オレカバトル新7章『雷盟の逆鱗』
The Raicilla Strikes Back
新7章が謎に包まれている。これまでであればメインとなるボスの「存在と動機」がその章のストーリーのメインラインを決定づけ、例えば前解禁となる新6章では「エーリュシオンが沼地を浄化する」、新5章であれば「バローロの封印が解かれ魔海が危機に晒される」、新4章では「アレスが煉獄帝へと墜落する」と、それぞれのボスの存在がその章のテーマとなり、そこには全ての章に前提として「侵攻」があった。
新7章のライシーヤは「郷を守る者」として「外部への侵攻」ではなく「内部の防衛」を起点としている。しかしながらそんな”守護者”としての彼を包む空気には少し違和感も感じる。
龍巫師ライシーヤ
キノコの匂いがプンプンするぜぇーッ!召喚士へクラスチェンジした某国の腹黒参謀様のようなスペックであり、エンリルが特配等の回復系の技を持っているのに対し、ライシーヤは「ドラゴンの召喚」が可能。その他は風属性魔法「ウインド!!!」と、分身し攻撃を回避する「ミラージュ」となっている。
EXでは自軍のモンスターを生け贄に熱・氷・毒・雷・聖・邪の裏属性に対応する炎竜サラマンダー・ブリザードドラゴン・怒る蛇ムシュフシュ・シルバードラゴン・棘竜ゲンブ・鬼竜ネクロゴラゴンのEX技を発動させる。
発動後は生け贄モンスター・EXを発動するドラゴンともに消滅するのでEX技を起点にバトルを展開したい場合はリール内にドラゴン召喚★★~★★★★によるモンスターの補填が重要だ。
ルックスはこれまでのボスの中でも1位2位を争う異形感というか、これまでの鳥・クラーケン・ファラオ・天狗等、固有のモチーフではない異端さを醸しており(バローロのような海洋生物をミックスしたキメラでもない)育てたいのは山々なのだが、ドラゴン召喚を主体とする型がメインになるであろう彼を使いこなせる自信もない。そうなると、分身しまくってウインド!!!を打つ事になるのだが、それってつまり例のウインド!!!とミラージュの人じゃねぇーかーッ!と頭を悩ませている。
龍巫師ライシーヤの焦燥
さて冒頭でチラッと触れたライシーヤがはらむ狂気。現在判明しているライシーヤのカットインが
- 竜人の郷へ侵攻せんとする魔皇マオタイとのカットイン
- ライシーヤの帰還―恐らく郷に近づく者達を撃退しに出た―を待ち、郷の異変を伝えるリント
の2種のみとなっているため、その詳細は未だ謎に包まれている。先日オレコマンド登場時に公式より
長い寿命と神秘の力を持つ竜人族の力を利用せんとする者は絶えない。争いを好まぬ竜人族は、ひたすら外界から隠れ、ひっそりと暮らしていた。
龍巫師ライシーヤはかつて郷を守護する強力な竜人族であったが、護り続けることに怒りを覚え、少しでも郷に近付く者があれば容赦なく葬り去る。
オレカ野郎38話俺コマンド解説文より
の補足が入り、あぁ、なるほどね、”待ち”による郷の防衛に耐えかねて自ら危害を及ぼしそうな者達へ”攻め”の姿勢へと切り替えたのね、攻撃こそが最大の防御ってね…でもそれってつまりこれまでのボスが行う「侵攻」とかわらなくない?とモヤっており、さらに彼のEX「アニマ・コントラスト/コントラクション」にて生け贄を用いドラゴンを”眷属として消費”する行為もなかなかに意味深だ。
さらに彼のドロップするアイテム「龍絶蘭」、リュウゼツラン=竜舌蘭は実在する植物の名前であってこれを使用したアルコールが「メスカル」。その竜舌蘭の品種の1種がライシーヤである。
しかしながら、オレカにおけるリュウゼツランは「龍”絶”蘭」完全に嫌な予感しかしない当て字であるがその嫌な予感が現実に…?先月末に発売された別冊コロコロコミック2月号に掲載された出水ぽすか先生の漫画によってライシーヤの衝撃の事実が発表された。
詳細は是非あなたの目で確認して頂くとして(超かっこいい事で有名なアスタロトへと進化の準備が整ったアスタが付録なので絶対買うべき)一部ざっくりと説明すると
自身が竜人であることに呪い苦しみ、その憎しみが同じ竜人族へとむき出している
というのだ。衝撃の事実、彼の侵攻への怒りは紆余曲折を経て竜人族へと向き出している。もちろん、ぽすか先生の描くオレカ漫画は脳みそが飛び散るほどに面白く感動的ではあるがあくまでもスピンオフというか、正史との若干の相違を感じる部分もあるので新7章が最終解禁を迎えるまでその全容は判断しかねるのだが、ライシーヤが纏う闇とその焦燥は「竜人族」という彼自身のルーツに帰結して行きそうにも見えなくはない。
新7章のストーリーを紐解く上でのバイブルになるはずなのでコロコロ別冊は完全にマストバイだ。