トランスフォーマー:DX9 025 SPLINTER a.k.aレックガー
トランスフォーマー「3rdパーティー」より
ロシアより愛を込めて
先日~と言うにはずいぶんと日が経ちすぎてしまっているのだが、3月8日の国際女性デーにロシアのSNS「VK」に「国際女性デーおめでとう!」のセレブレーションと共に、これまでに一切情報の出ていなかったコンバイナー仕様のレックガーがお披露目された。
その後も、"いきなり"POTPオプティマスのリデコと思しき「ネメシスプライム」が投稿されたり…となんだか最近ロシアが熱い。
TFの中でもわりと珍しいバイクからの変形を持つレックガーはお気に入りのキャラクターなのだけど、ゴミ溜めで暮らすメキシコ訛りの英語(国内ではアルヨ~等のチャイニーズ日本語)をしゃべるスカベンジャーと、あまりにも地味で胡散臭すぎるキャラクター故かやはりリメイクの機会は多くはない。めちゃくちゃ濃いめですげぇいいキャラしているのに。
そんな数少ない玩具化の中、「Reveal the Shield」シリーズにてリメイクされたレックガーは傑作そのもので、その後ジェネレーションズやシャッタードグラスなどで数多くのリデコが登場。ジャンキオンが1つの種族・トライブとして徒党を組めるほどに拡大していることから、玩具としての完成度と人気が伺える。
RTSレックガーのブログはこちら↓
トランスフォーマー:Reveal The Shield レックガー+ジャンクヒープ - くるめろとは違う
その後もコンバイナーウォーズにて立体化を果たしているがレジェンズクラス止まりとなっていたため、上記のロシアからの投稿には個人的に期待が高まっている。商品化されねぇかなぁ、あわよくば同じジャンキオンのジャンクヒープやスクラップヒープ…と、横に展開されねぇかなぁ。
DX9という非正規メーカー
そんなプチジャンキオンムーブの中で先日相も変わらず中古ショップを徘徊していたところ、DX-9社のレックガー非正規「SPLINTER」を発見し購入した。たしか7000円位だったはず。
DX9と言えばロディマスの非正規「CARRY」で一世を風靡した非正規メーカーで、G1イメージの正当リメイク不足に常に悩まされている"ガルバトロン"に対して、完成度の高い「TYRANT」を発売したりと結構鳴らしており、高いクオリティと完成度を保つ事に定評のある非正規メーカーだ。
※以前アップしたシックスショットのブログにて背後にモヤるガルバトロンっぽい人はこちらの「DX9社 Tyrant」。
完全に余談だが、今回のスプリンターもそうだが、キャリーやタイラント等DX9のパッケージはかなり気合の入ったイラストやグラフィックで彩られており、とてもオシャレなことでも有名。玩具のバランス感なども含めてデザイナーのセンスが溢れている。
ビークルモード
さて本題のDX9社「スプリンター」だ。今回のスプリンターはオルト・ビークルモードがちょっと引くほど美しいので、基本的にロボットモードから写真を載せる事が多いこのブログだが、今回はオルトモードから掲載。
オルトモードはクルーザータイプのバイク。完全にアメリカンバイクそのもので、エンジンからマフラーにかけてのメッキが気合が入っており、またシート部分は丁寧に硬質ゴムのような素材で表現されている。
ビッグスクーターのような車体が元ネタで、前述のリメイクではオフロードタイプだったが、レックガーがアメリカンに変形するのは若干の意外性もある。さすがDX9、完成度が高い。
タイヤのサイズや高さはRTSのレックガー型と似通っているがスプリンターは車体が長く、並べると正規から漂う50cc感が凄い。こうしてみるとRTSレックガー(写真はジャンクヒープ)ってカワサキの50ccに少し似ている。
RTSジャンキオン達は搭乗用のピンが股間に仕込まれているため座席のフィット感はイマイチだが、乗せることは可能。いつかスプリンター2体持ちしてパケみたいに跨がらせてみたい。
完全に余談だがバイクと言えばこの御方。S.H.バイク大好き仮面との相性は抜群です。
が!そんなビークルの完成度の高さには理由がありまして。というのも、このスプリンターは一部組み換え変形となっており、
- タイヤ部分は付け替え
- マフラーは武器に
と若干反則的な一部組み換え変形となっている。ただ、個人的にトランスフォーマーの"完全変形"に対するこだわりは(POTPロディマスの際も書いたように)あまりないので、そこまで気にはならない。
変形はRiveal the Shieldと若干似通った、車体前方と後方が分割されて双方の足へと変形するスタイル。マスターピースと同じサイズ感だったDX9のCARRYやTYRANTの変形は若干複雑だったが、ボイジャーとデラックスの中間となる今回のSPLINTERは比較的シンプルな変形をする。
DX9 SPLINTER a.k.aレックガー
タイヤを取り外した状態のすっぴん変形がこちら。ここにタイヤを取り付けていくことで…
スプリンター、ロボットモード。
あれだけ流線的なクルーザータイプのバイクがオールドスクールな箱感のあるロボットに変形するのは圧巻。
特にRTSのレックガーが割りと有機的というか、バイク時の名残をそこかしこに漂わせている事に対して、DX9スプリンターはアメリカンの名残を一切感じさせないG1アニメを彷彿とさせる姿に。バイクの全長に結構な差があったが、変形後も同様に身長差がある。
全体的なノリで言うと、非正規「スプリンター」はかなりアニメに近づいていはいるが、頭頂部のクリアパーツや長めの頭部アンテナ・特徴的な胸の突起等、公式・RTSレックガーはかなりアニメに忠実にデザインされていることに気づく。それからレックガーといえば「髭」、仙人のような山羊髭を軟質パーツでしっかりと再現している公式レックガーはなんだかんだ気合が入っている。
取り外したマフラーは武器として銃や棍棒として使用可能。タイヤはまだ分かるがこのマフラーの処理は若干無理がある。
また、トライブ感溢れるレックガーの武器と言えばトマホークなのだけど、武器は前述の通りマフラー銃のみなので、やはりこのマフラー周りの処理は唯一の残念な点。
ちなみにアニメ再現という点でこのスプリンターには画像のようにタイヤの上にかぶせるスパイクのカバーのような更なる余剰パーツが同梱。こちらはオルトの際に完全に浮いてしまうパーツだが、たしかにアニメのレックガーの変形後のタイヤってこんな感じでトゲトゲ付いてたよね。
また、このスプリンターは昨今リメイクが行わているマシンロボのバイクロボがリカラー・一部リデコによって販売されたようで画像のように両肩にタイヤを付ければ気分はバイクロボ。
可動範囲は申し分なく、僕が毎度「ここよ!動いてくれ!」と思うことで有名な
- 首の上下可動
- 手首の回転
- つま先・足の水平可動
はもちろん、それ以外も申し分のないロールと軸可動がシッカリと施されている。また個人的にイイネ!な部分としてボールジョイントがつま先のみで目に見える部分に仕込まれていない点も評価したい。ボールジョイントって可動範囲を奇跡的に拡大してくれるのだけど、なんとなくロボ物にあると「なんか違う気がしちゃう」パーツNo.1だったりするので、こういった仕上げ方は個人的にとても好感が持てる点でもある。
前述の通りガルバトロンやロディマス等、公式で正当なG1リメイクが出ていなかったり、あるいは商品化はされているが爺かよ!ってレベルで膝に爆弾を抱えてたり…と、公式アイテムの歯抜けや残念な部分、そんな痒いところに手が届くアイテムを高い完成度で作ることに定評のあるDX9。
そんなDX9のSPLINTER/スプリンターは同社のTYRANTやCARRY等比較的有名な非正規アイテムに比べて知名度はけして高くはないのだけど、やっぱり安定のDX9クオリティだった。
冒頭で触れたロシア発のレックガーとネメシス情報のうち、ネメシスプライムはPOTPシリーズでの海外の発売はほぼ確定のようで(国内は…)、是非ともレックガーの発売も確定して欲しいところ。それでは皆さんバーウィップグラーナウィーピニボン!
トランスフォーマー リヴィール・ザ・シールド デラックスクラス レックガー US版/TRANSFORMERS REVEAL THE SHIELD DELUXE CLASS : WRECK-GAR
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