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トランスフォーマー:SIEGE/War for Cybertron シージ:ウォーフォーサイバトロン・トリロジー所感

トランスフォーマー「SIEGE/War for Cybertron trilogy」より

 

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Enter the "SIEGE"(from SDCC)

昨日7月20日より開催されているSDCC(サンディエゴ・コミコン)、あなたはもう情報をチェックしまくっているだろうか。POTP/パワーオブザプライムに続くトランスフォーマーの新たな展開「SIEGE:War for Caybertron TRILOGY/シージ・ワーフォーサイバトロン・トリロジー」が発表となり、その内容は既に多くのファンの間で話題となっている。

 今シリーズのタイトルとなる「War for Cybertron」から、新シリーズの玩具展開はサイバトロン星での内戦をテーマにしているという事前情報はあったものの、おそらく多くのファンが同タイトルのゲーム「War for cybertron」や「Fall of Cybertron」から連想するような、より近未来的なSF的ルックスをイメージを想像していたかとも思う。

Transformers: War for Cybertron (輸入版:北米・アジア) - PS3

Transformers: War for Cybertron (輸入版:北米・アジア) - PS3

 

 

しかし今回のSDCCにて発表・展示された玩具の情報によって、「SIEGE:War for Caybertron TRILOGY/シージ・ウォーフォーサイバトロン・トリロジー」のトイラインはバトルダメージ・ウェザリング等、より"War"感が色濃く、またそのルックスはかなりG1のイメージを踏襲したクラシックな内容に。当初のファンの予想をいい意味で裏切る、かなり期待値の高い発表となっているように見える。

 

SIEGE:War for CaybertronはPOTPのコンセプトを引き継ぐ正当進化だった

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サンディエゴコミコンにて既に発表されているラインナップは上記の通り。現状5クラスに分類されており、リーダークラス・ボイジャークラス・デラックスクラスはこれまでのとおりだが、パワーオブザプライムでは

とされていた比較的安価な2クラスが

への2種へと変わっており、この2種が前回の「プライムマスター」のようなシリーズの遊び方の"核"となる商品群となっている。

 

バトルマスタークラス

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シージが推している「WEAPONIZE=ウエポナイズ」機能がそれであり、バトルマスターは単体で人orメカ動物型から武器へ、つまりこれまでにもあったターゲットマスター的な役割として登場。今回はこのターゲットマスターに専用のエフェクトパーツが付属しておりこのエフェクトはおそらくある程度共通のジョイントで付け替え遊びが可能。

※WAVE1にラインナップされている「FIRE DRIVE」は国内に置けるファイアボルトであり、こちらはレジェンズ版のロディマスにも付属したターゲットマスター。

トランスフォーマー LG45 ターゲットマスター ホットロディマス

トランスフォーマー LG45 ターゲットマスター ホットロディマス

 

 

マイクロマスタークラス

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マイクロマスターはこれまでのレジェンズクラスよりも若干小さめのビークル→人形変形を行うミニボット達、今回のシージでは2体セット売りになるようだ。POTPのレジェンズとの決定的な差はこのマイクロマスター2体が合体し大きめの武器へと変形をする点。

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上記バトルパトロールの2体が合体しバズーカ的な武器へとコンバイン。前項のバトルマスターのエフェクトパーツと規格を共有しているので、シリーズの全クラスを通してシージのトイテーマでもある「ウエポナイズ」がしっかりと機能している

 

正直な所、パワーオブザプライムのプライムマスターはプリテンダーリメイクのみが先行しギミックとしての側面が弱く、また昨今コストカットの余波によってどんどんと小さくなる本体付属の武器を補うにしては武器的な側面も同時に弱い"ナンダコーレ"感が否めなかったのは確かかと思う。

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いや、でも実際楽しかったよ、プライムマスターとデコイアーマーは。オプティマルには持たせられなかったけど。しかしながら「プリテンダー」という種族は常にキワモノ的な位置に収まらざるを得ないというか、そういうフィーリングをバチバチ感じました。

cruelmelody.hatenablog.com

 

もう一つの核、組み替え

シージ/WFCのローンチの目玉とも呼べるWave1のリーダークラス「ウルトラマグナス」。若干驚きなのはオプティマスがデラックス止まりな点だが、POTPで良質なオプティマスが出たばっかりだしいいんじゃないでしょうか。まさかハズブロが"サイズ比"を真面目に考え始めている…!?

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こちらのマグナスは一目見てもわかるようにコアとなる白マグナスがキャブ、トレーラーを着込んでいくことによって通常のマグナスへと変形するG1玩具を踏襲したスタイルに。めちゃくちゃカッコいいよね!!!という興奮はおそらく全TFファンの共通認識かとおもうのでその辺はすっ飛ばして、個人的に気になったのはトレーラーをバラしてパワードスーツのように着込ませていく組み換え変形と言う部分。

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コアロボ+トレーラーのガワによる合体変形はPOTPからの系譜を感じる、ある意味では順当なプレイバリュー性となっているのだけど、おそらくシージ:WFCがこれに関して「新たな局面へと突入した」と感じるのは、このマグナスに見れる組み換え変形をめちゃくちゃ割り切って潔く導入している点。

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シージのギミックを代表するデラックスクラスのコグ。このコグは全身がバラバラに分離し武器へと変形する特殊ギミック=ウエポナイズを体現するような玩具になっているのだけど、上の画像を見てもらえればわかるように、ロボ時に側面にある腕を抜きおそらく胸にある凹へと組み替えるという変形プロセス、つまりおそらくビークルへの変形に関しても完全に抜き差しを介した組み換え変形になっている。

個人的にはトランスフォーマーアイテムに組み換えや余剰が発生してもカッコよければいいじゃん、というスタンスなので僕は特には気にならないのだが、POTPのリーダークラス「ロディマスプライム」における腕の組み換えは完全変形派的な方々からは散々突っ込まれる対象となっていたのも記憶にあたらしいので、マグナスを含めてシージのテーマとなるウエポナイズ機能=組み換え的側面がそういったファンにどう受け止められるのかは気になる所ではある。

cruelmelody.hatenablog.com

 

だらだらと書き連ねてしまったのだけど、結果的に何が言いたいのかというと。

POTPでは完全にフワッとしてしまっていたプライムマスタークラスの武器変形ギミックでやりたかったであろうことを、正当進化とも呼べるマイクロマスターバトルマスターの2ラインでしっかりと巻き取りつつ、むしろ完全変形を目指すことで若干違和感が目立ってしまったコアロボ+トレーラー合体ギミックを、めちゃくちゃ潔い組み換え変形にて完成度を高めてるんじゃないでしょうか…?っていう。

あとこれらのギミックが「ウエポナイズ」というテーマに非常に沿っていると感じる。

 


War for Cybertron SIEGE toys at Hasbro Breakfast Press Event

 

Throne of the Primes /SIEGE: We are UNDER ATTACK!

さて、ここまでは新作トイラインの話で駆け抜けてきたが、SDCC、コミコンと言ったらアレですよね、限定的な…アレですよね。

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どーん!そう、限定商品スローン・オブ・ザ・プライムズが今回のサンディエゴ・コミコンにて発売。

これまでAmazon限定とされたPOTPネメシスプライムや、ウォルマート限定(だっけ?)となったPOTPレックガーが尽く国内で通常販売されることが決定したのだが、個人的に流石にコミコン限定アイテムが日本にて一般販売されるという事は無いのではないかと思っているのだが…。そんな訳で他にも色々と販売はされているのだけど、おそらくこちらが最も競争率が高いアイテムとなり、国内ショップでは入荷から数十分で完売が多発。僕も一時は難民になりかけたが、昨日どうにか予約を完了した。

Throne of the Primes難民が大量に発生しているとの事で現状取り扱っている・再入荷を行いそうなショップを幾つかご紹介して終わりにしよう。

Robotkingdom

めちゃくちゃ有名な海外ショップ。現在も予約が可能となっており支払いもPAYPAL経由なので死ぬほど簡単。海外からの発送なので送料と時間はかかるが

JUNKSHOP-USA, www.junkshop-usa.com

定期的に在庫が復活している国内ショップ。今日だけでも3回ほどの復活を見かけたので、こまめにチェックしていればまだ復活の可能性はあるかも知れない。

※ただ、ショートしちゃったごめーんねっていう展開が以前あった気が。

ヤフオク! 

基本的に限定アイテムは発売後徐々に値段が上がり続けていくものなので(再販・国内販売などの異例がなければ)、不本意かも知れないがショップ在庫が切れてしまった場合は割り切ってこちらに切り替えて必要以上に高騰する前にサクッと買ってしまうのも一つの手かと。現在既に複数個の出品(一部落札)を確認。

 

そう言えば…

海外では既に前述のThrone~としてオプティマル・オプティマスのリデコが販売されているが、国内では8月末となっており国内版よりもThroneの到着のほうがまだ更に早いという完全に分けのわからない状況に。

POTPは事実上国内レジェンズの終焉と海外シールべた張り展開を決定づけたシリーズとなっていたが、今回のシージ:WFCも同様に「日本だけ販売お預け+6ヶ月も待たせた挙げ句日本版はパッケージシールべた張りのみ」の洗礼を受けるのだろうか…?

 

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-42 ネメシスプライム
 
トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-41 レックガー

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-41 レックガー