くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー: Power of the primes wave2 RODIMUS UNICRONUS/ロディマスユニクロナス パワーオブザプライムズ

トランスフォーマー「パワー・オブ・ザ・プライムズ」より

 

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海外展開Power of the primesのアイテムのポスト一覧こちらから↓

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You got the FALLEN power!

やっと来たよ、ロディマスユニクロナス!

トランスフォーマーの海外展開Power of the primes(以下、POTP)Wave2(第2弾)のリーダークラス枠はオプティマス再販分とこちらのロディマスユニクロナスとなっており、「再販とリデコ」と若干中休みに突入しているWave2。

既にWave1の通常ロディマスは所持していたのだけど、トランスフォーマーにおける「黒」は麻薬なんだよ!あなたも知っているだろう。

とにかく今回のWave2の中で最も楽しみにしていたロディマスユニクロナスが到着した。グダグダとした雑談は後にして、とにかくロディマスユニクロナスの話をしよう。

 

POTP:Wave2 ロディマスユニクロナス

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海外展開ハズブロのパワー・オブ・ザ・プライムズ第2弾、リーダークラスのロディマスユニクロナス。海外Amazonにて60$程で購入。国内で販売されるのであれば7500円ほどの定価になるかと思うが、ロディマスユニクロナスに関してはそもそも国内で販売されるのかが一番の問題。

現状では既に海外第3弾のアイテムであるテラーコンやオプティマスプライマルも国内での予約が始まっているが、このロディユニのアナウンスは特に無い状態。少し前に話題となったブラックコンボイ等、リペイントアイテム(特に黒!)なのでイベントでの限定になるのではないか?等の予想が飛び交っている。

 

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前述の通り、POTP第1弾のロディマスプライムのリデコアイテム。基本的な仕様は以前ポストしたロディマスプライム同様だが、顔パーツと胸の塗装が完全に変更されており、肩や脛の各部シールにも若干の違いがある。更に細かい点として肩の一部と腰蓑・足に塗装の追加が有り、以前のロディマスよりも若干豪華になっている。

 

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POTPロディマスのポストにて若干触れたが、今回のロディマスユニクロナスは名前からも分かるようにユニクロンの力によって堕落した姿=これまでの設定で言う所のネメシス的な存在となっている。

 

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が、黒・グレー・紫のカラーリングや顔の造形は完全に海外イベントBotconにて展開されているシャッタードグラス(善悪反転ユニバース)のロディマスの姿に近く、SGロディマスのアイコンである口ひげも再現されている。ただ、今回のロディユニはあくまでも通常世界の闇堕ちverという事でインシグニアはディセプティコンのものに。また、目の造形がSGロディマスから更に変更されておりバイザー仕様になっており新鮮。

 

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POTPロディマスの際にも触れたが、スタイルはこれまでのロディマスの中でもトップを争うマッシブさでめちゃくちゃカッコいい。しかしながら特徴的な肩の可動やムキムキ故の各部の干渉など、可動にはかなり癖がありポーズはある程度制限される。

個人的にこのロディマスはシンプルに立たせておくのがベストアンサーな気がしている。

 

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通常ロディマスと。

ロディマス(ホットロッド)の「情熱的で向こう見ずな直情型」的な若干危うい性格はアニメやアメコミでも基本的にあまりブレておらず、「凄まじい情熱で駆け抜けていく階段の一段が突如として崩れ、暗闇に真っ逆さま」的な展開はいかにもなあるある。こういうキャラこそ闇堕ちしてなんぼだろ的な。

 

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同じ型を使用しているのでもちろんこういった組み換え遊びも可能。プライム上半身×ユニクロナス下半身の姿は個人的には結構好き。

  

ネメシス ホットロッド

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ロディマスユニクロナスのコアロボとなる「ネメシス ホットロッド」。今回のリーダークラス、オプティマスとロディマスはビークルとコアロボが合体することでリーダークラスへと変形するが、こちらのギミックは以前のロディマスプライムの際に紹介済みなので詳細はそちらで。

cruelmelody.hatenablog.com

 

"ロディマスユニクロナス"の名前が先行し話題になることは少ないが、コアロボとなるホットロッドの名称はネメシスホットロッド。これまでネメシスの名称はユニクロンによって創造されたオプティマスのコピー「ネメシスプライム」等で使用されてきた。

 

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ネメシスホットロッドには新規の造形等は無く、塗装がロディマスユニクロナス同様に変更。以前の姿からメットや腰のガード等の塗装が追加されている。

 

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簡易的な変形と可動ではあるのだけど、昨今発売されたTR版・レジェンズ版ホットロッド(ロディマス)のルックスがヘッドマスターの頭部も含め結構癖の強い形状だったので、それと比べるとこのシンプルなおもちゃ感は結構好きだ。

 

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通常のロディマスプライムのコアロボ「ホットロッド」と。肩や脛のシールが微妙に変更されていて、ホットロッドは「↑:アッパー」でネメシスホットロッドが「↓:ダウナー」のデザインになっているのが、なんというか細かい。

結構気に入っているこちらの型だが若干気になるのは背面フロントガラスがまるっと未処理な部分と、膝の位置。膝から下がちょっと短い。

 

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*SGオプティマスは色々と悲しい事故が重なってKOです、詳細はこちら

このネメシスホットロッドには、

  • 現在価格がかなり高騰し
  • そもそも製品自体もほぼ見かけることが出来ない
  • 結果、入手難易度がめちゃくちゃ高い

事で有名な「SGロディマス」の代役も務めてもらえるんじゃないかと結構期待していたのだが、並べてみると中々これまでのSGアイテムとのスケール感も調度良い。

が、大前提としてこちらのネメシスホットロッドにはSGロディマスのアイコンである髭がないので、おんなじような事を考えている諸兄方は今すぐマッキーを買いに行くんだ!

 

オルトモード

前述の通り、細かいギミックは既にロディマスプライムのポストで触れているので今回はすっ飛ばして今回はビークルのみです。

ネメシスホットロッド

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コアロボとなるネメシスホットロッドの変形や形状は、後述の合体もあるため非常に簡易的。シンプルではあるがホットロッドとしてのアイコンはしっかりと残っている。

 

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ボンネットにはユニクロナス時に胸に配置されるインシグニア。元ネタとなっているであろうSGロディマスの柄は、通常ホットロッドと同様の形状をした紫ファイアーパターンだったが、ネメシス/ユニクロナスはトゲトゲとしたトライバル感のある模様になっている。

 

ロディマスユニクロナス

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ネメシスホットロッドのビークルと合体しトレーラートラックへと変形。合体機構を有している上に再現度が高く、更に適度なディフォルメ具合による玩具感が強い。また凄まじいプラスチックのボリューム感、プラの塊、プラ鈍器と化したこの型のビークルが個人的にめちゃくちゃ好きだ。

アポカリプスが到来しゾンビが街に溢れかえった時に武器として握りしめてゾンビをぶっ叩いても、無傷で生還(もちろんロディマスのほうが)しそうなボリューム。昨今のトランスフォーマー玩具ではあまり感じることのできなかった重厚感みたいな物を完全に実現している。

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ボンネット同様に側面シールも紫の鋭角的なパターンへと変更。インシグニアもシールで相変わらずどことなくひん曲がっているのが憎めないやつだ。

ただ、側面シールのほうが今回はシール係のおばちゃんが健闘してくれたおかげか、変形を重ねても隅がめくり上がってこない。シールプロのおばちゃんナイス。

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2台を並べているとアドレナリンが半端じゃない。合体後の腕が付け替え変形だったり、ビークル時に拳がチラ見えしている等、気になる部分は若干あるがそういった点がどうでもよくなるくらいにはカッコいい。

 

メガトロナス!

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先日、パワーオブザプライムのスペックカードでマイクロナスプライムカードが出まくり、

排出は操作されているんだ!

ΩΩΩ<なんだってー!

といった怪電波をキャッチした、陰謀論めいたポストをしたばかりだと言うのに。カードが完全に見えないクローズドのリーダークラスにてメガトロンを引き当ててしまった。しかも、そのカードの内容が内容で

ユニクロン破壊と彼の地位強奪の誓いを立てる

といった内容で、話の展開が急!

ロディマスユニクロナスはユニクロンによって墜落させられたが、ユニクロンの手先ではなくむしろ彼への復讐を誓っている、あわよくばその力を利用しオートボットディセプティコンやあるいは全てを掌握しようとしている…とかそんな感じでしょうか。

 

SAKOKU

ここからはシリアスなディスです。そういうのが苦手だよ、という方にはあまりおすすめしません。

 

今回の海外展開Power of the primesの流れにていくつか思うところがある。これまでトランスフォーマーにおける国内展開は数ヶ月~半年遅れで展開され、更にそこにはパッケージングの変更、例えば昨年まで海外のメインラインであったTITANS RETURNは国内でその内容を一度解体・選別・リデコされ、レジェンズとして発売されるという形を取っていた。

  • 国内レジェンズ展開は再現度の低かった海外版の一部パーツのオーバーホールを施し顔面をまるっと本物に近付ける

であるとか

  • 塗装を増やし再現度を高める

といった、海外ハスブロのアバウトな仕事を「仕上げる」ような印象が強く、そういった意味で僕は国内レジェンズ展開には重要な役割があったように感じる。(またそんなレジェンズ展開に対して海外からの需要も高かった)

しかし、そんなレジェンズ展開も今回のパワー・オブ・ザ・プライムズ展開を前に実質開店休業状態へと突入するようで、今後はタカラトミーでの限定的なリリースへと路線を変更していくようだ。

ここで単純な疑問なのだが、では何故国内Power of the primes展開は海外と足並みを揃えることが出来ないのだろう?

個人的にこれまで不満だったのがトランスフォーマーという世界的なコンテンツが日本において異様に疎外されがちな点。もちろん、ここにはタカラトミーハズブロの関係もあって、更に言えばそういった遅れを取りなすようにレジェンズ展開では「日本に住んでてよかった」と思えるような豪華な商品を手にすることが出来たのだけど、その先行きもかなり不透明な状況において、例えば今回のPOTP商品が本当に海外版と一切の違いがなかった場合、世界が新たな展開に沸き立つ中で日本だけがおあずけを食らう理由とはなんなのだろう?

 

疎外と言えば海外におけるアニメ展開においてもそうだ。上記の展開の差によってなのかは分からないが、海外においてトイ展開と連動させて制作されたTITANS RETUNのアニメは日本国内からは視聴できないようにされており、現在日本では海外で終了しているTransformers:Robot in disguise(国内:トランスフォーマーアドベンチャー)の周回遅れ放送以外では正式なユニorマルチバースを持たない。RIDアニメ展開はRID玩具へと対応した若年層向けのものとなっており、本来アダルト・マニア層向けとも呼べるTITANS RETURNを視聴できないようにさせる理由はなんなのだろう。

 

更に言うと、レジェンズ展開も万能ではない。海外で展開される源流、例えばTITANS RETURNなら、以前ポストしたスカイシャドー等、国内リデコの限界数の問題から大量の取りこぼしが存在し、それらに対して基本的なおもちゃ屋さんでの購入のサポートは特になく、輸入玩具店やネットショップ、場合によっては海外サイトからの個人輸入を行う必要がある。

 

基本的に他の国ではそうした制限無しにオンタイムでアニメを視聴でき、それらの商品がすべて購入可能で…という流れの中で、日本国内における制約が多すぎる気がするのだ。

今現在日本が国内独自路線でひとつのユニバースを描いているというのであればそこまで不満も感じないのだが、現在進行しているのはレジェンズに付属している色々と攻めすぎている同人誌じみた数ページの漫画のみとなっており、これを他の国と日本が足並みを揃えることの出来ないリスクに対する「対価」として見るにはあまりにもお粗末すぎやしないだろうか。

まるで鎖国状態、死語かも知れないがここにきて日本は相変わらずガラパゴスしている。

 *レジェンズ漫画に関して、ファンの方には申し訳ないが、少なからずこういった意見もあるよ、という話。僕はあれ自体がダメだ!とは思わないが、なんとうかあれはメインとなるストーリーが現在進行していればこそ、みたいな物だと感じている。

映画などのオーディオコメンタリーみたいな感じで、本筋有りきのアレならいいと思うのだけど、メインが「キャストたちの内輪ノリの強すぎるオーディオコメンタリー」みたいな状況には若干辟易する。大元となる玩具(例えばタイタンズリターン)にはストーリーが存在するのに(しかし日本からのアクセスはブロック!)それを日本独自で切り取って話を書き換えてしかも若干アクが強い内容…となると、あれ?これってもしかして…ビースト?

 

今回のロディマスユニクロナスもそんな弊害の煽りをモロにくらいそうなアイテムとなっている。既にPOTPWave3(第3弾)までの商品が国内でも半年遅れで予約が開始されているが、Wave2の商品であるこのロディマスユニクロナスの商品は現在国内リリースの発表はない。

 

こうした、海外では普通に買える・見れるのに国内では制限がかかっているという状況はずっと個人的に不満を感じていたのだけど、自分の中でそれでも待つことで他よりちょっとデラックスなレジェンズ商品を優先的に手にすることが出来るという部分がそういった溜飲を下げていてくれていたのだが。そんな希望の炎も最早風前の灯火。

「一部のマニア層が海外製品に手を出すので、国内タカラトミーの売上が下がりブランドが先細りする」

と言った意見を耳にすることがあるが、もし、本当に国内POTP商品が海外パッケージにシールべた張りした程度であるのならば、もはやこんな馬鹿馬鹿しいことはない。海外では当然のように販売されている物にパッケージシール1枚張られるのをアホ面下げて6ヶ月待っている気もないし、それを先に海外から買う事が悪という超理論もよくわからない。

ネットが発達したこのご時世、たいした戦略立てや対策も行わずに「そうする客が悪い」一択というのは、何も行わずにアマゾンに対して愚痴りながら潰れていく書店を思い出させる。商品が豊富で発売が速いお店に流れるのはごく当たり前のことで、全てを客に押し付けるには流石に尚早ではないか。

余談だが、今回のPOTPも既に5月からのアニメ放映が発表されているが、シールべた張り等のありがたい対価によって、我々はまたしても締め出されるのだろうか?

 

個人的には、玩具・アニメの世界共通展開をせき止められている対価からレジェンズ的な仕上げ作業が消えて、「パッケージシールべた張り」と「緩すぎる漫画」しかないのであればそれは僕の中ではもう足かせでしか無い。タカラトミーのデザインや開発力には感謝しか無いが、それに対してトランスフォーマー国内展開のマーケティングや昨今では品質管理等、色々とあまりにも剥離しすぎているように感じる。

ハスブロのファンでもなく、タカトミのファンでもない、もっとシンプルな意味で、トランスフォーマーのファンとして。

 

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-25 テラーコンハングルー

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-25 テラーコンハングルー

 
トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-23 テラーコンブロット

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-23 テラーコンブロット