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オレカバトル:新序章 聖獣キリンは十二国記を見てからだと勢い半端ない

オレカバトル新序章『新たなる旅立ち』より

 

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育てられなかったモンスター強化期間

昨今は新章解禁やイベントの開催もあって手を付けられなかった、カッコイイし欲しいけどでオンタイムで育てることができなかったモンスターの回収・育成をしていたりする。特に旧序章は90体という超ボリュームで、「あいつカッコイイからいつか育てたい」の宝庫。おそらく今オレカ公式のモンスター図鑑・新序章項目を見ていただいても「あ、こいつカッコイイから育てたい」と何かしら出会いがあるような気がする。そういった意味でオレカ公式はもはや出会い系サイトと呼んでも差し支えないのではないだろうか。(*超語弊あり)

僕の出会い系サイト(*ハイパー語弊あり)こと、オレカ公式のモンスター図鑑

新序章 | モンスター図鑑 | モンスター烈伝 オレカバトル

 

聖獣キリン

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技だが

1ターン魔法攻撃を反射するバリアを自身に張る(他自軍モンスターには無効)

  • とっしん・はしりまわり

ドラゴンや獣系モンスターが多用する「とっしん」や「はしりまわり」だがキリンの攻撃力は初期MAX27とかなり低めになっているので、低ダメージ多段ヒットの「はしりまわり」は相手にEX増を与えてしまうデメリット面が強い。ダメージを直接与えたい場合は「とっしん」のほうがよいかも。

 

  • 闇のコロシアムアイテム「一角聖獣のツノ」

闇コロアイテム「一角聖獣のツノ」を持たせることで新技「ブレスバリア」を習得可能となっている。効果はマジックバリアのブレス版。こちらもカウンター対象はキリンのみとなっている。現在提案がなかなか来ないのでリール内には無いが今後はこの新技を増やしていきたい。

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またこの「一角聖獣のツノ」を持たせることでEX技「銀の障壁シルバーウォール」が強化されるというオマケ要素がある。

 

オレカモンスター初期コマンドの個性

昨今見た本・アニメ(後述)に触発されて勢いに任せて育成したキリン。珍しく育成の話をさせて頂けるのであればこの聖獣キリンはコマンドのキャパシティが想像以上に狭く、これもまた僕にしては珍しくコマンド潜在個体の採用となっているのだが1リールは★→4個が限界である。

ネットの賢人たちの知恵を拝借しようと検索をかけてみたのだが育成サンプルが極端に少なく、折角なのでコマ潜を採用してみたのだが、旧序章系モンスターの「あるある」だと思っている”ステータスやコマンドキャパの極端な振れ幅”に翻弄されている。

*旧序章のモンスターはサクッと1リール★埋めが可能であったり、ともすれば★→3つ・死ぬほど頑張って4つがギリだったりとモンスター感の謎の差が顕著だと思っている。またリール内でも2リールだけ特筆して大きいとかそういった例も。旧1章のダンテの1リールも異常なキャパの広さだったりする。旧3章における★4アスタロトの3リール、ミスを2個置いても★→が4個入らないは僕が直面した一番のモンスター感の格差でも有る。

この結構なキャパ・ステータスの差はゲーム性に大きく影響し、ある意味では決定的な格差を生み出しているようにみえるのだが、しかしながらそのモンスターのバックボーンや「個性」としてそのモンスターを体現しているようなものが多く、個人的には好きだったりする。

 

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またこの旧章における格差は初期コマンドにも特徴的に現れている。例えばキリンは初期リールに既に「6個」の★→コマンドが入っているという、今では考えられないような初期配置となっている。

オレカ稼働初期モンスターで言えばキドリの「1リール半分ミス・3リール半分コマンドダウン/半分必殺」等、キャラクター性を感じられる個性的なリールが多く存在する。こちらも個人的には「モンスターの人となり」(モンスターなのに”人”となり、とはこれ如何に)がわかるような物が多く、彩りがあって良い。

 

中~後期へと進むにつれこういったステータスやコマンドの振れ幅は徐々に画一化されて行き、当たり障りのない初期コマンドへと変遷していくが、これは「こういったコマンドは自分で作ろうね」という天(公式)からのメッセージなのだろうかとも感じている。

しかしながら、フラットな状態から「自由にやる」というのは聞こえこそ良いが実は非常にハードルの高いことでもあるわけで、昨今の当たり障りのないように見えて実際はべらぼうに育成難易度の高い配置の初期コマンドを見ていると過去のバラエティーに富んだ「個性的初期コマンド」に郷愁の念を抱いたりするのだ。

 

十二国記を見てからだと勢い半端ない

もともとこの麒麟の育成に踏み出したきっかけが小説・アニメにもなっている「十二国記」の存在だ。この話は現代に住む主人公が実はパラレルワールド・もう一つの世界に存在する十二国の中の一国の王で~といった超ハイ・ファンタジー。僕はそもそもこの「十二国記」の存在を知らず、うちの奥さんがこのアニメのボックスセットを買ってきたのでご飯時なんかに「パラレルワールドの転生ファンタジーね~、ふぅ~ん」と斜に構えて一緒に見ていたのだが、内容がなかなかに面白く気付けば僕のほうが続きが気になって勝手に見てキレられている始末。この「十二国記」の中でこのファンタジー的架空生物の「麒麟=キリン」が重要な役割を担っているのだ。

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十二国記に登場する王と麒麟

資料によってまちまちなのだがキリンのルックスは概ね

龍の頭、皮膚に包まれた一角、馬の蹄、牛の尾

 あたりが王道となっており、オレカのキリンもこれを踏襲したスタイルになっている。また記述によっては「竜のうろこ」を持っている場合も多く、こちらもオレカキリンには反映されている。

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この皮膚・肉に包まれた一角という部分。攻撃のためにあるのでなく肉に包まれたというそれが儒教の思想である「仁」=平たく言ってしまえば「思いやりの心」へと繋がるようだ。

キリンは争いや殺傷を好まない慈悲の生き物であってその為に聖獣であると同時に「仁獣」ともされるのだそうで。どれくらい慈悲深いかというと歩くときには虫すらも避け、ご飯の草も生きた草は食べずに選んで枯れ草を食べるほど。

こうしたバックボーンがオレカのキリンの突出した攻撃力の低さとバリアによるカウンターというファイトスタイルに大きく関係しているのだろう。

 

中国発祥の伝説上の生き物であるキリンだが、世界的に見てもこういった幾つかの動物のパーツコラージュのような「キメラ」を神聖視する流れは多く見かけられる。ユニコーンやペガサス、グリフォンその他etcetc...

日本では鵺(ヌエ)がそういった創作キメラの代表格。こちらは猿の顔・たぬき(or虎)の体・虎の手足・蛇の尾と妖怪テイストなミックス具合となっており、このヌエはオレカにも登場している。

 

十二国記の中ではこの麒麟が「次代の王を決める」という宿命を背負っているという設定なのだけど、実際に語り継がれる伝承においてもキリンは「良い王様の前に表れる吉兆」とされている。そんな太平の国に表れるというキリンが旧序章、メソタニアやバビロアの元に現れたという事はそれぞれの王(王女)が仁=思いやりのある国政を執り行っている証拠なのだろうか。

 

個人的にはこの十二国記については今が最もアッツアツなのでめちゃくちゃ書きまくりたいのだけど文字数が多すぎるのでこの辺で。小説もとても読みやすく挿絵が多いので想像もしやすいしファンタジーな気分に浸れりやすい、アニメもNHK製作なのでとても安心して見れるのでどちらもオススメなんです。きっとキリンが育てたくなるはず。

 

月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

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