トランスフォーマー:ざっくり紹介 トランスフォーマーのパラレル展開をざっくりまとめてみた
最後の騎士王の公開迫る…ッ!前にTFのパラレル展開をおさらいしたい
ついに公開まで一ヶ月を切ったトランスフォーマー実写版第5作目「最後の騎士王」。予告では超ロボット生命体であるトランスフォーマーの創造主とされるクインテッサ星人と思しき存在がチラ見えしていたり、アンソニー・ホプキンスが出ていたり、オプティマスがバンブルとぶん殴り合っていたり、アンソニー・ホプキンスが出ていたり、と色々と不穏な空気が漂っていたりアンソニー・ホプキンスが出ている内容に公開が待ち遠しい。
さらに今回はアニメ版映画「ザ・ムービー」にてキーパーソンとなった「ホットロッド(ホットロディマス)」の登場も決定。個人的にロディマスはお気に入りのキャラクターなのでこちらもある程度、つまりマイケル・ベイが例のごとく色々とぶっ壊す(キャラ崩壊も含め)であろう事を念頭にジワジワと期待している。
さて前回のブログでは、実写で興味を持った方やこれからTFを見てみようという方に、初代TFを中心にメインとなる世界観を大まかに(そして個人的な主観込みで)まとめたのだけど、今回は前述の実写TFの世界も含めた「パラレル展開」を超ざっくりとご紹介させて頂きたい。
以前にも触れたのだけどトランスフォーマーの世界には様々な世界線、別次元、ある分岐点での選択の分岐によるパラレル展開が多々存在する。今回はそんなパラレルのお話。
トランスフォーマーパラレルざっくりガイド
前回に続きご理解頂きたいのは、このざっくりとしたパラレル展開表は僕が「こうなんじゃない?…たぶん」と個人的憶測でまとめたものなので必ずしもこれが正しいとは限らないよ、ということ。
*前回に引き続き、トランスフォーマーのメインライン/パラレルの線引は日本国内と海外においても公式に違いが言及されていたり、後々「あのシリーズはやっぱりメインラインって事にしようぜ!」みたいなパラレルの習合みたいな物があるような、公式もざっくりしているので諸々笑って許して下さい。
こちらが映像で展開されている作品をざっくりとまとめた物。冒頭で触れた実写の他にも、ここ最近放送されていたプライムシリーズのフルCGアニメや国内で制作されたマイクロン伝説等。これらは超ざっくり言ってしまえば「初代トランスフォーマーアニメと出ている人たちはだいたい同じだけど、まったく別の世界線で起こっている事」といった感じ。
実写版トランスフォーマーシリーズ
こちらが現在最も有名なパラレルラインとなる実写版シリーズ。WEBでは「見たいけれどどれから見ればいいかわからない」といった意見が散見されたので軽くまとめてみると
2作目:トランスフォーマー「リベンジ」 ―メインヴィラン:ザ・フォールン
3作目:トランスフォーマー「ダークサイド・ムーン」 ―メインヴィラン:ショックウェーブ
4作目:トランスフォーマー「ロストエイジ」 ―メインヴィラン:ロックダウン
5作目:トランスフォーマー「最後の騎士王」 ―メインヴィラン:???
の順となっている。*リンクでそれぞれの商品ページ・公式サイトへと飛びます。
登場するキャラクターはメインラインのTFをわりと踏襲しているのだけど、バンブルが喋れなかったり、ジェットファイヤーがおじいちゃんだったりと結構な改変がなされている。
TFの荒廃した母星「サイバトロン」を再生するための鍵「オールスパーク」を求めメガトロンが地球へとやってくるも北極で機能停止、眠りについていた―
という部分は初代アニメで400万年眠りについていた設定を引き継いてでいるように見える。またトランスフォーマーではメジャーな人間主人公名「ウィトウィッキー」もきちんと引き継がれていたのだけど、4作目から主人公が変わりウィトウィッキーさんではない。
ストーリーが進むに連れてオートボットを含めたTF達が人間から迫害されていく様子はアメコミ作品で描かれたリアルでシリアスな展開にも近い。
*アメコミのお話は後日まとめます。
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上記発売済みの映画はトリロジーとしてまとめられている。
なにそれ補足:プライムとマトリクスってなに?
ほぼ全ての作品に登場するオプティマスプライム(日本ではコンボイ)。「プライム」とはサイバトロン星の叡智「マトリクス」を授けられることにより得られるリーダーの称号。マトリクスはこれまでのリーダーの知恵が詰め込まれた物であり、これを使うことで前回のブログで触れたユニクロンに対抗するパワーを得たり、誰かを生き返らせたり…とわりとなんでも出来るなんか凄いオーパーツ的な物として登場する。
*ロディマス(赤い人)がYou gotta the power!(開いている)しているのがマトリクス。
オプティマスがプライムになる前は「オライオンパックス」という配送業者(初代アニメ)・情報収集員(プライム)・警官(コミック)だったとされ、強力な戦士だったという描写は少ない。彼が瀕死の重傷を追った際にサイバトロン星の長老からその勇気を認められマトリクスを授かりオートボットの司令官オプティマスプライムへ再生した。
オプティマス以前にもプライムは存在し、実写版では前任のプライム「センチネルプライム」が3作目にして登場している。そもそもサイバトロン星には「最初の13人のプライム」が◯賢人的なスタンスで存在していたが、大抵の作品ではサイバトロン星は荒廃しオプティマスが最後のプライムとされている。
実写2作目のザ・フォールンはこの「最初の13人のプライム」の1人で(映画では4人だっけ?)本来はメガトロナスという黎明期のプライムだった。実写においてメガトロンは彼に師事しており、またいくつかの作品ではメガトロンがプライムの1人「メガトロナス」にあやかり"メガトロン"を名乗っている、といった設定も存在したりする。
トランスフォーマー カーロボット
まずちょっと謝らないといけないのですが、前回のブログで僕はこの作品を「パラレル物」としてG1展開のメインラインから外したんですね。しかしながら、ちょっと調べてみたところ、公式がカーロボットを”初代TFの世界線において「日本」で起こっていた事”にしたよ!という発表をしたようで、これは実際にはパラレルではないのです、申し訳ない。
*こんな感じでストーリーの立ち位置が後々変わったりする大味具合がTFの世界観。
発表されたのはビーストシリーズ終了後。猫も杓子も動物変形で、さらに海外でのビーストシリーズ最終シーズンがあまりにもナンダコレ状態…と、落ち目になっていたTFというコンテンツを再燃させた作品。原点回帰しサイバトロン(オートボット)戦士は全員乗り物へと変形するという正統派TF。特に海外での評価が高い。
*海外ではRobot In Diguise(R.I.D)名義。
何それ補足:ロボット・イン・ディスガイズとモアザン・ミーツ・ジ・アイってなに?
カーロボの海外版タイトル「Robot In Diguise」はTFの海外展開で頻繁に目にするワードだ。これと同様にMore Than Meets The Eyeというワードも頻出する。これらは初代アニメの歌詞であり、TFのキャッチフレーズ的なワードである。
- Robot In Diguise=擬態するロボット
- More Than Meets The Eye=見た目以上(変身する的な意味で)
的な意味合いで、現在海外で展開するアメコミもこの2つのキャッチフレーズをタイトルにしていたりする。
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トランスフォーマー マイクロン三部作
これぞ、ザ・パラレル!といった感じのパラレルの王道(?)的作品。
海外ではこれら三作品を繋がりのある三部作としているが、日本版では明言されていない。キャラの掘り下げやストーリーの完成度が高く、特にマイクロン伝説ではオートボットとディプティコンの共闘等、これまでのTFにはない熱い展開が見られる。
コンボイ(オプティマス)をライバルとして認めている等、メガトロンに美学があったり、スタースクリームに信念があったり…とドラマティックな展開は国内外で話題に。ある敵キャラクターの敗北に敵だと言うのに思わず涙を流してしまう等、少し大人のTFが楽しめる。
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トランスフォーマー アニメイテッド
カートゥーン・ネットワーク制作のトランスフォーマー。カートゥーン超にディフォルメされたTF達だが、アゴが異様にせり出しているのが特徴。
日本では実写映画と連動し、ここでサイバトロン→オートボットへ、デストロン→ディセプティコン、コンボイ→オプティマスプライム…等、キャラ名等の名称が海外版に統一された。以降の国内展開においても基本的に海外と統一されている。
ストーリーはわりとシリアスなのだが、国内吹き替えがビーストウォーズのようなめちゃくちゃな物へと変更されており、より子供向け(一部当時見ていた大人向け)な雰囲気になっている。
*ビーストシリーズの際にも書いたが、コミカルな内容のほうが子供にフィットしやすく受け入れやすさがあるというメリットもあり、決して悪ノリ吹き替え=悪とも言えない部分もある。
しかしながら、ビースト―特にメタルス以降―の時から漂う「声優があまりにも前に出すぎている薄ら寒さ」はどうしても感じてしまう。この辺はアニメ=商品の販促となっている国内事情も大きく絡んでるかと思う。仮面ライダーや戦隊もそうだけど、玩具売上が主体になっちゃって物語やギミックが玩具売上に支配されちゃってる雰囲気はなんだか残念でもある。(すげぇ沢山出て来て特別感のないライダーとか、すげぇたくさん出てくる戦隊ヒーローとか)
話は逸れてしまったが、このアニメイテッドにて初登場となった新キャラクター「ロックダウン」。彼はその後実写映画にも登場しメインヴィランを務めるなど活躍している。
何それ補足:アニメ・アメコミ・実写映画のリンク
トランスフォーマーでは初期作品放送以降、常に新キャラクターが登場し続けている。
*名前が似ているそっくりさんも多く登場する。
前述のロックダウンの他にも実写映画に登場する侍の甲冑をまとったような「ドリフト」というキャラクターはアメコミ作品から誕生しその後実写へと抜擢された。
ちなみにコミック版のドリフトと実写版のドリフトは似ても似つかないルックスをしている。また、コミック版においては「元々ディセプティコンに所属するデッドロックという凶悪な戦士だった」という壮絶な過去もオマケでついている。
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ドリフトのスポットライト(読み切り)はこちらの漫画で読める。
このようにトランスフォーマーでは常に新キャラクターが生み出され、登場作品からメディアをまたぎ様々なTF世界へとクロスオーバーしている。
ちなみに海外では新キャラクターの登場がファン投票で決められていたりして、昨今では日本のテイストを随所にあしらった女性トランスフォーマー「ウインドブレード」というキャラクターが誕生した。アメコミ作品に登場後、アニメ「トランスフォーマーアドベンチャー」へとクロスオーバー。
江戸時代の女性のような髪型(島田髷って言うらしい)、頭にかんざしのようなものがあるがこれはまさかの扇子、歌舞伎役者のような隈取り…等、外人がいい感じに勘違いした、「ジャパン!ゲイシャ!イチバン!」といった強烈なデザインとなっている。
が、コミックではとても可愛らしく海外での人気度も高いらしい。
*というかドリフトと言いウィンドブレードと言い、昨今TFのジャパン推しがアツい。
トランスフォーマープライム/ビーストハンターズ
ビーストウォーズシリーズ以来のフルCG作品。アニメイテッドのようなカートゥーン感を残したキャラクターデザインだがオプティマスやバンブルは実写版により近づいている。
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サイバトロン星での戦争や戦争以前のオプティマスとメガトロンの関係・彼らのバックボーン等、これまでのアニメ作品、実写、コミック等の要素を取り入れた内容で、これ単品でもTFのバックグラウンドをなんとなく理解しやすく、個人的にはオススメ。しかしながら群像劇であるTFとしてはキャラが少しばかり少ない点が気になるところ。
また、国内版が途中で打ち切りとなり海外で放送されていた最終シーズンが放送されず最終回がまさかの展開となっているのも残念なところ。
「それまだ使うのに!」でおなじみのラチェット。キャラクターは少ないがオートボット・ディセプティコンの面々が共にいい味を出している。魅力的だっただけに正統なラストが国内で見届けられなかったのは残念だった。
何それ補足:なんでメガトロンてそこまでして支配したいの?
ほぼ全てのシリーズにおいて破壊大帝であり宇宙を支配しようとするメガトロン。過去の作品では勧善懲悪的な、漠然とした「絶対的悪者」として君臨していたのだが、昨今は”何故支配しようとするのか?”に対する理由付けがなされ始めている。
前述のTFプライムにおいても剣闘士として名を馳せ、サイバトロン星の政治の腐敗に対して革命を起こそうとしていた背景が若干語られてはいて、アメコミ版ではさらにそれ以前の、彼が下層階級のエネルゴンを採掘する炭鉱夫であった過去
彼がかぶっているメットは炭鉱夫の物=ブルーカラーの象徴だとか…そうじゃないとか…
や、カースト上位を優先し下層階級を虐げた前プライム「センチネルプライム」への粛清、その後プライムとなったオプティマスとの衝突…等、この辺が”後付だが”もう少しかっこよく描かれていたりする。
メガトロンは「全てのサイバトロニアン(サイバトロン星人)が平等になるために、力と恐怖で支配を行おうとしている」が最近のメガトロンのオートボットとの衝突理由とされていたりする。
トランスフォーマーアドベンチャー
前作トランスフォーマープライムの後日譚。トランスフォーマープライムがわりとシリアスな内容で暗く本国での受けがあまりよろしくなかった。(しかし大友層には受けた)
もう少し子供たちが楽しめるようにと制作されたシリーズ。今現在Youtubeで配信されているので今この瞬間から無料で視聴できる。(ビーストウォーズもYoutubeで配信中)
とてもざっくりでした
ちょっと長すぎになってしまった、ここまでお付き合いいただけたのならそれはマジで感謝しか無い。G1世界からパラレル展開を見せている作品(特に日本で気軽に視聴できる作品)はこんな感じなのかな?と思っている。
今回やたらと追記で「アメコミでは~」「アメコミだと~」とアメコミ版に対して言及したのだけど昨今のパラレル展開でいうと、このアメコミ展開が最もアツい。前述のメガトロンのキャラの掘り下げなど、これまで多くを語られなかったキャラクターの詳細や、アニメなどであれば「戦争」がメインとなりあまり語られることのなかった「敵をやっつけた後」のお話であったり。アメコミの展開はそういったトランスフォーマーサーガがサーガたるべき為に必要な「前日譚・後日譚」を掘り下げている。
そんな訳で、この次は「トランスフォーマーのアメコミ展開」を勝手にざっくりと説明したいなぁと考えてます。くっそ長くなりそうだけど。