トランスフォーマー:ビーストウォーズD-01 メガトロン
祝ビーストメガトロンマスターピース化
先日開催された静岡ホビーショー2018にてお披露目されたトランスフォーマーの新商品ラインナップが話題だ。スタジオシリーズの新作やMPサンストリーカーのリデコ・コンドル等を抑えて、なによりも個人的にタイムリーだったのはビーストウォーズ・メガトロン(ビーストメガトロン)のマスターピース化だ。
タカラトミー公式ではまだこれらの情報が掲載されていないため、詳細はTwitter等で検索をかけて頂くとして…。
まず気になったのはそのデカさだ。MPビーストコンボイから頭一つどころではない勢いで抜き出ているMPダイノボットを更に頭一つ追い越すようなデカさ。これまでマスターピース化されたビーストコンボイ、チータスが比較的小型だったビーストのマスターピースシリーズだが、ここに来て大型化のインフレが止まらない。
トランスフォーマー マスターピース MP-41 ダイノボット (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/07/21
- メディア: おもちゃ&ホビー
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そして大型化に伴い同時にインフレが止まらないのがその値段だ。MPダイノボットは希望小売価格が28000円税抜というビーストコンボイ(12000円)から2倍以上の脅威的な上代で登場となり、その完成度と共に我々に与えた衝撃は記憶に新しいが、そうなるとこのビーストメガトロンのお値段は如何に…!35000円とか?せ、精神を加速させろ…!
と言ってもMPダイノボットの高騰には恐らく、ビーストモードにて特徴的な体勢を取るラプトルに自立は困難な為に付属となった専用台座等の付属が大きく影響しているかと思われる。(台座無しで)立て!立つんだメガトロン!
Beast Megatron Origin
先日からビーストウォーズの話を喚き散らし徘徊、飲酒狂乱の違反で逮捕される事数回、KEMONO STYLE(ビースト的な意味で)な昨今。このビッグウェーブに乗ってビーストウォーズ・メガトロンの話をしたくてうずうずしている。だって初代ビーストメガトロンだって真の意味でマスターピースだから。そんな訳で当時品・ビーストメガトロンの話なんです。
ビーストウォーズ D-01 メガトロン
そんな訳で僕が20年近く所持しているゴリッゴリの当時品、1997年7月に発売されたビーストウォーズ D-01「メガトロン」だ。
先日ビーストの熱病にうなされた際に実家に久々に連絡を入れ、「ビーストウォーズって書いてあるダンボール、そのまんま着払いで送ってくんない?」と親不孝な”お取り寄せ”を行った一品。
ビーストメガトロンのロボットモード。右腕がティラノサウルスの顔面・左腕が尻尾とアシメも良いところな攻めたデザイン。
ビーストマスク等、実際のアニメには引き継がれなかった意匠を残して入るものの、玩具デザインを元にアニメが作られただけ有り、劇中の再現度は時代を鑑みればわりと高め。塗装がビーストモードに大きく割かれていて胸やらのモールドは非常に劇中に近いのだけどこぢんまりとしてしまっている。また、背面におもいっきり残るビーストの「ガワ」が変形の際の唯一の欠点。
※MPビーストメガトロンではこの辺が信じられないほど劇中にそっくりになっているっぽいので早く背中を見たくて仕方がない。
「似ていない」で言うと頭部のカラーや目は劇中再現からはかなり遠ざかっており、特にG1を意識したようなシルバーメットのカラーリングは完全に玩具オリジナル。劇中でのメガトロンのメットはほとんど黒に近いガンメタのようなカラーだったかと思う。また、目は広めの面積のバイザーに近いタイプで、奥底の眼光が薄暗く光っているような非常にヒールな表現だったので、この眼力たっぷりのお目々も若干力み過ぎ感は否めない。
ビーストマスクを閉じるとこのような形に。ビーストマスクの概要については以前のポストにてそのルーツ的な部分をまとめたのでそちらを参照されたし。
20年以上前に発売されたビーストメガトロンだが、強靭な"かかと"の存在によって昨今の玩具には無い驚異的な安定感を保っている。
※昨今軽視されがちな「かかと」の重要性よ。
市場の動向に影響を受けてトランスフォーマーG2玩具の展開から、より「アクションフィギュア」的な側面を強く打ち出したとされるビーストウォーズ玩具。前述のような"非対称性"も当時のムーブメントの煽りを受けまくった結果で、そういった視点で見ると
- 歯を食いしばったような非対称の表情
- 後期になるに連れてよりグロテスクに変貌していく姿
- ギミックによるアクション
等も当時の海外市場・フィギュアにおける流行そのもの。
例えば世界的にヒットした忍者亀「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」なんかは時代的にはBWよりも少し早めに発売しているが同じような道を通っている。というよりは、この辺のヒット要因を研究に研究しまくった結果がビースト玩具の「ルーツ」でも有り、玩具ビーストウォーズのヒットはミラクル等ではなく、ハズブロの血の滲むような研究によるものなんですね。
90年台の後半のアメトイって基本的には親が買い与えたがらないようなグロテスクさがあって、90'sのキッズにとっては不良っぽい、”悪そうな”が人気玩具のテーマだったように感じる。なんとも微笑ましいではないか。
めちゃくちゃ話しが逸れたんですけどー!
そんな訳でめちゃくちゃ歯を食いしばった上にフルポーザブルで、ギミック盛りだくさんのビーストメガトロン。足首にろくな可動は無いのだけどバランスが良く、ある程度のポーズなら余裕で耐えたうえ、膝立ちなんかも出来てしまう90年台のオーパーツ。
画像では分かりづらいが左腕の尻尾アームはボタンによってシャコシャコと伸縮可動する。
画像では伝わりづらいギミックは箱の紹介文を貼り付けてやっつける!プライドはないのか!ないです!
※20年前の僕がコンボイに噛みつかせまくった結果、虫歯が目立つメガ様のビースト頭部。
また、これまでの画像では取り外しているが、ビースト頭部の口には水鉄砲が仕込んであり顎を開閉すること水がシュッシュする。これが舌を模したようなかなり精巧な作りとなっており、このパーツをはめ込んでいる際には顎を開いていても結構な勢いで勝手に閉じるように連動している。
まさにギミックキチ◯イ!初期ビーストウォーズ玩具はこういったギミックに富んでいるのも大きな特徴の一つで、前述のフィギュア的側面と併せてとんでもないボリュームのプレイアブルな部分を兼ね備えている。
かなり強めな思い出補正が掛かったビースト世代の僕が言うのはあまりにもアレなのだけど、しかしながらビーストウォーズの玩具って今触ってみても「ある種完成された黄金比」のような何かを放っている。比較的シンプルだがしっかりとした変形(後述)、フィギュアとしてのスタイルや完成度、アクション性の高いギミック、極めつけは「ちょっとチープなトイ感」…と玩具的として究極のバランスを保っているように感じる。
特にビーストウォーズの初期ラインナップ(言ってしまえばWave1)として発売されたアイテムはどれもマスターピース(名作)と呼ぶに相応しいアイテムばかりなのだ。
国内では「最強ビーストの対決」としてセット販売されたビーストコンボイ・メガトロンのセットは正にマスターピースの名に相応しい。
レジェンズにて揶揄されたビーストの歩く火薬庫、ヴァルカンゴリラ、「ビーストコンボイ」も非常に簡単なステップでゴリラから変形し、イカれた数の武器を搭載した上で、現代にも通ずる完成度の高いフォルムを保っている。事実このビーストコンボイはレジェンズ展開において、顔面や胸部等一部のデティールをリデコした程度でレジェンズ商品と復帰できるくらいに完成度が高かったのだ。
またチータスのボディは…いや、完全に長すぎるのでこの話はいつか書く、特に当時品チータスの時とかに書く。…たぶん。ていうか、なんでビーストメガトロンのポストでチータスの話をしようとしてんだ、僕は。なげーよ。
ビーストメガトロンの完成度も同様で、これまで表立ってリメイクが行われなかったのは、ビーストメガトロン自体が発売された時点でブラッシュアップするまでもない完成形で誕生したからなのだと思っている。
ビーストモード
そんなメガトロンのもう一つの魅力、ビーストモード。上半身を行ったり来たりと反転させる特徴的な変形を劇中で見せるが、そんな雰囲気をしっかりと踏襲している。
ティラノサウルスへ。ビーストメガトロンの魅力はこの通りビーストの時も異常な完成度を保っている部分。
ビーストコンボイの下半身が若干ふわっとしたニュアンスでゴリラ化していることに対して、完全に"どの角度"からも見紛う事なきティラノサウルスに変形しているという点でビーストメガトロンは優秀だ。
変形玩具という点である程度の妥協というか、「見なし」的な、ふわっとしたグレーさが許されるような空気感がある中で、一切の妥協なしの完全なティラノサウルス。
また、前傾で前後大きくせりでた体型だが抜群の安定感が有りビーストの姿でのポージングも(若干太ももがチラチラしているが)可能。どうかしてるぜ。
マスターピース・ビーストウォーズ「メガトロン」は現在ロボットモードのみ、彩色無しの状態(あと背面も謎)だが、これまでのビースト戦士のMP化を考えれば期待せざるを得ない状況となっている。
しかしながら、そんな発表に沸き立ち当時品のBWメガトロンを引っ張り出してみたら、これはこれでなんか色々凄かった、というお話。
また、話は変わるが。ビーストウォーズの初期玩具の魅力的なのは、国内でアホかっていうくらいに売れまくったので未だに中古が潤沢で、20年も前の玩具なのに比較的安価で美品が手に入るという点だ。今「うわ!懐かしっ!」てなっているあなたへ、ビーストメガトロンはわりと安く手に入るんですってば。詳細はヤフオクとかで!
トランスフォーマー マスターピース MP32 コンボイ (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2016/10/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
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トランスフォーマー マスターピース MP34 チータス (ビーストウォーズ)
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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