くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:Power of the primes wave1 GRIMLOCK/グリムロック パワーオブザプライムズ

トランスフォーマー「パワー・オブ・ザ・プライムズ」より

 

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オレ、グリムロック! オレも、グリムロック

これまでスラッグ、スワープ、スラッシュと新規メンバーを含めたダイノボットのブログをポストしてきたが、遂にWave1(海外展開第1弾)の本命であり大トリのグリムロックが届いた。

他のメンバーと違いグリムロックはジェネレーションズ版やマスターピース、昨今であれば実写版やアドベンチャー版と登場と玩具化の機会がとても多い人気のキャラクターではあるが、G1デザインを踏襲した新規造形はなかなか実現せずに作品によって比較的姿を変える事が多かった。

今回のパワー・オブ・ザ・プライムズ=POTP版はそんなありそうでなかったG1デザインのブラッシュアップがお手頃な価格で手に入るという事で個人的にかなり期待値が高かった。

TF 2018 POTP [VY] グリムロック

TF 2018 POTP [VY] グリムロック

 

これまでもレビューを続けてきたトランスフォーマーハスブロ展開「Power of the primes」は国内版の発売も5月に決定し既に予約も始まっている。が、なぜかヴォイジャークラスは初回のラインナップから除外されており謎が深まっている。

 

POTP:Wave1 ダイノボットグリムロック

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海外展開・ハズブロから発売されたPower of the primes、ヴォイジャークラスのダイノボットグリムロック。アメリカamazonにて24.99$=2800円程で購入。

また、余談だが海外ショップや国内の輸入玩具ショップにおいてこのグリムロックの人気度が異様に高く、予約開始からすぐに予約した僕も米アマゾンから「初回入荷在庫たりなくなっちゃった、てへぺろみたいなメールが来て焦った。日本よりもよりざっくばらんな対応によるkonozamaの洗礼を受け、必至にやり取りを行いようやく届いた。

前述の通り国内では何故かラインナップから外されてしまっているのだが、グリムロックのような人気キャラの久々のG1リメイクなので、タカラトミーがそういったヤマを貼っていなければ入手難易度が若干高くなるようなこともあるかもしれないのでご注意を。

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カードはこんな感じ。POTPシリーズは12プライムのマーク・カラー別にカードが存在するが、ボイジャー以上のクラスはカードの種類の確認が不可能。

POTPカードの話をまとめたブログはこちら

トランスフォーマー:Power of the primes パワー・オブ・ザ・プライムズと12種類のカード、13人目のプライム - くるめろとは違う

 

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ストレート超豪速球なグリムロック。完全にグリムロックで開けて取り出した瞬間の「これだよ!」感、満足感が半端じゃなかった。

第壱話 シール襲来

が、まず触れて置かなければならないのはシール問題。これまでにブログをポストしたPOTPアイテムのデラックス・レジェンドクラスは模様などが全て塗装と印刷となっておりその完成度にはかなり唸らされた。しかし、海外ハスブロ製品は"ボイジャークラス以上から塗装・プリントがガン減らしされる法則"が存在し、このグリムロックもまたその影響を大きく受けている。

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こちらは恐竜モードだが、足や背面にある細かい基盤のような模様は全てシールとなっており、このシールの貼り方がとにかく雑だ。

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同じダイノボットのスラッグの基盤風デザインが印刷で処理されているだけにこの仕様だけがとにかく残念。というか、最悪シールでも全然構わないのだけど貼り方が本当に雑でパーツからピョロっとはみ出ていたりしてしまっていて、こんなん数ヶ月後にははみ出た部分にホコリが付いて反り返りピロッピロになってるに違いない。せめてシールはシート添付にして個人で貼れるようにしてくれまいか。

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話が逸れてしまった。POTPのグリムロックのギミックの一つであるコンバイナー合体の為の足が付属しており、これを武器のように腕にはめることで鉤爪的な何かになる。またここにはプライムマスターをはめ込むことが可能。

デラックスクラスでは透明パーツはめ込みで処理されていたがボイジャークラスには

13プライムの1人ネクサスプライムが残したアーティファクトエニグマオブコンビネーション」

が1個付属している。

IDWの展開ではこのエニグマ~を使用することで通常のTF達を強制的にコンバイナーへと変える事が可能で、POTPにおいてもそんな感じなのかしら。

 

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個人的には「グリムロックといったら剣だよね」という事でジェネレーションズ版"フォールオブサイバトロン"のグリミーの剣を持たせてみた。盾はちょっとあれだけど、ルックス的にもめちゃくちゃフィットする。

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Wave1のダイノボット達を集結させるとこんな感じ。当時玩具には無かった身長差が付いたことで空想科学的な意味でのリアリティが出ていていい。スペックに差のある部隊感というか。

 

恐竜モード

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僕があまり車や戦闘機などに詳しくない事もあって通常のTFだとあまりオルトモードを気にすることって少ない。だいたい車っぽければOKだし、「ロボット:車」の比率であれば7:3くらいロボに傾いていても気にしなかったりする。更に言えばビークルは原作からのアレンジが結構効いていてもわりと気にしない。

ただ、ダイノボット達はまた別というか特別で、どっちも似ていないとまずい謎のはハードルの高さが存在する。この辺の感覚は何となくご理解頂けるような気がしている。

今回のグリムロックの再現度はそういった意味ではかなり満足。変形の都合上グリムロックの尻尾=足の処理ってこれまでの玩具でも色々と厳しい事が多かったのだけど、今回のバランスはとても気に入っている。

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Wave1、恐竜で大集合。恐竜としてのスケール感もあっていてとてもいい、超かわいい。

 

MAXIMUM DINOBOT ONE MORE!

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以前、POTPスワープにて触れたアメコミ展開のダイノボットが仲間割れしてしまっている問題。

これまでのあらすじはこちらのブログで

cruelmelody.hatenablog.com

 

ざっくりと説明するとアメコミ展開=IDWにおけるトランスフォーマーでは結構早い段階でグリムロックと他のメンバーが対立してしまい、他のメンバーはグリムロック抜きでダイノボット部隊として行動している。

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グリムロックはその後、ウルトラマグナスによって逮捕されオートボットの刑務所「ガーラス9」へと移送。

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これがIDWトランスフォーマーを連載し始めた序盤のTPB(単行本)の5巻「マキシマム・ダイノボット」にて起こったことで、こちらのシリーズは国内での翻訳はされていない。

ここから国内翻訳されているシリーズとその先について触れると…

 

オールヘイルメガトロンにて

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

トランスフォーマー:オール・ヘイル・メガトロン (ShoPro Books)

 

カオスシリーズ(現在翻訳化進行中)にて

トランスフォーマー:フォー・オール・マンカインド

トランスフォーマー:フォー・オール・マンカインド

 

ミニシリーズ「ラスト・スタンド・オブ・レッカーズ」にて

*ガーラス9オーバーロードが大暴れしていたオートボットの刑務所施設

モア・ザン・ミーツ・ジ・アイシリーズにて

  • ポッドは惑星クレメンシーに衝突、ミスファイアを含めた部隊スカベンジャーズに救出されるも…

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グリムロック「MUH」

ミスファイア「MUH?…なんだって?」

グリムロック「MUH」

ミスファイア「ミスファイア?」

グリムロック「MUH」

ミスファイア「モーティラス?ムーンベース2?ミリタント、モノフォーム、ムーブメント?」

グリムロック「MUH」

 

グリムロック「MUH…MUH…MUH…ミー(オレ)グリムロック!」

 完全に幼児退行。マキシマムダイノボットに登場したグリムロックは超武闘派でゴッリゴリでわりと普通に喋っていたのだが、頭の回路がダメージを受けてしまったのかミスファイアのとなりでムゥムゥ言っている可愛いマスコットにクラスチェンジした。G1から脈々と続くグリムロックの系譜の中でも規格外の退行ぶり。しかし、カワイイ。

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このムゥムゥ機械ザウルス(幼児)とウルトラメガおバカで気のいい兄ちゃんミスファイアのコンビのストーリーはバカ×バカとさぞ馬鹿馬鹿しい内容になっているのだろうと思っていたのだが、蓋を開けてみればなんというか非常に胸を打つようなまさかのちょっと泣けるような展開へと進みだす。

「MTMTE」で読めば、今後パワーオブプライムのグリムロックの横にはレジェンズで登場したミスファイアを起きたくなること必至。ミスファイアを買っておくんだ!

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*サイズスケールはちょっとあれだけど。

トランスフォーマー LG52 ターゲットマスターミスファイアー
 

この辺のミスファイアとグリムロックのストーリーはレジェンズ版のお話も含めてまた今度。というか、MTMTEのミスファイアはレジェンズ版や旧アニメのようなバイザーではないので、これをどうにかアメコミフェイスへと改造したい。

 

オレ、グリムロック ヘッドマスターかじる

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また、グリムロックの恐竜ヘッド下顎には謎の凹が存在しまさかと思ってはめてみたらヘッドマスターがピッタリとハマるようになっていた。先日発売されたダイナザウラーもヘッドマスターとの連動ギミックが話題となったが、同じ恐竜モチーフのグリムロックも簡易ながら「かじる」ようなギミックが付いている事に気付く。手が込んでるなぁ…。

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グリムロック「RAAARRGHH!」

ミスファイア「大丈夫、大丈夫!落ち着けよ!みんな落ち着けよ!」

クロック(スカベンジャーズ)「誰も焦ってねぇよ」

*アメコミのミスファイアはだいたいこんな感じ

凹の窪みとは逆方向への咥え込みなのだけど、そもそもヘッドマスターが綺麗に収まるような口の形をしているのでこういったかぶりつきもそつなくこなす。プレイバリューが高いね!

オレ、グリムロック 合体 できる

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今回のPOTPのダイノボットは新メンバーのスラッシュを除いたこれまでの5体で合体が可能なコンバイナー戦士となっている。WAVE1ではこのコンバインは完了せずにWAVE2にて登場するスナールとスラージ待ちの状態でこんな感じ。

個人的にトランスフォーマーにそこまで合体を求めておらず、これまでのコンバイナーも基本スルーしてきた(あるいは単体買い)してきたので、初めてのコンバイナー。

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ミスファイア「あれ……お前、なんかでかくなってない?」

グリムロック「ミー!グリムロック!」

ミスファイア「……お、おう」

 *アメコミの二人の空気感は多分こんな感じ

 

以上POTPグリムロック

個人的な期待値がめちゃくちゃ高かったのだけど、ロボも恐竜も含め非常に満足できた。あとは国内版で海外のシールベタベタ仕様に何らかのアップデートが入ったらいいなぁと願うばかり。ていうか何で国内では第一弾から姿を消したんだろう。

ダイノボットは残すところスナールとスラージのみ。Wave2の発売が待ちきれないんだけど、その前にリーダークラスのオプティマスとロディマスが!POTPの展開が胸熱すぎる。