くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

オレカバトル:新6章 赤き使徒カマエルと開かれた門

オレカバトル新6章『孤毒の浄化』

 

f:id:cruelmelody:20151119001838j:plain

 

照らされることにより深まる闇

限りある命と共に地を這うという選択を選び、0か1、孤毒の侵攻か沼地の浄化の2極の世界に共存という新たな可能性を生み出した天地騎士クレイ。彼の登場はどちらかが完全に消失するという最悪の事態を回避し、またしてもオレカ界の一つの闇が照らされた。

こうして光を取り戻す世界の中で、しかしながら照らしていく光が受け止めることのできなかった闇はより一層深みを増す。主人公クレイと行動を共にする戦友・能天使カマエルはそんな光を取り戻す世界の手から零れ落ち、深遠の闇へと堕ちていってしまった。なぜ、殺たし。

赤き使徒カマエル

f:id:cruelmelody:20151119222204j:plain

AT-1非コマ潜。とにかくダーティーカリスへの提案が多く隙あらば各リールへダーティーカリスを滑り込ませてくるニクい奴。ステータスが全体的に高く会心・必殺も覚えるので、これまでの補助よりであったカマエル君からかなり強力なアタッカーへと変貌している。さらにアンデッド属性なので物理攻撃にも強い。つまりとってもオススメ。

 

技だが

レッドフェザー

全体の攻撃力を上げ、防御力を下げる。共に150%の増減?

ダーティーカリス

全体AT50%魔法攻撃+自身のHPを100回復

聖なる光

単体指定AT150%打撃・アンデッド特攻

裁きの剣

単体指定AT150%打撃・戦士族特攻(?)

他、会心・必殺も覚える。

 

ふたつのみち

翼を捨て天使から戦士族へと堕天したクレイ君がオレカ界の闇を照らしていく中で、対照的に天使からアンデッドへと堕天したカマエル。新6章のメインとなる主人公と友人、信頼しあっていただろう二人、双方が堕天し奇しくも分かれていく「ふたつのみち」。同じ堕天だというのに光と闇のコントラストが激しくあまりにも辛い結末だ。

f:id:cruelmelody:20151119002354j:plain

f:id:cruelmelody:20151119002404j:plain

*同じ背中合わせの構図だが天使時代の信頼や共闘はもう感じることは出来ない。

これだけでも相当ヘヴィーだがさらにカマエルの言動から漂う「自身がアンデッドへと変貌したことにに気付いていない」様子が追い打ちをかける。アンデッドでありながら天使時代の名残であるアンデッド特攻の「聖なる光」の記憶を残し「不死のバケモノがぁ!消えろぉお!」と相手を斬りつけ、聖杯の水はダーティーカリスへと変わり、赤黒い液体を手に掬い「あぁ、なんと清らかな水…」と周囲にダメージを与えるなかで1人回復する。これが分かれていく「ふたつのみち」において彼が選択した最良の結末なのか。

 

Youtubeでオレカ:赤き使徒カマエルVS天地騎士クレイ

 天地騎士クレイとのバトルにて発生するカットイン。これまでのカマエルであれば発っすることのない言葉の連続でありこちらも衝撃的であり悲惨。

f:id:cruelmelody:20151119010656j:plain

 

赤き使徒カマエルと開かれた門

 個人的にこれは闇堕ちだとかそういった部類のものではないと感じている。というのも、オレカにおけるこれまでの闇堕ちモンスターは往々にして力の渇望等から魔王の罠に引きこまれ~というプロセスを踏んでおり、カマエルにはこの「深淵を覗き深淵に魅入られる」ような要因を感じないのだ。

では何故カマエルは赤き使徒へと変貌したのか。全て個人的な憶測だがここで思い出されるのは聖帝エーリュシオンが所持している「ゲヘナの鍵」だ。このゲヘナとは以前ラダマンティスのブログにも書いたように「永遠の滅びの場」だということでそこへと通じる門、つまり冥界への門を開く鍵。これが深く関係するように感じる。

この鍵を聖帝エーリュシオンが所持しているのは、アンデッド達が蘇り、冥府の魂のバランスを崩している状況に対処するためかと思ったのだが、例えばその冥界を開く鍵をエーリュシオンが利用していたとするなら。

f:id:cruelmelody:20151119162950j:plain

赤き使徒カマエルがノーマルドロップし、また彼自身も身に着けている「峻厳のルベウス」に走る亀裂

沼地に息づく者達との共存を目指したクレイの堕天によって、仲間を失ったカマエルはアンデッドー不浄の者達との戦いに敗北、命を落とし、冥府へと向かう魂をエーリュシオンの手によって開かれたゲヘナの門から、再び赤黒く染まる体へと引き戻された。

 

あるいは、この亀裂が沼地に息づく命のために堕天していく仲間を見て「浄化への疑問」を感じ、自身の信じる光王へと打ち明けた結果出来た傷であった場合。

カマエルは光王エーリュシオンの目指す浄化に疑問を抱き一度殺害され、こちらもまた同じように冥府へと向かう魂をエーリュシオンにとって利用しやすい駒となるために引き戻された。

 

どちらにしても一度「命を落とす」過程を通過し、そして文字通り黄泉帰った彼の魂には自身が天使だった頃の記憶と不浄の者への怒りが増幅し、あるいは怒りの矛先をエーリュシオンの手によってコントロールされた赤き使徒へと変貌した。エーリュシオン自身もその過程をたどる中で聖帝へと覚醒していったのではないかと、そんなように感じる。

*一部加筆しました。 

 

が、あまりにもピースが足りなすぎるので全てはただの憶測と妄想だ。著しく欠損するストーリーの断片の中に存在するのは、峻厳のルベウスに走る亀裂ゲヘナの鍵、そしてアンデッドとして聖帝の隣に佇みかつての仲間に激しく憎悪を燃やす赤き使徒へと変貌した姿だけなのだ。

 

Paint It Black


Paint It Black Lyrics - YouTube

I look inside myself and see my heart is black
I see my red door and it has been painted black
Maybe then I'll fade away and not have to face the facts
It's not easy facing up when your whole world is black

 

Paint It Black

Paint It Black

 

 

聖人・神々・天使図鑑

聖人・神々・天使図鑑