くるめろとは違う

くるめろと貴様は関係ない。

トランスフォーマー:ビーストウォーズ MP-43マスターピース メガトロン とビーストウォーズ再考番外編2

トランスフォーマービーストウォーズ』より

 

f:id:cruelmelody:20190331183812j:plain

開けた瞬間が最も辛い

月末だー!月末がきたぞー!そんな訳でこんにちは、私です。

毎度毎度月末になるとタカラトミーから玩具が送りつけられてきて火の車だぜ!うぇーはは!と言った一部の大きなお友達に通じる共通の挨拶があるじゃないですか。

そうそう、月末はおもちゃの支払いで…と思ったのだけど、よくよく考えてみたら正規のレジェンズラインが終焉を迎え、POTPからは海外と同仕様となった事で、商品は基本海外からの購入となっており玩具爆弾の着弾は不定期な事が多かった。

そんな中で唯一の月末定期便となるレジェンズライン、本来は1月末に発売となるはずだったビーストメガトロンが2ヶ月のラグを超えてインカミング。

トランスフォーマー マスターピース MP-43 メガトロン (ビーストウォーズ)
 

 前回のダイノボットもどうかしてるほど強烈な出来栄えだったが、今回のビーストメガトロンはダイノボットをさらに超えるサイズとクオリティのディープインパクトとなっており…。

ダイノボットのポストはこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

 

とにかく素晴らしく圧巻なできなのだが、開けた瞬間に感じたファーストインプレッションは

つらい

だった。だって色々と度を超してる。

ビーストコンボイチータス、ダイノボット…と通常MPラインよりも明らかに再現不可能なレベルを「完全再現」へとねじ込んでいく、おそらく今最も最先端の変形玩具だが、回を増すごとにその変態変形具合に拍車がかかっており、遂に第4弾となったメガトロンの変形カロリーで胃もたれが凄い。そんな訳でマスターピース(えっぷ…)ビーストメガトロン(おぇっぷ…)なんです。

 

MP-43 メガトロン(ビーストウォーズ)

f:id:cruelmelody:20190331183822j:plain
f:id:cruelmelody:20190331183825j:plain

前回のダイノボットの発表時に定価30240円が物議を醸したが、その後のマスターピースの高額化は留まることを知らず、今回のビーストメガトロンは定価37800円。

所謂MPの大型箱での登場となったが、その箱の中に横配置では収まらずに恐竜モードで斜めにみっちりとつまった、MPクラスの中でもかなり巨大なアイテムとなっている。

f:id:cruelmelody:20190331183826j:plain
f:id:cruelmelody:20190331183828j:plain

前回のダイノボットの際に画面から出てきたような~等と書いたのだが、正直ビーストのマスターピース化は当然のように基本的にめちゃくちゃ似ているので、もうなんか、そもそも「似ている~」とか「アニメからそのまま出てきたような~」とか書くのが、むしろ失礼なのではないかとすら感じてきた。

完全にそのもの。いや、むしろ当時のCG技術を鑑みれば当時のBWでのデザインの完全再現をベースに、当時の技術で至らなかった部分、当時「脳内で補完していた部分」を造形物で完全補完したとでも言うべきか。

そんな訳で造形に関しては基本非の打ち所がないというか、原作よりも忠実に再現された(?)真のビーストメガトロンといった様相を呈している。

 

変形の再現度もバッチバチ

MPダイノボットが劇中変形の無茶振りもいいところである「表裏がひっくり返るような変形」のオーダーを極度の変態変形で完全再現してしまった以上、しばらくは"コレ"以上はないかと感じていたのだが、今回のビーストメガトロンをいじっていて個人的に驚いた点が2つあり、

1つは変形機構が完全に劇中を再現しているところで、極端な話ストップモーションのように変形を撮影すれば劇中の変形を完全に再現できるレベルという部分。

f:id:cruelmelody:20190331183919j:plain

これは当時品のメガトロンもかなり努力をしており、当時の技術とコストの成約の中で高レベルに再現をしていたのだが。

今回のマスターピースを変形させている時に感じた当時品を変形させているデジャヴ感というか、凄まじく精密な変形を行っているのだが、当時品と根本的に「やっていることが一緒」というのはオリジナルへのリスペクトを感じ、それと同時に当時品の完成度の高さを再認識することとなった。

 

また、1点目とつながるのだが2点目は当時品で処理しきれなかった広範囲に及ぶガワを劇中の「ロマン変形」と同ルックスにおさめているという点。

象徴的な恐竜頭部と尻尾、恐竜の足をそのまま活かした脚部等、ゲッターロボのようなロマン変形を行うダイノボットほどメガトロンは無茶苦茶ではないため、当時品も劇中変形を限りなく再現できている玩具となっていた。

しかしながら、劇中では恐竜の胴体を覆うガワのみがかなりロマンティックに縮小しており、今回のマスターピースではそこを如何に処理していくか?が最も気になっていた点だった。

f:id:cruelmelody:20190402002338j:plain
f:id:cruelmelody:20190402002342j:plain

このMPビーストメガトロンはこの広範囲に及ぶ側を左右7つのパーツ・合計14パーツに分割し、それらを折りたたんでいくことで、驚異のガワの縮小に成功している。

デザインの再現の方向性で度々物議を醸しているマスターピースラインだが、ビーストに関してはベースのCGモデルがしっかりと存在している為か、どうかしているレベルで完全再現をこなしており、前述の話ではないが、そのCGモデルでも脳内補完していた点を、しっかりと玩具で補完していくスタイルとなっており、毎度のことだが痺れるような出来。

 

スケールとMPビーストコンボイ小さすぎ問題

f:id:cruelmelody:20190331223201j:plain



本来であれば可動等に関して触れていくのだけど、とにかく巨大なので。まずはそのスケール感を伝えるべく、今回は比較から。画像は前回の比較画像となっている。

デカいデカいとその巨大さに触れまくったダイノボットだが、アニメベースで考えるとメガトロンはダイノボットよりもデカいので当然こうなる。

f:id:cruelmelody:20190331183849j:plain

デカい!メガトロンの恐竜ヘッドは原作でも描かれた"ダイノボットの顔鷲掴み"を表現できるようなスケールでデザインされており、アレだけデカいと騒いだダイノボットよりも頭1つほど抜いている。

f:id:cruelmelody:20190331183839j:plain

ビーストコンボイ(オプティマスプライマル)と比べるとほぼ倍。オフィシャルの身長では

ビーストメガトロン:2.8m

ビーストコンボイ:2.8m

…えっ

いや、ビースト戦士のバイオは基本ガバガバであって、ダイノボットが全長2.9mあったり「全長ってどこの!?」といった適当具合なのだが、個人的にこの辺に関してはMPビーストコンボイがどうみても小さい説。

f:id:cruelmelody:20190331183841j:plain

こうして並べると絶望感が強く、よくこれでコンボイは毎週対等に張り合ってたなぁと、その苦労を労いたくなるレベル。このスケール感だと実写版ジャァズ…のように、いつデスクローで真っ二つに引きちぎられてもおかしくないレベル。

 

f:id:cruelmelody:20190331183844j:plain
f:id:cruelmelody:20190331183846j:plain

さらにビースト最小のラットル君と比較するとこんな感じ。実際に劇中ではラットルはデストロン(プレダコン)の基地へと潜入したりとメガトロンと対峙する機会も多かった。ラットルは旧世代のトランスフォーマーで言うところのミニボット感が強い。

 

嘘みたいだろ…可動フィギュアなんだぜ…それで

f:id:cruelmelody:20190331183833j:plain

完成度もさることながら可動もまったく申し分なく、恐竜頭部や尻尾のクロー、太ももの円形の武器など干渉や可動の妨げになりそうなものが到るところに付きながらも、基本的なポージングが可能。

あまりにも完成度が高いため、まるで非可動のスタチューのような錯覚を覚えるが、グリングリンと動きまくって、もう溜息しか出ない。

使用している台座はダイノボットに付属したビーストMP専用の台座。今回のメガトロンにもついているものだと勝手に思っていたのだが、今回は付属はしていない。今後単品でも購入可能になるとのこと。

f:id:cruelmelody:20190331183831j:plain

旧玩具版からもそうだが、これだけのサイズ感とアシンメトリーなデザインでありながら足の接地性が良いのでしっかりと自立する。脚部には太もも付け根と膝と足首以外にビーストモード時の恩恵として脛が可動。

 

f:id:cruelmelody:20190331183836j:plain

ダイノボットから付属され始めたビームエフェクトだが、ビーストメガトロンには劇中でも使用頻度の高かったレーザーバスターが付属。

ダイノボットは目の発光ギミックと連動する形でビームの発光ギミックが付いているが、こちらはクリアパーツによる表現のみとなっている。

 

付属アイテムとパーツの着脱

f:id:cruelmelody:20190331183857j:plain

昨今のMPでは劇中の超ニッチなシーン再現に熱を入れており、ビームエフェクト以外にもいくつかのコアなアイテムが付属しているメガトロン。それらのパーツを使うため、あるいは超コアなシーンを再現するために、今回のメガトロンは外装の着脱が可能となっており、すべて引っ剥がすとこのような形に。

肩アーマーのみを残した姿は劇中では入浴シーンで登場しており、さらに全くの余談だがこの入浴シーン中、メガトロンは湯船にアヒルちゃんを浮かべており、このアヒルちゃんはトランスフォーマーのファンイベントであるBOTCONの限定アイテムとして販売された過去があったりする。

f:id:cruelmelody:20190331232548j:plain

 

f:id:cruelmelody:20190331183859j:plain

話はそれたが、本編19話「よみがえれビーストパワー!(原題Call of the Wild)」にて登場したハンティングライフルが付属。左手の巨大なクローを取り外し持たせることができる。

 

f:id:cruelmelody:20190331183905j:plain

そしておそらく今回の目玉パーツとして歯ブラシが付属。本編19話「やつらが来る!(原題Before the Storm)」で登場したすべてのパーツを引っ剥がしたすっぽんぽんの姿で恐竜ヘッドの歯を磨く姿を完全再現できる。

f:id:cruelmelody:20190331183902j:plain

MPビーストとの相性が非常に高いと話題のパワーオブザプライムズのサンディエゴコミコン限定アイテム(国内通常販売)、スローンオブザプライムズの玉座

当時のブログはこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

国内では割と投げ売りされており、中古品も非常に安く手に入るので玉座のためにでも買ったほうがいいレベル。

トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-43 スローンオブザプライム
 

 

ビーストモード

f:id:cruelmelody:20190331183916j:plain

これは同MPビーストアイテムのダイノボットにも言えることなのだが、他のオプティマスやチータス等、他のビーストMPと比べて可動範囲が極端に少なく、特に足はかなり限定的な可動となっている。

f:id:cruelmelody:20190331183918j:plain

基本的に大きな見どころは2重ヒンジが設けられた顎の可動のみ。

また、今回からビーストの眼球は指でさわさわするだけで好きな方向へと動かくことができ、「通常/にらみ」の2種のみとなっていたダイノボットからは凄まじい変化を遂げている。

しかしながら、前述している足の可動はダイノボット同様に付け根の可動はなく膝下のみの限定的なので、個人的にはここに一つ前作からのブレイクスルーが欲しかった。

f:id:cruelmelody:20190331183924j:plain
f:id:cruelmelody:20190331183919j:plain

当時品と。

ティラノサウルス時は想像していた以上に極端な差はないが、変形後は大きく身長差が開いており、中身のつまり具合に進化を感じる。

cruelmelody.hatenablog.com

ただこうしてみると当時品の再現度合いもなかなかではないだろうか。ダイノボットの当時品との比較ほどの衝撃はなく、適度な玩具感、取扱やすさを兼ね備えている当時品のビーストメガトロンもまた非常に良くできている、玩具方面に振り切りまくったマスターピースでもあるように感じる。

 

説明書の03番難しすぎ問題

そんな究極玩具ビーストメガトロンだが、唯一の欠点は本体ではなく説明書にある。これは既にネットのあちこちで話題となっているのだが、説明書の変形手順「03」、

上半身を上にスライドさせます。

が、説明不足もいいところで、現在日本で同時多発的にメガトロンの上半身が砕け散りまくっている。

f:id:cruelmelody:20190402021324j:plain

すまない、流石に言いすぎだが、この「03」番の変形はその説明不足加減と、本体のロックの異常な硬さによって、ここで詰む大きなお友だち達が続出しているのだ。また説明書の誤植も多く、僕はその前項となる「02」ーガワの分割ーの時点でわりと苦戦し5分以上う~んう~んと頭を捻りまくって、どこがロックされて、どこが外れるのかを思案した。

一度こなしてしまえばその後は説明書を見ることもなく直感的に変形を行えるのだが、なんでそこまで唸りまくって長い時間恐竜のメガトロン様をまさぐっているかといえば、ちょっと間違った方向に力をかけることで速攻でへし折れてしまう繊細な商品だからであって、そうであるならば説明書ももう少し繊細に説明をして欲しいところ。

さて、今もしあなたが買ったばかりの恐竜のメガトロン様をまさぐり、肝心の「03」で行き詰まってしまいここにたどり着いたのであれば。

Youtubeで変形動画を探してくれ。

すまない、文字情報では色々と限界がある。

つまり、タカラトミーは今後QRで読み取れる動画説明書を作るべき。

 

TAKE THE POWER BACK

f:id:cruelmelody:20190331183911j:plain

 デストロン(プレダコン)の初期メンツと並べるとこんな感じに。

レジェンズ一発目で登場し当時品もリカラーされまくっているビーストコンボイや、MP化以前にも完全新規造形のバージョン2が発売されたチータスやダイノボット。ラットルやライノックスもレジェンズラインで登場しているように、サイバトロン(マクシマルズ)の玩具は度々新たな姿で登場を果たしているのだが。

ビーストウォーズ七不思議の一つとも呼べるのだが、デストロン(プレダコンズ)の玩具は何故リメイクに恵まれないというのは有名な話である。

ストーリー上かなり重要な役割を担い、海外ではかなりの人気キャラであるタランス。当時品の完成度も高く、一説ではビーストウォーズが一つの作品として始動するかどうかのプレゼンに並べられた玩具数体の中の1体だったとされているのだが、まっっっっったくリメイクがでない。

そうしているうちに、そのリカラーであるブラックウィドーがアーシーに次ぐ女性TFとしての市民権を得て(国内ではサイバトロン女性戦士は無かったことにされたので文字通り紅一点)、アニメイテッドやTFプライムにも度々姿を表して、その度に新規玩具が出てしまう始末。今や蜘蛛TFと言ったらブラックウィドーであり、そのヒエラルキーは更に如実に…。

f:id:cruelmelody:20190331183928j:plain

「て、おまえか~い!」

そう、あなたもご存知の通り、続々登場しているビーストウォーズリメイクの次のバトンを受け取ったのは、玩具としてのオリジンであるタランスではなくブラックウィドーという大番狂わせ。そんなの!そんなのって無いやい!マクシマルズびいきだい!びえ~!

スターピースビーストアイテムの唯一の欠点は「精度が高すぎてリカラーや頭部リデコしたくらいでは他の戦士扱いが出来ない」という点にあり、ビーストウォーズ玩具が当時行ったリカラー別人大量生産(タイガトロン、バズソー、ブラックウィドー)といった手法はマスターピースではなかなか通用しづらいように感じる。

※シャドーパンサーはMPチータスのリカラーだが、あれはそもそも劇中登場無し。

つまり、ブラックウィドーとタランスはCGモデルからしてわりと別物であり、それらを別物として完全再現しない限りそれはMPビーストではなくなってしまう。

そんか自分で定めた縛りプレーによって引き起こされるタカトミのジレンマ。

チータスをちょろちょろ~とイジってリカラーして「はい、タイガトロンです」が許されないように、ブラックウィドーをちょろちょろ~っとリカラーして、「はい、タランスです!」と言ってもそうは問屋が卸さないのである。

f:id:cruelmelody:20190331183911j:plain

話はそれにそれまくったが、そんな訳で当時品の時点でシンプルにかっこよかったスコルポスや、デストロンで最もロマン変形を繰り広げるテラザウラー等も一切のリメイク無し。もちろん追加戦士のインフェルノも無し。しかしながら、何故かリメイクもされ、さんざんリカラーされまくったワスピーター。さすが、猿人類の王となっただけはある。

f:id:cruelmelody:20190331183931j:plain

全くの余談だが、当時インフェルノはメガトロンが死亡/破壊されたあとの「メガトロンの新たなる姿」として登場するプロットが存在していた。(おそらくはG1メガトロン→ガルバトロンのオマージュ?)

しかしながら最終的にその設定は採用されずにインフェルノはゴッツンコした。

G1メガトロンもワルサーという、車両や戦闘機が割拠する中でかなり小さいものへと変形したので、ビーストの中で最も小さい火蟻にディスガイズするビーストメガトロンという構図はそれもまたG1テイストに溢れており、嫌いではない。

話はそれにそれまくったが、そんなプレダコンズにかけられたカースを打ち破ったメガトロン様、他のプレダコンもメガトロンに是非続いてくれ。

 

I am "MEGATRON" ビーストウォーズ再興番外編2

f:id:cruelmelody:20190331183907j:plain

今回のMPビーストメガトロンで最も驚いたのは玩具の出来以上にその説明書の記述だった。が、まずはビーストメガトロンというキャラクターの思想や行動の原理について書きたい。

そもそもビーストメガトロンとは、サイバトロン星での内戦が終結し、オートボットディセプティコンと新たな種族であるマクシマルズ、プレダコンが和平を結ぶ世界において、G1メガトロンの狂信者であり、プレダコンとディセプティコンの再建と支配を目指すテロリスト。

その狂信的なアティテュードとしてメガトロンの後継者を名乗る、「自称メガトロンさん」だという認識が強かった。

実際に彼が行おうとした未来の改変に対して、同胞であるプレダコンの上層部トライプレダカスカウンシルにさえ危険分子と見なされ、抹殺のためにG1のジャガー(ラヴィッジ)を送り込まれてさえいる。

 

また、G1メガトロンが一部では慈愛大帝と称されている(それもどうかと思うが)ほど部下に対して寛大で、カリスマ性と恐怖によって部下達をまとめ上げていた事に対して、ビーストメガトロンはというと、アホのスコルポス以外のメンツには常に命や地位を狙われており、裏切り等は日常茶飯事。

G1メガトロン率いるディセプティコンが暴力的な統率力でまとめ上げられた軍隊である事に対して、ビーストメガトロンと地球に降り立ったプレダコンズはただのならず者集団と呼ぶに相応しく、それぞれがソロで動くソロリスト、そしてそれはまさに軍隊と呼ぶよりは「テロリスト」あたりが最も相応しいフィーリングがあった。(※アホのスコルポス以外は)

 

散々な書き方をしてしまったが、しかしながら仲間からの人望に欠ける事など、ビーストメガトロンにとって取るに足らないことだったのだ。

原語版ではより顕著だが彼のキャラクターはそのクレバーさと冷徹さにあり、そもそも仲間を自身の野望を叶えるために存在するチェスの駒程度にしか考えていない最大のソロリストなのだ。

そんなビーストメガトロンがG1メガトロンの掲げるディセプティコンによる恐怖統治に傾倒し、自身をその後継者と自称し、そして遂には自身を”メガトロン“と自称する「狂気」。

 

長々と書きなぐったが、ざっくりと掻い摘むと、

メガトロンを名乗る住所不定の男性(非常に少数のメンバーで反政府組織を結成してテロ行為に勤しむ)

といった印象。

 

しかしながら、今回のMPビーストメガトロンの説明書には

(中略)そう、この時代にメガトロンと呼ばれる彼こそは、初代メガトロンの遠い末裔だったのだ。

との記載が。

そもそもどこか(どこかは謎)からやってくるプロトフォームとして生まれ、ステイシスポッドによってマクシマル/プレダコンの新種族TFとなり、スパークの消失によって死ぬトランスフォーマーの「末裔」とは?

先日もタカラトミーが、もう平成が終わろうというのに「声優無法地帯~~~!!wwwww」と、相変わらずな広報を行っていたのだけど、現在進行系で雑にストーリーが改変されているシーンに直面するとは。

 

前述の通り、ビーストメガトロンとは。

G1メガトロンの思想に傾倒はすれど、その実は自身の野望を実現しようとするエゴを多分に含んでおり、そんな彼が直接的な因果が明言されていない中でメガトロンを自称している「狂気」こそが、彼の最大の魅力であり、そしてリターンズでは彼のエゴが前面に押し出された状態で、一度マジでサイバトロンを統治してしまう(しかもかなりイっちゃってる内容で)、というイカれた功績を築いたゴリゴリの思想犯で、マジもんのアブナイ人なのだ。

そんなビーストの魅力であるキャラのパーソナリティと「出自のぼかし」を。まだ改変しようというのか。

 

ビーストウォーズ国内改変と再考をまとめた記事はこちら↓

cruelmelody.hatenablog.com

cruelmelody.hatenablog.com

 

実際にトランスフォーマー  ユナイテッド期のビーストメガトロンのバイオでは

(中略)サイバトロン星の遥か未来の時代。ビーストメガトロンは初代メガトロンの後継者と自ら名乗り、破壊大帝となった。

との記載が存在しており、なんというか、あいも変わらず作品に対する扱いの雑さが凄い。

自称後継者と正当後継者では、キャラのパーソナリティが全然別物になってくるではないか。ましてや末裔となると、なんかもう色々と。

 

子供向けの児童書などでメガトロンの子孫的な記載がなされることはあったようなのだが、あくまでも設定ガバガバのキッズ向けのみの記載であって、当時見ていたアニメを今も引きずっているいい年したおっさん達が、おっさんにしか出せないような高単価で買う、おっさんの為の懐古商品(いい意味で)に対して、つまり、おっさんの、おっさんによる、おっさんのための商品にてそういった雑な設定の公式化は、避けるべきではないだろうか。

なんでって!

いい年してトランスフォーマー買ってるおっさんがヤバくないわけないからだよ!!はい!!僕でぇっす!!

 

おわり

 

トランスフォーマー マスターピース MP-43 メガトロン (ビーストウォーズ)
 
トランスフォーマー マスターピース MP34 チータス (ビーストウォーズ)

トランスフォーマー マスターピース MP34 チータス (ビーストウォーズ)

 

 

トランスフォーマー:映画 バンブルビー観てきたよ! と、今だから勧めたい平成トランスフォーマー作品

トランスフォーマー実写映画『バンブルビー』より

 

f:id:cruelmelody:20190321221816j:plain

実写TF外伝?リブート?的な?実写映画バンブルビー公開!

どうもこんにちは。海外では既に多くの絶賛とともに大変盛り上がっている実写映画「バンブルビー」が、遂に明日3/22(金)から全国ロードーショー開始!

というわけで、引っ張り上がってまいりました、わたくし、ディスイズ、くるーるめろでぃーでございます。

前回のTF実写「最後の騎士王」公開の際には、自らのお尻をペンペンと引っ叩きジャパンプレミアへと参上仕った訳だが、昨年生まれた子供のアレコレや仕事に追われ今回は先行上映の類には参加ができていなかった。

※当時のブログはこちら

cruelmelody.hatenablog.com


しかし、それでも、少しでも早く見たい。CDは前日にフラゲしたい、ジャンプは前週の木曜には読みたい…等と元来我慢のできない僕のそんなニーズを満たす、公開日前日となる3/21(木)の先行上映なるものが一部映画館で実施されるという訳で。
公開日より一足先に実写「バンブルビー」を鑑賞してまいりペンを取った次第でござい。※前回のブログから放置すること約一ヶ月半

 ところで、マイケル・ベイ版実写続編が立ち消えとか、リブートとか、外伝とか、色んな話が出まくっているんだけど、結局バンブルビーってスピンオフなの?それともリブートなの?次回作はオプティマスとバンブルのバディ物をやりたいんだよね!っていう制作側のインタビューを見たんだけど、あれ?本編は…?

 

えいがのかんそう

過剰すぎる本編の切り売りとも呼べる予告ラッシュ等、昨今映画の予告がほとんどネタバレ状態となることも多く、さらに国内での公開が海外から大きく遅れたりと、個人的にこれらネタバレの危険を100%回避して純粋に楽しみたかったため、ここ半年ほど映画バンブルビーのすべての情報をシャットアウトし映画に望んだのだが。

まず大前提としてネタバレもクソもない非常にシンプルな映画となっていた印象がとても強い。…半年間の僕の努力っ!

物語開始直後のサイバトロン星でのシーンが最も情報量が多く詰まっており、サイバトロン星での内戦の中で、オプティマスはもちろん、ラチェット、アーシー、ホイルジャック、ゴング、アイアンハイド(?)等のオートボット戦士たちがG1テイストズバリの姿で登場するものの、バンブル地球到着後はこれまでのTFとは真逆を行く非常にミニマルな構成で物語が進んでいく。

地球にて登場するトランスフォーマーオートボットオプティマスとバンブルのみ、ディセプティコンは初期トレーラーで公開されたブリッツウィングと、シャッター、ドロップキックのみ。

しかしながら、そんなコンパクトな規模感をシンプルだがしっかりとしたストーリーと多くのユーモア、懐かしい楽曲などの様々な要素が補強し、さらにミニマルになることでバンブルと主人公チャーリーのパーソナル部分がしっかりと描かれていた。

あまり多くを語る内容ではなく、とにかくそのバイブスと表現力を劇場でチェックしたほうがいいよ!

 

you got the touch! you got the power!

想像以上にストレートな内容の中で個人的に最も驚いたのは、劇中でトランスフォーマー ザ・ムービーの「The touch」が流れるというファンサービスが仕込まれていた部分。


The Touch - Stan Bush (HD Restoration)

 

楽曲が流れるシーンとザ・ムービーの楽曲シーンに直接的な繋がりはないが、完全に分かる人だけが突然のタッチに「ホゲッ!」と驚き、ニヤニヤが止まらず誰かにこの興奮を共有したくなること間違いなし。

 

女性に見てもらいたいトランスフォーマーと、元来TFの持つ3G

今回実写化となるバンブルビーは、これまでの実写トランスフォーマーとはストーリーの内容や、キャラデザなど、多くの違いが存在するのだが、僕が最も顕著だと感じたこれまでの実写TFとの違いは「国内でのマーケティングが完全に女性を狙っている」という点だ。
そもそもあれじゃないですか、一般的に女性に人気とされるものって

  • ふわふわしていて
  • シンプルで
  • パステル調だったりで

つまり若干古めのワードセンスで例えるなら、ジェラートピケみたいなものが、一般的には人気じゃないですか?これは非常に剛速球ストレートなレッテル張りなのだけど。
それに対してトランスフォーマーって

  • ガッチャガッチャの金属製
  • グッチャグチャに複雑
  • 原色バキバキ

といった具合で、3Gですよ完全に。そもそもGっていうアルファベット自体も、こう、男性的だよね。ロボットの名前のお尻についてそうだし。

f:id:cruelmelody:20190321130404j:plain

※おそらく誰も必要としていない、そして誰も比較しようと思わないであろう、ジェラートピケとトランスフォーマーの障壁をクソダサいパワポ風資料としてまとめてみました。


そんな巨大で複雑な金属塊が多くの女性にとって興味の対象から外れてしまう事は火を見るよりも明らかな訳で、しかしながら昨今ではバンブルに母性を爆発させ逆オギャしていた某女性声優さん等(配役ゲットおめでとうございます!)、実写作品にてTFへとハマっていく女性も少なからず存在するようで。というか、今日男性・女性はかく在るべきなんてそもそも前時代的じゃない!
そもそも考えてみたらトランスフォーマーって薄い本界隈で言えば昔から女性に結構な人気あったよね?って話なのだが。今回のバンブルビーでは男性ロボと男性ロボがアツいキッスを交わすような形とは違った、よりストレートな「可愛らしさ」がとてもうまい形で炸裂しており、とにかくバンブルビーちゃんがぶりんぶりんにきゃわたんなのだ。


そんな訳でTwitter等広報でも「エモくてかわいいバンブルビー」と若年層の女性へと明確にターゲットを設けたキーワードで宣伝を行っていたりと、明らかに新たな客層へのTFカルチャーの波及を目指しており、そして実写バンブルビーは作品の中でそんな新たなアプローチを遺憾なく発揮している。

 

Generation1

またこれまでの実写TFでは、完全に原作を無視したようなキャラクターとデザインが氾濫し、その見た目も超生命体トランスフォーマーというよりかは、クリーチャー寄りのエイリアン的ルックスだったのだが。

今回の実写「バンブルビ」ーでは彼らトランスフォーマーが本来住んでいた惑星サイバトロンにて行われていた内戦時代のシークエンスを盛り込み、ここで登場するトランスフォーマー達にG1アニメ=初代アニメのルックスを踏襲させることで、ファンからは多くの称賛を得ている。
これまでのグッチャグチャの複雑な金属片で構成された、顔がおっさん(しかもハリウッド俳優似)のエイリアン、という見た目からよりシンプルな見た目となり視覚的にも非常に受け入れやすい内容となっている。

 

ベイフォーマー NOT SUCKS

既に公開されている海外ではこの実写バンブルビーの公開にて

  • 俺たちが見たかったのはコレ
  • 随所に盛り込まれたジョークが全世代に受け入れられる内容で且つ面白い
  • 泣ける
  • コレで続編を作って欲しい

等と非常に高い評価を得ており、一方で前作までの監督だったマイケル・ベイ監督作品と比較ーあるいはシンプルに扱き下ろすーするようなコメントも多く寄せられている。
確かにマイケル・ベイ監督作品のトランスフォーマーといえば

  • G1とは似ても似つかないルックスやカラーリングでなんか基本キモい
  • ファンにとって重要なキャラを雑にガンガン殺すことで新作の度に人気キャラ不在のデフレ具合
  • ジョークは基本キツすぎるシモネタ一択
  • 泣けない、かと言って言うほど笑えるわけでもない
  • 続編ではアーサー王伝説等を絡める等ファンが特に求めてない方向へ迷走

と、散々な内容であったのは同意できる。
往年のファンから人気のある敵の合体戦士デバステーター(デバスター)を赤黄色緑などの色とりどりな四足歩行のクリーチャーへとベイナイズし、その股間には巨大な鉄球が金の”おたまたま”宜しくブラついており、動く度にカーン!カーン!と爆音轟かせたりと、マイケル・ベイのジョークは基本的にハイソとは逆を行くとんでもないシモネタである。

そんな彼への残当な批判はわかるのだが、個人的に僕はマイケル・ベイを責める気にはあまりなれない。
というのも、正直実写化前は認知度が低くほとんど死に体だったトランスフォーマーを、マイケル・ベイは一連の実写化によって10年もの間表舞台へと立たせ続け、”子供の頃好きだった層”の多くの潜在的ファンを現役に復帰させ、日本の子どもたちが赤と青のトラックを見ることで「オプティマスだ!」と声を上げることができるような認知の拡大に貢献したのだ。作品のディティールはどうであれ…。
そんなマイケル・ベイトランスフォーマー、”ベイフォーマー”へのカウンターとしてバンブルビーでのG1ルックスが「待ってました!」と受け入れられている訳だが、一発目がG1ルックスのトランスフォーマーだったら、ここまで数多くの人に受け入れられる作品となっていたか?と考えると、それは非常に難しい問題。

つまり、ベイが耕したエイリアンチックな、嘘リアリティのある金属生命体の土壌が、トランスフォーマーという作品を古ぼけた変形ロボットアニメというフォーマットから、より一般受けするようにうまく解体と再構築を行い、多くの大衆への認知の拡大に貢献したと思うの、わたしおっさんだけど。
最後の騎士王の続編=おそらくユニクロンの登場や、あるいはバンブルビー続編、他スピンオフ作品を、マイケル・ベイ監督作品として観たいか?と聞かれれば、答えは完全にノーであって、マイケル・ベイが歩く男根そのものであることは明白な事実だが、しかしながら「バンブルビー」がスピンオフの単体作品として公開されるに至るまでの経緯を考えれば、マイケル・ベイへのパイオニアとしてのリスペクトを忘れてはいけない気がする。

 

バンブルビー公開記念、今だから勧めたい平成トランスフォーマー作品

初代トランスフォーマーのアニメ作品等は度々「数多くのTF達が織りなす群像劇」と紹介されることが多く、それがトランスフォーマーの魅力と捉えるファンも数多く存在するのだが、この手法は時代と共に変遷を迎え、昨今、特に2010年代以降のトランスフォーマー作品は基本的にオプティマスという、ある種超越的な存在である「プライム=リーダー」(しかし過ちは多々犯す)と、彼と共に成長を遂げる小隊規模の仲間たち、という構図へと変化を遂げている。
更にこの「成長」というキーワードの中心となる人物がバンブルビーであることが多く、2010年台に描かれたアニメ作品の

※アニメイテッドは海外では2010以前の公開

に関しては、基本的にビーの成長譚と言っても過言ではない。この三作品はそれぞれ目指している方向性は違えど基本的にどれも傑作と呼ぶにふさわしい作品となっており、

実写トランスフォーマー見てハマったんだけど、アニメは何見ればいい?

という方に常々勧めたいと思っている作品となっているので。今回はバンブルビー公開記念、今だから勧めたい平成トランスフォーマー作品として上記を紹介したい。
特にバンブルビーを観て「わたしがママよ!シュババババ」と母性を爆発させている女性にこそ勧めたい。マイケル・ベイ実写作品よりも勧めたい。コレに関してはマジで。

 

トランスフォーマー アニメイテッド バンブルビー少年期

 海外制作、初代のアニメと非常によく似た設定だがキャラクターをよりカートゥーン調へとリフォーマットし、子供向けな内容となっている。トランスフォーマー的なキャラの群像感は残しつつも、オプティマスが率いるオートボットは5名ほどの部隊とコンパクトな形になり、この規模感は後のプライムやアドベンチャーへと踏襲されていく。

アニメイテッドにおけるバンブルビーは完全に少年として描かれており、初めてやってきた地球へのカルチャー等に興味を示し即座に順応するなど、子供らしい順応性をみせている。

また、キッズ感強めに描かれているため悪ガキ的な側面も度々披露し、オプティマスを困らせることもしばしば。

 

トランスフォーマープライム バンブルビー青年期

 トランスフォーマー・プライムはアニメイテッドの続編ではないのだが、この作品でバンブルビーは次のフェイズ、青年期へと明確に移行している。

少年性が鳴りを潜めティーンエイジャーのように描かれるビーはTFプライムの中で更に戦士としての資質を開花させていき、時にシリアスに戦いに身を投じる。

おそらく2010年台のアニメ作品の中で最も可愛らしいビーが見れるのがトランスフォーマープライムであって、また彼の成長性(伸び代)を最も感じさせるシーンが多いのもこの作品だ。


Transformers: Prime - That's Not Bumblebee!

TFプライムは実写映画のスタッフが制作に参加しているため、戦いのダメージで声をだすことができずにR2D2のようなビープ音で話す等、実写トランスフォーマーを観て他の作品も見たくなったという方にとっては設定にもスライドしやすい内容となっている。

更に前編フルCGと今回紹介している作品の中で最も映像のクオリティが高いのもこちらなので個人的にとてもおすすめの作品でもある。

 

トランスフォーマーアドベンチャー バンブルビー成年期

プライムの続編となるトランスフォーマーアドベンチャー。アニメイテッドからプライムにて少年から青年へと成長したビーの躍進は止まることなく、アドベンチャーにてビーは成年へと成長した姿で描かれる。


【アニメ1話】トランスフォーマーアドベンチャー

オプティマスの不在によって、荒くれ者たちの寄せ集めのチームの隊長を一時的に務めることとなり、プライムにて描かれた「若き戦士が持つ才能の芽生え」から、より現実的な壁に度々ぶつかっていく苦悩を描き、その資質を問われる事になる。

 

ロディマスとのキャラクター性の習合

初代アニメの続編となるトランスフォーマー2010では、ザ・ムービーで死亡したオプティマスのマトリクスを引き継ぐものとしてロディマスが登場、オートボットを率いていたりと、2000年代以前の作品では「オプティマスの後継となるニューリーダー」としての役割はホットロディマスに与えられることが多かった。

f:id:cruelmelody:20171229180746j:plain

しかしながら、2010年以降はその役割が徐々にバンブルビーへとシフトし、それはベイ版の実写映画でも顕著である。(オト・ロド!)

この頃からロディマスはマトリクスの正当後継者というメインストリームからは外れがちなオルタナ司令官的立ち位置で描かれることが多く、IDWアメコミ等でもカリスマ性1本で勝負している若干アレな引っかき回し役のおぼっちゃん的な、独自ルートを開拓しているのだが、当の本人が割と楽しくやっているようなのでいいんじゃないでしょうか。

話はそれたが、そんな訳で昨今オプティマスの後継者としての役割はバンブルビーへとスライドしている。

 

ビーの死と再生から見るリーダーとしての覚醒

ここからはトランスフォーマープライムの怒涛のネタバレとなるため、視聴を控えている方は是非とも読み飛ばしていただければ。

前述のトランスフォーマープライムにてバンブルビーは目覚ましい活躍を見せ、同時にリーダーとしての才能を開花させていく。その中でも最もわかりやすいバンブルビーの覚醒が、プライムで描かれるバンブルビーの死と再生だ。

大変残念なことにトランスフォーマープライムの最終シーズンは国内では未放送となっているのだが、プライムの最終シーズンにてバンブルビーオプティマスを助けるために一度メガトロンに完全に命を奪われる。

f:id:cruelmelody:20190321133142j:plain

「やっつけられる」といった甘い内容でなく明確にメガトロンに殺されるのだが、とある状況下によって彼の命は再生され、そしてなんと3シーズンに渡って繰り返されたメガトロンとの戦いの幕を、メガトロンへのとどめをバンブルビーがさす事となる。

プライムの冒頭においてもクリフジャンパーが殺されたり、トランスフォーマー作品の中で「死」という演出は珍しいものではないのだが、死からの再生は個人的には特別な意味を持っていることだと感じている。

ニューリーダーを自称するスタースクリームもまたガルバトロンによって殺害されたが、亡霊として登場することはあれど正史の中で復活することは許されなかった。

しかしながらオプティマスに半殺しにあったメガトロンがガルバトロンへと再生し、メガトロンによって殺されたオプティマスがその後の作品で再生を迎えるなど、個人的に「死と再生」はリーダーにのみ許された特権であり、これはベイ版の実写でも同様。数多くのキャラクターが殺されたが、その中で復活しているのはオプティマスとガルバトロンのみであることが多い。

そんな「死と再生」をバンブルビーが通過するというのは、これは明確に彼のリーダーとしての覚醒を表現しており、つまり一度死に、復活する事によって次期リーダーの申し子としての覚醒を果たしているのだ。また、リーダーとしてのプライムのみが力を発揮できるマトリクスセイバーを力技で使用しメガトロンを仕留めるなど、象徴的に後継者を表現している。

f:id:cruelmelody:20190321133159j:plain

更にこれまで話すことができなかったTFプライムのビーはこの再生の中で声を取り戻しており、その後のアドベンチャーでは音声機能に難のない姿で登場。

ベイ版実写映画や今回の実写版においても「バンブルビーの声」は物語へのギミックとして作用しているが、プライムにおいての音声機能の回復も「ビーの成長」への描写として一役買っている。

 

映画バンブルビーを観たらビーの活躍をアニメで見ようぜ!

以上、実写バンブルビーのレビューと言うよりかは、実写バンブルビーでぶち上がったテンションの矛先を紹介させて頂いた。

ちなみにこれらのアニメはdアニメストアの配信でほとんど見ることができる。僕はFire TV Stickを利用しアマゾンプライム経由で観ているのでオススメです、Fire TV Stick。

新登場 Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

新登場 Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

 

 

ただ残念なことにプライムの最終シーズンは国内未放送のため、度々ステマしているのだがこちらはアマゾン等で輸入盤を購入するのがおすすめ。言語は英語のみだが、そんな物は愛で超越できる。 

TRANSFORMERS: PRIME SEASON 3

TRANSFORMERS: PRIME SEASON 3

 

TFプライムシーズン3を観て、バンブルビーの咆哮を聞こう! 

 

バンブルビーで描かれたサイバトロン内戦時代のおもちゃが今買える

バンブルビーで登場したサイバトロン内戦時代とG1テイストのキャラクター達だが、現在トランスフォーマーの玩具シリーズにて3部構成となるWFC(ウォー・フォーサイバトロン)トリロジーの第1弾「シージ」シリーズが展開中。

 

トランスフォーマー シージシリーズ SG-24 サウンドウェーブ

トランスフォーマー シージシリーズ SG-24 サウンドウェーブ

 
トランスフォーマー SS-30 オプティマスプライム

トランスフォーマー SS-30 オプティマスプライム

 

 オプティマスはスタジオシリーズにて発売が決定しているが、シージ玩具もG1準拠となっているため、映画でたぎっているのに金の使い道がわからずに困っている紳士淑女の皆様にはおすすめなんです。バンブルビーもシージで出ればいいのに!

 

 あんまり話題になってないけどアメコミも出てる!

さらにさらに全然話題になってないけどアメコミも出ているので、映画でたぎっているのに金の使い道がわからずに困っている紳士淑女はぜひ。かく言う私も買ったまんま読んでいないがな!がはは!

トランスフォーマー:バンブルビー

トランスフォーマー:バンブルビー

  • 作者: ジョン・バーバー,アンドリュー・グリフィス,御代しおり
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2019/03/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

おわり