くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー: Power of the primes Amazon exclusive NEMESIS PRIME/ネメシスプライム

トランスフォーマー「Power of the primes Amazon Exclusive」より

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EVERYTHING WENT BLACK

狂乱のSDCC速報ラッシュも一段落し、「実写バンブルビーのスタスクっぽい人はブリッツウィングだよ」と言われて、あれを実写トイでブリッツウィングとして販売されたらもう何がなんだかわかんねぇな、と考えてらっしゃる皆様こんにちは、それ超わかる、私です。

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こんにちは!私魔女のキキ、こっちはスタスクみたいなブリッツウィングではなく、ブリッツウィングみたいなスタスク。

毎回このヴァースでアホってほどにどうでもいい話をしてしまうので、今回は単刀直入に、Everything went Black!ネメシスプライムの話なんです。

 

POTP:Amazon exclusive ネメシスプライム

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先日国内でも大盛況に終わったアマゾンプライムデー。そんなプライムデーに発売を合わせて新たなプライムがアマゾン限定(日本はおま国)にてリリースされた。POTPオプティマスのリデコとなったネメシスプライム、以前オプティマスのポストを行った際に「このオプティマスは大変素晴らしいので黒とか紫とか色変えまくって売りまくってくれ!」的な事を書いたのだけど、そんな個人的に好感触だったPOTPオプティマスの記念すべきリデコ/リカラー第一弾。

個人的にもかなり期待値の高かったアイテムだったのだけど、届いて実際に触れてみたところ意外な感触というか、色々と斜め上だった。

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※可動や変形等の基本スペックに関してはリデコ元のオプティマスと同様なので今回は端折る。

 

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ボックス説明文

オプティマスが宇宙に輝く光であるならば、彼の邪悪なクローンであるネメシスプライムは最後の審判を告げるブラックホールだ。

ネメシスはオートボットのリーダーと同じ強さと知性を兼ね備えるが、不徳で良心を持たず、彼の前に現れるもの全てを破壊していく。

 基本的な作りはPOTPオプティマス同様だが、カラーリングの変更によって成型色と塗装のバランスが大幅に変わっており、それによってかなり雰囲気が変わっている。

通常オプティマスでは上半身はグレーの成型色の上に全体的に赤く塗装をあしらっていたが、今回のネメシスプライムでは黒を成型色として腹部や腰にグレーの塗装をあしらっている。全体的にマットだった通常オプティマスと比べて全体的にツヤっとしている印象。

 

武器がいっぱい

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ネメシスプライムの売りの一つでもある大量の武器。今回のネメシスには武器のショボさでは他の追随を許さないPOTPらしからぬ5つもの武器が付属。こちらは2種付属する剣のうちの1つのダークセイバー。

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刀身の赤い剣というとネメシスプライムというよりは、同じオプティマスのイーヴィルツイン「スカージ」を連想させる。

 

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2つ目の武器「ギザ」。こちらは刃が中央から分割し鳥の姿へとトランスフォームする剣となっており、こちらはトランスフォーマープライムに登場するネメシスの玩具に付属していたアームズマイクロンに由来する。

 

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キャノン砲ぽいヤツ。これに関しては取説に正式な名称が記載されていなかった。スーパージンライについてたアレっぽさもあるのだが、ネメシスでいうとこちら

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国内ではマイクロン伝説ではスカージの名前で限定販売され、海外「アルマダ」では同名のネメシスプライムの名前で販売されたこちらの悪のコンボイ/オプティマスの意匠がフィードバックされているのかと思っている。

 

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通常オプティマスに付属となるコンボイガンも付属。右画像は通常オプティマス のものを渡した二丁持ちなのであしからず。

こちらで剣×2・キャノン・コンボイガン(2個合体)の合計5つの武器が搭載されており、武器をディスプレイしてあるため箱が異様にデカかったりする。

ダークマトリクス・オブ・リーダーシップ

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胸部にはダークマトリクス・オブ・リーダーシップを格納。ロディマスユニクロナスのマトリクスもこんな感じじゃなかったっけ?と引っ張り出してみたのだけど、ロディマスの場合は持ち手がグレーだったのでよりダークなカラーリングとなっている。

あ、あれ…なんか…あれ…? その1「黄金比が…」

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なんだろう、開封時から「う、うーん…」感が強く、なんというか「あ、あれ?オプティマ開封時の興奮との温度差が…」と、非常に楽しみにしていただけに、”こんなはずではなかったんだけど”の波が押し寄せ…頭を捻らせていたのだけど、基本的な原因の一つとして"頭の小ささ"が全体のバランスに大きく影響しているように感じる。

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今回のネメシスプライムはこれまでの真っ黒orダークネイビーのように、ただ色をリカラーするだけではなく気合を入れて顔面を新造している。わりとトキシトロン似。

この頭部が通常のオプティマスよりも全体的にシャープでひと回り小さめに出来ている為、顔面単体としての出来はそこまで悪くないのだけど、POTPオプティマスにて感じたプロポーション黄金比率に大きく干渉しているように感じるのだ。

また、こちらも個人的には非常に重要なのだけど、通常オプティマス時に深く引くことの出来た顎が全く引けなくなってしまっている点。出来ていたことが出来ないというのはとても残念だと感じる。

 

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試しにオプティマスと顔面を挿げ替え、カラーリングをざっくりと黒へ置き換えてみた結果…こ、これだ!

リデコ元のPOTPオプティマスのスタイルの良さやバランスの良さは、絶妙なバランスの上に成り立っており、これに対して今回のリデコにて新造されたネメシスの顔面の若干の小ささが非常に引っかかっている。

これまでのネメシスのイメージ=ただのリカラーというイメージを打破するような挑戦的な姿勢であったり、デザイン自体にどうこう…というよりは、シンプルに顔が若干小さい。それによって絶対的に完成された絶妙なバランスが崩れており、なんというか若干の違和感を感じてしまう。これは非常に残念。

 

というか、同様に限定アイテムとなっているレックガーもそうなのだけど、この辺りのアイテムは微妙に顔が小さいと思うのは僕だけなんでしょうか…はい、そうですか…。

 

ネメシスパックス

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ネメシスのボディをパージ!

 

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ネメシスプライムのコアロボとなる新規キャラクターのネメシスパックス。オプティマス同様、こちらはリデコ元となるオライオンパックスのネメシス。これまでオプティマスのクローン/コピーとして数々のネメシス・スカージが誕生したが、プライムとなる前のオライオンパックスのイーヴィルツインはおそらく初の試みなのでは?

ネメシスプライムの頭部バランスに関して一抹の不安を感じていた僕に対して、こちらのアイテムの購入を踏み切らせてくれた素晴らしいデザイン。

 

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新造された頭部のセンターにはモヒカンのようなスパイクがそそり立っており、非常に邪悪なデザインに。元々のコアロボであるオライオンパックスがかなりの完成度を誇っていたことも有り、可動やスタイルもめちゃくちゃハイレベルで個人的にとても気に入っている。

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全くの余談だが、若干の離れ目とわりとガッチリとした横幅のある顔とカラーリングも相まって実写版のアイアンハイド的な印象を感じさせる気がするのは僕だけでしょうか…?そうですか…なんかすいません…。

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※ダークセイバーをスカージ持ち。

ネメシスプライムの武器を共通して装備可能。肩のシールがダイナミックに版ズレをおこしているのはご愛嬌。

あ、あれ…なんか…あれ…? その2「ウワサの真相」

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国内POTP展開発売直後、オプティマス・ロディマス両リーダークラスの関節がプラップラだと話題になったのだが、両方共海外版にて購入をすませてしまっていた僕にとって、こちらの情報の真相は謎のままとなっていた。

昨今のTFトイは関節の保持力が元から低い物が目立ち、リアルタイム購買層と月日の歩みを共にしてきたことで、共に腕を上げたり足を上げたりすることが苦手になっているTF達だが、そもそも保持力というのは個人の感覚値による部分も大きいため一概に語れず。

しかしながら、国内の購入者の多くから指摘されていた保持力の低さに、「え?この時間差で既に金型って劣化するもんなの?」と国内版購入を思いとどまる要因ともなっていたのだが。

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今回のネメシスパックスがまさにこちらに該当し、肩から腿の付け根からとにかくゆるっゆるで買ったままの状態では腕は剣や銃を水平に構える事すら出来ない、足は本体を傾けると重力に従い常に6時の方向を指し示すという保持力の低さとなっていた。

変わって新造された顔面は、顔を左右にふるとボールジョイントのボールがねじ切れるんじゃねぇかってくらいにガッチガチで、なんだこれ、さじ加減がおかしい。

更にネメシスパックスへの変形時に差し込むピンが何度押し込んでも全く固定されずに首のジョイントが「ぱい~~ん」と浮いてしまい、あ、あれ…ネメシスプライムと違ってこっちはデザインにはなんの問題もないというのに、あれ、なんかこれ…あ、あれ?

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-42 ネメシスプライム
 

 このネメシスプライムは国内での販売がおおよそ5ヶ月後の12月に決定している。前述の通り通常オプティマスの国内版の時点で保持力の低さは取り沙汰されていただけに、ネメシスプライムの国内版にてどの様な結末が待っているのかが気になるところだ。

 

ビークルモード

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ビークルも基本的にはオプティマスと同様。国内版にて改善されたとウワサになった「めくれ上がりまくるシールへの対応」も若干の改善を見せ、トレーラー側面はかなり綺麗に貼ってある状態に。

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見た目の大きな変更点として前述した大量の武器をトレーラーに全部盛りも可能へ。

しかしながら例の腕のキャノンをスーパージンライのように側面にくっつける場合はトレーラーのパネルを展開する必要があり、出窓を開いた姿は中二病のみなさんが集まる暗黒オープンカフェと言った趣。そんな若干力技な取り付け方法となっている。

 

感想:暗黒の集大成だが、なんか色々と惜しい

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G1コンボイルックス由来の久々の黒いアイテムだった為に非常に期待しており、実際に触ってみることでこれまでのネメシス(あるいはスカージ)達のエッセンスをそこかしこに散りばめたような、悪いオプティマスの総まとめと言った集大成感があった。

しかしながら残念なことにデザインや仕様面、また昨今取り沙汰される品質面等、幾つかの「あ、あれ…」が重なってしまい、オリジナルとなるオプティマスを超えることが出来なかったような、なんというか非常に惜しいとしか言いようのない仕上がりとなっている。

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※左・通常、右・顔を若干拡大

超個人的ですげぇ細かいんだけど、これくらい大きければよかったのに。

このネメシスのバランス感でぱっと思い出したのがコンバイナーウォーズ版のオプティマス。あちらもマッシブな上半身に対して顔がやや小さくバランスの悪さが目立つアイテムとなっていた。※が、あちらはコンバイナー機構が基本のテーマとして存在している。

細部のディテール、昨今ではモールドバキバキさんことWFCシージの面々が話題だが、確かに完成度を高める上で情報量を詰め込んでいく事も大切なのかもしれないが、大前提として基本的なバランスって超大事。クラシックオプティマスが様々な問題点を残しながらも名作として今なお語り継がれるのは、単純に「バランス」が死ぬほど良いからだと思っている。

真っ黒のオプティマスの到来で通常オプティマスへの執着が幾分薄れだしているので、いっその事通常POTPオプティマスの顔面を黒く塗りたくって、すげ替えてやろうかとも。そう、つまり、これは永遠に来ない「いつか」のお話。

 

ラッシュが凄くてフラッシュバック

ハイパー余談だが、こちらと時を同じくして既にウォルマート(だっけ?)限定のレックガーが届いており、おそらく今週末にはビーストのマスターピースダイノボット」が到着、また週明けにはSDCC限定のスローン・オブ・ザ・プライムが到着と、新作のラッシュが半端ない。

か、書けるのか?

次回「書くぜ!…いつかな!(3ヶ月後)」の巻。乞うご期待。

 

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-41 レックガー

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-41 レックガー