HERO THE SG
前回のSGスタースクリームに引き続き今回も海外のイベントBotconにて2011年に販売されたシャッタードグラスのアイテムのお話。
以前から自身にゆる~くディセプティコン縛りを科していて、一部シリーズを除き基本的に悪のトランスフォーマー達であるディセップをメインに収集している。悪い奴らに囲まれているがTFアニメや映画を見たりするとヒロイックな面々が猛烈に欲しくなる事がある。
特に最後の騎士王公開したばかりでオプティマスとバンブルビーの関係に感化されていたりする今はめちゃくちゃオートボットになびいている。オールヘイルメガトロンな僕にとってそんな時に非常に便利なのがSG世界のディセプティコン達だ。そんな訳で今回はSGガルバトロンなんです。
シャッタードグラス ガルバトロン
海外イベントBotcon2011にて会場限定販売されたSGガルバトロン。アニメ作品「トランスフォーマー2010」では常時錯乱状態とも呼べるガルバトロンを補佐し誰よりもガルバトロンにその身を捧げたサイクロナスだが、善悪反転世界の為その忠誠心も反転したSG世界にて、メガトロンに反旗を翻し彼に瀕死の重傷を負わせる。その後再生手術によって強化し転生した姿という設定。
*詳しくは後述
ベースはギャラクシーフォースのライブコンボイ。SGスタースクリーム同様のギャラクシーフォースのリカラーになるが、サイバトロン戦士のしかもコンボイベースとは。
*でも海外ではEvac名義だから別にそこまでなのかしら。
配色は通常のガルバトロンをイメージしたカラーリングになっている。色味がガラッと変わる(と言うよりかは敵対する誰かのカラーリングが適用される)事があるが、メガトロン等、元のキャラを踏襲するパターンも結構ある。
元々リカラーによって別人扱いされることが多いトランスフォーマーだが、ガルバトロンカラーで彩色されるとサイバトロン戦士でもきちんとガルバトロンに見えてくるから不思議。
背面のヘリ尾翼が展開可能。
ギャラクシーフォースアイテムは変形やスタイルの完成度がもともと高く、ヘリの羽は横のスイッチを押し込むことでくるくると回転したり、腕に装備されたフックはカチカチと引き出し可能だったりとギミックも盛り沢山でプレイアブル。玩具味が高いところも面白い。
あえて突っ込むならビークルの窓にあたるパーツが処理しきれていないが、それを加味してもスタイルはとてもいい。
背面のフォースチップをイグニッション!することで砲台(おそらくケミカルレーザーキャノン:射程3km)が展開。こちらはビークルモードでも機能している。
ビークルモードはヘリコプター。前述の通り羽はオレンジのボタンをキコキコと押し込むことでくるくる回ります。
なんだろう、やはり完成度が凄い。ヘリの羽やフック等のギミックがきちんと両手へと移り武器としても反映された上でビークルがここまで完成度が高いって本当凄い。触ってて楽しい。
シャッタードグラス世界のディセプティコンなのでインシグニアは赤。
テックスペックと説明文
知恵無しでは、力は意味を持たない
死の淵からの生還と再生を経て、ガルバトロンは更に聡明で慈悲深い正義のディセプティコンのリーダーとして復活した。彼は新たな力をサイバトロン星と地球の双方でプライム軍との戦いの為に使う。
彼の化学レーザー砲は3km程の射程を持ち、フックアンドグラップル(腕のフック)は耐久力のあるデストロニウムの鎖で支えられている。
*デストロニウムとはTFアニメイテッドで登場した物質。アニメイテッドではメガトロンが自身のボディを作るために強奪しようとした。
ネクサスプライムとアクエリオスが未知の部品のためにサイバトロン星を去ってから、アルファトライオンによって建造されたステラスパナはすぐに破壊された。
*ソーラーサイクルはTF世界の時間換算方法、1ソーラーサイクルは地球のサイクルで24時間ほど。
*ステラスパナ=スペースブリッジ
しかしながら、アイアコン(サイバトロン星の首都)の奥深くから怪しいエネルギーの読み込みが確認されており、それはつまり、ステラスパナの技術が再び使われるであろうことを示唆している。
SG世界におけるメガトロンはめちゃくちゃ心優しい平和主義者の学校の先生(だった気が)なのだけど、オプティマスの圧政に対して立ち上がり自警団に近いディセプティコンを結成した、という流れ。
通常世界ではオプティマスとの決闘によるダメージとスタースクリームの裏切りによって瀕死の状態で宇宙へ廃棄され、ユニクロンの駒としてガルバトロンへと再生させられるのだけど、再生後は癇癪持ち+パワハラ+サイコ+無軌道(アナーキスト)となかなかアレな感じで、その暴走ぶりは
- 公式アニメ内で心配した部下に精神病院にブチこまれてセラピーを受けさせられる
というエピソードが存在するほど。
ガルバトロンには、多くのファンに「理想の上司」と呼ばれていた、部下の失敗に対して情けをかけ、知略によってオートボットを翻弄するようなメガトロン時代の面影はなかった。
*"悪の軍団のボスがカウンセリングを受ける"というレアな内容
病院でのやり取り
医者「ガルバトロン君気を楽にして…心に浮かんだ事を何でも言ってごらん」
ガルバトロン「殺せ! ぶっ潰せ! 破壊しろ!」
医者「そうそう、もっともっと続けて」
ガルバトロン「引き裂け! 殴れ! 踏みつぶせ!」
*完全に狂気の沙汰
そんな通常世界におけるパワハラ大帝ガルバトロンのパワープレイを常にバックアップしケツを持ち続け、部下を纏めていた苦労人、中間管理職参謀「サイクロナス」。
通常世界でこれだけの忠誠心を発揮しているということはSG世界ではそれが完全反転するということで、SG世界においてサイクロナスはメガトロンを裏切り半殺しにし、ガルバトロンへと転生するためのキッカケを作る存在となっている。
*ちなみにガルバトロンを病院に入れる際にサイクロナスは同意書のような物を書いている。(結局破り捨てるけど)なんだ、この生々しさは。そしてこの二人は親子か夫婦のような何かなのか。
おまけ
悪の軍団の親玉が精神病院にてセラピーとして軽作業をさせられるとかいう、だいぶアレなシーン。あぐらをかくガルバトロン、なんだこれ。
テックスペック
体力10 知力8.5 速度8 耐久力10(7)
地位10 勇気10+ 火力10 技能10
合計 76.5(80)
前述のように元のガルバトロンがかなりアレな存在だっただけに、反転世界のSGガルバトロンはそれはもう慈悲深い有能司令官へと反転している。テックスペックにおいて唯一知力が若干低めの設定となっているが、こちらはキレイなスタスクでお馴染みのSGスタースクリームというインテリ(クリスタルシティ科学大学主席卒業!シャキーン!)ブレインが忠実過ぎる側近としてついているのでご安心を。
耐久力が数値で10、メーターで7の誤植があるが、デストロニウムもあるし10の方に1票。そうなると80満点中76.5というかなりの高スペックをマークしている。
前半でも書いたのだけど、変形工程やスタイル、完成度や玩具度、さらには設定まで。どれをとっても非常に高スペックなので是非ともおすすめ。海外イベント限定品、所謂コレクターズアイテムだがそこまでの値段の高騰が無く、巡り会えるタイミングさえあれば他のシャッタードグラスアイテムと比べても比較的安価でゲットできる。心優しいガルバトロン様を是非とも如何でしょうか。