トランスフォーマー:EARTHRISE War for Cybertron オプティマスプライム と結果と過程
トランスフォーマー『EARTHRISE War for Cybertron』より
- あけましておめでとうございます!(5月)
- トランスフォーマー・アースライズ突入
- EARTHRISE:Wave1 リーダークラス オプティマスプライム
- ビークルモード
- DEATH TO SIEGE OPTIMUS PRIME
- 結果と過程
- アースライズ所感
あけましておめでとうございます!(5月)
どうもみなさん新年あけましておめでとうございます。今年も何卒宜しくお願いします。
5月!
そんな訳で昨年末にスピニスターの話をして、その前にはアメコミのブログを2019年~20年初頭には上げたいよねっていう話をして、そして5月。この数ヶ月で世界のあり方は大きく変わり、もうブログどころじゃないよっていう。私にも小さい子供がいますからね。コロナ禍で激変していく世界と、ウィルスから文字通りサヴァイヴしていくために、諸々2月頃から自粛と言うわけでございますよ。
そんな訳でFallout76デビューしていまして数ヶ月。驚異的なスピードでレベル200を突破していたわけだ。
※レベル200代到達へのエグさはプレイしている方ならわかるはず。
Fallout76っていうのは核戦争後のアメリカ、放射能の降下(fallout)する荒廃した世界を探索とドンパチするオンラインゲームで、旧作(オフラインゲー)のfalloutシリーズ同様に無限に、もう何百時間とやっていられるドラッグのようなゲームだ。
こうした長い間の不在時に決まって言うのだが、今回も全く同じでこの期間にも海外からトランスフォーマー定期便は届いてた。別に飽きたとかじゃないんです!そう、つまりサボっていたのだ!
なんなら2月くらいからリモートワークが導入されており、時間に余裕はめちゃくちゃあったのだが不思議なことに一切ブログを書けなかった。不思議だね。フォールアウトめっちゃおもしろいね。
そんな訳で本年も既に折り返し地点に差し掛かる中だが、今年もよろしくなっ!こんな感じのイカれたスピードで本年もぶっ飛ばしていくぜ!
トランスフォーマー・アースライズ突入
そもそもの最終更新が5ヶ月前と言うわけだが、TF界隈はアースライズで持ち切りなわけですよ。僕はと言うと書きもしないブログのために『開封前の写真撮ってないからとりあえずまだ開けないでおこう』と、アースライズの商品を寝かせること3ヶ月。
アースライズのオプティマス、スタスク、グラップル、クリフジャンパー、ホイルジャック…と積み上がるアースライズ商品を見ないふりし、脳内はまだまだシージだったわけだが先日のゴールデンウィーク(実に12連休!)に、遂にお布団から飛び上がりこれでもか!と開封。引っ張り上がってまいりました。ディスイズくるめろです。
皆さんアースライズ如何だろう。非常に評判が良いようだが、ご存知のように跳ねっ返りのあばれはっちゃくである私にとって、色々と思うところがあったので既に国内でも発売されているオプティマスプライムを、今更ながらじっくりとこねくり回してやろうじゃないかと引っ張り上がってまいりました。
EARTHRISE:Wave1 リーダークラス オプティマスプライム
あの、アレだ。オプティマスのパッケージ固定方法が完全にツッコミ待ちで、既にほうぼうで話題なのだが、当ブログでは「完全に無視する」という対応で、オプティマス司令官へより恥辱感を与え、更に激しく攻め立てていく腹積もりなので、正義のロボットとしては完全にNGなパッケージングに関して、特にコメントはない。
…どうだ!オプティマス、ゾクゾクしてるか!?
シージからの変更点として、側面のイラストのノリから若干のダサさ抜けを感じる。シージのイラストは暖色+爆発+叫び顔の異様なテンション、80sヘアメタル的ダサさが際立っていただのだが、アースライズのイラストは青や緑を基調とした寒色の若干シリアスな雰囲気へ。
ちなみにパッケージ天面には宇宙に漂うガルバトロンが描かれており、ワー・フォー・サイバトロン3部作、アースライズの方向性に非常に期待をもたせている。
また、パッケージ内には赤いフィルムを通すことで隠された文字が浮き上がるというギミックが存在し、オプティマス含め手持ちのアースライズ玩具にて下記内容が確認できた。
オプティマスの時点ではマイクロン、つまりミニコンの登場を示唆しているのでは?と話題になったが、これは単純に地名を指しており、これらをつなげると広大なユニバースマップが完成するというギミックのようだ。
そもそもシージの際もサイバトロン星の地名がブラックライトで浮かび上がるという隠しギミックがあったため、それを引き継いだ内容となっている。
デッドユニバースとガルバトロン
しかしながらクリフパッケージ記載のデッドユニバースはIDWアメコミ由来の多元宇宙・冥界的世界なので、G1世界とIDW世界のクロスオーバーを感じさせる内容となっている。
また、前述したパッケージ内に小さく登場する「ガルバトロン」はIDW世界ではメガトロンとは完全別人の設定となり、更にこの「デッドユニバース」と非常に関係の深い存在となっているので、今後の「ワー・フォー・サイバトロン」展開がそこはかとなく楽しみでもある。
IDW版のガルバトロンの活躍は既に翻訳済みなので、下記にてチェック!
しかしながら「ライズ・オブ・ガルバトロン」的な、デッドユニバースとガルバトロン、元凶となるノヴァプライム(IDWネメシスプライム)関連をまとめたケイオスシリーズ4巻の「ハートオブダークネス」は何故か日本語訳が出なかったのだった!
ハートオブダークネスとIDWガルバトロンの補足は下記記事にて。
すまない、めちゃくちゃ脱線しまくってしまったがオプティマスプライム。
これはもう傑作でいいんじゃないでしょうか。これまでシージで散々突っ込まれた
・宇宙トラック仕様
・腕についた余剰感のあるパーツ・
・背中の背負いもの
・ウェザリング塗装
を全てクリアした理想的で、且つマスターピースのような扱いづらさのないいい意味でのざっくりとした触り心地と扱いやすさ。
※左がアースライズ、右がシージ版。
これに文句をつけるのはなかなか難しいほどにガチガチに固められた生まれるべくして生まれた傑作感。
更にこれでもかと言うほどに傑作の布石は続く。アースライズオプティマスにはこれまでのジェネレーションアイテムになかった拳の開閉までもがついており、これにより胸元に格納されたマトリクスを握らせることも可能となっている。
このギミックは他のどのアイテムにも現状ついておらず、オプティマスが如何にスペシャルなアイテムなのかを強調している。
※と言っても現状発売済みのアースライズリーダークラスはシージのアストロトレインのリイシューなので、比較しようもないのだが。
そもそもマトリクスの付属・格納もシージ版には無いギミックだったので、その点もより決定版の名にふさわしい出来へ。
可動も言わずもがな。シージ版同様にWFCアイテムの中でもトップクラスの扱いやすさ。
武器のブラスターは若干大ぶりだが、中央での折りたたみも可能になっている。何から何までリッチな仕様だ。
シージ同様唯一気になるのは足の可動域。おおよその可動が可能となっているが、膝立ちが難しく画像の状態が限界となっていた。
ビークルモード
変形の難易度は下半身はほぼくっつけて倒すのみという大味な仕様へ。
※膝部分のパーツの起こし忘れあり。
シージから、より「これぞオプティマス」という形へと近づいたビークルモード。車体側面上部の窓はクリアパーツベースを塗装しており表現にもかなり手が込んでいる。
しかしながら今回のアースライズ版の目玉はトレーラーの付属ではないだろうか。これまでのシージアイテムのショックウェーブやアストロトレインなどがリーダークラスでありながら、サイズは事実上のボイジャークラスと同サイズとなり、代わりにテクニカルな合体や武器パーツが付属していた点と同様に、リーダークラスのオプティマスも本体はボイジャーサイズだがこのトレーラーが付属となっている。
変形ヘンケイ版のコンボイなどこれまで名作とされてきたボイジャークラス(サイズ)のオプティマスにも成しえなかった、手頃なサイズ感のトレーラー付きオプティマスが遂にオフィシャルから登場となった。
※非正規メーカーがトレーラーを出していたことは記憶に新しい
またこのトレイラーはドッグでの調整作業っぽい基地遊びなどが行える仕様に。あえて言うなら、これにローラー付いてたら言うことなかったのでは。
DEATH TO SIEGE OPTIMUS PRIME
なんて素晴らしい出来なんだ、こんなものにケチを付けるやつがいるのだろうか、と思われている方も多いかと思うのだが、いるのだ、ここに!私です!
というのも、先日日本に10年ほど住んでいたアメリカの友達とZOOM飲み会を開いていた際に、日本のテレビ番組の話になり
「日本はイーティング番組ばっかりだよな!HAHA!しかも食べているのはただのタレントやジャニーズボーイで、しかも褒めるだけだろ?海外じゃあ料理番組はあっても食べるだけの番組って殆ど無いし、あったとしてもジャッジするのはシェフだよ、大抵は。しかも結構言うところは言うし…」
と言われ、「本当な。」と思ったのだ。
昨今は海外の話を持ち出すと「出羽守」やら「ポカホンタス」などと揶揄されがちだが、しかしながら如何にも同調圧力的なのも如何なものか。個人的にこのオプティマスを開封したときに感じたインプレッションは、はっきり言ってあまり良いものではなかったのだ。
このままこれを「いいね~最高だね~」、「決定版だね~」とゆる肯定して終わる無難さなんか持ち合わせてたまるか。そんな訳でここからはアースライズ版オプティマスへの個人的に感じた違和感や所感を綴っていこうと思う。
流用パーツだよ
これに関してはアースライズ版がどういったコンセプト・着地点を目指して作られたものなのか?の考え方で、大きく意見の相違に繋がりそうなことなのだが。
正直言ってアースライズ版のオプティマスはシージ版の礎のもとに「完成した」といっても過言ではないような仕上がりとなっており、まず上記画像でわかるように膝下は完全に同じパーツが流用されている。
更に玩具の"顔"と言うべき頭部パーツも塗りの違いはあれどまるっと流用されている。これに関しては流石にちょっとくらいは変えて欲しさがあった。
ギミックしょぼくなってるよ
パーツを折込みタイヤの位置を軸可動で反転させて、スネ裏の空洞部分にはしっかりと蓋が閉まる。シージ版にてめちゃくちゃ感動したオプティマスの足の変形ギミックだが、驚くことにアースライズ版では完全にオミットされ、足裏はモナカのようにただはめ込んだだけの仕様となっている。
購入時はロボットモードで梱包されているため、初見変形の際に背面にある意味ありげなヒンジなどは気になっていたのだが、これはパーツを固定するためのみに刺さっており、足の変形に至っては只々くっつけて倒すだけなのだ。これによってトレーラーを連結させるための5mmジョイントは足の前側に露出し非常に不格好となってしまっている。
なにより、なら何故シージ版のパーツを流用したのだろう、シージ版のギミックをオミットしてまで。
プレイバリュー低めだよ
ウルトラマグナスのトレーラー+白オプとの合体機構、ショックウェーブの合体四本腕、アストロトレインの分解可能発射台+武器セット…とシージからのリーダークラスは
・ヴォイジャーサイズの本体
・ギミックの仕込まれた追加変形パーツ
で構成されていることが多かった。
しかしながらアースライズオプティマスのトレーラーは一部取り外しによる、トレーラーパーツの盾とアームパーツのみと、こうしたギミックがほぼほぼ無いただのトレーラーとなってしまっている。
ひたすらにG1準拠のリメイクという一点突破で走り抜けているが、これに関しては他のリーダークラスと比べるとシンプルにプレイバリューも低い。
結果と過程
つまり何が言いたいかと言うと、このオプティマスには大きく「驚き」が欠けてしまっているのだ。シージ版をブラッシュアップし、みんなが不満に上げていたシージの不満点を如何にもな形で外しに掛かり、シージ発売後すぐの「またオプティマス」でも買ってもらえるように作られた予定調和感。
シージ版を開封して感じた驚きや、シージ版の挑戦的なアプローチを一つ一つ否定していくかの如く。お前らは結局コレがほしいんだろう?というあまりにもな最適解感。
僕にとってのトランスフォーマー玩具はただ似ていればいい(昨今のMPとかもそうだが)わけではなくて。手にとったとき、変形したときの驚きと楽しさというべきか。テレビに写っている姿や頭に思い描く姿がそのまま再現されていれば、なんでも良いわけでもないのだ。
シージ版で感じることのできたワンダーが、このアースライズ版を開けていじった際にまったくないことが只々残念で仕方なかった。「だったら、もう最初からこれでいいじゃん」感。シージ版が新たな変形ギミックと完成度と世界観で挑戦し、それに対して多くの批判を受け止めた事を、あまりにも蔑ろにするような印象である。
最もハードとされるジョジョ5部に、
「そうだな・・・ わたしは『結果』だけを求めてはいない。『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ・・・近道した時『真実』を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。」(以下略)
という台詞がある。
数々の批判に晒されたシージ版の礎の上を歩き、最短距離で用意された玉座に、決定版として君臨しているアースライズ版はあまりにも空虚で、僕はシンプルに面白みを感じないのだ。
アースライズ所感
以上。かなり辛口となってしまったが、実際に感じたので書かなくてはと引っ張り上がってまいりました。
次回はスタースクリームを予定し、それ以外にもグラップル、ホイルジャック、クリフジャンパー…と触ったが、全体的な雑さが個人的なアースライズWave1へのインプレッションだ。
サイバトロニアンビークルでない、G1再現という部分を主体に突っ走っているが「G1再現」一点突破のような感触というか、シージで感じた挑戦やきめ細かさ(肉抜き隠し等)をあまり感じることができていない。
が、既にダブルディーラーやスナップドラゴン、バカでかいスカイリンクスやスコルポノックまで予約をぶちかましているので、Wave2以降に期待したい。