くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:試写会 最後の騎士王、ジャパンプレミアに行ってきた話

トランスフォーマーより

 

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ネタバレ見たくないけど、本当は超見たい

2週間後の8月4日から公開となる実写映画第5作「最後の騎士王」。事前の予告映像ではオプティマスがバンブルとぶん殴り合ってたり、「創造主」が登場していたりと、なんだか不穏な空気が漂っておりWEBでも話題となっていた。

実写トランスフォーマーの国内公開は基本的に本国アメリカの公開から1~2ヶ月後となっており、国内公開までの1~2ヶ月の間に玩具やレビューサイト等が全方位からネタバレの誘惑を仕掛けてくる。特に今回の映画では僕が個人的に好きなキャラクター「ホットロディマス」(海外ではホット・ロッド)が登場する事も発表されており、内容が死ぬほど気になっていた。

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*アニメホットロディマスと実写版ホットロッド。実写版ホットロッドの玩具もまた海外先行発売であり、後々確実に国内でも販売されるのだが待ちきれずに海外サイトで購入してしまった。海外版には武器が付属しておらず手ぶらロティマスだと言うのに!国内版なら!もしかしたら武器がついていたかもしれないと言うのに!塗装がもっと綺麗になっていたかもしれないと言うのに!

そんなロディマスが出る今作はこれまで以上にピュアな気持ちで見たかった。しかしながら常に玩具予約との戦いであるTF界なのでLANケーブルを引きちぎりiPhoneを叩き割ってネットをシャットアウトするわけにもいかない。そんな訳で先行上映となるジャパンプレミアに行ってきたよ、という話なんです。

 

トランスフォーマー最後の騎士王のジャパンプレミアまでの道

どんな手を使っても試写会へと潜り込む!という訳で抽選へと応募した結果、普通に当たってしまった。マジかよ!

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こんな感じの葉書がポストへと投函されていた。これはチケットではないので上映時間に持っていっても映画を見ることは出来ず、こちらをジャパンプレミア開催の7月20日にチケットへと引き換えに行かなければならない。

また試写会は通常、座席数ぴったりに送っても来ない人が結構いるので座席数よりも多く送ってる場合が多いらしく、引き換えがあまり遅すぎると「満席です、ごめんね」と入れない場合もあるようだ。

インターネッツを駆使した所「映画館へ朝一で引き換えに行っても100人とか並んでた事もあったよ」と恐ろしいことが書いてあったのだけど、会場となるTOHOシネマ新宿に朝8時過ぎに付いた段階でほぼ並んでいる様子もなく普通に席は取れた。

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*レッドカーペットの準備を始める朝の新宿

 ちなみに座席は選ぶことが出来ず先着順?だった模様。葉書に「先着順ではない」と書かれていたのだが、こういった場合、マジで先着順ではなくランダムだったり、チケット引き換え時に席は決まっておらず劇場開場時に先着だったり、開場した際にランダムに振り分けられたり、割りと状況によりけりなようだ。

*こちらはトランスフォーマーに限らず今後試写会に行かれる方の為のウェブログにでもなれば。

朝8時頃のTOHOシネマ新宿の様子。ジャパンプレミアの目玉「レッドカーペット」イベントの準備が既に始まっており、劇場前にはオプティマスがロールアウトしていた。

 

試写会の様子

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レッドカーペットイベントが始まる夕方5時半頃に再び歌舞伎町に舞い戻り、レッドカーペットを遠目に眺めながらぼんやりと過ごす。朝方は一人ぼっちのオプティマスだったが、いつの間にかスクィークスが隣に連れ添っていた。カワイイよね、スクィークス。

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スクィークスは今回の映画にて登場する新規キャラで、2大ヒロインの1人「イザベラ」のパートナーとして登場するきゃわたんTF。きゃわたんながらタフでもあり今回の映画でも大活躍だった。

 

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そうこうしているうちに試写会の開場時刻の6時50分となり会場入り。人間サイズのオプティマスとバンブルがお出迎えしてくれた。レッドカーペットの開始が遅れ、更に今回のゲストのダブルヒロイン「ローラ・ハドック」と「イザベラ・モナー」がファンの方々に丁寧に対応していたようで時間が押し少し待機。ここで司会の方から舞台挨拶の撮影許可が出たご報告が。

 

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そして7時40分頃に遂に舞台挨拶開始。上記の通り二大ヒロインの「ローラ・ハドック」(右)と「イザベラ・モナー」(左)が登場、す、すげぇ!ハリウッド女優さんが目の前に!

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三作目「ダークサイド・ムーン」にて親を無くし廃墟となったシカゴでタフに生き抜く少女イザベラ役のイザベラ(役と同名!)は超かわいい!顔ちっちゃ!しかしながら、インタビューではジョークを飛ばすラフさもあり、役の雰囲気にまさにピッタリ。

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オックスフォード大学教授でホットロッドに拉致に近い形でエドマンド(アンソニー・ホプキンス)の所へと連れてこられ、物語のカギを握る事となるビビアン役のローラ・ハドックは美人すぎて逆に怖いレベル。個人的な意見なのだけど、美人もレベルが高くなりすぎると「美人の向こう側」的なゾーン ―未体験ゾーン― へと突入し、逆に恐怖を感じる。ローラ・ハドックさんはそんな感じ。

 

と、まさかのシークレットゲスト

更に司会の方から「特別なゲスト」の登場のアナウンスが。「トランスフォーマーファンなら」、「大喜び間違いなしの」という煽りから「いい考えがあるアイツが来るんじゃね?」的な、「崖からよく落ちるアイツ来るんじゃね?」の期待が高まる。

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そう、日本語版初代コンボイ、劇場版オプティマスプライム役を務める玄田哲章さんの登場!普通に嬉しい、ハリウッドからの規格外の美人さんも素晴らしいんだけど、おじさん的にはこの水色のシャツのおじさんのほうが圧倒的にアガってしまう。

そこから玄田哲章さんを交えて進行していくのだけど、玄田さんがヒロインのお二人にわりとデレデレで面白かった。超コンボイじゃん、なにを喋ってもコンボイ!(か、シュワちゃん)コンボイが女の子の容姿や演技を褒めてる感じに聞こえて、なんだか僕の耳か脳みそがバグってる感じが面白い。

「今回の作品では『私はオプティマスプライムだ!』と言う台詞がやたらと多かった」

 という玄田さんのアフレコ秘話や、日本語版オプティマスの声を聴いて真似をしようとするイザベラ・モナー等、とてもいい雰囲気で終了。映画の本編が始まった。

 

ほぼネタバレ無し・映画のあらすじと感想

せっかくご招待頂いた試写会なので出来れば作品のネタバレは皆無な状態で作品の感想をお伝えしたい。そんな訳で現在公開されているあらすじやwiki情報に基づき、極力ネタバレを避けてレビューをさせて頂こうと思う。

あらすじ

予告でも公開されているように今回の「最後の騎士王」では前作「ロストエイジ」からオプティマスが宇宙へと旅立った状態で物語は始まる。

トランスフォーマーは一部の地域を除き排除する方針が定まっており、政府は対トランスフォーマー部隊「TRF」を結成。以前TF達と共闘していたレノックスはTRFに所属しバンブル達と対立状態にあった。一方地球に残されたオートボット戦士は前作主人公ケイド・イェーガー(a.k.a.テッドのおじさん)と共に密かにディセプティコンとの戦いを繰り広げていた。

センチネルプライムとの戦いによって廃墟となったシカゴにて少女イザベラを守っていた1人のTFはTRFの攻撃を受け、駆けつけたケイドにサイバトロンの言葉を必死に呟きながら、1枚のエンブレムのようなものを託し倒れる。そのエンブレムが示すもの、それは遥か1000年以上に及ぶTFと人類の関係だった。

このエンブレムの事を知るイギリス貴族のエドマンド(アンソニー・ホプキンス)はケイドのもとに彼の執事のようなTF「コグマン」を遣わせる。エドマンドの元に集っていたTFの1人ホットロッドは時を同じくして大学教授の「ビビアン」を拉致。彼のイギリスの邸宅で対面するケイド、ビビアン、エドマンド。

エドマンドは地球の危機的状況、1000年に及ぶTFと人類の歴史、アーサー王伝説に触れ、ケイドが託されたエンブレムこそが、これら危機的状況の鍵だと語る。

そんな中完全復活を遂げるメガトロン率いるディセプティコン軍、窮地に立たされるオートボットの元に遂に帰還を果たしたリーダー・オプティマスプライムは「我々の星を救うため、全人類を滅ぼす。」と言い放つ…。

 

 

凄まじいボリューム。状況が次から次へと変化していくが、基本的にはマイケルベイ・ムービーなので深く考えずともついて行ける。ついていくというよりかは「ジェットコースター」に乗せられて空中回転を繰り返す中で情報の断片をチラチラと視認していくような感覚に近く、つまりマイケル・ベイ。なんだか小難しい言葉が出たりもするが、それはあくまでも記号なので視認できていればOK的な。

元ネタとなるアニメ映画「トランスフォーマー・ザ・ムービー」や「トランスフォーマー2010」にも登場したトランスフォーマーの創造主「クインテッサ」や同作品から初登場を果たした「ホットロッド/ホットロディマスの登場で、これまでのアニメ1作目「トランスフォーマー」から新たなジェネレーションへの移行を感じさせ、更に劇中ではTFファンにはお馴染みのある存在(これは予告では一切触れられていなかった)新たなTF(こちらも予告では完全にノータッチだった)の登場を感じさせる名称等のファンサービスも忘れていない。

また、洗脳されたような”悪の”オプティマスの登場もファンにはたまらない内容。トイで初めて登場したダークサイドのオプティマス「ビッグコンボイ・ネメシスプライム」。「ネメシスプライム」「スカージ」「ブラックコンボイ」…等呼び名は数有れど悪いor黒いコンボイ(オプティマス)は玩具としても非常に人気である。これは先日開催されたおもちゃショーにて即完売したLG-EXブラックコンボイ(2017)においても物議を醸しりした。

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*悪いコンボイ大集合。右側のブラックコンボイは2017年のおもちゃショーで色々と物議をかもしたりした。

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ビーストウォーズネオに登場するコンボイ「ビッグコンボイ」のリカラーアイテム「ネメシスプライム」。映像作品での初登場はトランスフォーマー・カーロボットであり、往々にしてメガトロン(カーロボではギガトロン)の手によって悪のスパークを注がれたコンボイのコピーであり、極悪だったりコンボイへ激しい憎悪を抱いていたりする。

 

さて、話はそれにそれまくったが、とにかく場面転換もTF達のバトルも目まぐるしく展開し3時間という超長丁場の作品も個人的にはあっという間、気がつけばエンドロールとなり、トランスフォーマーでは珍しい「次回作への伏線を感じさせるワンカット」をチラッと見せて終了。次回作への期待度が高まるエンディングとなった。

少しバッドな話をするならば、海外からは既に一定の低評価を受けており色々と言われている(ようやく海外のレビューをネタバレを気にせずに読める!)本作なのだけど、個人的には前作ロストエイジからの展開をしっかりと汲んだ続編として楽しめた。

トーリーがあって無いようなモノなのは相変わらずの事で、唯一気になったのはTF達の戦闘が若干希薄な部分。しかしながら、今回は公開前でありプレミアに招待していただいた身分なのでそういった批評は、正式な公開にてお金を払ってからまたつらつらと書こうと思う。

 

また次回!

公式ページはこちら

tf-movie.jp

 

トランスフォーマー TLK-19 メガトロン

トランスフォーマー TLK-19 メガトロン

 
トランスフォーマー TLK-13 オートボット スクィークス

トランスフォーマー TLK-13 オートボット スクィークス

 

 

トランスフォーマー:ざっくり紹介 トランスフォーマーのパラレル展開をざっくりまとめてみた

トランスフォーマー雑記

  

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最後の騎士王の公開迫る…ッ!前にTFのパラレル展開をおさらいしたい

ついに公開まで一ヶ月を切ったトランスフォーマー実写版第5作目「最後の騎士王」。予告では超ロボット生命体であるトランスフォーマーの創造主とされるクインテッサ星人と思しき存在がチラ見えしていたり、アンソニー・ホプキンスが出ていたり、オプティマスがバンブルとぶん殴り合っていたり、アンソニー・ホプキンスが出ていたり、と色々と不穏な空気が漂っていたりアンソニー・ホプキンスが出ている内容に公開が待ち遠しい。

さらに今回はアニメ版映画「ザ・ムービー」にてキーパーソンとなった「ホットロッド(ホットロディマス)」の登場も決定。個人的にロディマスはお気に入りのキャラクターなのでこちらもある程度、つまりマイケル・ベイが例のごとく色々とぶっ壊す(キャラ崩壊も含め)であろう事を念頭にジワジワと期待している。

 

cruelmelody.hatenablog.com

さて前回のブログでは、実写で興味を持った方やこれからTFを見てみようという方に、初代TFを中心にメインとなる世界観を大まかに(そして個人的な主観込みで)まとめたのだけど、今回は前述の実写TFの世界も含めた「パラレル展開」を超ざっくりとご紹介させて頂きたい。

以前にも触れたのだけどトランスフォーマーの世界には様々な世界線、別次元、ある分岐点での選択の分岐によるパラレル展開が多々存在する。今回はそんなパラレルのお話。

 

トランスフォーマーパラレルざっくりガイド

前回に続きご理解頂きたいのは、このざっくりとしたパラレル展開表は僕が「こうなんじゃない?…たぶん」と個人的憶測でまとめたものなので必ずしもこれが正しいとは限らないよ、ということ。

*前回に引き続き、トランスフォーマーのメインライン/パラレルの線引は日本国内と海外においても公式に違いが言及されていたり、後々「あのシリーズはやっぱりメインラインって事にしようぜ!」みたいなパラレルの習合みたいな物があるような、公式もざっくりしているので諸々笑って許して下さい。

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こちらが映像で展開されている作品をざっくりとまとめた物。冒頭で触れた実写の他にも、ここ最近放送されていたプライムシリーズのフルCGアニメや国内で制作されたマイクロン伝説等。これらは超ざっくり言ってしまえば「初代トランスフォーマーアニメと出ている人たちはだいたい同じだけど、まったく別の世界線で起こっている事」といった感じ。

 

実写版トランスフォーマーシリーズ

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こちらが現在最も有名なパラレルラインとなる実写版シリーズ。WEBでは「見たいけれどどれから見ればいいかわからない」といった意見が散見されたので軽くまとめてみると

1作目:トランスフォーマー ―メインヴィラン:メガトロン

2作目:トランスフォーマー「リベンジ」 ―メインヴィラン:ザ・フォールン

3作目:トランスフォーマー「ダークサイド・ムーン」 ―メインヴィラン:ショックウェーブ

4作目:トランスフォーマー「ロストエイジ」 ―メインヴィラン:ロックダウン

5作目:トランスフォーマー「最後の騎士王」 ―メインヴィラン:???

の順となっている。*リンクでそれぞれの商品ページ・公式サイトへと飛びます。

登場するキャラクターはメインラインのTFをわりと踏襲しているのだけど、バンブルが喋れなかったり、ジェットファイヤーがおじいちゃんだったりと結構な改変がなされている。

TFの荒廃した母星「サイバトロン」を再生するための鍵「オールスパーク」を求めメガトロンが地球へとやってくるも北極で機能停止、眠りについていた―

という部分は初代アニメで400万年眠りについていた設定を引き継いてでいるように見える。またトランスフォーマーではメジャーな人間主人公名「ウィトウィッキー」もきちんと引き継がれていたのだけど、4作目から主人公が変わりウィトウィッキーさんではない。

ストーリーが進むに連れてオートボットを含めたTF達が人間から迫害されていく様子はアメコミ作品で描かれたリアルでシリアスな展開にも近い。

*アメコミのお話は後日まとめます。

トランスフォーマー トリロジー ブルーレイBOX(6枚組) [Blu-ray]

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 上記発売済みの映画はトリロジーとしてまとめられている。

 

なにそれ補足:プライムとマトリクスってなに?

ほぼ全ての作品に登場するオプティマスプライム(日本ではコンボイ)。「プライム」とはサイバトロン星の叡智「マトリクス」を授けられることにより得られるリーダーの称号。マトリクスはこれまでのリーダーの知恵が詰め込まれた物であり、これを使うことで前回のブログで触れたユニクロンに対抗するパワーを得たり、誰かを生き返らせたり…とわりとなんでも出来るなんか凄いオーパーツ的な物として登場する。

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*ロディマス(赤い人)がYou gotta the power!(開いている)しているのがマトリクス。

オプティマスがプライムになる前は「オライオンパックス」という配送業者(初代アニメ)・情報収集員(プライム)・警官(コミック)だったとされ、強力な戦士だったという描写は少ない。彼が瀕死の重傷を追った際にサイバトロン星の長老からその勇気を認められマトリクスを授かりオートボットの司令官オプティマスプライムへ再生した。

オプティマス以前にもプライムは存在し、実写版では前任のプライム「センチネルプライム」が3作目にして登場している。そもそもサイバトロン星には「最初の13人のプライム」が◯賢人的なスタンスで存在していたが、大抵の作品ではサイバトロン星は荒廃しオプティマスが最後のプライムとされている。

トランスフォーマーリベンジ トランスフォーマームービー RD-10 フォーレン

実写2作目のザ・フォールンはこの「最初の13人のプライム」の1人で(映画では4人だっけ?)本来はメガトロナスという黎明期のプライムだった。実写においてメガトロンは彼に師事しており、またいくつかの作品ではメガトロンがプライムの1人「メガトロナス」にあやかり"メガトロン"を名乗っている、といった設定も存在したりする。

 

トランスフォーマー カーロボット

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まずちょっと謝らないといけないのですが、前回のブログで僕はこの作品を「パラレル物」としてG1展開のメインラインから外したんですね。しかしながら、ちょっと調べてみたところ、公式がカーロボットを”初代TFの世界線において「日本」で起こっていた事”にしたよ!という発表をしたようで、これは実際にはパラレルではないのです、申し訳ない。

*こんな感じでストーリーの立ち位置が後々変わったりする大味具合がTFの世界観。

発表されたのはビーストシリーズ終了後。猫も杓子も動物変形で、さらに海外でのビーストシリーズ最終シーズンがあまりにもナンダコレ状態…と、落ち目になっていたTFというコンテンツを再燃させた作品。原点回帰しサイバトロン(オートボット)戦士は全員乗り物へと変形するという正統派TF。特に海外での評価が高い。

*海外ではRobot In Diguise(R.I.D)名義。

トランスフォーマー カーロボット Vol.1 [DVD]

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何それ補足:ロボット・イン・ディスガイズとモアザン・ミーツ・ジ・アイってなに?

カーロボの海外版タイトル「Robot In Diguise」はTFの海外展開で頻繁に目にするワードだ。これと同様にMore Than Meets The Eyeというワードも頻出する。これらは初代アニメの歌詞であり、TFのキャッチフレーズ的なワードである。

  • Robot In Diguise=擬態するロボット
  • More Than Meets The Eye=見た目以上(変身する的な意味で)

的な意味合いで、現在海外で展開するアメコミもこの2つのキャッチフレーズをタイトルにしていたりする。

Transformers: More Than Meets The Eye Volume 1

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トランスフォーマー マイクロン三部作

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これぞ、ザ・パラレル!といった感じのパラレルの王道(?)的作品。

海外ではこれら三作品を繋がりのある三部作としているが、日本版では明言されていない。キャラの掘り下げやストーリーの完成度が高く、特にマイクロン伝説ではオートボットとディプティコンの共闘等、これまでのTFにはない熱い展開が見られる。

コンボイ(オプティマス)をライバルとして認めている等、メガトロンに美学があったり、スタースクリームに信念があったり…とドラマティックな展開は国内外で話題に。ある敵キャラクターの敗北に敵だと言うのに思わず涙を流してしまう等、少し大人のTFが楽しめる。

 

 

トランスフォーマー アニメイテッド

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カートゥーン・ネットワーク制作のトランスフォーマーカートゥーン超にディフォルメされたTF達だが、アゴが異様にせり出しているのが特徴。

日本では実写映画と連動し、ここでサイバトロン→オートボットへ、デストロンディセプティコンコンボイオプティマスプライム…等、キャラ名等の名称が海外版に統一された。以降の国内展開においても基本的に海外と統一されている。

ストーリーはわりとシリアスなのだが、国内吹き替えがビーストウォーズのようなめちゃくちゃな物へと変更されており、より子供向け(一部当時見ていた大人向け)な雰囲気になっている。

*ビーストシリーズの際にも書いたが、コミカルな内容のほうが子供にフィットしやすく受け入れやすさがあるというメリットもあり、決して悪ノリ吹き替え=悪とも言えない部分もある。

しかしながら、ビースト―特にメタルス以降―の時から漂う「声優があまりにも前に出すぎている薄ら寒さ」はどうしても感じてしまう。この辺はアニメ=商品の販促となっている国内事情も大きく絡んでるかと思う。仮面ライダーや戦隊もそうだけど、玩具売上が主体になっちゃって物語やギミックが玩具売上に支配されちゃってる雰囲気はなんだか残念でもある。(すげぇ沢山出て来て特別感のないライダーとか、すげぇたくさん出てくる戦隊ヒーローとか)

 

話は逸れてしまったが、このアニメイテッドにて初登場となった新キャラクター「ロックダウン」。彼はその後実写映画にも登場しメインヴィランを務めるなど活躍している。

 

 

何それ補足:アニメ・アメコミ・実写映画のリンク

 トランスフォーマーでは初期作品放送以降、常に新キャラクターが登場し続けている。

*名前が似ているそっくりさんも多く登場する。

トランスフォーマー TLK-10 オートボットドリフト

前述のロックダウンの他にも実写映画に登場する侍の甲冑をまとったような「ドリフト」というキャラクターはアメコミ作品から誕生しその後実写へと抜擢された。

 

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ちなみにコミック版のドリフトと実写版のドリフトは似ても似つかないルックスをしている。また、コミック版においては「元々ディセプティコンに所属するデッドロックという凶悪な戦士だった」という壮絶な過去もオマケでついている。

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

 

 ドリフトのスポットライト(読み切り)はこちらの漫画で読める。

 

このようにトランスフォーマーでは常に新キャラクターが生み出され、登場作品からメディアをまたぎ様々なTF世界へとクロスオーバーしている。

ちなみに海外では新キャラクターの登場がファン投票で決められていたりして、昨今では日本のテイストを随所にあしらった女性トランスフォーマー「ウインドブレード」というキャラクターが誕生した。アメコミ作品に登場後、アニメ「トランスフォーマーアドベンチャー」へとクロスオーバー。

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江戸時代の女性のような髪型(島田髷って言うらしい)、頭にかんざしのようなものがあるがこれはまさかの扇子、歌舞伎役者のような隈取り…等、外人がいい感じに勘違いした、「ジャパン!ゲイシャ!イチバン!」といった強烈なデザインとなっている。

が、コミックではとても可愛らしく海外での人気度も高いらしい。

*というかドリフトと言いウィンドブレードと言い、昨今TFのジャパン推しがアツい。

 

トランスフォーマープライム/ビーストハンターズ

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ビーストウォーズシリーズ以来のフルCG作品。アニメイテッドのようなカートゥーン感を残したキャラクターデザインだがオプティマスやバンブルは実写版により近づいている。

 

サイバトロン星での戦争や戦争以前のオプティマスとメガトロンの関係・彼らのバックボーン等、これまでのアニメ作品、実写、コミック等の要素を取り入れた内容で、これ単品でもTFのバックグラウンドをなんとなく理解しやすく、個人的にはオススメ。しかしながら群像劇であるTFとしてはキャラが少しばかり少ない点が気になるところ。

また、国内版が途中で打ち切りとなり海外で放送されていた最終シーズンが放送されず最終回がまさかの展開となっているのも残念なところ。

 

トランスフォーマープライム AM-04 ラチェット

トランスフォーマープライム AM-04 ラチェット

 

 「それまだ使うのに!」でおなじみのラチェット。キャラクターは少ないがオートボットディセプティコンの面々が共にいい味を出している。魅力的だっただけに正統なラストが国内で見届けられなかったのは残念だった。

 

何それ補足:なんでメガトロンてそこまでして支配したいの?

ほぼ全てのシリーズにおいて破壊大帝であり宇宙を支配しようとするメガトロン。過去の作品では勧善懲悪的な、漠然とした「絶対的悪者」として君臨していたのだが、昨今は”何故支配しようとするのか?”に対する理由付けがなされ始めている。

前述のTFプライムにおいても剣闘士として名を馳せ、サイバトロン星の政治の腐敗に対して革命を起こそうとしていた背景が若干語られてはいて、アメコミ版ではさらにそれ以前の、彼が下層階級のエネルゴンを採掘する炭鉱夫であった過去

彼がかぶっているメットは炭鉱夫の物=ブルーカラーの象徴だとか…そうじゃないとか…

や、カースト上位を優先し下層階級を虐げた前プライム「センチネルプライム」への粛清、その後プライムとなったオプティマスとの衝突…等、この辺が”後付だが”もう少しかっこよく描かれていたりする。

メガトロンは「全てのサイバトロニアン(サイバトロン星人)が平等になるために、力と恐怖で支配を行おうとしている」が最近のメガトロンのオートボットとの衝突理由とされていたりする。

 

トランスフォーマーアドベンチャー

前作トランスフォーマープライムの後日譚。トランスフォーマープライムがわりとシリアスな内容で暗く本国での受けがあまりよろしくなかった。(しかし大友層には受けた)

もう少し子供たちが楽しめるようにと制作されたシリーズ。今現在Youtubeで配信されているので今この瞬間から無料で視聴できる。(ビーストウォーズYoutubeで配信中)

 

とてもざっくりでした

ちょっと長すぎになってしまった、ここまでお付き合いいただけたのならそれはマジで感謝しか無い。G1世界からパラレル展開を見せている作品(特に日本で気軽に視聴できる作品)はこんな感じなのかな?と思っている。

今回やたらと追記で「アメコミでは~」「アメコミだと~」とアメコミ版に対して言及したのだけど昨今のパラレル展開でいうと、このアメコミ展開が最もアツい。前述のメガトロンのキャラの掘り下げなど、これまで多くを語られなかったキャラクターの詳細や、アニメなどであれば「戦争」がメインとなりあまり語られることのなかった「敵をやっつけた後」のお話であったり。アメコミの展開はそういったトランスフォーマーサーガがサーガたるべき為に必要な「前日譚・後日譚」を掘り下げている。

そんな訳で、この次は「トランスフォーマーのアメコミ展開」を勝手にざっくりと説明したいなぁと考えてます。くっそ長くなりそうだけど。

 

トランスフォーマー LG57 オクトーン

トランスフォーマー LG57 オクトーン

 

 

トランスフォーマー LG50 シックスショット

トランスフォーマー LG50 シックスショット