くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:レジェンズLG50 シックスショットとフェイズシクサー

トランスフォーマーレジェンズ」より

 

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忍者参謀現る

トランスフォーマーシリーズの発売日が月末となっているため、半年近く前に注文した商品が定時爆撃のごとく届くことで月の経過を実感する。気付けば11月も終わり、もう数日ですっかりと年末へと突入してしまうから、なんだか色々と早い。

そういった訳でレジェンズシリーズの記念すべき50品番目となるシックスショットが届いた。この11月末はこれ以外にLG51ダブルクロス、LG52ミスファイア、LG53ブロードサイドと盛り沢山だが、誰もが期待していたのは何と言ってもこの驚異の6段変形の忍者参謀シックスショットの登場だろう。

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レジェンズ・ナンバリング通算50作品目。また人気玩具のリメイクであり気合の入り様も相当なようで、パッケージは当時品のデザインを踏襲したようなかなりシビれるデザインとなっている。

が、これまでの窓付きと違いプラスチックが噛んでいないのでボコりやすくなってしまっていたりするので注意が必要なようだ。

 

LG50/忍者参謀シックスショット

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海外では「タイタンズリターン」シリーズとして既に発売されていたのだけど、海外仕様から

  • 頭部パーツが完全新規デザインに
  • 一部成型色の変更
  • 更に細かく変更されたパーツ単位での塗装

と例のごとく若干豪華な仕様へと変更されている。

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*ダイノベースの指揮官としてガルバトロンにより呼び寄せられた忍者参謀シックスショット。背後のガルバトロン様は非正規ブランドDX-9社の「Tyrant」さん。

 

特に頭部パーツの変更によって顔面がかなり洗練された印象が強く、レジェンズ版発売までの間に襲った幾度とないTR版購入への誘惑を振り切った甲斐のある素晴らしい出来になっている。

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スタイルはかなり良いのだけど、そもそもシックスショットって当時品からして既に"古代遺跡から発見された黄金ジェットのようなオーパーツっぷり"の謎のスタイルの良さで、さらにそこに異常な変形機構を有していたので、むしろその点でこのレジェンズのスタイルの良さにあまり衝撃を感じなかった。*もちろん、かなりブラッシュアップされているのだけど。

今回のレジェンズ版の素晴らしいところはやはり可動なのだけど、個人的な「アレあれば良かったのになヤーツ」は手首の回転だろうか。いや、でもそんなものなくても大丈夫なくらいにはカッコイイです。

 

驚異の6+1段変形と、子供の心を忘れてしまったのか!

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左上からジェット機・バトルカー・オオカミ、左下からサブマリン(天地の反転によりガンモード)、タンクモード、そして幻の7段変形目ウルフジェットモードとなっている。

 

こうして変形させることでふと気になった点はこの多段変形後の姿の「オリジナルへのリスペクト」ぶり。これまでのレジェンズシリーズはロボットとしての完成度はもちろんだが、変形前のビークルの姿もかなりブラッシュアップされている印象が強かった。

そんな中でこのシックスショットのビークルは想像力で補完する、つまり「これは戦車なんだ…これは戦車……カァーッ!み、見えた!戦車に見えたぞ!」といったような、子どもたちの溢れ出る想像力でカバーするような仕上がりの旧玩具を完全に踏襲した再現度となっている。

つまり、よりジェット機に見えるように改良…等というよりかは、「"あの"シックスショットの6段変形を完全再現」という部分に重きをおいている。この感じはレジェンズという括りだけでなく昨今のトランスフォーマーの進化=変形前後・双方の向上を考えると、わりと面白い傾向だと感じている。

 

残念な点

Twitter等でも散見しているので結構な頻度で発生しているようなのだけど、とにかく目の塗装が荒い。

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こんな感じで塗ってから10日後のマニキュアかよってくらいフチの部分がガッサガサ。赤の塗装が非常にグニャグニャなのでよくマンガ表現であるウルウルしているような目っぽくて、あらやだ、シックスショットちゃん、泣いちゃうの?っていう。

いや、冗談抜きで人形の命でもある顔面にこういった雑さは本当にもったいないと思うんですよ。ガンダムマーカーとかで塗り直して見ようかしら。

 

フェイズシクサー繋がり

TFのリメイク化って昨今のアメコミ展開に結構リンクしているところがある。例えばこのシックスショット等と同じ頃に同様のタイタンズリターン(海外展開)にて公開されていたスカイシャドウっていうキャラクターは特にこの法則が顕著だ。

TF TR [Leader] スカイ シャドー [並行輸入品]

TF TR [Leader] スカイ シャドー [並行輸入品]

 

 このスカイシャドウ、国内ではブラックシャドウとしてトランスフォーマーVの一話のみに登場したTFなのだが、トイ展開ではジェネレーションでもサンダーウィングのリデコとして登場し、前述のタイタンズリターンではジェット機とタンクの合体変形機構を持って商品化されている。このジェット機とタンクの合体、こちらは国内でも販売が予定されている「破壊大使オーバーロード」の変形機構そのもので、しかもオーバーロードよりも早く登場。

*ちなみに発売前から色々残念だと国内外で取り沙汰されるオーバーロードよりも出来が良かったりするのであとでブログにでも書こうと思ってます。(国内展開もなさそうだし)

正直なところアニメ展開にて宇宙ギャングとして一話のみの登場だけだというのに(2010のデフコンに近いかも)なんだこの優遇っぷりは!と思ってしまうんだけど、今回のシックスショット、このスカイシャドウ、そしてこれからレジェンズでも発売されるオーバーロードタイタンズリターンにて商品化されたこの3人にはある共通点がある。

その共通点というのがアメコミ展開=IDWトランスフォーマーにおける設定の一つである「フェイズシクサー」という設定。

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Last stand of wreckersにて集結するメガトロンと3人のフェイズシクサー。

これに関しては僕の知識も若干曖昧なのだけど、フェイズシクサーというのは

メガトロンが策定する6つのフェイズにて星を征服するための「インフィルトレーション・プロトコル」の6段階目=フェイズシックスに投入される戦士たちのようで、ディセプティコンの中でも特に戦闘能力の高いエリート兵士「ウォーリアーズ・エリート」に所属しているものから選ばれている

ようです。

フェイズシクサーって言う人達はとにかくクッソ強い事で有名で、特にIDW展開におけるオーバーロードの壊れっぷりは有名な話。レッカーズを1人でフルボッコにしてスプリンガーの顔面の皮を剥いだり、爆破されてめちゃくちゃ燃えてたのにその後の展開で普通に登場したりと完全に壊れキャラ。

 

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この強さはIDW版のシックスショットも然りで、100倍以上身長差がありそうなメトロプレックスに叩き潰されているのに普通に活動を続ける姿や…

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その後ペチャンコになるまで踏みつけられまくったと言うのに、まだ活動停止しない尋常じゃない生命力は、翻訳されているオールヘイルメガトロンにてご存じの方も多いかと思う。

*ていうか、翻訳されているコミックスではオールヘイルメガトロンの読み切り収録ぐらいでしか出番がないので、シックスショット=踏み潰された人くらいの印象しかないのがでシックスショットさんかわいそうですね。シックスショット・ペッタンコ!

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国内では忍者参謀として有名だが、海外での通名は「Solo Transformer Assault Group」と何処かのマンモスの人のようなワンマンアーミーっぷり。

 

じゃあなんでフェイズシクサーのお三方はこんなに強いの?って話なんだけど、彼らフェイズシクサーは

っていうパーツを手術にて埋め込まれていて、これが体内にあることで自己修復機能が活発化しエネルゴンやリペアに頼らずに体一つで再生を図れるっていう設定があるようです。ただ、これはちょっとかなり曖昧。

 

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ちなみに腹黒いことで有名なIDW版プロールはこのフェイズシクサー技術にもキチンと目をつけています。プロールはこういうやばい話に必ずと言っていいほど首を突っ込んでる、怖い。