トランスフォーマー:ビーストウォーズ MP-43マスターピース メガトロン とビーストウォーズ再考番外編2
- 開けた瞬間が最も辛い
- MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)
- ビーストモード
- 説明書の03番難しすぎ問題
- TAKE THE POWER BACK
- I am "MEGATRON" ビーストウォーズ再興番外編2
開けた瞬間が最も辛い
月末だー!月末がきたぞー!そんな訳でこんにちは、私です。
毎度毎度月末になるとタカラトミーから玩具が送りつけられてきて火の車だぜ!うぇーはは!と言った一部の大きなお友達に通じる共通の挨拶があるじゃないですか。
そうそう、月末はおもちゃの支払いで…と思ったのだけど、よくよく考えてみたら正規のレジェンズラインが終焉を迎え、POTPからは海外と同仕様となった事で、商品は基本海外からの購入となっており玩具爆弾の着弾は不定期な事が多かった。
そんな中で唯一の月末定期便となるレジェンズライン、本来は1月末に発売となるはずだったビーストメガトロンが2ヶ月のラグを超えてインカミング。
トランスフォーマー マスターピース MP-43 メガトロン (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/03/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
前回のダイノボットもどうかしてるほど強烈な出来栄えだったが、今回のビーストメガトロンはダイノボットをさらに超えるサイズとクオリティのディープインパクトとなっており…。
ダイノボットのポストはこちら↓
とにかく素晴らしく圧巻なできなのだが、開けた瞬間に感じたファーストインプレッションは
つらい
だった。だって色々と度を超してる。
ビーストコンボイ、チータス、ダイノボット…と通常MPラインよりも明らかに再現不可能なレベルを「完全再現」へとねじ込んでいく、おそらく今最も最先端の変形玩具だが、回を増すごとにその変態変形具合に拍車がかかっており、遂に第4弾となったメガトロンの変形カロリーで胃もたれが凄い。そんな訳でマスターピース(えっぷ…)ビーストメガトロン(おぇっぷ…)なんです。
MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)
前回のダイノボットの発表時に定価30240円が物議を醸したが、その後のマスターピースの高額化は留まることを知らず、今回のビーストメガトロンは定価37800円。
所謂MPの大型箱での登場となったが、その箱の中に横配置では収まらずに恐竜モードで斜めにみっちりとつまった、MPクラスの中でもかなり巨大なアイテムとなっている。
前回のダイノボットの際に画面から出てきたような~等と書いたのだが、正直ビーストのマスターピース化は当然のように基本的にめちゃくちゃ似ているので、もうなんか、そもそも「似ている~」とか「アニメからそのまま出てきたような~」とか書くのが、むしろ失礼なのではないかとすら感じてきた。
完全にそのもの。いや、むしろ当時のCG技術を鑑みれば当時のBWでのデザインの完全再現をベースに、当時の技術で至らなかった部分、当時「脳内で補完していた部分」を造形物で完全補完したとでも言うべきか。
そんな訳で造形に関しては基本非の打ち所がないというか、原作よりも忠実に再現された(?)真のビーストメガトロンといった様相を呈している。
変形の再現度もバッチバチ
MPダイノボットが劇中変形の無茶振りもいいところである「表裏がひっくり返るような変形」のオーダーを極度の変態変形で完全再現してしまった以上、しばらくは"コレ"以上はないかと感じていたのだが、今回のビーストメガトロンをいじっていて個人的に驚いた点が2つあり、
1つは変形機構が完全に劇中を再現しているところで、極端な話ストップモーションのように変形を撮影すれば劇中の変形を完全に再現できるレベルという部分。
これは当時品のメガトロンもかなり努力をしており、当時の技術とコストの成約の中で高レベルに再現をしていたのだが。
今回のマスターピースを変形させている時に感じた当時品を変形させているデジャヴ感というか、凄まじく精密な変形を行っているのだが、当時品と根本的に「やっていることが一緒」というのはオリジナルへのリスペクトを感じ、それと同時に当時品の完成度の高さを再認識することとなった。
また、1点目とつながるのだが2点目は当時品で処理しきれなかった広範囲に及ぶガワを劇中の「ロマン変形」と同ルックスにおさめているという点。
象徴的な恐竜頭部と尻尾、恐竜の足をそのまま活かした脚部等、ゲッターロボのようなロマン変形を行うダイノボットほどメガトロンは無茶苦茶ではないため、当時品も劇中変形を限りなく再現できている玩具となっていた。
しかしながら、劇中では恐竜の胴体を覆うガワのみがかなりロマンティックに縮小しており、今回のマスターピースではそこを如何に処理していくか?が最も気になっていた点だった。
このMPビーストメガトロンはこの広範囲に及ぶ側を左右7つのパーツ・合計14パーツに分割し、それらを折りたたんでいくことで、驚異のガワの縮小に成功している。
デザインの再現の方向性で度々物議を醸しているマスターピースラインだが、ビーストに関してはベースのCGモデルがしっかりと存在している為か、どうかしているレベルで完全再現をこなしており、前述の話ではないが、そのCGモデルでも脳内補完していた点を、しっかりと玩具で補完していくスタイルとなっており、毎度のことだが痺れるような出来。
スケールとMPビーストコンボイ小さすぎ問題
本来であれば可動等に関して触れていくのだけど、とにかく巨大なので。まずはそのスケール感を伝えるべく、今回は比較から。画像は前回の比較画像となっている。
デカいデカいとその巨大さに触れまくったダイノボットだが、アニメベースで考えるとメガトロンはダイノボットよりもデカいので当然こうなる。
デカい!メガトロンの恐竜ヘッドは原作でも描かれた"ダイノボットの顔鷲掴み"を表現できるようなスケールでデザインされており、アレだけデカいと騒いだダイノボットよりも頭1つほど抜いている。
ビーストコンボイ(オプティマスプライマル)と比べるとほぼ倍。オフィシャルの身長では
ビーストメガトロン:2.8m
ビーストコンボイ:2.8m
…えっ
いや、ビースト戦士のバイオは基本ガバガバであって、ダイノボットが全長2.9mあったり「全長ってどこの!?」といった適当具合なのだが、個人的にこの辺に関してはMPビーストコンボイがどうみても小さい説。
こうして並べると絶望感が強く、よくこれでコンボイは毎週対等に張り合ってたなぁと、その苦労を労いたくなるレベル。このスケール感だと実写版ジャァズ…のように、いつデスクローで真っ二つに引きちぎられてもおかしくないレベル。
さらにビースト最小のラットル君と比較するとこんな感じ。実際に劇中ではラットルはデストロン(プレダコン)の基地へと潜入したりとメガトロンと対峙する機会も多かった。ラットルは旧世代のトランスフォーマーで言うところのミニボット感が強い。
嘘みたいだろ…可動フィギュアなんだぜ…それで
完成度もさることながら可動もまったく申し分なく、恐竜頭部や尻尾のクロー、太ももの円形の武器など干渉や可動の妨げになりそうなものが到るところに付きながらも、基本的なポージングが可能。
あまりにも完成度が高いため、まるで非可動のスタチューのような錯覚を覚えるが、グリングリンと動きまくって、もう溜息しか出ない。
使用している台座はダイノボットに付属したビーストMP専用の台座。今回のメガトロンにもついているものだと勝手に思っていたのだが、今回は付属はしていない。今後単品でも購入可能になるとのこと。
旧玩具版からもそうだが、これだけのサイズ感とアシンメトリーなデザインでありながら足の接地性が良いのでしっかりと自立する。脚部には太もも付け根と膝と足首以外にビーストモード時の恩恵として脛が可動。
ダイノボットから付属され始めたビームエフェクトだが、ビーストメガトロンには劇中でも使用頻度の高かったレーザーバスターが付属。
ダイノボットは目の発光ギミックと連動する形でビームの発光ギミックが付いているが、こちらはクリアパーツによる表現のみとなっている。
付属アイテムとパーツの着脱
昨今のMPでは劇中の超ニッチなシーン再現に熱を入れており、ビームエフェクト以外にもいくつかのコアなアイテムが付属しているメガトロン。それらのパーツを使うため、あるいは超コアなシーンを再現するために、今回のメガトロンは外装の着脱が可能となっており、すべて引っ剥がすとこのような形に。
肩アーマーのみを残した姿は劇中では入浴シーンで登場しており、さらに全くの余談だがこの入浴シーン中、メガトロンは湯船にアヒルちゃんを浮かべており、このアヒルちゃんはトランスフォーマーのファンイベントであるBOTCONの限定アイテムとして販売された過去があったりする。
話はそれたが、本編19話「よみがえれビーストパワー!(原題Call of the Wild)」にて登場したハンティングライフルが付属。左手の巨大なクローを取り外し持たせることができる。
そしておそらく今回の目玉パーツとして歯ブラシが付属。本編19話「やつらが来る!(原題Before the Storm)」で登場したすべてのパーツを引っ剥がしたすっぽんぽんの姿で恐竜ヘッドの歯を磨く姿を完全再現できる。
MPビーストとの相性が非常に高いと話題のパワーオブザプライムズのサンディエゴコミコン限定アイテム(国内通常販売)、スローンオブザプライムズの玉座。
当時のブログはこちら↓
国内では割と投げ売りされており、中古品も非常に安く手に入るので玉座のためにでも買ったほうがいいレベル。
トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-43 スローンオブザプライム
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/01/26
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ビーストモード
これは同MPビーストアイテムのダイノボットにも言えることなのだが、他のオプティマスやチータス等、他のビーストMPと比べて可動範囲が極端に少なく、特に足はかなり限定的な可動となっている。
基本的に大きな見どころは2重ヒンジが設けられた顎の可動のみ。
また、今回からビーストの眼球は指でさわさわするだけで好きな方向へと動かくことができ、「通常/にらみ」の2種のみとなっていたダイノボットからは凄まじい変化を遂げている。
しかしながら、前述している足の可動はダイノボット同様に付け根の可動はなく膝下のみの限定的なので、個人的にはここに一つ前作からのブレイクスルーが欲しかった。
当時品と。
ティラノサウルス時は想像していた以上に極端な差はないが、変形後は大きく身長差が開いており、中身のつまり具合に進化を感じる。
ただこうしてみると当時品の再現度合いもなかなかではないだろうか。ダイノボットの当時品との比較ほどの衝撃はなく、適度な玩具感、取扱やすさを兼ね備えている当時品のビーストメガトロンもまた非常に良くできている、玩具方面に振り切りまくったマスターピースでもあるように感じる。
説明書の03番難しすぎ問題
そんな究極玩具ビーストメガトロンだが、唯一の欠点は本体ではなく説明書にある。これは既にネットのあちこちで話題となっているのだが、説明書の変形手順「03」、
上半身を上にスライドさせます。
が、説明不足もいいところで、現在日本で同時多発的にメガトロンの上半身が砕け散りまくっている。
すまない、流石に言いすぎだが、この「03」番の変形はその説明不足加減と、本体のロックの異常な硬さによって、ここで詰む大きなお友だち達が続出しているのだ。また説明書の誤植も多く、僕はその前項となる「02」ーガワの分割ーの時点でわりと苦戦し5分以上う~んう~んと頭を捻りまくって、どこがロックされて、どこが外れるのかを思案した。
一度こなしてしまえばその後は説明書を見ることもなく直感的に変形を行えるのだが、なんでそこまで唸りまくって長い時間恐竜のメガトロン様をまさぐっているかといえば、ちょっと間違った方向に力をかけることで速攻でへし折れてしまう繊細な商品だからであって、そうであるならば説明書ももう少し繊細に説明をして欲しいところ。
さて、今もしあなたが買ったばかりの恐竜のメガトロン様をまさぐり、肝心の「03」で行き詰まってしまいここにたどり着いたのであれば。
Youtubeで変形動画を探してくれ。
すまない、文字情報では色々と限界がある。
つまり、タカラトミーは今後QRで読み取れる動画説明書を作るべき。
TAKE THE POWER BACK
デストロン(プレダコン)の初期メンツと並べるとこんな感じに。
レジェンズ一発目で登場し当時品もリカラーされまくっているビーストコンボイや、MP化以前にも完全新規造形のバージョン2が発売されたチータスやダイノボット。ラットルやライノックスもレジェンズラインで登場しているように、サイバトロン(マクシマルズ)の玩具は度々新たな姿で登場を果たしているのだが。
ビーストウォーズ七不思議の一つとも呼べるのだが、デストロン(プレダコンズ)の玩具は何故リメイクに恵まれないというのは有名な話である。
ストーリー上かなり重要な役割を担い、海外ではかなりの人気キャラであるタランス。当時品の完成度も高く、一説ではビーストウォーズが一つの作品として始動するかどうかのプレゼンに並べられた玩具数体の中の1体だったとされているのだが、まっっっっったくリメイクがでない。
そうしているうちに、そのリカラーであるブラックウィドーがアーシーに次ぐ女性TFとしての市民権を得て(国内ではサイバトロン女性戦士は無かったことにされたので文字通り紅一点)、アニメイテッドやTFプライムにも度々姿を表して、その度に新規玩具が出てしまう始末。今や蜘蛛TFと言ったらブラックウィドーであり、そのヒエラルキーは更に如実に…。
「て、おまえか~い!」
そう、あなたもご存知の通り、続々登場しているビーストウォーズリメイクの次のバトンを受け取ったのは、玩具としてのオリジンであるタランスではなくブラックウィドーという大番狂わせ。そんなの!そんなのって無いやい!マクシマルズびいきだい!びえ~!
マスターピースビーストアイテムの唯一の欠点は「精度が高すぎてリカラーや頭部リデコしたくらいでは他の戦士扱いが出来ない」という点にあり、ビーストウォーズ玩具が当時行ったリカラー別人大量生産(タイガトロン、バズソー、ブラックウィドー)といった手法はマスターピースではなかなか通用しづらいように感じる。
※シャドーパンサーはMPチータスのリカラーだが、あれはそもそも劇中登場無し。
つまり、ブラックウィドーとタランスはCGモデルからしてわりと別物であり、それらを別物として完全再現しない限りそれはMPビーストではなくなってしまう。
そんか自分で定めた縛りプレーによって引き起こされるタカトミのジレンマ。
チータスをちょろちょろ~とイジってリカラーして「はい、タイガトロンです」が許されないように、ブラックウィドーをちょろちょろ~っとリカラーして、「はい、タランスです!」と言ってもそうは問屋が卸さないのである。
話はそれにそれまくったが、そんな訳で当時品の時点でシンプルにかっこよかったスコルポスや、デストロンで最もロマン変形を繰り広げるテラザウラー等も一切のリメイク無し。もちろん追加戦士のインフェルノも無し。しかしながら、何故かリメイクもされ、さんざんリカラーされまくったワスピーター。さすが、猿人類の王となっただけはある。
全くの余談だが、当時インフェルノはメガトロンが死亡/破壊されたあとの「メガトロンの新たなる姿」として登場するプロットが存在していた。(おそらくはG1メガトロン→ガルバトロンのオマージュ?)
しかしながら最終的にその設定は採用されずにインフェルノはゴッツンコした。
G1メガトロンもワルサーという、車両や戦闘機が割拠する中でかなり小さいものへと変形したので、ビーストの中で最も小さい火蟻にディスガイズするビーストメガトロンという構図はそれもまたG1テイストに溢れており、嫌いではない。
話はそれにそれまくったが、そんなプレダコンズにかけられたカースを打ち破ったメガトロン様、他のプレダコンもメガトロンに是非続いてくれ。
I am "MEGATRON" ビーストウォーズ再興番外編2
今回のMPビーストメガトロンで最も驚いたのは玩具の出来以上にその説明書の記述だった。が、まずはビーストメガトロンというキャラクターの思想や行動の原理について書きたい。
そもそもビーストメガトロンとは、サイバトロン星での内戦が終結し、オートボット、ディセプティコンと新たな種族であるマクシマルズ、プレダコンが和平を結ぶ世界において、G1メガトロンの狂信者であり、プレダコンとディセプティコンの再建と支配を目指すテロリスト。
その狂信的なアティテュードとしてメガトロンの後継者を名乗る、「自称メガトロンさん」だという認識が強かった。
実際に彼が行おうとした未来の改変に対して、同胞であるプレダコンの上層部トライプレダカスカウンシルにさえ危険分子と見なされ、抹殺のためにG1のジャガー(ラヴィッジ)を送り込まれてさえいる。
トランスフォーマー シージシリーズ SG-16 サウンドウェーブスパイパトロール
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/04/27
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また、G1メガトロンが一部では慈愛大帝と称されている(それもどうかと思うが)ほど部下に対して寛大で、カリスマ性と恐怖によって部下達をまとめ上げていた事に対して、ビーストメガトロンはというと、アホのスコルポス以外のメンツには常に命や地位を狙われており、裏切り等は日常茶飯事。
G1メガトロン率いるディセプティコンが暴力的な統率力でまとめ上げられた軍隊である事に対して、ビーストメガトロンと地球に降り立ったプレダコンズはただのならず者集団と呼ぶに相応しく、それぞれがソロで動くソロリスト、そしてそれはまさに軍隊と呼ぶよりは「テロリスト」あたりが最も相応しいフィーリングがあった。(※アホのスコルポス以外は)
散々な書き方をしてしまったが、しかしながら仲間からの人望に欠ける事など、ビーストメガトロンにとって取るに足らないことだったのだ。
原語版ではより顕著だが彼のキャラクターはそのクレバーさと冷徹さにあり、そもそも仲間を自身の野望を叶えるために存在するチェスの駒程度にしか考えていない最大のソロリストなのだ。
そんなビーストメガトロンがG1メガトロンの掲げるディセプティコンによる恐怖統治に傾倒し、自身をその後継者と自称し、そして遂には自身を”メガトロン“と自称する「狂気」。
長々と書きなぐったが、ざっくりと掻い摘むと、
メガトロンを名乗る住所不定の男性(非常に少数のメンバーで反政府組織を結成してテロ行為に勤しむ)
といった印象。
しかしながら、今回のMPビーストメガトロンの説明書には
(中略)そう、この時代にメガトロンと呼ばれる彼こそは、初代メガトロンの遠い末裔だったのだ。
との記載が。
そもそもどこか(どこかは謎)からやってくるプロトフォームとして生まれ、ステイシスポッドによってマクシマル/プレダコンの新種族TFとなり、スパークの消失によって死ぬトランスフォーマーの「末裔」とは?
先日もタカラトミーが、もう平成が終わろうというのに「声優無法地帯~~~!!wwwww」と、相変わらずな広報を行っていたのだけど、現在進行系で雑にストーリーが改変されているシーンに直面するとは。
前述の通り、ビーストメガトロンとは。
G1メガトロンの思想に傾倒はすれど、その実は自身の野望を実現しようとするエゴを多分に含んでおり、そんな彼が直接的な因果が明言されていない中でメガトロンを自称している「狂気」こそが、彼の最大の魅力であり、そしてリターンズでは彼のエゴが前面に押し出された状態で、一度マジでサイバトロンを統治してしまう(しかもかなりイっちゃってる内容で)、というイカれた功績を築いたゴリゴリの思想犯で、マジもんのアブナイ人なのだ。
そんなビーストの魅力であるキャラのパーソナリティと「出自のぼかし」を。まだ改変しようというのか。
ビーストウォーズ国内改変と再考をまとめた記事はこちら↓
実際にトランスフォーマー ユナイテッド期のビーストメガトロンのバイオでは
(中略)サイバトロン星の遥か未来の時代。ビーストメガトロンは初代メガトロンの後継者と自ら名乗り、破壊大帝となった。
との記載が存在しており、なんというか、あいも変わらず作品に対する扱いの雑さが凄い。
自称後継者と正当後継者では、キャラのパーソナリティが全然別物になってくるではないか。ましてや末裔となると、なんかもう色々と。
子供向けの児童書などでメガトロンの子孫的な記載がなされることはあったようなのだが、あくまでも設定ガバガバのキッズ向けのみの記載であって、当時見ていたアニメを今も引きずっているいい年したおっさん達が、おっさんにしか出せないような高単価で買う、おっさんの為の懐古商品(いい意味で)に対して、つまり、おっさんの、おっさんによる、おっさんのための商品にてそういった雑な設定の公式化は、避けるべきではないだろうか。
なんでって!
いい年してトランスフォーマー買ってるおっさんがヤバくないわけないからだよ!!はい!!僕でぇっす!!
おわり
トランスフォーマー マスターピース MP-43 メガトロン (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2019/03/30
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トランスフォーマー マスターピース MP34 チータス (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2017/02/25
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トランスフォーマー マスターピース MP32 コンボイ (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2016/10/29
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トランスフォーマー マスターピース MP-41 ダイノボット (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/07/28
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