くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:LEGACY Walmart Exclusives バズソー サンドストーム ナイトプロウラー と"続"2022年展開「レガシー」の話

トランスフォーマー『LEGACY』より

 

ビーストリカラー三銃士を連れてきたよ!

どうもこんにちは、ワンダーランズです。

実際のところ前回のアーシーポスト後、即このポストを書いているわけだが、前回のポストの通り、今回の3体はキングダム版ワスピネーター、プレダコン・スコルポノック、チーターのリカラーなので、基本的な構造や可動に関しては過去のポストでさんざん触れてきた。

というか、チーター型は

  • チータ
  • シャドウパンサー(リデコ)
  • ラヴィッジ(めちゃくちゃリデコ)
  • タイガトロン(拡大改修版)
  • ミュータントタイガトロン(拡大改修版のリカラー)

と5回もポストしているんですよ。顔面が違ったり色が変わったり、大幅に改造されていたり、ちょっとデカくなったりしているやつを飽きずに5回も!

そんな訳でもういい加減飽きたぜ、という事で今回はスプリット盤として、リカラー三銃士を連れてきたよ!と、ざっくりとそれらに触れ、後半は昨今リークやらオフィシャルでの解禁が話題のレガシーのWave2とかの話をしたい。

 

ウォルマート神かよ

各リカラーアイテムの話の前に触れて置かなければならない重要なトピックとして。今回のリカラー3体の箱にはなんとLEGACYラインで排除されたプラ窓が復活しているのだ。

どどどどどどど、どういうことだよ!

Wave1アイテムはすべて窓無しなんだから、それで通せよ!決めたんならせめてやり遂げろよ!と、もはやどっちの味方なのか分からなくなるほどに混乱をしたのだが、ちょっと調べたら何のことはない、今回のリカラー3体がウォルマート限定企画だったことに起因するようだ。

どういった経緯かは不明だが、非常に個人的な拡大解釈をするのであればどうもウォルマートハズブロと世界の環境ゴロ共による馬鹿げた環境への配慮と、ポーズばかりが蔓延る偽りの糞みたいなSDGsのゴールには一切の興味が無いようだ。

おい、神かよ。

聞いたか、みんな!ウォルマートはエコバッグ持ってるやつは全員馬鹿だと思っているタイプの、ちょっとは話の分かりそうな奴だぜ!

冗談はさておき、のっけからかなりの大興奮に見舞われたわけだが、まさか私自身も玩具のパッケージにプラ窓が付いている程度でこんなにもえげつない高揚感を得られるとは思わなかった。

 

LEGACY:WalmartExclusives デラックスクラス「バズソー」

そんな訳でまずはワスピネーター(国内ワスピーター)のリカラーとなるバズソーから。こちらは放送当時、国内でも同様のリカラーを当時品で展開しており、おそらく今回の3体の中で最も認知度が高いのではないだろうか。

 

キングダム版ワスピネーターのポストの際には、それ以前のリメイクとなったスリリング30版との比較を行い、

・全体のバランスの良さ

・WFC基準のアクション性

を元に、特筆するような驚きはないものの手に取った際の安心が半端ない、と言及していた。

cruelmelody.hatenablog.com

 

キングダム版ワスピネーターから、カラーリング以外の主な変更点は顔面となっている。新たな頭部は当時品と比べ若干凶悪な顔つきに変更され、またほうれい線を追加することで、TFあるあるの「ロボットなのにおっさん顔」に若干振れている。

 

また、キングダム版ワスピネーターが当時品から若干どぎつい色に調整を加えられている点同様、黄色の配色がより蛍光に近くなり、全体的にヴィヴィッドな色合いとなっている。肩の色合いの若干の差異は国内盤と海外版によるもので、海外版の当時品の色味と一致している。

またワスピネーターの際は成型色であった羽だが、今回は透明のクリアパーツの上から黒を塗ることでかなり黒光っている。顔面がより険しくなり色合いもキツくなったことで、全体的に凶暴な雰囲気を漂わせている。

 

武器は相変わらずの蜂のお尻を取って付けたようなブラスターが付属。蜂のおしりの色味がワスピネーターとかなり似ている色合いとなるため、ここにあまり差は感じられない。

 

バズソー ビーストモード

ビーストモードだが、ワスピネーターの際には下記のようにまとめていた。

・変形機構はスリリング版に毛が生えたレベルで予定調和的

・あまりワンダーがない

ワスピネーターがほとんどのパーツを緑のワントーンでまとめていたことで、ビーストモードを上手いこと騙し騙しで処理していたビースト頭部の顎下の部分だが、今回のバズソーは黄色以外にも緑やパープルと配色が散らかり具合が目立ち、若干違和感がある内容となっていた。

 

LEGACY:WalmartExclusives デラックスクラス「サンドストーム」

2体目はBotcon1999の限定アイテムとして登場したビーストスコルポノックを再現したサンドストーム。

 

当時のプレダコン・スコルポノックのポストでは、当時品からのリメイクがほぼほぼ無く個人的な期待値が高かったが、正直なところそんなハードルを超えられるような仕上がりではなく、スタイルの悪さと小ささをほじくり回していた。

cruelmelody.hatenablog.com

 

こちらもバズソー同様の頭部の新造がメインの変更点となっており、当時品のミュータントヘッド(国内ビーストマスク)を再現。当時品は未所持であるが、ネットで確認できる限り、目のカラーに差異があるようだ。※当時品の目は蛍光グリーンであった。

 

ミサイルやサイバービーも当時品のカラーリングを再現している。

 

色、更に顔面まで変われば完全に「別人」であるTF界であるが、不思議なもので今回のサンドストームはキングダム版のスコルポノックを手に取った際の違和感のようなものはあまり感じず、個人的にはかなり好意的に受け止めることが出来た。いや、相変わらず足が異様に短くバランスは悪いのだが。

 

この感覚はもちろんミュータントヘッドによる妙であり、そこにアニメに登場するスコルポノックの面影がほぼほぼ無いため「こういうもの」として、すっと腹落ちしていく事を感じられる。

あれだけイジっていたというのに、顔と色が変わることで普通にかっこよく感じられてしまうあたりが、トランスフォーマー(ビーストウォーズ)の面白い部分でもある。

 

サンドストーム ビーストモード

リカラー元のポストの際にも「ビースト再現のためにロボットモードのルックスに皺寄せが出ている。」と、言及したようにビーストの再現性は非常に高い水準である。

 

バズソー同様にリデコ/リカラー元がワントーンでまとまっていた事に対して、配色の暴力と言って差し支えないような攻撃的なカラーリングへとなっており、それもまた非常によく機能している。

 

LEGACY:WalmartExclusives デラックスクラス「ナイトプロウラー」

ユニバース展開時にウォルマート限定ラインとしてリストアップされるもキャンセルされた当時品のチートォー(国内チータス)リカラー版が満を持してウォルマート限定で復活。

 

テストショットまで完成していた?とされるナイトプロウラー。冒頭でも触れた通り、散々擦り倒されたキングダム版チーターベースで、純粋なリカラーで見れば頭部変更品のシャドウパンサーも含め3体目。※netflix版は除く

accaii.com

他の2体と違い既にシャドウパンサーでアナザーヘッドの再現がされているためか、ナイトプロウラーとしての頭部は通常フェイスへ。リデコなしのリカラー品となっている。

また前述の通り元ネタはユニバースでのリリースを予定していたため、所属とインシグニアはオートボットのものである。

 

 

さすがにこれ以上書くことがないのだが、敢えてしつこく言うのであれば。

個人的にはビーストのリカラーは大好物であり、色変え発売乱発どんと来い、というスタンスであるのだが、元となるチーター型はこれまで散々言及したように正直言ってかなり多くの問題を抱えており、こうしてこれだけ擦りまくるのであれば、やはりもう少々大元の精度を高めてほしかった。というのが、相変わらずの私の意見である。

 

極論ではあるが、正直なところ当時品のナイトプロウラーの方が欲しかった。また全くの余談だが先日手元にある当時品チートー(チータス)のリペイント欲に火が付き、

・ブルーアイのチートー ※初期ロットのレア品

・メタルスチートーのfoxkidsリカラー版、カタクリズムを通常チートーボディで再現

をぺろぺろと塗ってみたりしていた。

 

Twitterでも言及しているのだが、このチートー型(タイガトロン含む)はバカスカ売れた初期ビーストのラインナップである為、未だにルース品などが安価で手に入り、いたずらなリペイントが捗る。

 

ナイトプロウラー ビーストモード

キャンセルされた当時品のナイトプロウラー同様にユキヒョウをイメージした配色へ。

グレーに黒ぶちとモノトーンな配色で、忖度なしにめちゃくちゃかっこいい。というか個人的にはこの姿(カラーリング)がこの型で一番しっくり来ているのではないか?というレベルでフィットしている。

 

またこれも何度目だよ、という所で、今回もビースト頭部についている爪は無事へし折れた。当初折れた際は結構へこんだものだが、もう既に幾つもの爪をへし折ってきているので、へし折れたとしても感情を揺さぶられるようなことはもう無い、ノーサプライゼズである。

 

まだ控えているらしいビーストリカラー鬼車

かなりさっぱりした内容だが以上。

ただのリカラー(一部リデコ)とは言え。バスソーは当時品再現、サンドストームはレアアイテムの再現、ナイトプロウラーはキャンセル品のリファイン復刻(この型を正当なリファインと呼ぶかはさておき)と、何れもリカラー/リデコ先のキャラがなかなかにコアな為、個人的にはかなり満足できた部類だ。

また、余談ではあるがユニバースでキャンセルされたナイトプロウラーとセット販売が予定され、同様にキャンセルされたワルダーマロウダー(パラサイト)カラーのトランスメタルス版ワスピネーターの、キングダム版を流用したリカラーがリークがされており、キングダム版ワスピネーターは既に3度目のリカラーが確定という状況。

3つの型を使ってリデコリカラーを行うことで、ブログを10個もポストできるとか錬金術かよ!

 

国内なんて…!もう知らないわよ…バカッ///

ここまで書いてて完全に国内での展開を一切度外視していたことに気づいたのだが、これらの国内展開に関しては正直知らん、といったところである。

炎上降板前のタカトミオフィシャルTwitterアカウントがあれだけビーストウォーズを鉄板ネタとして、ビーストの悪い部分を最大限にブーストしクソ寒いネタを擦りまくっていたというのに、メインキャラであるテラソー(国内テラザウラー)を未だ無視し続けているあたりがアンサーじゃないだろうか。

未だにゴールデンディスクコレクションのテラソーがイカれた値段で取引され、ファンは悲鳴を上げているのに特にオフィシャルからの案内もなく。

あれ、タカラトミーって「声優無法地帯」のビーストウォーズが大好きで、そのファンも大切にしているんじゃなかったんでしたっけ?

あれだけ散々ネタにしていたのでそう思っていたのだが、これはどうやら私の大いなる勘違いだったようだ。

 

 

"続"2022年展開「レガシー」の話

先日のハズブロパルス「ファンファーストチューズデイ」にてレガシーのWave2にあたる商品の発表が行われ、

タイタンクラス:メトロプレックス(サイバトロン)

コマンダークラス:モーターマスター

リーダークラス:ブリッツウイング

ヴォイジャークラス:ジアクサス

デラックスクラス:ノックアウト(プライム)

デラックスクラス:エリータ1

デラックスクラス:タランチュラス

デラックスクラス:ワイルドライダー

が発表された。

 

昨年9月の段階で出回っていた各リーク情報をまとめ、上記の画像をブログでポストしていたのだが、画像の中で赤く色付しているのが既に発売した商品、青で色付してるのがリーク含む発表済みの今後のラインナップとなっている。

cruelmelody.hatenablog.com

 

Wave2内で黄色く色をつけているのが微妙な誤りとなり、

コアクラスショックウェーブ:コアクラスでは発売されたが実車バンブルビー版だった

ヴォイジャークラスサウンドウェーブ:プライム版というリークであったが、現状シージ版のウェザリング無し再販がリストアップされており、プライム版のリリースはなし?

程度の差異であり、当時のリークと答え合わせをするとほぼほぼ100%に近い精度のため、今後のWave3の商品展開も上記一覧の内容で間違いがないかと思われる。

 

また、未だ謎に包まれている「ヴェロシトロンライン」も既にデラックスクラス5種のストア登録が発見・リークされている他、オフィシャルからシージ版ウルトラマグナスを元にしたシャッタードグラス版ウルトラマグナスのリメイクの発表や、リークだった気がするのだが同様にシャッタードグラス版ブラスターのリメイクも判明している為、限定ラインに関してもリーク情報はかなり確度が高い内容となっていることがうかがえる。

 

レガシーWave2所感

今後のWave2展開で何よりも楽しみにしているのはタランチュラス(国内タランス)。

ビーストウォーズのキーマン且つ人気キャラだというのに、これまで正統なリメイクが一切行われず期待値も高かったのだが、キングダム戦線では当時リカラー品だったブラックアラクニアが優先してリリース。

netflixアニメにも登場し…と相変わらずのタランチュラス冷遇ぶりだが、これに関しては今やブラックアラクニアがウーマンサイバトロンの中でもかなりの人気キャラへとのしあがり、またその性格からか「引っ掻き回し役」の代表格、舞台装置として重宝されているという部分が多いに関係していると感じている。

しかしながら公式から遂に発表されたレガシー版タランチュラスは写真の時点で確実に傑作とわかるようなボリューム感と再現度となっており、気が狂うほどにタランチュラスそのもの。あとは精度…!

その他にも、プライムユニバース・ノックアウトのG1化やブリッツウイングなどは既にリーク動画も出回っているが、同様に最限度が高そうで非常に楽しみである。

 

逆にめちゃくちゃ不安なのがこちらのジアクサスfromG2。
もともとのデザインが白を基調にした姿だったので仕方がないのだが、玩具になってみると完全に白く、これが成型色で構成されると考えると非常に不安を覚える。

 

ただデザインの再現性という点ではかなり優秀な部類となっており、足についている謎の羽やほぼ四角に近い顔面等も完全再現していたりと、不安と期待が入り交じるような内容となっている。

 

レーザーオプティマスが来る…ッ!

以上、ウォルマート限定のビーストウォーズリカラー/リデコアイテムのバズソー、サンドストーム、ナイトプロウラーはファンがじんわりと喜びを噛みしめるようなコアなランナップであり、あとWave2クソ楽しみ、というお話。

そうこうしている間にWave1の目玉であるリーダークラスのG2レーザーオプティマスが届いているのだが、個人的にこちらのアイテムは少し懐疑的に感じていると言うか。

新シリーズの開幕だというのに、肝心のオプティマスが未だにシージ/アースライズの呪縛に囚われている印象なので、それを吹き飛ばす傑作であることを願うばかりだ。

恐らく近いうちに書く、多分書くはずなのだが、、ワンダーランズのDLC1弾が今日から始まってしまった。しかも、ただのDLC配信に留まらずゲームバランスの調整等を含む、完全なる「神アプデ」が来てしまったので、もう1ヶ月ほど姿をくらます可能性しかない。

また来月!

 

おわり

 

 

 

トランスフォーマー:LEGACY プライムユニバース アーシー(Prime Universe Arcee)

トランスフォーマー『LEGACY』より

ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界

前回のポストから1ヶ月も空いていないのでだいぶまともな方じゃないだろうか?とも思いつつ、新シリーズのレガシー解禁にしては、だいぶ前のめり具合も控えめなのが実際のところである。

前回のバルクヘッドのポスト頃には既に届いていた同レガシーラインのプライムユニバース・アーシーだが、Twitterでちょっとネタにした程度(しかもあんまり受けない)ですっかりと放置、そうこうしている間にビーストリカラー三銃士がやってきてしまい、遂にはG2オプティマス週末には届きそうという逼迫具合にようやく引っ張り上がってまいりました、ディス・イズ・くる~るめろでぃ~です。波波は気分です。

 

せっかくの新ライン「レガシー」の幕開けであるにも関わらず、一ヶ月間放置である。何をしていたというのか!あえて言おう「ワンダーランズ」であると!

ぶっ飛んだ世界観でひたすらレアリティの高い武器を掘りまくるハクスラゲーム、ボーダーランズのスピンオフ作品。ずっとこれをやっていた。だからハクスラはダメだ。生活のすべてをハクスラに捧げることになる。実際のところ、リモートでの始業前にあえて早起きをしてワンダーランズ、昼休憩と称して飯を食いながらワンダーランズ、夜は子供を寝かしつけた後、新聞配達のバイクサウンドが聞こえる頃までワンダーランズ…を繰り返す日々。

そしてこうして書いている今も!死ぬほどやりたい!更に言えば、明日からはこのワンダーランズの第一弾DLCが配信になる。これが配信されたら終わりだ、また一月は行方不明ゾーン!!確定ぇ~~~い!、である。

 

LEGACY:Wave1 デラックスクラス「プライムユニバース アーシー」

レガシーラインWave1から前回に続き「プライムユニバース」のアーシーだが、これに関してはもう冒頭ではっきりさせておくが、皆さんも御存知の通り非常に微妙である。恐らく既に各所でこんな話が頻発しているであろう残念具合で、無意味に逆張りをする気にもならない、これじゃない感。

レガシー発表当初に感じていた「そもそも傑作の当時のプライム版トイがあるのにプライム作品のメンツを今更箱ロボにする意味あるの?」といった暗雲、そういった疑問と不安を、レガシー版バルクヘッドは一発で消し去ったのだが、見事にこのアーシーが連れて帰ってきた感じ。お、おい、これやる意味あんのか?

 

プライムユニバース アーシー ロボットモード

バルクヘッド同様にアニメ作品「トランスフォーマー・プライム」に登場するアーシーをG1ラインの世界へと引きずり込み、G1ルックへのリフォーマットを行ったようなルックス。

まず大前提として、このG1ルックへと再構築した「箱ロボ」姿が良くないからダメ等といった理由で、これから延々とこき下ろすわけではない、という点をご理解頂きたい。アーシーはプライム版のような女性的・曲線的なラインであるべき等の懐古によるバッシングではなく、玩具として、当時のプライム版アーシーと比べブレイクスルーも感じられず、むしろ退化しかしていないような状況、という点が今回の問題である。

 

まず何よりも目につくのは足に大胆に残された分割されたタイヤパーツだ。前述の退化は明確にこの点を指し、恐らくこのレガシー版アーシーの最大の問題点。

 

諸々すっ飛ばし、当時品との比較を行ってしまうと、既に10年近く前のプライム版トイにて実現出来ていたバイク後輪の脚部への収納が、10年後の最新トイで出来ていない、更に言えばタイヤを何のギミックもなく分割し括りつけておく、という体たらくぶりに本当にがっかりでならない。

これが当時傑作とされたプライム版トイの「アーシー」への、10年越しのG1リメイクとしての回答だというのか。

以前のバルクヘッドのポストの際にも言及したかもしれないが、国内ではあまり評価の高くない「アニメイテッド」や「プライム」だが、しかし玩具という部分では一つの隆盛を迎えたポイントだったと認識している。それはバルクヘッドのロボ→車へのクレイジーな収縮具合であったり、このアーシーのタイヤのスマートな処理もそうである。

 

そしてもうあまり細かく言及する気も起きないが可動面においても同様である。詳細は後述するが、今回のレガシー版アーシーは前トリロジーに当たるWFCの基準を引き継ぎ、足首の水平可動を備えてはいるが、それ以外の部分、特に下半身周りの可動が壊滅的で、膝に関してはバルクヘッドのような箱ロボ型で無いにも関わらず、90度の屈伸も出来ない。

 

更にすっ飛ばして、ビークルの話まで突っ込んでしまうが、今までに上げたタイヤの処理が激甘な部分や足の可動は、変形機構に起因する部分が大きく、昨今稀にある「変形機構(ギミック)を優先した結果、そこを追求するあまり他の部分が蔑ろにされる」ような一連の流れを感じる。※キングダム版ビーストスコルポノックのような。

accaii.com

 

プライム版のような足を折りたたむような変形機構ではなく、足の中に渡されたパイプを軸に延長するような機構となっており、プライム版であった折り畳むためのふくらはぎの空洞部分にタイヤを配置しスマートに処理するということがこのパイプのために出来ず、更にこのパイプ上のものは何故か屈伸方向には90度も曲がらないのに、変形のために逆側へは90度以上曲がるようになっているという有様。

屈伸に関しては膝裏部分の切り欠けでいくらでも調整できるだろうに、本当に何を思ってこのような形状にしたのか。

 

既にだいぶ辛辣にブチかましてしまっているが、可動面はこれだけに収まらず。足首やつま先の可動も非常に限定的で、特につま先可動は強度保持の為かクリックのような角度調整となっているが、これが細かいニュアンスが再現できないため、非常に取り回しづらい。シンプルに立たせづらいのだ。

また前述のパイプパーツと脛のガワの接続は甘く、膝を曲げると必ずと行っていいほど骨となるパイプと膝のガワが外れるストレス発生装置である。

 

…と散々ぱら言いたい放題いったのだが、もちろん良い部分も有り、デラックスクラスであるものの手首や腰の回転がついており、後頭部に大きなスリットが入っているため顔を見上げるような動きに対応している。

 

かなり辛辣に書いてしまったが、弱めではあるものの「?」はまだ続く。

レガシーラインのメインギミックとなる「エナジョンウェポン」も円状の物を分割して装備可能と、なかなかに意味不明である。アニメ版を象徴する2丁拳銃でも無く、またトイ版にあったブレード再現としてはあまりにも斜め上。

「円」という点であえて言うのであれば古代インドの武器?であるチャクラムに近い。おそらくレガシー版のアーシーはこのエナジョンチャクラムをくるくると回し敵へと投擲するのだろう。

 

既にあっちこっちへと配置換えをしているが、背面に配置されるバイクの前輪は取り外してバーニアのように配置が可能。シルエットとしてG2版のロードロケットを彷彿とさせる。こうしたギミックも含めこのアーシーはG2ロードロケットへのリデコを念頭に設計された可能性があり、というか昨今のリカラー・リデコ鬼車具合や、レガシーのG2へのアプローチ具合を見ると非常に高い気もする。

 

また、これに関しては完全に謎機能であるが、背面に配置されるバイクのフロントカウルが外れる。しかし、バルクヘッドのように外して盾にできるような凸や穴も無く、ただ、シンプルにスッキリした見た目になる、程度の楽しみ方となる。

全くの余談だが、こうしたロボ変形後の「ビークルの名残」のような余剰がなくなると、一気にアニメの背景にいるモブロボ感が増す。よく、付いたまんまじゃねーか等と騒がれるパーツも無かったなかったで地味になるだけなんだぁ、と。

ただ、足のタイヤ、お前だけは許さん。

 

アーシーおばさんのワッフル

さて、既にTwitterでも触れているのだけど、先程触れたエネルゴンチャクラムの他、アーシーにはメインウェポンとして何故かワッフルメーカーが付属してる。

 

昨今非常に意識が高まっているジャンダーレス社会の中での、ハズブロ「女は黙ってワッフルでも焼いてればいいんだ」という時代に激しく抗う、非常に過激且つ非人権的な主張を製品に落とし込んでいるのでは無いかと推測するが、とにかく、アーシーはレガシー戦線の中でもワッフルを焼くことを強要されているようであり、これはつまりウーマンTFライツの尊厳とスパークを踏みにじる暴行である。なかなかにアナーキーだね。

 

冗談はさておき、既に死体蹴りに近い状況ではあるが、追い打ちをかけるように何で戦ったらいいのかよく分からない謎武器しか付属していない、というのは割とまじで大きなウィークポイントである。

普通にエナジョンピストルを二丁付属するんじゃダメだったんですか。

 

プライム版トイとの比較

既に前パートのディスりで一部言及しているのだが、プライム版の当時品との比較。

右からファーストエディション版、国内アームズマイクロン版、今回のレガシー版となている。何度も言うが箱形状でアーシーの魅力が下がっている…等と云ったどうでもいい主観の好み論を講じるつもりはなく、なんなら今回のレガシー版も全体のまとまりやバランス感としては特に問題は感じてはいない。

ただとにかく構造の部分で退化してしまっている点のみが突出しており、これらを並べて「どれが一番新しいと思う?」と聞いたときに間違いなく過去作のものが選ばれるであろう状況が残念で仕方がない。

もはやプライム版のアーシーの話であるが、当時品は変形の構造上図らずも?実写映画版のアーシーのような一輪ロボモードへも変形が出来た。

 

 

プライムユニバース アーシー ビークルモード

これまでのWFCライン、特にキングダムのビースト勢で顕著だったのが、

  • ロボットモードに問題がある場合、それはオルトモードの仕上がりを高める為のしわ寄せである

という法則性。

私としては、

このレガシー版アーシーにはもうそこしか残っていないんだ…!頼む…!ビークルモードよ…ッ!神がかっててくれぇえええぇぇ!うわああぁああああ!!!

といった最後の拠り所であったのだが、仕上がりはまずまず、ともう出る屁もない状態である。握りこぶしも見えちゃってるし。

ただ、前述の通り、それがロボットに多大なる影響を及ぼしているにせよ、変形の構造はこれまでのプライム版アーシーから一新され、腕の処理がテールへと周り意味合いが出たりと大きな変化が有り、変形自体は楽しめる内容となっている。

 

また、バイクの形状もヘッドライトが2個になり、カワサキのNinjaZX-7R味がある。そういった点で見れば、サイドカウルの付き方もずいぶん現実的な気がしてくる。

 

ハンドルのグリップ含め、ライディングは明確にコアクラスに寄せたサイズ感になっている。が、私が所持しているコアクラスがビーストくらいなので、ラットトラップ(ラットル)を乗せてみた。

ちなみにラットルはビースト本編でも「アーシーおばさん」について言及したことがあるが、これは英語版の声優の中の人繋がりネタである。

 

 

ビーストリカラー三銃士を連れてきたよ!

以上、レガシー2発目のアーシー、もうこれ以上は何も言うまい。

冒頭で触れた通り、唐突にレガシーにぶち込まれたビーストリカラーの3体は既に到着し、ワンダーランズをやる間も惜しんで画像は準備した。恐らく書く。とは言え、基本はリカラー。ましてチーター型はもう既にチーター、シャドーパンサーにリデコのラヴィッジ、更に拡大版のタイガトロンにそのリデコのミュータントタイガトロンと、ほぼ同型を5回も既に擦り倒しているのだ。

流石に書くことがないので、以前触れたレガシーのリークと昨今徐々に発表されつつある以降のレガシーラインとかの話がしたい。

あとは、G2レーザーオプティマスが到着がこのポストを書いている際に確定したので、その話もやろうと思うが、正直なところワンダーランズのDLC次第みたいなところはある。

 

終わり