くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:Mastermind Creations R-28Tyrantron/Tyrantronus a.k.a IDW版メガトロン/メガトロナス

トランスフォーマー「3rdパーティ」より

 

f:id:cruelmelody:20171122003056j:plain

 

MMCの勢いがハンパない

f:id:cruelmelody:20171122011908j:plain

購入から結構日が空いてしまったのだけど、 Mastermind Creations(以下MMC社)のR-28 「Tyrantron/Tyrantronus」を購入した。前回のブログにて触れたFansToysのKOOT同様、こちらもサードパーティー製品となっており、なかでも今回のタイラントロン/タイラントロナスのメーカーであるMMC社の昨今の勢いがハンパない。

数多あるサード製品のメーカーの中でも特にアメコミ展開=IDWトランスフォーマーに特化した商品を「Reformated」シリーズとして排出しており昨今非常に人気のあるサードパーティーメーカーとなっている。

このMMC社が特に注目を浴びるようになったと感じているのが、IDWトランスフォーマー「More Than Meets The Eye」にて初登場となったディセプティコンの過激派憲兵隊「DJD」(Decepticon Justice Division)のリーダーとなる「ターン」の非正規アイテム「Kultur」の発売ではないだろうか。

f:id:cruelmelody:20171122003318j:plain

*MMC社R-19 「Kultur」(a.k.a DJD TARN)

ディセプティコンのインシグニアをマスクとして纏う狂信的なメガトロン信者で超残虐なサディスト。腕には2連融合カノン砲を持っている…っていう魅力溢れるキャラクターを高いクオリティで再現。

これ以外にもIDWにて大暴れした破壊大使オーバーロードっぽい人R-17「Carnifex」や、IDWの設定のみで片ツノが折れてるサイクロナスそっくりなR-22「Boreas」等、再現度に伴いクオリティも高く、昨今何かと話題なサード製品メーカーだったりする。

 

R-28  Tyrantron/Tyrantronus

Tyrantron/Tyrantronusはメガトロン/メガトロナスのサード製品だが、かなりイレギュラーな内容となっている。

f:id:cruelmelody:20171122003432j:plain

そう、商品名でも「タイラントロン/タイラントロナス」と2つの名前が使われているように、メガトロンの2つの姿が再現可能であり

となっている。

f:id:cruelmelody:20171122003453j:plain

もちろん本体が2つ入っているわけではなく、上記の「顔・肩・背面パーツ・胸・融合カノン砲」がそれぞれ二通り付属となっており、これらを組み替えることで二つの姿を再現できるというわりと手の込んだ内容になっている。

 

Tyrantronus―メガトロン・オリジン

f:id:cruelmelody:20171122003514j:plain

そんな訳でまずは2つの姿でも一際目を引くTyrantronus/タイラントロナスの姿から。メガトロンのシンボルでもあるカノン砲が”ドリル”で全身に黄色と黒のシマ模様―所謂「警戒色」が配置されたこちらの姿は、トランスフォーマーのアメコミ展開=IDW版から出版されている「Megatron Origin―メガトロン・オリジン」準拠の姿となっている。

f:id:cruelmelody:20171122003606j:plain

こちらがそのIDW社から出版されている「メガトロン・オリジン」。残念ながら国内にて翻訳などはされていません。以前から何度か触れているのだけどこのIDW版コミックのトランスフォーマーはこれまでのアニメ展開から色々と内容が変わっており、その中でも「メガトロン」という存在の誕生、ひいてはディセプティコンという組織の誕生についてが読み切り的に描かれたのがこの「メガトロン・オリジン」という作品となっている。

相変わらず話が長くなってしまうので物凄くざっくり話すと

時はオートボットの圧政時代、エネルゴン鉱山にてエネルゴン鉱夫をしていたメガトロナス。そこへオートボット上院議員が突然の鉱山の自動化とエネルゴン鉱夫の立ち退きを命じる。さらに抗議を行った炭鉱夫を彼の護衛が殺害、暴動へと発展する中でメガトロナスは護衛の1人を殺してしまう。

刑務所へと送られるシャトルの中で同じ鉱夫のフレンジーとランブルと脱走。その後ケイオンの地下へと潜り地下闘技場にて剣闘士としての頭角を表し、遂に闘技場のトップへと上り詰めたメガトロナス。彼を利用しようと別の上院議員は使者として「サウンドウェーブ」を送るが、サウンドウェーブはメガトロナスへと追従する。

この他にもスタースクリームを含めたジェットロン部隊等がメガトロナスの元に集まり、サイバトロニアンに生ずる格差(メガトロナスは完全にブルーカラー)を生むオートボットの圧政へと反旗を翻す組織ディセプティコンが誕生、メガトロナスがリーダーとして君臨する。

サイバトロンの総司令官であるセンチネルプライムはそんなディセプティコンを掃討しようと立ち上がるが、強化アーマー(エイペックスアーマー)を着込んだと言うのにメガトロナスに敗北し死ぬ。

*因みにセンチネルプライムは変形後のビークルの種類に対する選民思想を持った差別主義者で、とんでもない保守・圧政・腐敗政治・貧富の差の拡大等と色々とアレなプライム。

こうした圧制によって腐敗した「悪のオートボット」へと反旗を翻すディセプティコンにもまたもう一方の「正義」があったのだよ、的な展開を見せる。

 長い!そんな訳でこのメガトロン・オリジンの意匠を多分に取り込んだ元エネルゴン鉱夫としてのメガトロナスを再現したのがこちらのタイラントロナス。

f:id:cruelmelody:20171122003715j:plain

f:id:cruelmelody:20171122003746j:plain

鉱夫時代の名残である「警戒色」と剣闘士時代の名残である「戦化粧」(額の赤のライン)が同居しているが、実際のコミックスでは両方が同時に入っている描写はなかったのでこれはMMC社のアレンジとも言える。武器はトゲトゲ鉄球や剣と近接武器に特化していて、特にトゲトゲ鉄球はどちらかと言えばG1アニメのメガトロンの武器からのアレンジっぽい。

TFユナイテッドにて登場していたストラクサスのつるはしを持たせれば、よりメガトロン・オリジンっぽくなりそう。

f:id:cruelmelody:20171122003825j:plain

上に載せたドリルは砲身を変えることで融合カノン砲へと変更可能。こちらはコミックス内のルックスと酷似している。

f:id:cruelmelody:20171122003855j:plain

 

メットというアイコンとその中身はわりとラビット

ちなみに、G1も含めメガトロンのアイコンでもあるバケツのようなメットは鉱夫のメット=ブルーカラーの象徴とされていて、前述のメガトロン・オリジンではこのメットを脱いだ姿が披露されている。

f:id:cruelmelody:20171122004104j:plain

*4枚のパネルのような物が折りたたまれていて、一部ではこのメットオフ姿は「うさ耳メガトロン」の愛称で親しまれている。

メガトロン・オリジンはそういった意味で「あのバケツを脱いだ姿」が収録されている、何気に重要な一冊だったりする。

Transformers: Megatron Origin

Transformers: Megatron Origin

 

 

Tyrantronus―ビークルモード

f:id:cruelmelody:20171122004257j:plain

足の伸縮と腕の折りたたみ後にカノン砲をドーン!とはめ込んで「これはジェット!!!」と叫ぶような、かなり大味な変形となっている。昨今のMMCアイテムは前述のKulturを含めて、結構ざっくりとした変形が多いように感じる。

f:id:cruelmelody:20171122004325j:plain

それでもKulturが腕をキャタピラのギミックでうまいこと処理していたのに比べると、それ以上の大味感(というか若干の雑さ)が凄い。個人的に少し残念な所。

 

Tyrantron―メガトロン、ディセップ辞めるってよ

f:id:cruelmelody:20171122004417j:plain

随分と長くなってしまったのだけど、もう1つの姿のタイラントロン。タイラントロナスの時に撮っていなかった背面も含めるとこんな感じに。

f:id:cruelmelody:20171122004434j:plain

背面のふくらはぎあたりのキャタピラは画像のように展開可能となっているので展開してみたのだけど、説明書は特に触れていない。このタイラントロン/タイラントロナスにはこれ以外にも肩のキャタピラが回転したりの謎ギミックがあるのだけど、どれも「そ、それでどうすれば…ッ!?」という謎仕様。

 

こちらもIDWのメガトロンの意匠を引き継いでいるのだけど、IDWのメガトロン(というかほぼ全てのTF)はコロコロと姿を変える事で有名。しかし、このタイラントロンはほぼ間違いなくDark Cybertron~More Than Meets The Eyeシーズン2の頃のメガトロンをフューチャーしているような気がする。

f:id:cruelmelody:20171122004711j:plain

More Than~シーズン2の頃のメガトロン、この辺に激似。

 

f:id:cruelmelody:20171122005002j:plain

色々変わるよ、メガトロン。左はオールヘイルメガトロンの頃のメガ様、右はカオスシリーズのメガ様。特にカオス編のメガトロンはG2世代のドレッドウイングを思わせるステルス爆撃機「B-2」のような姿だったりで、かなりお姿に変化が見られる。

f:id:cruelmelody:20171122005531j:plain

因みにこのIDW―カオス編のメガトロンは国内ではメガトロナス(過去のメガトロン)として、プライムになる前のオプティマス「オライオンパックス」とセット販売されているが、デザインは完全に前述のカオス仕様。

 

じゃあ、このダークサイバトロン~M.T.M.T.Eシーズン2の頃のメガトロンって一体どんな感じなのかをざっくりとまとめると

 レーザーウェーブが暗躍し色々あってもうオートボットとかディセプティコンとか言ってる場合じゃないクライシスが迫る!(IDW―ダークサイバトロンより)

「ワシ、オートボットに入るから。色々あったよ?色々あったけどさ…ワシにも出来るんだからお前ら(ディセップ)にも出来るはず」

 以上、短い!とんでもないネタバレを含んでいるのだけど、国内で翻訳されたオールヘイルメガトロンを経て現行で翻訳が進んでいるカオスシリーズ以降、メガトロンは紆余曲折を経てオートボットのインシグニアを胸に刻むような状況になるんです。

 

f:id:cruelmelody:20171122005731j:plain

そんな訳でIDW仕様として僕はこのタイラントロンの胸にはオートボットのシールを貼ってみた。というか、この胸のくぼみ方は完全にオートボットのインシグニアがぴったりハマるように出来ているように見えるのは僕だけでしょうか。

 

Tyrantron―ビークルモード

f:id:cruelmelody:20171122011529j:plain

タイラントロナス同様、組み換え後のパーツにてビークルモードも若干の変更。タイラントロナス同様の大味な変形となっているがウイングが付くことでよりジェット機を感じさせるフォルムに。

ただ、More than meets the eyeのメガトロンがトランスフォームをしている印象がほぼない。

 

おまけパーツと確信的なギミック

f:id:cruelmelody:20171122010002j:plain

さらにこのMore Than Meets The Eye色を強める確信的なパーツ・ギミックとして、 R-28 Tyrantron/Tyrantronusには同MMC社製のkulturのヘッドパーツがオマケとして付属している。

*画像左R-28付属のオマケ・右R-19のKultur(元の顔)

f:id:cruelmelody:20171122010020j:plain

このパーツはkulturへと付け替えが可能となっており、付け替えるとこんな感じに。左が以前のkultur、右がボーナスパーツへと付け替えたkultur。以前よりも造形が細かくなっており、若干シャープな印象に。個人的には元のほうが安定感がありコミック版に近い気がする。

 

さて、このkultur=DJDのターンのアドオンパーツはkultur同様にマスクオフが可能となっているのだけど、このマスクパーツには磁石が仕込まれており…

f:id:cruelmelody:20171122010135j:plain

タイラントロンの胸へと磁力でくっつくようなギミックがついているのだ。このギミックがあまりにも確信的であり、更に言うと製作者の原作への愛を感じる非常に素晴らしい仕様。

 

このインシグニアマスクを胸に付けるという内容はIDWのMore Than Meets The Eyeシーズン2、エピソード55におけるやり取りそのものであって、詳細を書き始めるとまたまた長くなるのだけど、

もざみちのシーズン2はメガトロンの贖罪を感じさせるストーリーが多く、その中でもシーズン2のラストに近いエピソード55にて。ダークサイバトロンにおいてサイバトロンのインシグニアを胸に刻みロディマス達と行動をともにするメガトロンとメガトロンを狂信的に信仰するDJD(ディセプティコン正義執行隊)が衝突。

メガトロンが彼らをコードネームではなく本名で呼び葬り行く中で、最後のDJDとなったリーダーのターン。彼は最後までディセプティコンとして死ぬ事を選ぶのだが、メガトロンはそんなターンの本当の名前を呼び、狂信的な愛の印でもあるディセプティコンのインシグニアマスクを外しオートボットのインシグニアを覆うように胸に当て、自身もディセプティコンとして死のうとターンに告げる。

f:id:cruelmelody:20171123201205j:plain

 といった流れとギミックが合致する。長い!

MTMTEシーズン2では特にメガトロンの心理描写ー心の揺れが丁寧に描かれていて、メガトロンの贖罪の話がメインとなっている。

なので、このタイラントロンはオートボットのインシグニアを持ったメガトロンなのだと思う。

f:id:cruelmelody:20171123201521j:plain

Transformers: More Than Meets The Eye Volume 10

Transformers: More Than Meets The Eye Volume 10

 

 こちらのやり取りはもざみち10巻に収録。

ただ、このMore than meets the eyeでのやり取りまでには現行で国内翻訳されている漫画を追うと

  • オールヘイルメガトロン編
  • カオス編・全七巻(今ここ!*3巻が近日発売)
  • Robot in disguiseとMore than meets the eyeの並行進行シーズン1
  • ダークサイバトロン(R.I.GとM.T.M.T.Eの合流)
  • Robot in disguiseとMore than meets the eyeの並行進行シーズン2

…とわりと長い道のりとなっているので、翻訳を進めていただいているヴィレッジブックスさんには超頑張って欲しいところ。頑張れヴィレッジブックス!

 

トランスフォーマー:リベンジ・オブ・ディセプティコン

トランスフォーマー:リベンジ・オブ・ディセプティコン

 

 今月末発売となるカオス編3巻。R.I.GとM.T.M.T.Eまで追いついて欲しいので、是非売れまくって欲しい。

 

トランスフォーマー:FansToys FT-22 Koot a.k.aチャー/カップ

トランスフォーマー「3rdパーティ」より

 

f:id:cruelmelody:20171112153631j:plain

 

3rdパーティの話

前回のブログでちょびっと触れた老兵チャー/カップのそっくりさんFanstoysのFT-22「koot」、また別件で買ったMasterMindCreationのR-28「Tyrantron/Tyrantronus」とサードパーティー製品の購入が続いている。

サードパーティ製品とは公式の許諾無く「そっくりなひと」をもの凄くグレーな感じで売っている商品で、特にトランスフォーマーに関しては往々にして権利関係にルーズな中国の人たちとかが作って売っている商品。昨今は公式のクオリティを凌駕する勢いだったりして「そのテクニック、もっと正しい方法で使えばいいのに」と感じずにはいられなかったりする。

昨今はYoutubeのレビュー動画等への露出も相まって秋葉原のショップや中古ショップなどでも見かける機会が多くなったサードパーティー製品。これは厳密に言えば偽物であって本来であれば完全にアウトな代物でトランスフォーマーファンの間では常に物議を醸しているデリケートな内容だったりする。

f:id:cruelmelody:20171112173255j:plain

*今回購入したFansToys FT-22 Koot、チャー/カップはそこまで人気キャラでないため実店舗で見かけた事はないが、マスターマインドクリエイション社パーフェクトエフェクト社等メジャーなサード製品メーカーの商品はここ最近は秋葉原のメジャーな実店舗で見かけることも多い。

 

 

 

以前はより日陰の存在・知る人ぞ知る存在だった物が「ネット」の台頭によって物凄い広がりを、特にYoutube等の「見る側が受動的に受け取れる物」へとハードルが下がっているのは事実だったり。また以前は小さな実店舗やネットショップ等を自ら探し当てなければ見つからなかった商品も、昨今ではヤフオクやアマゾンでも見かける機会が増えており、それもまた拍車をかける事に。

ファンとしての「日陰者として留まっておくべき」の心理は理解できるしそうであるべきだとも思うので、昨今の異常な拡大はなんとも複雑な気持ちだったりする。

 

FansToys/FT-22 KOOT

f:id:cruelmelody:20171112161659j:plain f:id:cruelmelody:20171112165130j:plain

そんな訳で今回はそんなよく出来たパチモノ、3rdパーティー製品からFansToys「FT-22 Koot」。ご覧の通り、トランスフォーマー2010に登場するチャー(国内名称)/カップ(海外名称)のそっくりさんだが、とにかく激似である。サイズはおおよそマスターピースサイズ。

f:id:cruelmelody:20171112165848j:plain

スターピースホットロディマスとのサイズ感はバッチリ、ココにシャークティコンを並べればザ・ムービーの完全再現が可能に!

 

f:id:cruelmelody:20171112173745j:plain

先日発売となったレジェンズ版のチャーと並べるとこんな感じ。非常に困ったことに非正規商品のほうが似てしまっているが、こういった事はよくあるパターンだったりする。

これ以外でも例えば僕の好きなトランスフォーマー2010に登場するディセプティコンのリーダー「ガルバトロン」は非正規アイテムのDX-9社「Tyrant」が圧倒的に有名だったり、ロディマスコンボイの正規品マスターピース版があまりにも変形に難があり、同様にDX-9社の「Carry」にシェアを奪われてたりする。頑張れハスブロタカラトミー

 

ビークルモードとターゲットマスター

チャー/カップの名称に関しては諸説あるのだけど、個人的に聞いているのは

  • 先人としてTeacher=ティーチャーからの「チャー」
  • 海外では異常な程に需要の高いピックアップトラック=PikUpTrackCarの「KUP」

らしいよ、っていう話を僕は何処かで読んだ気が。なんでもアメリカではピックアップトラック自動車税がくっそ安かったり、州によっては無税だったりするらしいとかで、日産=DATSUNのピックアップトラックとかはそれこそトランスフォーマー世代の海外のおじさんたちには異常な認知度があるとか無いとか。ダットサンを向こうの人はダツンって発音するとか…うわ、話が超それてる!

f:id:cruelmelody:20171112162649j:plain

とにかくサイバトロン星フォームのピックアップトラックへと変形するチャー/カップにそっくりなクゥート(KOOT)。

これまでDX-9社やMMC社(マスターマインドクリエイション)等、幾らか3rd製品を買ってきたんだけど、このKOOTを作っているFansToysの商品は初めて。

触ってみた所感は

 

  • 結構重い
  • 質感が良い(一部ダイキャスト使用・塗装もツヤとマットの塗り分けが細かい)
  • 完成度が高い
  • 変形がとても複雑

 

といった感じで、とても良くできている。

f:id:cruelmelody:20171112164400j:plain f:id:cruelmelody:20171112165017j:plain

昨今目にする機会が増えているMMC社製品等、比較的キャッチー(色んな意味で)な製品と比べ変形難易度が高く、背面もギッチギチに詰まりきっている。ビークルの際は色んな所にロックやピン留めがガッチリと食い込んでおり、ロックを外し、パーツを逃し、各部を移動させてからパーツを戻し…と、久々にハードな変形を行う。こういうイカレっぷりもまた3rd=非正規の醍醐味だったりする。

f:id:cruelmelody:20171112163225j:plain

ビークルモードも劇中にとにかくそっくり。荷台にマウントしているのは付属しているターゲットマスター。

f:id:cruelmelody:20171112163429j:plain

左がFansToys社のターゲットマスターで右が先日国内で発売となったTFレジェンズのチャーに付属した「リコイル」。リコイルには無かった肘関節・足首の可動等と可動面が強化されているが、塗装は顔面のみと若干シンプルな仕上がり。

f:id:cruelmelody:20171112163920j:plain

付属する銃はターゲットマスターとアサルトライフルのような銃の2丁で、グリーンのアサルトライフルタイプの銃はIDWによるアメコミ展開にてチャー/カップがよく使っている形状によく似ている。

武器の握りは押し込み式のマスターピース仕様で指の稼働は親指以外の4本指のみ可動。

IDWトランスフォーマーとシーガー

f:id:cruelmelody:20171003152528j:plain

f:id:cruelmelody:20171111222142j:plain

IDW版におけるチャー/カップはこういう感じの鬼軍曹で、口に咥えている葉巻「シーガー」もまたIDW準拠。

IDW版アメコミでのチャーは

オートボットのならず者・はみ出し者達による武闘派特殊部隊"レッカーズ"の隊長であったが、惑星「チーシ」に不時着した際にその星の鉱石「オーア8」が放つ放射能によって精神崩壊状態に…。

もともと老兵のためにボディが古く修復は難航したが「プリテンダー」の技術を駆使し科学者であるパーセプターと副官プロールの手によって復活を遂げるが、葉巻のような「シーガー」から精神を安定させる抑制剤を投与しないとならない体となっており、その事実を本人は知らない。

また、アメコミのおけるプロールはオートボットの勝利のためにわりとダーティーな事に手を染めるようなキャラクターであり、軍紀違反を繰り返すレッカーズの統率のために、隊長であるチャーにこの手術にて自身の命令に逆らえないようにするプログラムも組み込んでいる。

 という所謂鬱展開だったりする。というか、アメコミのトランスフォーマーはこんな感じで結構ダークな内容だったり、若干病んでいる設定が多い。

f:id:cruelmelody:20171112173203j:plain

*チャーの闇、深い。

この為、アメコミのチャー/カップには機械葉巻「シーガー」の存在が必要不可欠となっており、この非正規アイテムにもその点は色濃く反映されている。

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

 

 この辺の話はこちらに詳しく載っているよ。

 

交換パーツと可動

f:id:cruelmelody:20171112165219j:plain

交換用のパーツ、

  • 葉巻を咥えていない通常フェイス
  • 窓のクリアパーツ(写真向かって左がクリア・右が塗装)

が付属。

f:id:cruelmelody:20171112165428j:plain

宣材写真やパッケージではこの窓パーツが完全に透明なのだけど、実際は結構水色になっていた。ただ、個人的には塗装版の窓と葉巻顔を使用する予定なの特に問題はない。

 

f:id:cruelmelody:20171112165820j:plain

 

非正規製品は正式なアイテムよりも可動面が充実しているパターンがわりと多い。このクゥートも上半身の可動は非常に充実しているのだけど、下半身が若干ボトルネックに。

膝立ちは画像の状態が限界となっており可能は可能だが少し違和感が。また、このアイテムで個人的に一番気になったのは接地性だ。背中の背負い物や足の背面に合金が使用されている事で重心が後ろへと掛かりがちなのだが、足のかかとに支えがなくとにかく後方へとひっくり返りやすい。

完成度が非常に高いだけにこの部分はとても残念。ディスプレイには台座が必須だ。

f:id:cruelmelody:20171112172244j:plain

*このくらいのポージングでもスパーン!と後ろへひっくり返ってしまう。

 

頑張れ公式!

そもそも、レジェンズ版(海外ではタイタンズリターン版)でのチャー/カップのリリース自体が放送当時の1986年に発売された当時品から

ジェネレーション版

先日のレジェンズ

の2回となっており、かなり渋めのキャラだと言うことを考えれば商品化自体がありがたいことではある。

f:id:cruelmelody:20171112174656j:plain

*シールはココに貼りました。

しかしながら、やはり人気キャラとの玩具化や扱いには必ずしも差異が出てしまったりするわけで、個人的にはこの非正規っていうのは、こう、なんというか必要悪感が、個人的にはあります。

よく、非正規に金が流れても作品には一銭も流れないというような話になるんだけど、非正規アイテムにまで手を出すレベルの人だと基本的に正規品なんて大抵買っていたりする訳で。

特に昨今は原材料の高騰の関係か品質や仕上がりに色々と問題をきたし始めている事が多く(レジェンズ版のチャーも手首に難があり、塗りミスやパーツの組違いも目立っていた)非正規品の出来が異様に評価されちゃっている部分もあったりするので、そういう意味で公式の尻をひっぱたくような存在としての必要悪を感じるというか。

最終的には公式頑張れ!に落ち着いたりする。うん、公式頑張れ!

 

科学者でアニメではリアクション要因(主にビビる)だったパーセプターもアメコミではレッカーズの一員!そんなレジェンズパーセプター発売迫る。 

トランスフォーマー LG56 パーセプター

トランスフォーマー LG56 パーセプター