くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:SIEGE オレたちのジェットファイヤー19440問題と、トイフェアとかサイバーバース雑感

トランスフォーマー『SIEGE:War for Cybertron』より

 

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5th wheel to the coach - TF-BOYブンガク

やっとペンを握ることができた何年も眠っていたみたいだ。気づけば前回のブログから一月で日々が加速している。

昨年11月の中頃に届いたシージのオプティマスやメガトロンの事を書こう書こうと思ってはや3ヶ月、こうして「全くもってサボりまくっているなぁ」なんてでんぐり返っている中、未だに国内での販売がされていないことに驚きつつも、現在タカラトミーの高品質高級シール貼り付け工場にて、手間暇をかけて熟練のシール貼り付け職人達が海外から送り届けられたシージ・オプティマスの箱にシールを一枚一枚丁寧に貼っているかと思うと胸が熱くなる次第だ。※全て冗談です。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-06 オプティマスプライム

トランスフォーマー シージシリーズ SG-06 オプティマスプライム

 

 

更にPOTP発売の際には、説明書の肝心の説明部分の英語他数カ国後部分はスルーし、一箇所に「対象年齢15歳以上」(だったかしら?)のシールを張り、そのおかげで海外から最長6ヶ月の遅れを持ってして、海外と同仕様の商品を1.5倍近い値段で「日本国内高級仕様」としてセルアウトしていたのだが、このTF国内事情がさらなる進展を見せているのでキーボードを狂い叩くカロリーを得た次第だ。あとそれ以外にも海外トイフェアとかシージ新製品やらなんだか色々が色々とアツい。

 

極東最前線と19440問題

 今国内トランスフォーマー展開において最もホットなワードは何か!これは完全に「19440」で間違いないかと思う。

現在展開されているトランスフォーマーシージシリーズの新商品として発表されたアイテムの一つ、コマンダークラス「ジェットファイヤー」。これまでに存在しなかった「コマンダークラス」という新規格でリメイクされるジェットファイヤーだが、このコマンダークラスの実際のサイズが11inch=28cm近くとなかなかに巨大。

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しかしながら、これはあくまでも原作準拠であり、これまでのアニメやひいてはIDW等のアメコミでもやたらと巨大なジェットファイヤーさんの無駄なデカさを、シージのとても良い点である「スケール感の統一」を持ってしてフィーチャーした挑戦的なアイテム。

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邦訳もされているIDWトランスフォーマーのインターナショナルインシデントにて、ブロードサイドと共にボコられたジェットファイヤーさん。ご覧の通りデカい。

トランスフォーマー:インターナショナル・インシデント

トランスフォーマー:インターナショナル・インシデント

 

 

更に国内での販売においても、前述のシール貼り(限りなくフィクションです)による日本独自の発売遅延の影響を受けることなく、発売日まで海外とほぼ同様となり、良作続きの「シージ」なだけに、非常に期待のできるアイテムとなっていた。

なっていた、なっていたのだが、そんなジェットファイヤーの国内の定価がイカれた希望小売価格となり、今、国内TF界に激震が走っている。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-26 ジェットファイヤー

トランスフォーマー シージシリーズ SG-26 ジェットファイヤー

 

こちらがその既に予約が開始されたamazonのページなのだが、海外での販売価格が$79.99 =¥8800前後であることに対して、¥19440。

 

¥19440(ほぼ2.5倍)

 

NOT ¥ET

あのですね、この辺の問題に関しては以前POTPでのポストでも割とバチバチに触れまくったので。※当時のブログはこちら↓

トランスフォーマー: Power of the primes wave2 RODIMUS UNICRONUS/ロディマスユニクロナス パワーオブザプライムズ - くるめろとは違う

レジェンズ以降の発売遅延や国内売価の釣り上がりまくり具合の理不尽感に関してはこちらでバーストさせていたのだけど、レジェンズ終焉後の新シリーズ2弾目となる「シージ」では、最大6ヶ月もお預けを食らっていたPOTPからより改善され、wave1は3ヶ月遅れ、遂にジェットファイヤーではほぼ同時期に発売と進展を見せていた。

しかしながら、パッケージ裏と説明書の一部に白黒シールを貼っつけただけ(じゃなかったら、ごめんよタカラトミー)でまさか2.5倍の値段に持っていこうとしてるとは!そんな訳で昨今web上、国内TFファンの間では割と残念な方にバズっており、19440がホットワードに。

レジェンズ終焉後はやたらと悲惨な目にあいがちの我々国内ファンだが、個人的に値段のどうのこうので、特に玩具界隈で本当によく見られる

「俺はあみあみで予約してXXXX円で買えた勝ち組だぜ!フォカヌポゥ!」

「◯◯◯◯円で買ってる奴マジWACKデュクシデュクシ!」

 みたいな、謎の「最も安価で買ったやつがかっこいい()論」といったマウンティングには辟易しており、数千円の差ぐらいであれば全く気にせずにバカスカ買ってしまう財布の紐ガバガバ男子な僕であるのだが。

さらに言えば、19440円はあくまでも希望小売価格である。定価が価格としてほとんど機能していない日本ではそもそもこの「希望小売価格」を価格としてジャッジするのかもなんとも言えないところ。

※だって既に¥19440から31%もオフられた¥13,500で販売されているし(2019年2月20日現在)

しかしながら…$80を¥19,440にてしれーっと売ろうとしてるスタンスには財布の紐ガバガバ系の僕でも流石に付き合いきれないぜ。

そんな訳でジェットファイヤーさんの19440論争は実売となる8月頃まで続くことになるかと思いますが、

  • 海外から買う

が相変わらずの個人的なファイナルアンサーなんです。

 特にPOTP以降、内容自体に基本変更はないので。海外版であればオリジナルのパッケージにべたーっとシールが貼られていることもないので、むしろ国内盤よりも幾分きれいかもしれない。

 

実際に海外で買うとどうなるか?

常日頃米アマで買えばいいじゃんと口走りがちな当ブログだが、実際のところ

「海外で買うとなるとねぇ…送料とかねぇ…関税とかがねぇ…お高いんでしょ?」

と、その実態をご存知ではない方がいるかも知れないので、じゃあ実際にこのジェットファイヤーを米アマゾンで購入しようとした場合どうなるか?をお届けいたします。

 

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はい、こちら。

右側赤枠内のOrder totalが読んで時のごとく、注文の合計金額。

商品代金は$79.99となっているが、この金額は国内アマゾン同様に「事前予約価格保証」によって変動する可能性があり、つまり発売日までに値引きがあった際にはその値引きされた最低価格での購入が保証されているので、まだ安くなる可能性がある。

※ちなみに米アマゾンでこの事前予約価格保証が発動した場合は一度$79.99での引き落としが発生した後に、保証分が返金される仕組み。例えば$10安くなっていた場合は$79.99の引き落とし後、$10が帰ってくる。だったはず。

そこに送料が14.20$。こちらは最もゆっくり(9~12日くらい)届けられる最安の送料となっており、他にも6~10日、2~4日と発送形態にはグレードが存在し、グレードを上げた場合およそ$10ずつ金額が上乗せされていく。

最もゆっくり便を選択して94.19$、現在のレートで言えば10,439円で海外からの購入が可能である。

更に、最もゆっくり便とは言っても海外での発売日は7月1日に設定されているのでおそらく、これでも国内の販売(7/末予定)よりも早く手に入る。

つまり、国内のジェットファイヤーに50%オフ以上の価格崩壊が起こらない限り、海外で買ったほうが安く、早く、手に入れられるのだ。

諸注意

まるで深夜の通販のように素晴らしいこと尽くしの内容を書いたが、

  • 海外での発売or発送が遅れる可能性※特に米アマのkonozamaは日本のそれを超えたアメリカ的大胆さがある
  • 不良品の対応がほぼ不可能

等のデメリットもある。そういった部分が細かく気になる方は国内購入にかかる上乗せ料金は保険と考えたほうが良いと思う。

 

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ちなみに僕は今回ジェットファイヤーの他にもファン投票で選ばれたインパクターやスプリンガー(詳しくは後述)を同時注文。ボイジャーとデラックスを1体ずつの計3体買っても$169.48=¥18,778と、ジェットファイヤーの定価にはまだ足りないぜ!HAHAHA!

 

正直前述の通り個人的には数千円の差であればあまり気にせずに買ってしまう財布の紐ガバガバ系の自分だが、正直この辺はアティテュードの問題と言うか。選択肢としての海外からの購入という面が大きい部分もある。タカラトミーはこのような状況に対してもう少し繊細な対応をするべきというか。

ところで、タカラトミーって最近転売的な事業かなにかを始めたんですか?

 

トイフェアがアツい

ディスリスペクトが異様に長くなってしまったのだけど、ここからは海外トイフェア等で発表された2019年のTF展開がめちゃくちゃポジティブヴァイヴスでうねりまくっていたので、これに関して好き放題言っていくよ!

サイバーバースの良作が止まらない

昨年から海外展開されているアニメ「Cyberverse」のトイライン。残念ながら国内玩具未導入となっている。

TF 2018 サイバーバース [Warrior] ショックウェーブ
 

 既に発売されているショックウェーブは、シージ版発表までMP以外でG1当時の姿を再現した姿のアイテムが無かったため、サイバーバース版のほぼほぼG1準拠で簡易的だが原作に忠実なデザインが話題となっていた。そんなサイバーバースの2019年展開・新アイテムが発表されたのだが。

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アルファトライオン!
こちらもショックウェーブ同様、当時の姿を再現するコレと言ったアイテムがほとんどなかった一人。サイバーバースの商品はもろに低年齢向けの簡易的な内容となっており、可動や造形はそこまで期待できるものではないのだが。

アルファトライオンに関して、個人的に「立ってるだけでカッコいいじじい」なので、これを皮切りにこれまで購入を検討していたまま止まっていたサイバーバースへのデビューと相成りそうだ。

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またアルファトライオンの他に、まさかのノー(シャークティコン)も参戦。パッと見だと国内でも販売されたレジェンズ(海外Titans Return)の姿にそっくり、というかほぼ同様のデザインと変形機構のように見えるのだが、鉄球を叩き込むようなギミックが内蔵されているようなので、こちらも確実に買う。

 

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更にシャークつながりでスカイバイトがサイバーバースに参戦。なんだコレ!超かわいくない?前述の通り低年齢向けなので色々と削ぎ落とされているが、それがかえっていい味を出していて、何より色!あとサメ形態のかわいさよ!

カイバイトはこちらの他にワンステップチェンジャーでの発売も決定しており、ハズブロの異様な鮫推しが止まらない。

 

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我が家のシャークオーダーにぜひ突っ込んでみたい。そんなわけでこちらも確実に買う。サメのブログはこちら↓

トランスフォーマー:パワーオブザプライム アルケミストプライム vs シャークティコンメガトロン - くるめろとは違う

 

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さらに絶賛炎上中のジェットファイヤーもサイバーバースに参戦。シージ版で再現されなかったマクロスヴァルキリー意匠(当時品玩具準拠)の2門のランチャーがこちらではしっかりと実装されており、簡易的ではあるがデザインの再現度は何気に高め。

ちなみにこのジェットファイヤーを含む

カイバイト、プロール、スタースクリームオプティマスプライム

の5体はスパークアーマーバトルクラスとされ、

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付属のビークルを着込むことでウェポナイズするようで、この辺はシージのテーマともわりとリンクしているようだ。

これまでサイバーバース商品には手を出していなかったのだけど、2019年のラインナップは割とどれも程よいディフォルメ加減でかわいらしく、購買意欲をそそられる物が多かった。惜しむらくは現状シリーズ自体が国内導入されていないという点で、結果として

  • 海外から買う

がまたしても相変わらずの個人的なファイナルアンサーなんです。あれ?デジャブ?

タカラトミーはムービー商品以外の国内での取扱と、それに伴う販促とブランドの確立をもう少し真面目に行われてはいかがでしょうか?

 

チータス(チートー)がサイバーバースに参戦!おもちゃ出ろ!

さらに前述のサイバーバース2019展開「Power of the spark」よりビースト戦士のチータスがサイバーバースに参戦。

こちらのCGモデルが非常にかっこよくて、変形玩具として現実的に再現できるのかどうかはおいておいて玩具化をめちゃくちゃ期待している。

ビーストウォーズって当時品の若干期エグみの強いデザインか、あるいは昨今のMPのような「当時の劇中にとにかく似せる」あたりで展開しがちなのだけど、サイバーバースのようなディフォルメ化された新解釈でのチータスが異様にかっこよかったので、こういう路線での商品化とかも是非見てみたいところ。

 

シージ混戦

相変わらずバカみたいに長くなってしまったのだけど、更にシージ。

冒頭に書いたジェットファイヤーの他に新たなタイタンクラスのオメガスプリームやファン投票で選ばれたインパクターやリジェが発表。さらに商品化の機会にあまり恵まれていないトリプルチェンジャーのスプリンガーが遂にシージに参戦。

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相変わらずのなかなかの原作再現具合となっており、シージ大好き!

 

トランスフォーマー LG19 スプラング

トランスフォーマー LG19 スプラング

 

 スプリンガー=スプラングはレジェンズにてIDWアメコミの姿で玩具化されてはいるものの、異常なまでのスタイルと出来の良さで、他の2010組と合わせると一人だけ突出してスタイリッシュでむしろめちゃくちゃ浮いてしまいがちだったので今回のシージ版の発表は嬉しい限り。

 

噂ではスプリンガーと同じトリプルチェンジャーのアストロトレインがリーダークラスとして商品化されるとかされないとか。

以前のブログでも何度か触れているが、今回のシージではオートボット側の玩具の出来が異様に良く、また発売されるキャラもオートボットが多い。特に今回の発表では

オートボット

オメガスプリーム、ギャラクシーコンボイ仕様オプティマス、ジェットファイヤー、スプリンガー、インパクター、レッドアラート、ミラージ

ディセプティコン

サンダークラッカー

 ※バトルマスタークラスを除く

とオトボ7体に対してディセップ1体と、もはやオートボットが包囲されるシージ(包囲戦)でもなんでもない、完全なオートボットによるウルトラリンチ状態なので、アストロトレイン待ってます。

 

まとめ

そんな訳で昨今のTF雑感。

冒頭で触れたジェットファイヤーの件に関しては、このネット全盛の時代、海外で同じものが$80で販売されることは誰もがキャッチできる状態の中で、特にこれと言った説明も無く当然のように2.5倍の値段で売るっていうのは、流石に色々と麻痺してはいないだろうか?

僕の知りえない諸々の事情はあるのかもしれないが、海外では$80で販売されるわけで、流石にこの金額差で販売するならばもう何かしらの説明があったほうがまだ賛同のしようがあるというもの。

また実際に現在のトランスフォーマー玩具のクオリティーがこの金額に見合うものかどうかと問われると、正直TFファンの僕であっても他社玩具と比べて構造的にも品質的にも見合うものとは思えず。

だって、2万円とかする玩具って他社製品だと合金が使われてたり、精巧な塗装がしてあったり…と物凄い贅沢なものは多いじゃないですか?トランスフォーマーってそれと比べるとシールがベタベタ張ってあるプラ塊ってところじゃないですか?しかも昨今のプラの質感のショボさよ。

転売屋のようなフルスロットルな値付けと、それ以前から頻発している組み間違えや不良・不具合の多さを含め正直不信感しかない。タ、タカラトミーよ!気でも狂ったのか…!?

 

トランスフォーマー シージシリーズ SG-26 ジェットファイヤー

トランスフォーマー シージシリーズ SG-26 ジェットファイヤー

 
トランスフォーマー シージシリーズ SG-25 ブラント

トランスフォーマー シージシリーズ SG-25 ブラント

 

 

トランスフォーマー:SIEGE War for Cybertron ショックウェーブ

トランスフォーマー『SIEGE:War for Cybertron』より

 

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PURE LOGIC

どうもこんにちは、年末から年始にかけて11連休をとった結果、その反動で精神があまりにも不安定となり消費活動によって脳内のエンドルフィンをブーストさせている、くるーるめろでぃこと私です。

仕事始めから既に1万超えの玩具を3個も買ってしまったのだけど、2週間弱も自由奔放に生きると、大人ヅラして大人っぽい事を口にして、大人っぽい挙動を取る生活へとで戻ることに多大なストレスが生じるわけだ。これはつまり必要経費であって、本来であれば会社名義で領収書を切りたいぐらいだ。

※但し 社会復帰代として 上記正に領収いたしました

 

SIEGE:WAVE1ショックウェーブ

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前回のウルトラマグナスに続いて、同リーダークラスのショックウェーブなんです。あの、これですね、僕は前回のブログで

おそらく次のポストにてレビューするショックウェーブ。こちらもコアロボは非常に素晴らしい出来栄えなのだが、マグナスと違いパワードアーマー等を着込むオリジンが存在せず、さらに玩具では若干やっつけ臭いパワーアップ仕様となっており…

と、割としっかりとディスったわけなのだけど、あれから1週間ほどこねくり回してみることで、このショックウェーブの本来の楽しみ方へようやく到達できた気がする。詳しくは後述。

 

ショックウェーブ コアロボ

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前述の通り、今回のシージwave1の両リーダークラスは「アーマーを着込む」事がキーとなっており、こちらのショックウェーブも前回のマグナス同様にコアロボとアーマーを着込んだ姿の2つの姿が再現可能となっている。

しかしながら、マグナスが持つ白オプティマス→ウルトラマグナスの旧玩具再現と違い、ショックウェーブはそういった「着込み」のバックボーンを持っておらず、またコアロボ単体がショックウェーブとしてのルックスを再現してしまっているため、同じテーマを持ちながらもマグナスとは根本的に「違う玩具」という不思議なスタンスとなっている。

 

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なんだかんだとガチャガチャ言ってはみたものの、このコアロボはショックウェーブそのものとなっており、マスターピースを除いてリメイクに恵まれなかったショックウェーブの正当リメイクが遂に出たという印象。

※メトロマスタークラスで正当とも呼べるものは出ていたが、サイズが小さすぎて他のアイテムと関連付けることには流石に無理があった。

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が、しかしながら現状発売されているシージのディセプティコン勢は下半身、特に足首まわりが残念な仕様となっており、こちらのショックウェーブは足首が辛うじて左右角がほんの数度付けられる程度、前後の角度付は不可。

つま先や踵が可動するオプティマスや、パーツ展開の恩恵で踵が動くウルトラマグナスのコアロボと比べ、非常に限定的な可動範囲となっている。こちらはメガトロンも同様で、ディセップの足元の危うさよ。

 

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とはいえ、昨今あまり機能していない事が多かった集光ギミックが、これでもかと言うほど光を集めまくって、チャームポイントのモノアイはギンギンに光り輝いていたり、ショックウェーブのポイントともなるチューブ状のパーツが軟質パーツで再現されていたりと、「らしさ」の再現度はかなり高く、これまで存在しなかったデラックス~ヴォイジャー前後のクラスで、気軽なノリでいじれるショックウェーブの決定版的な存在となった。

 

ショックウェーブ パワードver

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さて、ここからがこのショックウェーブの個人的な評価を爆下げした要因ともなるパワードスーツを着込んだ状態のショックウェーブ

まずインド神かよと言った趣の腕の数の増設、またバックパックは巨大に、足には下駄のように砲台が付属。

なんだろう、小学生が考えた「ぼくのかんがえた さいきょうの ショックウェーブ」感の強い、若干やっつけとも呼べるような甘めのデザインセンスが炸裂する。

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これは完全に趣味趣向の問題だが、同シリーズの「コグ」を利用しても可能となっている下駄履き合体にどうしても違和感を感じてしまう。昔あったよね、普通の靴に取り付けられるローラースケート、といった具合で銀河がパラダイス。

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ようこそ!ここへ!遊ぼうよ!パラダイス!

誤解を招かないように釈明させていただけるなら、LGゴッドジンライのような統一感のある底上げは、全く気にはならないのだ。ただこちらの下駄は単純にあまりかっこよくないと言うか。

 

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そんな訳で下駄を外すとこんな感じ。

公式のショックウェーブのパワーアップに対する新解釈に、正直イマイチな感じだったのだけど、下駄を外すことで幾分見栄えがしてきたような気がし始める。

 

そう、これがC.O.M.B.A.T SYSTEM

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これはさてはそういうことだな!と合点がいき、これらのパワーアップパーツを「ぼくのかんがえた さいきょうの ショックウェーブ」はこれだ!とオリジナルのショックウェーブ素体に叩きつけていく。

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既に国内外問わずWeb上ではこのような「ぼくのかんがえた さいきょうの ショックウェーブ コンテスト2019」が同時多発開催されており、結果的にショックウェーブは組み換えがアツい。

公式の提案するベーシックなパワード着込みは僕にとっては正直若干アレだったのだが、組み換えによって如何様にも自分好みにかっこよくアレンジが可能となっている。

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※ちなみにPOTPのオプティマル・オプティマスを踏襲するような「コアロボ+余剰パーツのビークル」遊びもできる。↓参考

cruelmelody.hatenablog.com

 

ここまで来て自分がシージのテーマでもある「パーツ組み替え武装遊び」へとごく自然にスライドさせられていることに気付いた。…ハッ!

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

おまえらが ショックウェーブのテンプレパワーアップのダサさをディスる前に 言っておくッ!おれは今 やつのパワーアップを ほんのちょっぴりだが 体験した

い…いや… 体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが……

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれは いい年して組み換え遊びはちょっと… とか ぼくのかんがえた的な小学生的アプローチ(笑)と 思っていたら いつのまにかブンドドしていた」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 

おれも 何をされたのか わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

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つまるところ、テンプレとしての"パワード"ショックウェーブがちょっと目を見張る程にどうかしちゃっているのは、「君の考えた超かっこいいパワードショックウェーブを作ろう遊び」への導入の第一歩であり、これにより誰もがスムーズに「いや、こっちのほうが断然カッコいいっしょ」と組み換え、結果としてシージのテーマを体験させられていた。さすがショックウェーブ、恐ろしい策士だぜ。

ちなみに、このシージのテーマとも呼べる組み換え・アームズアップはC.O.M.B.A.T. SYSTEMという名称であり、このコンバットは

Cybertronian Omnifunctional Modular Battlefield Assault Tech System

サイバトニアン 全機体対応型戦場強襲ユニット テクノロジー

とか、そんな感じで、ふぅ~~~!カックィー!中2心にビンビン響いちゃう~~~!

惜しむらくはこの超カッコいい名称が国内にて一切の認知がないところ。

単体ビークルモード

さて、またしてもべらべらと無駄話が過ぎたのでビークルモードへ。

玩具だろうが、SFデザインだろうが、更にそれを握りしめているのが4~5才児だろうが、近年は銃の形のサムシングを所持しているだけで警官が女子供関係なし・問答無用で射殺してしまうマッドシティが存在するとかで、そんな隣人に怯える哀れな銃社会アメリカへの配慮のために、銃へと変形ができなくなったディセプティコンの諸君。

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前トリロジータイタンズリターン(国内レジェンズ)にてシックスショットが「天地を反転させるだけでサブマリンモオオォード!」と、正に"逆転の発想”()にてガンモードの改変を回避したように、今回のショックウェーブもつまりは天地を反転させただけで、宇宙戦艦と言い張っているスタイルだ。

ちなみにヤマトのような波動砲がついている艦首下にはしっかりとランディングギア(コロなし)はついている。

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正位置で構えるとこんな感じに。持ちては心許ないが普通にガンモードとなっている。

 

合体ビークルモード

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余剰のパーツを取り付けるとこんな感じに。かなり刺々しいルックスだが昨今の実写版やTFプライムのショックウェーブもそういえばトゲトゲしていたよね。

ちなみに合体前ビークルで触れられなかったのだが、トランスフォーム後も足が一切折り畳めず、この部分は粗が目立っている。何度も触れているが、現状販売されているシージのディセップ達の足の処理の雑さや可動の疎かさは本当に目を見張る物がある。

 

ディセプティコン劣勢

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前回に引き続きシージシリーズのリーダークラスからショックウェーブ。既に触れているようにシージではボイジャーオプティマス・メガトロンと、今回のリーダークラスウルトラマグナスショックウェーブを購入したのだが。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-07 ウルトラマグナス

トランスフォーマー シージシリーズ SG-07 ウルトラマグナス

 
トランスフォーマー シージシリーズ SG-14 ショックウェーブ

トランスフォーマー シージシリーズ SG-14 ショックウェーブ

 

 

デザインや塗装やプリントなどの仕様に関しては両軍ともにPOTPを上回る素晴らしい出来となっているのだけど、変形や可動面ではディセプティコン勢が全体的にパワーダウンしており、非常に惜しい内容となっていた。

そんなディセプティコン劣勢の雰囲気を巻き返してくれよ、というわけでスタースクリームサウンドウェーブにはめちゃくちゃ期待している。

ちなみにお気づきかもしれないが、サイバトロンジェット三角ジェットとか、ラジカセに変形しない云々のお話はもう本当にめんどくさいので、当然ながらしないが悪しからず。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-19 スタースクリーム

トランスフォーマー シージシリーズ SG-19 スタースクリーム

 
トランスフォーマー シージシリーズ SG-24 サウンドウェーブ

トランスフォーマー シージシリーズ SG-24 サウンドウェーブ

 

 デラックスクラスやバトル/マイクロマスタークラスは国内での発売を待とうと思っているが、つい先日中古ショップで見かけたサイドスワイプやハウンドもぱっと見でかなりのクオリティーと出来栄えだったので期待している。

トランスフォーマー シージシリーズ SG-04 サイドスワイプ

トランスフォーマー シージシリーズ SG-04 サイドスワイプ

 
トランスフォーマー シージシリーズ SG-12 ハウンド

トランスフォーマー シージシリーズ SG-12 ハウンド