCシリーズから異様な高品質(というよりかは一般的なレベル)まで精度が上がった印象があるTF玩具だが、ついちょっと前までは平気で自立が出来ない関節ゆるゆる玩具を普通に売っていたんだよなぁ、という事を思い出させる出来栄えとなっている。
バンブルビー
胴体はアースライズのクリフジャンパー、顔面はNETFLIX版からすげ替えられている。そもそもこの仕様はリカラーアイテムであるジェネレーションセレクト「バグバイト」でリリースされており、それを元ネタのバンブルビーとしてリカラーし逆輸入するというもう何が何やらなアイテムとなっている。
武器はアースライズ版クリフのバズーカがこちらもリカラーされ付属。
そもそもWFCトリロジーにおいてバンブルビーの初回リリースがNETFLIX版であったり、突如として浮上した謎のバズワージーラインにてこちらのバグバイトのリカラーが出たり、これ以外にも同バズワージーラインで、サイバトロンビークル版や当時ビークルからインスパイアされたものが出たりと、展開がハチャメチャで完全に振り落とされてしまっていたので、結果的に手に入ってよかったです。
ビークルもリデコ元であるクリフジャンパー同様。クリフ発売当時、車体後部の別パーツが問題視されていたかと思うのだが、この後にアーシーおばさんがもっとデカい爆弾を抱えて特攻してくれたおかげでなんだかんだ許されたような印象。
個人的には必ずしも一体変形しなければならない、という思想はないのでクリフジャンパーも同様だがカッコいいので僕は全然構わないというスタンスである。
ワールドコライド4パックのここが残念ーその5「ランナー処理されてない」
ビークルへの変形時にボンネットがどうしてもツライチにならず、おや?おや?とギチギチと押し込んでいたのだが、よく見てみたらボンネットのパーツの一部のランナー?が処理されておらず、車体側に干渉していた。
画像右の中央部2つの凸は変形時に本体と接続されるのだが、一番右の凸は本来は切り落とすべきランナー?である。中央部2つの凸のようにまるでそういうパーツのように鎮座しているため、気付くまで全く違和感を感じることがなかった。凄まじい擬態能力、まさにロボット・イン・ディスガイズ!
シャッタードグラス・フロム・ヘル
以上バズワージーバンブルビー・ワールドコライド4パックは、とにかく精度の悪さが目立つがそれを上回るレベルでネメシスプライマルがむやみやたらにカッコよかった、というお話。
今回のワールドコライド4パック以降も、スタジオシリーズのノー(シャークティコン)3体とレックガー、限定BWラヴェッジのやつ(名前すら覚えられてない)…と次々に物は届いているのだが、個人的にはシャッタードグラスも触れたい。そもそもこのブログ、今はビーストキチ◯イが紫のゴリラに大はしゃぎするような状態だが、以前はシャッタードグラスの収集物をポストしていたりもしていたので。
せっかくシャッタードグラスがリブートされるなら、乗るしかないこのビッグウェーブに。という訳で次回はシャッタードグラスの話のはず。たぶん、おそらく、書くはず。
もしかしたら、普通にラヴェッジの事ポストして、普通になかった事にするかもしれない。
終わり。
トランスフォーマー:KINGDOM War for Cybertron ライノックス
トランスフォーマー『KINGDOM War for Cybertron』より
- 限定のバーカバーカ!
- KINGDOM:Wave3 ヴォイジャークラス ライノックス
- ライノックス:ロボットモード
- 比較:当時品・スリリング30・BOTCON・キングダム版マクシマルズ
- ライノックス:ロボットモード
- タランチュラスとテラソー大丈夫?
限定のバーカバーカ!
私です!最近はといえばクソ忙しいんですよ。
そんな多忙な中でもトランスフォーマーは次々と限定(エクスクルーシブ)を出しまくっているわけで、割と急にその存在が明かされて割と急に販売されていたプライマルのネメシスを含む「BUZZWORTHY WORLDS COLLIDE SET」を見事に買い逃した。
これまでもWFCシリーズは限定展開大杉と言った話は何度か触れてきたのが、こと国内では、唯でさえ複雑なこの限定展開の取り扱いの可否、つまり
・何が国内販売でカバーされて
・何がマジで海外版でしか買えないのか
という問題まで気を使わなければならず、更には
・国内と海外の展開時期に差がありすぎ
これが輪をかけて分かりづらく、ならもう海外版だけ買うね?という状況。
発表されているラヴェッジ(BW)は国内で出るの?シャッタードグラスは?ちょっと展開されるのかも不明だし、どうせ時期も遅いだろうし、とりあえず海外版買うね?
※これでいいのか、タカラトミー
大分脱線したが、前述のWFC玩具のシャッタードグラス展開やバズワージー等の登場でこれまで以上に限定展開が過ぎて、度を越している。ちょっと気を抜くとマジで買い逃すレベルでちょっともう勘弁してくれないか。下手したら通常ラインナップと同じレベルで限定がリリースされているのでは。と言うか下手しなくても限定が通常ラインナップよりも多く反転現像おこしているよね?これ。
KINGDOM:Wave3 ヴォイジャークラス ライノックス
さて、前回のスコルポノックにおいては散々なこき下ろしポストとなり、傑作続き、"WFC(特にKINGDOM)しか勝たん"でお馴染み、不敗のWFCシリーズにも若干の陰りが見え始めているのだが。
↓スコルポノックのポストはこちら。
恒例、序盤から本ポストのスタンスを明らかにしとこうぜ、何故なら話が長いからのお時間でございます。という訳で今回のライノックス、開封時のファーストインプレッションはあまり良くなかったものの、個人的には傑作の部類で良いのではないかという感触だ。
しかしながら、正直そうとも言い切れないツッコミどころも多々あり、且つ正当リメイクとも言い切れないルック等…なんかめちゃくちゃファジーなのだ。「傑作だ!」ではなく「これはぁ…け、傑作、傑作?でよいんじゃあないでしょうか?個人的には…」位のじんわりと良さを感じれるライノックス、詳細は以下だ。
ライノックス:ロボットモード
あ~~、うん、まぁ大体こんな感じだったよね。うん。大体はこんな感じ。
これまでライノックスは当時品とその素体の数多のリカラーから一度のみ「スリリング30シリーズ※国内レジェンズ展開」にて新規にリファインをされ販売されている。
※1枚目がスリリング30版、2枚目が当時品、こちらとの比較は後述
そのため、当時品からの驚くべき技術的革新!と言ったサプライズはそこまで無いのだが、しかしながらスリリング30版と比較しても、可動面や構造等、全体を通して堅実な作りとなっており、「安定感」という言葉がしっくり来る出来となっている。
ツッコミどころ1 ーライノックスそんなイケメンじゃない ※けど僕はあんまり気にしてない
また過去2作(当時品・スリリング版)とくらべ大きく異なっているのは胸に配置された下顎で、過去2作がダミーを使わずにビーストモードのガチ顎を胸に配置していたが、これと異なり、今回のキングダム版ではダミーを配置。それにより胸にわたって大きく展開する牙などかなり原作に近い見た目に仕上がっており、努力を垣間見れることができる。
顔に関してだが、原作の顔面が持つ野暮ったさが消え幾らか洗練された顔立ちとなっており、これに関しては評価が分かれるところだと思う。これまでのキングダム版ビースト戦士たちが基本的に原作に忠実(特にダイノボットは度を越して)に再現されていたことを考えると、なんならカッコよくなっているというのに、コレじゃない感は否めない。俺の知っているライノックスはもっと野暮ったいアホ面だったんだよ!
※ただ個人的には気に入っている。
可動面に関して。肩周り、足回りにボリュームが有り可動に制限がありそうなルックスとなっているが、肩には前後のスイング、上下の可動軸、肘にはロールと可動は潤沢。足も膝上にロール膝は変形による構造上の為か二重関節となっており、こんな箱のようなヒザ下にも関わらず膝立ちが可能となっておりよく動く。
肩周りの前後のスイングのおかげでほぼほぼサイの面影が残るぶっとい腕だというのに腕組みのようなポーズも可能。
武器だがライノックスの固有武器、丸ノコの刃みたいなのがついたガトリングガン2丁が付属。武器のルックも当時アニメにかなり忠実。
めちゃくちゃ余談だが、ビースト戦士たちの武器は正義のマクシマルズのほうが虐殺兵器感が強くないだろうか。悪のプレダコンズのワスピネーターやタランスが通常のブラスターに毛が生えたような武器を使用しているというのに、マクシマルズはリーダーのプライマルからしてドクロの鉄球がチェーンについたメイスとか、ライノックスの丸ノコ鉄球ガトリングとか、倫理観の欠如したクレイジーな武器をチョイスしている感じがするのだが如何だろう。
更にご丁寧に武器を構えた際に違和感が出ないよう手首に若干のスイング幅がついている。コレによって「銃を構えたときに銃身が明後日の方を向く」というTF玩具間抜けルックあるあるを見事に回避し、こうした気遣いもまたWFC的な仕上がりの「ぽさ」が溢れる。
ツッコミどころ2 ーライノックスの武器そんな小さくない ※けど他で代用が効く
しかしながら、見て分かる通りとにかく武器が小さいのである。何故銃をもたせた際の手首の傾斜まで気遣いが行き届いているのに、肝心の武器がバカ小さいというヒヤリハットなミスをスルーしてしまうのか。
これに関してはビーストへの変形後にこのガトリング銃2丁を体内に格納可能で余剰が出ないようになっている、という明確な理由があるのだが。ラットルやプライマルの武器は一部余剰で生身の野獣の体にくくっていたという実績があるのだから、個人的にはボリューム感を重視して欲しく、「余剰とかもうどうでもいいよ、体にくくりつけとけばよかろう」なので、結構残念なポイント。
先にも画像を貼り付けたスリリング版と身長に大差はない中で、スリリング版の武器(画像右)とこれだけの差がある。同じ5mm穴のためこちらをもたせた所…
これこれ!これだよ!これ!
そんな訳で我が家ではキングダムのライノックスの到来と共に長きにわたってディスプレイされていたスリリング版はパッケージに戻すこととなったが、この丸ノコ鉄球ガトリングだけは拝借しキングダム版へと持ち替えが確定となった次第である。
チータスのウィップもそうだが、キングダム版はこうした武器のショボさに非常にもったいなさを感じる事が稀にありとても残念なところ。
ツッコミどころ3 ーライノックスそんなに薄くない ※けど僕はあんまり気にしてない
おそらくここは突っ込まれるのだろうな、という「側面から見た薄さ」に関して。
このキングダム版ライノックスを箱から出した際に「思ったよりデカいな!!!」と驚くボリューム感を感じたのだが、特に上半身の横幅はかなり広くとってあり、それによってライノックスらしいヘヴィ感を再現できている。
しかしながら、横の広さはあっても奥行きの厚さはそこまでではなく、側面から見ると「思ったより薄いな!!!」と、せっかくの胸板の広さに対して厚さが伴わず、ハリボテ感を感じてしまう諸兄方も多いのではなかろうか。
ただ、こちらに関してはポージングなどで前腕を後方にスイングさせることでごまかしが効くので個人的にここにはあまり欠点的になものを感じていない。
比較:当時品・スリリング30・BOTCON・キングダム版マクシマルズ
当時のビーストウォーズの一部玩具はアニメから先行して販売され、ライノックスはこの先行からはもれて放送開始後の販売開始だったと記憶している。
アニメ初視聴時に既に持っているラットルやチータス、コンボイが玩具そのままと言って差し支えない姿で動いているのを見て感動し、アニメ放映後に喜び勇んでライノックスのおもちゃを買った・買ってもらった少年少女の皆さんはこう思ったはずだ。
テレビで見たのと違う!
そう、つまりライノックスの当時品は、比較的アニメのルックスに忠実に作られていたWAVE1である他の戦士達とは別次元の再現度で、それでいて半端ないガワをまとってやってきてしまったのだ。インシデントである。
当時品をこうして今手に取ると、なんとも言えない愛嬌と味があるのだが、まぁ100歩譲ってもこれはマジで似てないにも程がある。そんな訳で24年の歳月を経てハイパーソニックに進化したよね。それ以上言及のしようがない比較となっている。※それでも当時品はなんだかんだ言って好きです
ちなみに、当時品に付属となるチェーン鉄球のパーツは3mmジョイントのため、同じ規格のジョイントが配置されたキングダム版へも取付可能。これはシンプルにファンサービス?だと思っている。
スリリング30版との比較。
※写真のものはレジェンズ版だが、「型」という意味でスリリング30と記載しますが悪しからず。
スリリング版が非常に良く出来ているのだけど、当時アニメと比べるとかなりシリアスで若干尖りめな現代的ルックスになっており、今回のキングダム版ライノックスはここまで尖っていない幾らかポップなルックの仕上がりに感じられる。
また、キングダム版のライノックスの厚み不足の件だが、スリリング版も側面から見た際の空洞感は同様に顕著で、且つ腹部にかけてかなりのシェイプが入っているので、全面からのルックという部分でキングダム版のライノックス方がボリューム感を感じることができた。
また、2014年のリリースとなったスリリング版と比較を行うのは酷な話ではあるが、スリリング版は腕も膝も45度曲がるかすら怪しいくらいに可動面が壊滅的で、且つ自立にも問題があり、キングダム版の諸々の安定感を再認識できるような仕上がりとなっている。
※ほんの数年前まではトランスフォーマーはアクション性の高いポーズを取らせて立たせること等、当然のように出来なかった。思えばWFCにてTFは凄まじい加速度で進化しまくっている。
こんなにイケメンだったかしら?と若干の違和感を覚えるキングダム版ライノックスのご尊顔だが、開封時に思い出したのはBOTCON2006アイテムとしてリリースされた、地球でのビーストウォーズ開戦前夜、ビーストウォーズ・ビギニング的な内容となっている「Dawn of Future's Past」のライノックス。
ギャラクシーフォースのガードシェルのリデコだがシュッとした顔立ちは割と似ている印象。
遂にマクシマルズ初期メンバーの5名が同玩具シリーズ内で揃う事に。今まで部分的に一部のキャラのリメイクなどはされてきたが、キングダムというシリーズの中で
・同じレベルの再現度で
・同じレベルの可動域をもった
・同じトーンで統一
を満たした玩具が発売されるとは、めちゃくちゃ感慨深い。めちゃくちゃ感慨深いのだが、チーター、お前はやり直し。※トンマナ守ってこう。
ライノックス:ロボットモード
一部ビーストがガチっている事で話題なキングダムラインだが、その中にはダイノボット等若干の例外もあり、、個人的にはこのロボット:ビースト双方のウェイトとでも言うべきか、つまりどちらに重きを置くかのバランス感には若干のブレがあるように感じている。
今回のライノックスはビーストとしての見た目は申し分はないのだが、どちらかと言えばロボット時のウェイトに重きをおいているように感じる。
可動は前足のみでほぼほぼ無いに等しいが、特筆すべきは変形時の恐ろしいガワの収納と展開。サイの肩からお尻までの体表はそのシェルが全て分割され、最終的に膝下に全て格納されて行く。相変わらず気が狂っているな!とタカラトミーの仕事ぶりを再確認できる内容となっており、これに際してビーストの後ろ足の肉抜きがどうだこうだ…と突っ込む余地は無い。
めちゃくちゃ今更だがこうしてみるとロボット形状時に目立った肉抜きが無いのも、このライノックスのストロングポイントである。
ライノ!ライノ!ライノ?
スリリング版のサイっぷりがハチャメチャにサイなので、こうして比較するとキングダム版が若干霞んでしまう。一番右の奴は全然似てないが個人的にはかわいくて一番好き。
タランチュラスとテラソー大丈夫?
以上、War for Cybertronトリロジーの最終章「キングダム」Wave3より、ヴォイジャークラスのライノックス。ここまで書いといてなんなのだが、やっぱりこれは傑作でよいのではないでしょうか?という、ここまで書いてそんな結論でございます。
マクシマルズは残す所タイガトロンのみとなり、そのタイガトロンもリーク情報によりチーターの拡大版に近い物に+内蔵銃付きであることが判明。
……じゃああぁあ、チーターにもはなっから銃付けろよおおおおお!!!!!!
とブチギレております、私です。
マクシマルズのリリースは立て続いているのだが、あまり音沙汰が無いのがプレダコンズ。リーク(オフィシャルリリースありましたっけ?)されているワスピネーターの他、
・タラチュラス(タランス)
・テラソー(テラザウラー)
と追加戦士のインフェルノは疎か、メインキャラであるタランスすら情報が出ていないのは気がかりな所。え、、流石に出るよね??
おそらく次回は冒頭のバズワージー・ワールドコライドセットにてお会いしましょう。それまでに気合で買います。限定バーカバーカ!!!
終わり