くるめろとは違う

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トランスフォーマー:Botcon2008 シャッタードグラス メガトロン/Shattered glass Megatron

トランスフォーマー「Botcon 2008 シャッタードグラス」より

 

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ラシックスとメガトロンの初期デザイン

先日ミリオン出版から発売されたマーベル版トランスフォーマーラシックス、ビレッジブックスから発売されたIDWトランスフォーマー「ケイオス・セオリー」とアメコミの邦訳化がラッシュとなっている。 双方とも購入したがこの2冊にて色々と興味深く楽しめているのは個人的にはクラシックスのほうだ。

トランスフォーマー クラシックス (ヒーローX)

トランスフォーマー クラシックス (ヒーローX)

 

 

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ラシックスに登場するキャラクターの中でも一際目を引くのがメガトロン。

G1メガトロンというと、メットがシルバーで眉毛のような黒のラインが入っているデザインがアニメ等で広く知られるものになるが、このコミックにおいてメガトロンのメットは黒く、また初期に至っては目の色が黄色かったりと一般的なイメージからは随分とかけ離れている。

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これに関しては恐らくメガトロンの最初期のデザインが深く関係しているのかと思う。上の画像は有名な「一番最初にデザインされたメガトロン」の姿。メットは黒く、目の色は黄色、最終的なメガトロンと違い随分若々しく、若干ヒロイックでもある。少しスタスク成分混じっている気も。とにかく、ビックリするほど爽やかなメガトロン。

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そんな訳でマーベル版クラシックスのメガトロン(特に連載開始直後)は、なかなかにヒロイックな気がして「これ、色塗り替えたら主役張れるんじゃない?」と色を塗り替え少しばかり手を加えてみたら、完全にイケた。

ね?完全に正義の司令官ぽいじゃないですか。

 

いや、わかる、わかるよ、色が完全にプライムですよね。わかります。これはちょっとズルかった、すまない。ただ、僕がここまで汚い手を使って伝えたかったのは初期のメガトロンってだいぶヒロイックだよね、という事。

 

ShatteredGlass Megatron / SGメガトロン

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初っ端から随分とかけ離れてしまったんだけど、そんなメガトロンのヒロイックな部分を抽出したようなアイテム。シャッタードグラス世界=善悪反転のパラレルユニバースに登場する正義のディセプティコン司令官メガトロン。Botcon2008限定アイテムのSGメガトロンなんです。

 

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リデコ元はスーパーリンクガルバトロンで顔は完全新規造形。上にてグダグダと書き連ねた黒メットをかぶった初期型のメガトロンフェイスをベースに作られており、その顔面はほとんど前述のメガトロン初期案そのまま。見た目が非常に若々しくヒロイックな顔立ちに仕上がっている。

 

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リデコ元のSLガルバトロンがG1ガルバトロンのデザインをリスペクト・オマージュしていて、腹の腹筋みたいな4パックや膝~膝下とかなり象徴的なデザインが踏襲されているが、新規の顔面と色がうまい具合にイメージを破壊している。

 

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特にShatteredGlassコミックにおいても象徴的に描かれる各所のクリアブルーのパーツはこのSGメガトロンをよりヒロイックな姿へと演出しており、差し色の赤といい完全に正義のヒーローの出で立ち。

 

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しかしながら、これまでにポストしたようにSG組の多くがギャラクシーフォーススーパーリンクのベースを使用しており、可動はわりと絶望的。

SGメガトロンはそれでもよく動く方で

  • 肩の前後と水平
  • 腿の付け根・膝

と最低ラインとも言うべき可動は生きている。個人的に「これさえあれば…」と思う部分は太もものロールで、これが無いためにかなりの制約がかかっている。

 

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リデコ元のSLガルバトロンにも付属していた武器は「ランブラー」として付属。G1オプティマスに付属する6輪車ミニビークル「ローラー」のオマージュだと言われている。

SG世界ではSGリコシェがメガトロンを捕虜にし、SGオプティマスがランブラーを奪いSGメガトロンに手をかけようとした際にSGメガトロンの元へと戻り勝利する活躍を見せている。

 

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融合カノン砲のように右腕に装着が可能となっているが、なかなかにデカイ。コミックにおいてはこのサイズ比に若干補正がかかっていて良い感じのサイズ感でカッコよく描かれている。

 

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機首内に「ソードブレイド」が格納されていてランブラーをぶっ刺すことで展開。

 

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ランブラーを反転させることで近接武器「ソードブレイド」へ。名前が剛速球すぎるよ。この辺りもSLガルバトロンのギミックをそのまま踏襲しているが、SGコミックにてこの武器もきちんと使用している。個人的にメガトロンが剣を使うというのが意外だが、いかにも正義っぽくてよい。

 

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勇敢で聡明でイケメン、それでいてメガトロンへの忠誠を全身全霊で表現するSGスタースクリームと、そんなSGスタースクリームをとにかく褒めちぎり身を挺して守ったりするSGメガトロン。どのユニバースにも負けることのないTF界史上最強の"悪い冗談"のようなメガトロンとスタースクリームの関係性もシャッタードグラスの魅力の一つである。が、二人共リスペクトが強すぎて若干気持ち悪いレベルに達しているよ。

Botcon2008アイテム、SGスタースクリームの詳細はこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

 

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 そんなSGメガトロンだが仲間であるSGサイクロナスの造反によって深刻なダメージを負い、再生手術によってSGガルバトロンへと転生する。

Botcon2011アイテム、SGガルバトロンの詳細はこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

G1世界では癇癪・サイコ・パワハラ・無軌道(アナーキスト)と散々で心(というか回路)の病気まで疑われ、精神病院にブチ込まれるまでに至ったガルバトロン。そんなガルバトロンに対して献身的に彼の側近で有り続けたサイクロナス、善悪反転のSG世界では当然完全に逆に張っていくスタイルな訳で。

理不尽なパワハラにも耐えたサイクロナスだがこのユニバースではメガトロンを裏切り、結果としてメガトロンをガルバトロンへと転生させるスイッチ的な役割を果たしている。

余談だが、ネジが飛んでいるという表現が比喩ではなくガチな、色々とリミットブレイクしているG1ガルバトロンは、SG世界ではもちろんリミッターの外れた聖人君子へと変貌している。

 

オルトモード

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オルトモードはジェット機

レジェンズG2メガトロンやタイタンズリターンG1メガトロン、TFプライムメガトロン、実写版メガトロン等、ジェット機へとトランスフォームするメガ様は昨今ではあまり珍しくはないが、それ以前はどちらかと言えば彼が変形する「ビークル」はタンク=戦車だったイメージが強いのでそれなりに意外性があった。

 

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前述のランブラーを取り付けることが可能となっており、翼パーツを展開することで一部のパーツが連動して展開、ハイパーモードへ。ただでさえパンパンに詰まっている形態から更にカサが増し単純にカッコよく、タービンに見立てた足の変形も気に入っている。が、わりとXウィング。

これは非常に個人的な感覚なのかもしれないが、機首の部分のカーブがペンギンやアルバトロスのようなフォルムを感じさせる絶妙なカーブを描いていて、SGメガトロンだけでなくSLガルバトロン等を見る度に毎回ペンギンが頭を高速で横切っていく。

 

テックスペックと説明文

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”平和は全てのサイバトロニアンに為に”
若き数学者として、メガトロンはサイバトロンの名門大学で教鞭を振るっていた。

自身の研究の中で、彼は世の中の社会的傾向を予測する事のできる一連の方程式を発見するが、この予測がサイバトロンの内戦を示唆していた事に驚く。
彼の同僚たちはこの研究を狂人の妄言だと取り合うことはなかったが、メガトロンは彼らこそ間違いとし、来るべき戦争のために地下へと潜り準備を始める。

オプティマスプライムがサイバトロンに進軍を始めた時、メガトロンは既に準備ができていた。彼はトランスフォーメイションの技術を開発し、自身の体を凄まじいパワーの飛行ビークルへと既に改造していたのだ。

オプティマスが破壊と征服の福音を広めていく中で、メガトロンは慈悲・勇気・自由への援護を行っていく。戦争へと直面する中で、彼のカリスマ性とユーモアはオートボットに対して共同戦線を形成していく事に大いに役立つことになる。
メガトロンは真の平和主義者だが、誰もが何度も目にしたように彼は戦士の魂をもっているのだ。

 通常世界で警察官であったりする過去があり、IDWではダイ・ハード宜しくな"ポリスアクション"(タイトルまま)を繰り広げた武闘派オライオン警察24時と違い、かなりインテリで理性的な印象が漂う正義のディセプティコンリーダー・SGメガトロン。

SG世界では綺麗なスタスクことSGスタスクリームも同様の研究者(科学者)のインテリで、二人の技術が加わりSGオプティマスに対抗しうる強力な武器を開発したという話もあり(おそらくガラスガス?)そういった意味でもSGメガトロンとSGスタースクリームは馬が合うようだ。

 

トランスフォーマー マスターピース MP36 メガトロン

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トランスフォーマー MB-14 メガトロン

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トランスフォーマー LG63 G2メガトロン

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