くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー: Classics/ShatteredGlass クリフジャンパー とシャッタードグラス入門

トランスフォーマー「クラシックス/シャッタードグラス」より

 

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Enter the Uh

パワーオブザプライムの海外展開も一段落し、トランスフォーマーの新たなトイライン「SIEGE:War for Caybertron TRILOGY/シージ・ワーフォーサイバトロン・トリロジー」の情報も小休止、実写版スタジオシリーズなどの情報は上がりつつも個人的には情報WAR~WAR~!も、しばらくはストップイットでつまりいくらか落ち着いた日々を過ごしている。

そんな束の間の休息だが、じゃあこれまでのよっしゃ書くぜ!…いつか…!をディグするタイミングだろうが!と奮い立ち、久しぶりにシャッタードグラスなんです。

 

ラシックス/クリフジャンパー

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そんな訳で今回は海外版「トランスフォーマー・クラシックス」のクリフジャンパー。「普通じゃん!お前さっきシャッタードグラスって言ったじゃん!」という方がもしかしたらいらっしゃるかもしれないのだけど、それに関しては後述。

 

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国内盤では変形ヘンケイ版として知られるバンブルビーのリカラー。残念なことにこちらのクリフは国内への導入がなく海外のみでの販売に。基本的にバンブルからの変更はないが、いわゆる「赤いオートボット」等と揶揄される彼のイメージからか、ファイヤーパターンの塗装が施されている。

 

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ラシックス・変形ヘンケイのバンブルビーやこのクリフジャンパーには「武器がついていない」という若干残念なウィークポイントがあるのだけれども、その代りとしてジェットスキーが乗っている牽引車が付属。

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めちゃくちゃアウトドア感溢れるこのジェットスキーはフライトパックへと変形する。

 

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爪先がモロっと車のフロントだったりと可動に難がありそうな見た目をしているのだが、土台が大きい分驚くほどに安定感があり可動も充実している。また、そんな足も含め全体的にぎっちりと詰まっており、非常にボリューム感がある傑作。個人的な感覚だがやはりクリフには重火器が似合う。

 アマゾンでは例によってマーケットプレイスにてイカれた値段で販売されているが、ヤフオクや中古ショップであれば1500~3000前後で取引されている感じ。

 

SCI-FI版「浪人と村娘」が読めるのはOHMだけ!

アメコミにおけるスポットライト(キャラ単体にスポットを当てた読み切り)でも、荒々しさは健在なのだが…

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乱暴で荒っぽいクリフが一人地球へと不時着、親を失った少女とその弟と出会うことで薪割りなんかしちゃって!

 

…あの、ほらあるじゃないですか、さんざん悪さをしてきた奴が半殺しにされて流れ着いた先で村娘みたいなのに介抱を受けて、いい仲になったりして、、で、「さんざん悪さをしてきた俺だが、この村でこの娘と静かに暮らすのもいいのかもしれねぇな…」みたいな?

でもね!結局来てしまうんですよ。昔つるんでいた悪者達(しかも男を半殺しにしたやつだったりね)が、なんの因果か村へと現れてしまい、それを止めるために男は二度と触れないと誓った刀をもう一度手に取り、眠っていた自身の中の化物を目覚めさせてしまう…みたいなね。あるいはどっちか死にますね、男か、娘か。あぁ無情、そういうクラシカルな無常ストーリーがあるじゃないですか。

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スポットライト・クリフジャンパーは、まさにそういうメガロクラシックな「浪人と村娘」的なストーリーをなぞったような、ハイパーSCI-FI版「浪人と村娘」なので。ネオ・クラシックなので。個人的にはこの話は大好きです。クリフの魅力が詰まっているネオクラ「スポットライト・クリフジャンパー」はオールヘイルメガトロンで読め!

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

 

 ※邦訳アメコミは徐々に値上がりしていくのが常なので注意されたし。

 

ShatteredGlass BIGINS

これまで幾つかのシャッタードグラスアイテムのポストを行ってきたのだけど、翌々考えてみれば「始まり」に触れていなかった。という事で、クリフジャンパーを引っ張り上げてやってまいりました。

シャッタードグラスは善悪反転でそもそもインシグニアの色も逆転してるだろうが。

っていう話なのだけど、このクラシックス・クリフジャンパーはシャッタードグラス界の住人ではあれど、正義のオートボットの戦士。そもそものシャッタードグラスの始まり、BOTCON2008にて発表されたコミック「TIMELINE#3」では、このクリフが悲鳴を上げて時空の裂け目のようなところから放り出されるシーンから始まるのだ。

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このクリフジャンパーこそがまさにクラシックスのトイをベースに描かれている為、一部のシャッタードグラスファンにとってはこのクリフは非常に重要度が高く、またシャッタードグラス世界をトイで再現する際には、最も安価で手に入れられるシャッタードグラス・アイテムなんじゃないでしょうか。

 

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※コミック内でもジェットスキーのフライトパックを装備している。

こうして次元の狭間のような場所から飛び出し、クリフが行き着いた一つの平行世界が「シャッタードグラス・ユニバース」。ここがかの有名な、悪のオートボットと正義のディセプティコン、善悪やすべての設定が"完全反転"した世界なのだ。

しかし、そんな事態を知る由もないクリフ(と、当時の初見の読者)。飛び出してきたディセプティコンとぶつかるも、やたらと謝りまくる気の弱そうなディセプティコン。クリフが動揺する中でそのディセプティコンが突如背後から撃ち抜かれる。

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「あれ…?クリフジャンパー…?お前死んだんじゃないの?」

逃げ惑うディセプティコンを背後から撃ち抜いたのは髭面のロディマスだった。

※画像はユニクロナス

 

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アイアコン(オートボットの拠点とされる場所)へと連れて行かれ、SGオプティマスと遭遇を果たす事に。クリフが死んだと思っていたオプティマスは喜び、見せたいものがあると大はしゃぎ。

しかしクリフが目にしたのは通路に飾り立てられたディセプティコンの死体の数々。ドン引きするクリフに「美しいだろう?お前もそう思うだろう?な?」と一人テンションぶち上がるSGオプティマスであった。

さらにSGオプティマスはクリフを溶鉱炉の処刑場へと案内。今まさに捕虜となったランブルの処刑が行われようとしており、クリフの言動に違和感を感じ始めたSGオプティマスは「お前(クリフ)の復帰祝として一発、お前自身の手で処刑するように」とクリフへと委ねる。

クリフは「オートボットの法の下に捕虜には権利がある、こんなのは正義ではない、どうしちまったんだ!?」とオプティマスに訴える。

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OH, SO UNWISE...

次の瞬間SGオプティマスから激しい銃撃を食らうクリフ。瀕死のクリフを前にSGオートボットの一同、爆笑。(HAHAHA!)

 

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中に吊るし上げられたディセプティコンの死体たちへと「こいつどうする?」と語りかけ、「なになに?捨てろって?」と小芝居を打つSG鬼畜オプティマス。こうしてクリフは汚染区域へと廃棄されてしまう。

 

「……やっぱり彼だ!プライムのお気に入りの…クリフジャンパー!」

「メガトロンと通信したが、メガトロンは彼を生かして連れて帰ることを望んでいる」

「まずは彼を安定させて…そうすれば動かせる…」

気がつくとクリフジャンパーはディセプティコンの基地の内部で治療を受けていた。

ディセプティコンの収容所には用はないぜ!またな負け犬共!」と逃亡を図るもよそ見をしていた顔に衝撃が走り、、

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SGメガトロン「おい、大丈夫か?」

SGサイドスワイプ「そうとは言えませんね…」

 …メガトロンとの邂逅。

cruelmelody.hatenablog.com

 

オートボットの戦士であったはずのサイドスワイプ(ランボル)の存在に気づき「ディセプティコンのクズどもと何してやがる!」と相変わらず暴れん坊将軍のレッドなクリフ。

SGメガトロンは汚染地域に長時間放置されたためにメモリーサーキットが傷付いていることを懸念しSGショックウェーブに見せるようにとSGサイドスワイプに持ちかけるが、何か思うことがあるSGサイドスワイプは二人で話をしたいと申し出る。

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元々SGオートボットに所属していたSGサイドスワイプはSG世界のクリフが死んでいることを知っており違和感を感じていた。

ここからは怒涛の長台詞による状況説明タイム。初めてSG世界がお披露目され、その世界に戸惑いまくりヒドい目に合いまくるクリフ=読者は、ここでこの世界が

  • 司書であった「オプトロニクス」という存在の台頭
  • オプトロニクスが自身の体を強化しオプティマスプライムと名乗り残虐の限りを尽くし進軍を始めたこと
  • メガトロンがそんな圧政に立ち上がりレジスタンス運動を開始したこと
  • メガトロンはトランスフォーメーション技術を開発し、レジスタンス達は変形することが可能となりそれがオートボットへの対抗手段へとなっていること
  • レジスタンスの戦士たちはディセプティコンと名乗り始めたこと
  • オプティマスはメガトロンが生み出したトランスフォーメーション技術を複製し、自身の軍隊へ変形機構を与え始めたこと

等々…怒涛の世界観の説明が始まる。

ここで驚きなのは、この世界ではトランスフォーマー達は元来変形機構を持っていたわけではなく、大学教授で超インテリ数学教師のSGメガトロンが、極悪オートボットへの対抗手段として開発した技術であり、SGオプティマスはその技術をパクって変形できるようになった、という事実。

 

クリフ「じゃあこの世界でのオプティマスはストラクサスばりのキ◯ガイってことなのかよ?」

SGサイドスワイプ「君の世界のストラクサスはそんなにイカれてるの?…僕は彼の詩が好きなんだけど…

 これに対して「正直信じらんねーよ」と、ごもっともなクリフ君。何故元々オートボットのSGサイドスワイプディセプティコンにいるのか?という問いに対して、SGオプティマスに殺されかけた事、仲間が殺されたこと、自分が生き残ったことを語る。そしていつの日か、SGオプティマスは自身を生かして逃したことを後悔する日が来ると。

 

悪のオートボット達が既に枯渇しつつあるエネルギーを求め、戦艦"アーク"を使い他の星(おそらく地球)へと侵攻する情報をキャッチ。ディセプティコンはこれを阻止せんと両軍は戦闘に突入する。

戦闘が激しさを増す中で、クリフは自分が知る者達(オートボット)を攻撃する事に未だ葛藤していた。SGオプティマスはこの"裏切り者"を抹殺しようと照準をクリフへと合わせるも…

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SGメガトロンが盾となりクリフは一命を取り留める。

クリフ「な、なんでそんなことをするんだ?俺はお前のところの兵隊ではないんだぞ!」

メガトロン「うう…す、すべての生命は神聖なものだ。それが他者であろうが敵であろうが…!」

 と聖人っぷりを発揮。胸を撃ち抜かれつつも、自分を放って安全な場所へと避難するように告げるメガトロンに、遂にクリフは決心しガラスガスによってオプティマスの計画を阻止する。さらにSGメガトロンはSGオプティマスへと反撃し、SGオプティマスは重症を負う。

メガトロンの「栄誉の為にディセプティコンに入らないか?」との問いに

「あぁ、プライマスよお助けを!まさか俺がこんな事を言うとは思いもしなかった、でも、いいぜ、メガトロン。君の仲間になろう!」

クリフが答えるところで、この善悪反転ユニバース戦線の幕開けとなるTIMELINE#3「シャッタードグラス」は終了となる。

 

まだまだあるよシャッタードグラス・ストーリー

SG世界の始まりである「シャッタードグラス」は(実際には予告編があったけど)上記のような内容となっており、これ以外にも自分が完全に追えているストーリーでは

Dungeons&Dinobots/ダンジョンズ&ダイノボッツ

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TFCC会報にて公開された小説。冒頭の1ページが会報にて、その続きはWEB上のTFCCのメンバーのみが読めるページに公開された。

上記「シャッタードグラス」のストーリーの続きとなっており、Mayhem Suppression Squad(メイヘム鎮圧部隊=ブラジオンが所属するメイヘムアタックスクワッドのSG版)の活躍や、スパークを持たないダイノボットのクローン達を引き連れて登場するSGホイルジャックや、ダイノボットの逃亡、それらを捕獲するためのオートボットディセプティコンの捜索チームがダイノボットを巡り錯綜する。

 

Reunification/リユニフィケーション

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TFCC会報誌にて公開された全6話からなるコミック。

アルファートライオンのクーデターや、原初の13人のプライムの一人であるネクサスプライム=ネクサスマキシマス(画像右のコンバイナー)の登場。

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ここではアルファトライオンを信仰するSGサイクロナスがSGメガトロンを裏切り強襲。結果としてSGガルバトロンへの転生のトリガーを引くことに。

※SGガルバトロンについてのポストはこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

 

TIMELINE#7 INVASION/インベイジョン

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Botcon2008「シャッタードグラス」に続く新たなボックスセット「インベイジョン」がBotcon2012にて登場。

SG世界ではSGオプティマスの弟に設定されたSGウルトラマグナスが善悪反転ユニバースから通常ユニバースを股にかけて暴れまくるお話。

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SGオートボットのリーダーの座を奪おうとして、兄・SGオプティマスに顔面の皮を剥がされたウルトラマグナス。通常世界へと侵攻し、1ページでワーパス、ホイルジャック、トラックス、ジャズをSATSU-GAIする暴れぶり。

SGウルトラマグナスのポストはこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

BOTCON2012のインベイジョンではウルトラマグナスの他に

あたりが玩具化されている。

cruelmelody.hatenablog.com

 

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ちなみにシャッタードグラスにてサイドスワイプが語った「僕はSGストラクサスの詩が好きなのに…」の話通り、ザ・バード・オブ・ダークマウント=ダークマウントの詩人ことストラクサスが登場し、彼が詩を読むことでストーリーを締めている。相変わらずSG世界はタチの悪い冗談の連続である。

 

Beastwars Shatteredglass/ビーストウォーズ・シャッタードグラス

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TFCC会報に掲載された全6話のコミック。前述の顔面皮無し極悪ウルトラマグナスの影響によって、通常(正義の)ウルトラマグナスと通常(悪の)メガトロンの船が過去の時代へとタイムスリップ。ビーストウォーズのパラレルとしてマグナスをリーダーとしたオートボットディセプティコンの間で「新たなビーストウォーズ」が開戦する。

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オプティマス・プライムがビーストウォーズではオプティマス・プライマル(原始)だったように、ビーストウォーズへと参戦するウルトラマグナスはウルトラ"マンモス"へマクシマイズ!頭頂部のフサフサが非常にキュートなマンモスへと姿を変える。

 

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このウルトラマンモスはビッグコンボイのリカラーにて、TFCCの会員限定アイテムとしても販売された。ビッグコンボイの再販もあるので近々ブログを書きたい、いつか。

トランスフォーマー TFアンコール ビッグコンボイ

トランスフォーマー TFアンコール ビッグコンボイ

 

 

彼の船の乗組員として

へとビースト化。

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コミックのジャケにもあるように、デプスチャージが非常に重要な役どころで登場、デプスチャージって海外人気が異様に高いイメージ。

たしか、BeastMachines/ビーストウォーズ・リターンズが不人気のために打ち切られた続編ではチータスの上官としてデプスチャージが登場予定だったとか、そんな感じだった気がする。詳細はググってくれ。

 

以上が僕が「出版物」として所持しているSG世界の物語。

そもそもシャッタードグラスの世界観やストーリーは、公式からライセンスを受けて作られたライセンス物で、基本的にはBOTCONやトランスフォーマーズ・コレクターズクラブ等のみで展開されていた物語。

これらのイベントやファンクラブが終了してしまった今、新たな玩具やコミックの登場はなかなかに絶望的なのだが、しかしながら昨今のPOTPロディマス・ユニクロナスのように「非常にそれっぽい」アイテムは登場を果たしてもいるので、今後も公式がこの辺りを上手いこと吸収してそれっぽい物を販売してくれることに期待したい。

 

 

トランスフォーマー:TFSS ブラジオン from サンダーメイヘム とサイバトロン三大マーシャルアーツ

トランスフォーマー「TFSS4.0 サンダーメイヘム」より

 

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気付いたら俺は夏だった風景

7月後半から怒涛の新作ラッシュに見舞われ精神を加速させた結果、8月に入り一気にグニャア〜と腑抜けてしまい気が付けば盆が開けていた。ブログはサボっても玩具ショップのパトロールには相変わらず余念が無く、新作に浮かされていた先月を内省し今月はバック・トゥ・ベイシックス、これまで継続して収集していたアイテムをぼちぼちとしめやかにほじくったりしていた。

そんな中でTFSSのサンダーメイヘム・ブラジオンや実写版リベンジ・ブラジオン等を破格で手に入れ、天啓だ!これはマトリクス・オブ・マリスからの啓示だ!と久し振りに筆を取ったわけです。実にドープですね、こんにちはくるめろです。

 

TFSS4.0 ブラジオン fromサンダーメイヘム

そんな訳でTFSS(Transformers Figure Subscription Service)の第4弾から、コンバイナーウォーズアイテムのリデコとなるブラジオン。一応補足しておくとTFSSアイテムは「TFS」や「TFCC=TransFormers Collectors' Club」等とも略され、トランスフォーマーコレクターズクラブっていう公式ファンクラブ会員が購入することが出来たアイテム。

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「ブラジオンなのに骸骨武者じゃないの?」と思われる方もいるかも知れないが、一般的にイメージされるブラジオンはG1プリテンダーの「アウターシェル」のリメイクであって、こちらのブラジオンはその中身、戦車へと変形する「本体」のリメイクアイテムとなっている。

 

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そのため一般的に連想されるブラジオンからはだいぶかけ離れたイメージとなっているが、顔の一部は当時品からアレンジされ骸骨を連想させるような意匠が加わっている。

G1プリテンダー以降のリメイク品の中では実写版アイテムであるNESTシリーズが最も有名だが、あちらはかなり実写のエッセンスというか有機的なデザインを兼ね備えており、ジェネレーションズライン(国内リベンジライン)と並べると少々浮いてしまう部分が気になっていたので、こちらの旧アニメ的なアプローチのブラジオンはずっと欲しかったアイテム。

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前述の通りコンバイナーウォーズアイテムのリデコとなっており、ベースになったのはオンスロート。肩や肘、足の付根にかなりかっちりとしたクリックが入っていたり、太ももや肘のロール等、可動に関してはかなり優秀。

バランスとスタイルが非常に良いので素立ちでも十分カッコよくポージングも安定してつけることが出来るのだけど、リデコ元のオンスロートでは様々な不具合が目立ったちょっと残念なルーツを持つ。

 

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中古ショップにて一般的に12000~15000円前後で取引されているのを見かけるが、今回8000円で発見。喜び勇んで即購入し帰ってきて開封したところで武器である大剣の欠品に気づいた。だから安かったのか!

刀のないブラジオンなんて…と若干悲嘆に暮れたが、このTFSS4.0ブラジオンに付属するのは本体と同サイズほどの超デカい剣なので、まあそれはそれでアレか…まぁいっか、と自己解決。とりあえずは以前にブログをポストしたRID版のブラジオンの刀を持たせてみた。

ビークルモード

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当時品のプリテンダーブラジオンの中の人は戦車にトランスフォームし、昨今のリメイクでも基本的には戦車へと変形するブラジオンだが、リデコ元がオンスロートなのでビークルは装甲車のような形態に。

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 塗装箇所が非常に多く、昨今ではオミットされがちなタイヤのホイールなどもしっかり塗ってある。

メイヘム・アタック・スクワット/サンダーメイヘム!

前述の通りコンバイナーウォーズのリデコで登場したブラジオン。TFSS4.0ではこのブラジオンの他に

  • ニードルノー
  • グラビュージ(ラッカス)
  • スピニスター
  • ウインドスイーパー

がメイヘム・アタック・スクワットとしてラインナップ。

メイヘム・アタック・スクワットとはオートボットのならず者集団レッカーズへのディセプティコンによる対抗手段で詳細はRID版ブラジオンのポストでダラダラと書いたのでそっちをチェックしてね!

cruelmelody.hatenablog.com

 

コンバインすることでサンダーメイヘムへと合体。

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しかしながら僕はこのサンダーメイヘム・トイを一体も持っていなかったのであった!そんな訳でブラジオンのみだとこんな感じに。既にお名前の段階でお気づきかと思うがその御尊顔は完全にサンダーウィング。

 

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*左のやつはボックスセット「シージオンサイバトロン」に付属となったサンダーウィング・ヘッドマスターを、ムービー版ニトロゼウスにつけるとそれっぽくなるよ!と一時期話題になったクロス・ヘッドオン。

トランスフォーマー UN26 TF ユナイテッド ディセプティコンサンダーウイング

トランスフォーマー UN26 TF ユナイテッド ディセプティコンサンダーウイング

 
トランスフォーマー TLK-25 ディセプティコンニトロ

トランスフォーマー TLK-25 ディセプティコンニトロ

 

 

海外では異様に人気があり、それでいて国内で知名度が限りなく低い事で有名なサンダーウィングさん。マーベル版のアメコミや昨今ではIDW版でも異常な強さを見せつけており、

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審判、因果応報、終末…アポカリプス!

そのヤバさはオプティマスとメガトロンが共闘してもギリで殺せないレベル。

以前からちょいちょい触れているが共にG1プリテンダーであるブラジオンはこのサンダーウィングと関連付けられる事が多く、IDWアメコミでもこの2人はキャッキャウフフしている。

 

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この辺の詳細もさっきのブログにて!

トランスフォーマー:R.I.D ブラジオン とメイヘム・アタックスクワッド - くるめろとは違う

 

キャラクター・バイオとマトリクス・オブ・マリス

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何かが内なる自分に話しかける、偉大なる何かが暴れまわる準備が出来たと。

彼が覚えている限り、ブラジオンは最強の肉体と精神を兼ね備えたディセプティコンの戦士となるために、サイバトロンの偉大なる武道家のもとで訓練を受けた。

多くの古参のサイバトロニアンは彼が熟達したメタリカトー習得者だと知っているが、彼がクリスタロキューションを習得しようとしている事こそが、真にサイバトロニアン達のギアを震え上がらせている。彼の指から繰り出される正確なダイオードの一撃は、外骨格の確実な破壊とスパークの抹殺へと誘う事ができる。

非常に熱心な瞑想を捧げているというのに、悲しいことにこの厳格な戦士の心が平穏に満たされることはない。マトリクス・オブ・マリスを見つけて以来、マトリクスは彼に語り続けてきた。かつてマトリクスを所持してきた者の強大な怒りの声、かつて自身の怒りと征服のためにマトリクスを使用しようとしたサイバトロンの汚れた戦士。

彼はメイヘムアタックスクワッドの指揮官であるが、チームメイトは伝説のアーティファクト(マトリクス・オブ・マリス)との接触以降、ブラジオンが狂い始めていると疑問に感じている。

ブラジオンが彼の拳を振るわない時、彼はその使い手のように強靭なタイロニウム製の2本の剣を振るう。

色々と濃すぎるので一部は次の項にて言及するとして、特筆すべきは「マトリクス・オブ・マリス」というマトリクスの存在。TFSS4.0のサンダーメイヘムではウインドスイーパーにこのマトリクス・オブ・マリスが付属している。

このマトリクスには大昔のサイバトロンにて自身の征服欲のためだけに使用を目論んだサイバトロニアンの怒りが残存しており、ブラジオンはその影響下にあって正気を失いつつある、との事だ。

 

マスター・オブ・メタリカトー とサイバトロン三大マーシャルアーツ

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前述のキャラクターバイオの通り、ブラジオンがサイバトロンのマーシャルアーツ「メタリカトー」の熟達した使い手だという事は非常に有名なエピソードである。しかしながら、キャラクターバイオには「クリスタロキューション」なるあまり聞き覚えの無いワードが飛び出してきたりしており、しかも指一本で外骨格の炸裂となかなかにパンチの有る内容。

実はサイバトロニアンの間では現在メジャーな物で大きく3つのマーシャルアーツが存在している。

  • メタリカトー
  • クリスタロキューション
  • サーキット・スー

が超個人的なサイバトロニアン三大マーシャルアーツ。TFSSサンダーメイヘム版のブラジオンは彼の代名詞とも呼べるメタリカトーの他、更にクリスタロキューションをも習得せんと修行に励んでいるようだ。相変わらずの異常なストイックさを見せつけるブラジオンさん、このままだと人間凶器ことリーアム・ニーソン化まったなし。

96時間 (字幕版)

96時間 (字幕版)

 

 

ちなみにこれらサイバトロニアン三大マーシャルアーツの特徴と有名な使用者だが

メタリカトー

クリスタロキューションやサーキット・スー等の技術を抽出し、様々な状況に即座に対応できる戦略的な一撃を放つ。特に刀を使ったバトルスタイルが特徴。精神性に重きをおいており、その技術は一子相伝

所感

おそらく最もメジャーなサイバトロニアン・マーシャルアーツなので、歴史も最も深いかと思ったのだけど、その他のアーツを混ぜ合わせたようなニュースクール、バリトゥードのような雰囲気のようだ。

ブラジオンはこのメタリカトーを通してクリスタロキューションの習得も目論んでいる模様。

主な使用者ーブラジオン。

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これに関してはブラジオンが現マスターとも呼べる唯一無二感を放っている。また前述のようにメタリカトーは一子相伝、わりと密教感強い武術なのでブラジオンが弟子を取らない限り、今後の伝承者が危ぶまれる。

が、最強のストイッカーでハイレベルに電波をゆんゆん唸らせているブラジオンの思想について来れる奴など、そもそも現TF界に存在するのか?どうなるメタリカトー。

 

クリスタロキューション

古代より受け継がれる武術で、前述のバイオにもあるように金属破壊点のようなポイントに一撃を加え、相手を内部から破壊する。

所感

ブラジオンのバイオをざっくり翻訳している時点で「ユアー!ショーック!愛で空が~」と頭の中であのイントロが流れるくらいには北斗の拳。試しにTFwikiで調べてみたところ、その類似点は海外の皆さんの間でも話題のようで、つまりは北斗神拳みたいな感じ。

代表的な使用者ーバンザイトロン、グリジバー

クリスタロキューションといえばバンザイトロンと言えるくらいにはバンザイトロンとセットで語られることが多い武術。が、バンザイトロン自体が玩具ではアクションマスターやボットコン限定等のどマイナーなアイテムとなっており、その認知度はめちゃくちゃ低い。

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IDW版アメコミ、スポットライト(読み切り)ホットロッドの中に、ちょろっと登場しているのだけど、

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マジで1コマだけ。

個人的には特徴的な顔や、黒を基調に(ちょっとネイビーがかった黒というのがまた痺れる)蛍光緑・オレンジと、なかなかにイカれた配色・ルックスで、もう少し日の目を見てもいいんじゃないかと思える魅力的なキャラだと思っている。玩具でろ!

 

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玩具化が非常に乏しいバンザイトロンに対して、クリスタロキューションの使い手して昨今華々しくデビューしたのがTFアドベンチャー(RID)版グリジバー。元ネタはカーロボットに登場していたキャラで、女性TFのストロングアームのリカラーで登場。

 

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お顔が紫とかなり濃いルックスだが、緑とオレンジの配色は今回のブラジオンを想起させるようなカラーリングでもあり、そんな彼が唐突に公式設定のもとにクリスタロキューションの使い手だという事が判明。

トランスフォーマー TAV08 グリジバー

トランスフォーマー TAV08 グリジバー

 

 

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国内では未発売となっているRID版のブラジオンだが、実はアドベンチャー枠にてサイバトロニアン・マーシャルアーツの二つの流派が接近していたことが判明。なにこの激アツ展開。

 

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ボットコン限定、実写版、アニメイテッド…など、三大マーシャルアーツが様々なトイラインで群雄割拠するなかで、アニメイテッド(RID)にて接近するクリスタロキューションとメタリカトー。ようするに、熱い心、鎖でつないでも今は無駄だよ。邪魔するやつは指先一つでダウンさ。

 

サーキット・スー

アニメイテッドにて登場した古代の武術。より精神論に重きをおいており、サイバーニンジャが多用している。極めると精神的な力を物理的なパワーとして発動できる。

所感

アニメイテッドでプロールをはじめとするサイバーニンジャが多用していた武術。創始はヨケトロン=YOKETRONとされ、このYOKEはトランスフォーマーの開発者の餘家さんからとったとか。

更に余談だが、このヨケトロンこと餘家氏はパーセプターと重ねられることが多くNETFLIXにて公開されている「ボクらを作ったオモチャたち」のシーズン2・トランスフォーマー回でもそのエピソードを語っている。未視聴のあなたはNetflixで生ヨケトロンを見よう。

精神的な力を物質へと転換する能力はスターウォーズの「フォース」っぽさもあって、アニメイテッドではプロールが降り注ぐ瓦礫を念力で浮かしているが、その姿は完全にジェダイそのものだったりする。

個人的にはこの辺が国内と海外の微妙な感覚のズレだと感じていて、日本人的な感覚で言えば武術を鍛えた所でサイキックになれるという思考はあまり一般的ではないのだけど、海外的な(よりカジュアルな)価値観の中では武術はフィジカル的な側面と同レベルでスピリチュアルな側面が押し出され、修行を極めるとフォースを使えたり、かめはめ波波動拳が撃てるようになるとか、そんな感じの認識なのだろうか。

代表的な使用者ーヨケトロン、プロール、ロックダウン

アニメイテッドでも明かされているが実はロックダウンもこのサーキット・スーの使い手。以外なところではbotconのキャラクターバイオにてエリータ・ワンもこのサーキット・スーの使い手といった記述があったり。オプティマスが念力でぶん投げられる日も近い。

 

OBEY YOUR MASTER! MASTER!

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ポストの回数が減ると一回の記事がアホみたいに濃ゆくなってしまう。だいぶ脱線したのだけど、そんな訳で駆け抜けてブラジオン。

気がつけば盆が開けて今週末には「パワーオブザプライム」からプライムマスタークラスのプリテンダーブラジオンのリメイクが発売となる。

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-20 クインタスプライム

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-20 クインタスプライム

 

久しぶりに発売時期とか気にせず好き勝手書いたった!と思っていたのだけど、恐ろしいほどにタイミングが符合しているのは、私の中に巣食うマトリクス・オブ・マリスが囁いているからだわ。

モルダー、あなた疲れてるのよ。完。

 

トランスフォーマー TFアンコール ビッグコンボイ

トランスフォーマー TFアンコール ビッグコンボイ