くるめろとは違う

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トランスフォーマー:Botcon2008 シャッタードグラス ブラー/Shattered glass Blurr

トランスフォーマー「Botcon2008 シャッタードグラス」より

 

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トランスフォーマー・クラシックス発売

先日23日に遂に発売となったマーベル版アメコミ「トランスフォーマー・クラシックス」。国内ではIDW(一部DW)の邦訳版がメインの展開となっていたトランスフォーマーのアメコミだが、遂にオリジンが降臨するという事で23日に早速秋葉原のアメコミショップ「ブリスターミックス」にて購入してきた。

No.1 アメコミ専門店 ブリスターコミックス : BLISTER_comics

とても有名なのであまり言及する必要はないかもしれないが、念のために。邦訳版や原語版TPB(単行本)の他に、最新リーフを表紙違いまで揃えている秋葉原のお店。バックナンバーに関してはそこまでだが、最新の物を手に入れたいのであれば間違いないお店。もちろんTF以外も有り。

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そんな訳で購入してきたトランスフォーマー・クラシックス。内容に関してはタイトルのそのまま、まさに「クラシック」なので是非自身の目でご確認頂くとして、特筆すべきは「呼称」の部分。

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昨今の英名統一とは真逆を行く日本名表記で統一されており、オートボットはサイバトロン、サイバトロン星はセイバートロンオプティマスプライムコンボイ…と、こちらもある意味でクラシック。オールドスクールな古典的トランスフォーマーとしてまとめられている。

トランスフォーマー クラシックス (ヒーローX)

トランスフォーマー クラシックス (ヒーローX)

 

 この海外との名称・名前の差異に関しては常に若干の物議を醸すところでは在るが、個人的にこだわりはあまりない。しかし、アメコミを原語版で追っている際に国内版との名前の違いで「あれ?新キャラ?」と戸惑うことの在る僕にとって、個人的には統一してもらったほうがー特にメインの展開がほぼ海外主導となっている昨今においては英名でもー分かりやすくて良い。

昨日食った物すらも曖昧な記憶力を兼ね備える僕にとってはアホかってほど大量に居る金属生命体の名前を国内・海外版とダブルで覚えていくとなると…。子供の頃であれば出来たであろうことだが、今現在となっては右耳から入っていくカタカナの言葉の羅列は尽く左耳からアウトしスルスルと通り過ぎていってしまう程に悲惨な記憶力なのだ。

 

Botcon2008 SHATTERD GLASS/BLURR

前回のポストでも若干触れたがワンフェスやNYトイフェアにて遂にPOTPアイテムのプライムマスター版プリテンダー、ブラジオンやオクトパンチが発表された。先日アップしたブラジオンは玩具化の機会が多いものの、オクトパンチは当時品以降のリメイクが海外イベントBOTCON限定アイテムで更にキワモノである所のシャッタードグラスのみとなっている。そんな訳でこの辺で異色の"TF善悪反転ユニバース"の「シャッタードグラス」に触れようじゃないかとシャッタードグラスアイテムを引っ張り出してきた。

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オートボットディセプティコンの善悪が反転したパラレルユニバースにおける悪のオートボット(悪というか極悪)のブラー。ベースとなっている型はギャラクシーフォースのブラーで、さらにGFブラーのリデコ元はマイクロン伝説のシルバーボルト(海外名:ブラー)となっている。

大きく張り出した肩アーマー等かなりヒロイックな見た目をしているがかなり特殊な可動域(後述)とビークル時のガワの殆どを背負うという処理の為、奇跡的な可動域の狭さを実現している。

 

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ギャラクシーフォースのブラーからリデコされ更にG1ブラーへと顔の再現度が上がっているが、悪のオートボットという事で、非常に威圧的な表情+アイパッチをつけた片目から血が滴っている完全に極悪なフェイスに変更がなされている。インシグニアはSGオートボットなのでパープルに。

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可動に関して、肘は変形の構造のおかげでまさかの2重関節とかなり柔軟に動かす事が可能だが、肩にロールが一切無いため肩の可動が水平のみとかなり特殊な動き方をする。

 

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足もまたかなり特殊な仕様で太ももの付け根にボールジョイント一択、膝の可動は無くかなり大味で男らしい仕様に。相当癖があり足を曲げるようなポーズはほぼ不可能となかなかワイルドな仕上がりに。

車の上半分をほとんど背負った自重を支えるためにしっかりと踵のパーツが付いている。が、わりとステーンと後ろに転げる。

 

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元がギャラクシーフォースアイテムなのでサイバーキーを差すことでパーツが一部展開する。(詳しくはビークルにて)武器はミサイルのランチャー2丁。

 

オルトモード

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ロボット時の可動域はイマイチだったが、SGブラー(というかGFブラー/マイクロンシルバーボルト)の本領はビークルのラインの良さだ。あれだけおおっぴらに背負いまくっていただけあり、ビークルの際のデザインは秀逸。

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また個人的に最もシビれるのがこのSG版の塗装で、黒字全体にブルーのライトニングがプリントで細かく再現されており、この柄が信じられないほどにかっこいい。僕はTFのビークルにそこまで多くを求めない方なのだけど、このカラーリングとデザインはあまりにも秀逸で基本ロボで飾ることが多いが、SGブラーはビークルモードで飾っている。

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前述のようにサイバーキーを差すことが可能。

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サイバーキーを差すことでランチャーが展開。開いたパーツにもモールドが施されていたりと豪華。ギッチリと中身も詰まっておりボリューム感もとても良い。

 

テックスペックと説明文

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"私が賢くなるほど、お前の死は早くなる"
プライムに採用される以前、ブラーは雄弁で小奇麗な講師だった。彼の態度は変わってはいないが、ブラーは穏やかなロボットというよりは戦いで鍛え抜かれた戦士のように見える。しかしプライムはブラーを情報中枢として第一に扱い、戦士としては二の次である。

絶え間ない作戦の中で、ブラーは英雄的な反逆者でありいとこでもある敵の工作員「クラッシャー」のメッセージを傍受する為に十分な装備を整えている。もはや講義の為に回路を使用することはないが、ブラーは他のアーキビストと共に未発見のプロトフォームや取引情報を見つけ、彼の敵対者に対して有利に立つために必死になっている。
彼はオートボットの戦友達に説得力の在る戦略的計画を提供するために、彼自身のデータバンクに極めて重要な情報を常に探している。

ビークルモードでは彼はどのディセプティコンよりも早く移動が可能であり、彼らの集積回路が融合するポイントまで加速させ、無力化する。

無力化後、ブラーは彼らのCPUを細心の注意をはらい分解する。全ての犠牲者達に耐え難い程のプロセスの詳細をゆっくりと説明する。

 肩書は通常世界のブラーが情報員であるのに対してSG世界のブラーは情報略奪員。ちなみにキャラクターバイオで語られている未発見のプロトフォームとはグリムロックの事。

従兄弟の「クラッシャー」と紹介されているキャラクターは元々Gobotsに登場するキャラクターであり、その後トランスフォーマーへとやってきたという色々とワケアリの女性TF。通常世界の悪のディセップにおいて、IDW版ではこれから邦訳版が登場予定のメガトロンオリジンにてディセプティコン創設の際の初期メンとして登場していたらしい。

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*右上コマの真ん中にいる人

 

そんなクラッシャーはシャッタードグラス世界では正義のディセプティコンの部隊「メイヘム・サプレッション・スクワッド」の隊長。そう、こちらもちょっと前にブラジオンのポストにて触れたレッカーズへの対抗勢力である「メイヘム・アタック・スクワッド」の善悪反転版。

このSGメイヘム部隊(メイヘム・アタックス・クワッド=大混乱・攻撃部隊ではなく、メイヘム・サプレッション・スクワッド=大混乱鎮圧部隊な辺りが善悪反転してる)には前述のブラジオンも隊員として参加しており、一部で話題となったドギツいカラーのサンダークラッカーもこのSGメイヘム部隊の隊員だったりする。

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*トイ・ドラッグ!見ているだけでトリッピーな気分になれるサンクラさんの活躍が読めるのはシャッタードグラスだけ! 画像はTFwikiより Thundercracker (SG) - Transformers Wiki

 

無口で機会的なサウンドウェーブがSG世界ではゴキゲンなおしゃべりマンに相成るSGユニバースだが、"早い"というブラーが持つアイデンティティは流石に反転することはないようだ。しかしながら"彼が敵を無力化後にゆっくりと今行っている拷問の詳細を伝えながら敵を解体していく"という部分はこの辺の反転化=人となりの完全反転を色濃く反映している。

また、テックスペックでは一切触れられていないがSG世界のブラーはロディマス(オプティマスに反旗を翻し勝手にプライムを名乗って別行動中)を監視するために行動を共にしている。

 

トランスフォーマー レジェンズシリーズ LG25 ブラー

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トランスフォーマー ブラーvsバズソー GS-01

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