くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:Energeon スコルポノック/メガザラック とGold Plastic Symdrome

トランスフォーマー「Energeon/スーパーリンク」より

 

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エネルゴン、それは太陽

昨年末から年始にかけて海外展開のPower of the primes(国内ではパワーオブザプライム)商品のリリースが続き、また国内展開のレジェンズも未所持だった商品が続いたためしばらくは新規リリースの購入が続いていたが、POTPアイテムのリリースも落ち着き、またレジェンズアイテムも購入に踏み切った商品が少なかった為ここ最近は購入が中古へと傾き始めている。

パワーオブザプライムの記事まとめはこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

 

とは言っても中古ショップ等における中古アイテムとのめぐり合わせって、遅刻しそうになってパンをかじって駆けている女子転校生との曲がり角での衝突のような物で、つまり運命的な偶然であって、そういうミラクルを信じて中古屋へと足繁く通った所で、現実世界、そう頻繁にパンをかじった女子と曲がり角とぶつかり続けていられるわけじゃないじゃないですか。

ところが昨今はちょっとこの曲がり角ぶっ壊れてるんじゃない?ってくらいに、中古ショップにて曲がり角の向こうから遅刻遅刻~!とエネルゴンかじった中古TFが突っ込んできまくってて、買っててよかった瞬足。*コーナーで差をつけろ(特に意味はなく語感だけで書いてます)

今回はそんな感じでコーナーを中古ショップで出会ったスーパーリンクメガザラックの海外版「Energeon」のScorponokの話なんです。

 

スコルポノック/メガザラック

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前述の通り、トランスフォーマースーパーリンクではメガザラックとして登場していた物の海外版「Energeon」シリーズのScorponok/スコルポノック。

国内版のメガザラックが鮮やかな緑を基調にまとまっていたカラーリングに対して、モスグリーンのような暗色と差し色にオレンジを差すことで何だか色々とどぎついカラーリングに。また、つま先や手の爪に国内版では無かったウェザリングのような塗装が加えられていて、海外版だというの昨今の国内=重塗装の逆を行くような手の込みかた。

 

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G1版のメガザラックの匂いを随所に漂わせるスタイル。既に15年近く前の商品だが全体的なバランスやまとまりがとても良い。このEnergeon/Scorponokは国内版メガザラックの他にも、

  • 黒と金と赤で統一された海外版DarkScorponok
  • Botconのボックスで発売され、G1カラー+ヘッドマスター機能が再現されたスコルポノック

等とカラバリも豊富でどれも良い感じに大げさで格好良かったので、いつか欲しいと思っていた。

 

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15年近く前の商品なのでさすがに可動面は若干貧弱。足や腕を真横に開く関節は無いのだけど、素立ちのスタイルもよくあまり気にはならない印象。

クラスで言うとヴォイジャーとリーダーの間の「ウルトラクラス」という今ではあまり見かけないサイズ感だが、何より凄まじいボリューム感で昨今のリーダークラスよりも余裕で重く、手にした時のずしりと来る重量感がたまらない。

つっ立たせておくだけでも存在感が半端ない。

 

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随所に配置されたクリアパーツも良い感じのアクセントになっており、特に顔面に配置されたパーツは可動しG1メガザラックのようなバイザーを再現している。
それからキャラ的にはメガザラック/スコルポノックなのだけど、頭部はメガトロンのようなバケツ頭で顔面はかなりのイケメン。

 

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腕のはさみの中にもクリアパーツでミサイルが仕込まれておりポッドがクリアなので弾頭が透けて見えカッコイイ。僕なんかはiMacのおかげで何でもかんでも"スケルトン仕様"世代だったのでこういうノリは世代的に響いてしまうんですよ。スケルトンってロマンだったじゃないですか。

 

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バイザーを下げるとこんな感じに。ちなみに背中から持ってきているサソリの尻尾のような部位は背面に下げることも可能だが、個人的にはこの位置取りが気に入っている。

 

オルトモードとトリプルチェンジャっては、ならない

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スコルポノック/メガザラックの象徴的なサソリモードはこんな感じに。

胴体部分や尻尾の先についたフック等、全体から漂う無機質な重機感とサソリの有機的なフォルムが相まって非常に不気味でちょっとカッコよすぎない?

 

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頭部バイザーのように尻尾の砲台も展開が可能。

 

更にこのスコルポノックはトリプルチェンジャーとなっていて3段階目の変形にてジェット機へと変形することが出来るのだが…

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現在出回っているものをこれから買おうと思っていらっしゃる方、あるいは所持している方はこのジェット機への変形を絶対に行わないことをオススメする。

というのも、このスコルポノック/メガザラックは肩の付け根部分のパーツに負荷がかかりやすく、肩パーツの破損が相次いでいる構造不良の商品。特にこのジェット機モードへの変形だけはなんとしても避けるべきだろう。

「じゃあなんで上の画像で変形させてるんだよ、そんな事言って本当は一回ぐらい大丈夫なんじゃないの?」って話なのだけど、絶対にやめたほうが良い。上の画像は撮影のために肩のパーツのネジを一度全て外した。それぐらいガチ。

 

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問題のジェット機モードだが、サソリの尻尾を完全に伸ばしきるのでかなり長い。特筆すべきは足の部分の処理で関節を折り曲げることでジェットエンジンの「タービン」のように見せている部分。かなり大味な変形なのだけど、こういう細かい部分で"らしさ"を演出していたりとなんだかんだ非常に手が込んでいる。

 

ハイ死んだ!今スコルポノックの肩死んだよ!

こうして肩パーツの破損を避けるために最新の注意を払って取り扱っていたのだけど…

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ARGHHHHHHHHHHH!!!!

本当に突然、なんてことはないポーズ付け中に「パキン」という軽めのクラック音と共にいとも簡単に逝ってしまった。肩周りの可動に関しては最新の注意を払っていたというのに。

 

Gold Plastic Symdrome(金プラスチック症候群)

ジョルノ・ジョバーナのスタンドの最終形態「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」みたいな語感の「ゴールド・プラスチック・シンドローム」なる現象、あなたはご存知だろうか。

金色のプラスチックが時を経ることで劣化し、簡単な衝撃・負荷で砕け散る現象

のことであって、こと金色のプラスチックが多用されるトランスフォーマー界隈では有名な話。国内では「金プラ症候群」の名で恐れられている。

アイテムとして有名なのはビーストウォーズ・ネオのランディーであって

とある外人がアップした「ランディーが手で握られただけで粉々に崩壊する動画」が一部では有名に。また、あまり人気がなく在庫が残ったとされるランディーは現在でも新品未開封を比較的簡単に手に入れることが可能だが、開封前から箱の中で粉々に砕け散っていたという逸話もあるとかないとか。突撃員ランディーの名前がなんとも無情。

 

これに関してG1当時品のブラックザラックも金プラ症候群のトップランカーなのだそうだが、今回のスコルポノック/メガザラックの肩に使用されているのも、この曰く付きの金色プラスチック(黄土色)だという部分が個人的には気になっている。

とは言え、メガザラックは発売直後から「ジェット機への変形時の肩破損」は話題になっていたようなので、これに関しては"経年劣化によって触れただけで砕け散るような金プラ症候群"ではなく完全な設計ミスかと思うのだけど。

それにしても恐ろしいほどに気をつけて触れていたというのにいともたやすくパッカーンと逝ってしまったのが金色のパーツという点、また成型色違いのBotconスコルポノックではこの破損報告があまり上がらない点を考えると、やはり金色のプラスチックが持つ「元来の耐久性の低さ」みたいな事を考えずにはいられない。

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しかしながら、あまりにも出来が良く超かっけぇスコルポノックを諦める気にもなれず、結果としてもう1体国内版=スーパーリンク版のメガザラックをおかわりで購入しパーツを移植するというなんともバブリーな対応をすることに。金持ちかよっ!

*全然金持ちではないのだけど、こういう時ばかりはこんな贅沢な金の使い方ができる大人になって心から良かったと思う。

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*左・海外版Energeon/Scorponok、右・国内版ハーパーリンク/メガザラック

こうして揃った海外版と国内版。国内版のほうが原作(アニメ)におけるカラーの再現度は高いのだけど、前述のように海外版のほうがつま先や拳=オレンジのパーツへのウェザリングのような重塗装と手が込んでおり、昨今のレジェンズ商品を代表するような国内版=重塗装の法則の逆転が起こっているのがおもしろい。また、個人的には海外版のカラーのほうが渋みがあり気に入っている。

中古屋にて非常にリーズナブルな価格で新古をゲットしたにも関わらず、結果としてメガザラックを2体買いと、なんともお高い1体となってしまった。カッコイイから、まぁ仕方がない。(非正規でもいいから対応パーツ売ってくれねぇかなぁ…)

 

トランスフォーマー メガザラック SD-05

トランスフォーマー メガザラック SD-05