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オレカバトル:夢の章 融帝ダクラウ再び ライトと巨星

オレカバトル『夢の章』より

 

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融帝ダクラウふたたび

アズールvsマオタイの合戦が終わり、昨今はイシスの育成と共にエジプト神のコマンド調整をしたりオレコマンドに触発されてヴァルカンを育てたりの日々だ。そんな中GWを跨ぐイベントとして今週末から融帝ダクラウ醒生の再開催が発表された。

ソースとなるオレカ野郎からはおなじみ新規鍵飾りとイラストカードの追加の発表とともにダクラウに限定島のような”新技”が追加されることが判明。これまでの再録イベントとは違ったオマケが付くこともわかった。

 

融帝ダクラウ

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「おまえにカードの育成は期待してない」という点にて定評があるわたくしなのだが、おそらく育成後のダクラウをこちらに載せるのは初めてな気がする。融帝ダクラウの巨大感は個人的に気に入っており、なんだかんだ使っている中でこのような状態になった。2リールの「躍動している」が★★→★★★になってくれれば完成で良いかなと思っているのだけど、ダクラウのバトルスタイルが自己強化系なので「ガイアの融解」をもう少し入れたい。1~3リール上から2段目が全部ガイアの融解になってくれたらそれが一番なのだけど、キャパ的なものに関しては、謎です

 

新技「力の集約」 と、ダクラウの積んでいくバトルスタイル

今回オレカ野郎にて紹介された新技「力の集約」。イベント終了後、参加者に配られる「巨星の真核」(おそらく前回イベントの巨星の核・外核同様ダクラウもゲット可能)を使ってダクラウとバトルすることで稀にドロップ(レアドロ扱い?)する「熟成融化獨酒」をダクラウに持たせることでこの「力の集約」を覚えるようだ。

効果だが、

力の集約

  • 発動にて1ターン消費
  • 攻撃力が2.5倍?へアップ?

※ボスダクラウの力の解放はおそらくAT170%倍率にて100前後のダメージ値、動画では250を叩き出しているので2.5倍くらい?

  • 継続ターン不明

となっている。

 

ダクラウは攻撃力がMAX78とそこまで高くないのだが、攻撃技を繰り出す度に「攻撃力アップ」の効果が発動する。MAX462という高HPで耐え攻撃を繰り出しジワジワと攻撃力を上げていくファイトスタイルのスロースターター、ポケモンで言うとレジギガスだよね~って以前書いたのだけど、今回の力の集約によってより素早くビルドアップ可能になるのか?しかしながら、昨今の追加技の効果を考えると"発動後1ターンのみ有効”あたりが妥当かもしれない。*あくまでも予想

 

最後の一撃は、せつない

ここからは完全に個人的な解釈なのだが、ダクラウのことになってしまうと、どうしてもやりきれなくなってしまう。

ダクラウは「孤独な帝」として生まれオレカの星を創り、そこで初めて命の種を蒔く星の騎士と出会う。星に蒔かれた命と、初めての仲間との出会いに喜び眠りに付いたダクラウ。しかしながら、星に蒔かれた命達はダクラウの作った星で争いを始め、その戦火が宇宙にまで及ぶレベルへ…。ダクラウは醒生してそんな命を駆除しようとする。

「昔は良かったナァ、静かで、平和で、うるさくなかった。お前はなァ…余計なことをしたんだ、ライト。言うてこの星に命なんぞいらんかったのだ!」

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「お前も命の誕生を喜んでいたはずだ!なのに…なぜ!」

結果として「誰かの願い」に共鳴して再びこの星を訪れたライトはダクラウと衝突する。星を作った帝と、命を蒔いた騎士、この星の、生命の創生主とも呼べる二人だが、ライトは星の命を守ることを選びダクラウにワールドブレイドを振りかざす。

こうして、ダクラウは全ての生命と敵対し、初めて出会った仲間とも敵対し、結果として彼が星を創ったときと同じく「孤独」のまま死んでいく。

 

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巨大なダクラウを打ち倒す最後の一撃のせつなさみたいな物は、少しワンダと巨像を思い出させるものがある。ワンダと巨像では生物なのか無機物なのかも曖昧な巨大な像を、主人公が自身の願いを叶える為に打ち倒していく。そんな自身の願いへの道を妨害する巨像だが、しかしながら、彼らへとどめを刺す最後の一撃は、何故か切ない。

 

大家VS賃借人

話はそれたが、この流れ。僕はどうしてもダクラウを悪として切り捨てられないのだ。

自分で作った星に住まわせてた奴らが勝手に争い始めてそれがどんどん激化、最終的には星を食うドラゴンまで呼び寄せちゃってるんすよ?で、それらを排除しようとした結果殺される。

あなたが住んでいる家にお友達を住まわせたらどんどん友達の友達まで呼び出して子供が生まれて人が増えまくって、今度は自分の家の中で「我々はリビング国だ!」とか、「我々は台所国だ!洗面所はうちの領土のはずだ!」とか喧嘩始めちゃう。で、どんどん激化して最終的に家に火をつけようとしだしちゃう。で、最終的にあなたが「もう我慢ならん、全員殺す」って言ったら「家は俺達のもんだ!」ってあなたは殺されてしまう、ちーん。

う、うん…。真面目に考えたらいくらうるさいからって、まず、殺しちゃダメだよね…。あと、住んでる側も住まわせてくれてる人、殺しちゃダメ。「さーせんした!」して、「もう騒がないんでここに住ませてくだせぇ!」って流れが妥当では、ないだろうか…?ふたりとも、ちょっと落ち着いて。

 

自身が作った星にて目の前で誕生したモンスター達に殺められ結果として自身の星を奪われてるダクラウだが、それに更に追い打ちをかけるのは、そこまでして失った星が、その後「なんかこの星は色々あってダメになった、だから新たな世界を創世しよう」と、いとも容易く否定されてしまうところだ。ダクラウが命を賭して守ろうとした、愛した星とは一体何だったのか。

そんな訳で、僕はこのダクライベントに他のイベント―ライシーヤやブラックドラゴン、シビュラ・ウロボロス―とは、根底からして全く別の意味を持つのではないかと感じ続けている。「世界を救う」とは、こういうことなのか?

 

レイドバトル×1人の曖昧な悪

覇星神もかなり陰惨な状況だったが、彼にはリントやリザド等、彼を想う仲間がいた。また、排出台詞「我が魂、星のいのちと共にあり」等、少しばかりの救済があった。

確かにあまりにも短絡的なダクラウの行動は完全に間違っているのだけど、特にこういったストーリーが「レイドバトル」という形式とリンクすると、そこには「全バトラー・ライトVSダクラウ独り」という完全な袋叩きの構図が完成してしまう。

これまでの通常章解禁の中でも”ボスが完全悪じゃないパターン”は色々とあったのだけど、それぞれの解釈や単純な救済であったり、あるいはそういったボスにも「仲間」がいて、それらがいい感じのクッションになって幾らか救いようがある気がするのだけど。

あとこの辺は「解禁直後に仲間にできて育成できる=自身が操作できる」という部分が何気に大きいと思う。3週間の間、敵として一人ぼっちで殴られ続ける(ラスト一週間は基本死体蹴り)のを眺めていると、どうしても感傷的にならずにはいられないのだ。「こいつ、そんなに悪いやつじゃないだろ」って。

 

こういった「正義ともう一方の正義」的な視点もまたオレカの魅力なのだが。あまりにも救いがないと、もうレイドボスイベントの敵は

「別次元に存在する鎖鎌で出来た星からやって来た殺戮マシーンで、5万回くらい刺されないと死なない強靭なボディを持っていて、死にかけても1週間は死体蹴りに耐えるバイタリティを持っていて、痛覚と感情がない。これ重要。あと、性格もめっちゃ悪い。あと痛覚と感情がない、2回め」

ぐらいの単純悪になってくんねーかなぁ!ってね。

見た瞬間、こいつは生かしちゃおけねぇだろ…って反射的に判断できそうなヤツ、頭に鎖鎌がぶっ刺さってたりして、しかもそれを引き抜いて笑顔でこっちに投げてくるような。ぶん投げてヒュンヒュンヒュン!って手元に戻ってきた鎌を自分で元の位置=自分の頭にグサッ!って指し直すような。「あ、そ、そこが定位置なんだぁ~。へ、へぇ~ベ、便利ですね~。」って感じの奴。ど、どうやったらそんな風になれるの?みたいな完全に別次元で生きてる奴。

でも、よく考えたらこいつが「イベント報酬」になったところで誰がやるんだ、これ。

*そもそも今後、新規ボスによるレイドイベントは開催されるのだろうか。そろそろランスロット、赤ポワン、イベルガン本気でお願いします。この3体じゃない完全新規でも、むしろ全然良いです。

 

ワンダと巨像

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ワンダと巨像

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