トランスフォーマー: Power of the primes wave2 BLACKWING ブラックウィング/ドレッドウィング パワーオブザプライム
トランスフォーマー「パワー・オブ・ザ・プライムズ」より
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The Unicron Strikes Back
先日から着弾しまくっているトランスフォーマー海外展開Power of the primesのWave2。遂に明日、最後の大物であるリーダークラス「ロディマス・ユニクロナス」が届く予定となり、彼の到着でWave2にて購入したアイテムがすべて揃う事になる。
そんなタイミングで国内でも遂に海外版第3弾の予約が開始、先日触れた超フレキシブルなゴリラこと「オプティマル・オプティマス」も既に予約が始まっている。
トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-26 エリータワン
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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トランスフォーマー パワーオブザプライム PP-27 オプティマルオプティマス
- 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)
- 発売日: 2018/08/25
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国内版のダイノボット販売の時には無かったセット販売が「オボミナス」へと変形するテラーコン(国内:テラートロン)には存在するようだが、こちらはパッケージも変更されるのだろうか?あるいは、オボミナスセットを購入した場合この5体が通常パッケージのまま、ただおまとめで送られてくるだけなのだろうか?
既に昨年予約が開始された第1弾のオプティマスプライムは予約開始価格から2000円程の高騰(現状プロパー)が始まっているので、気になっている方には早急なチェックをオススメします。
ブラックウィング
海外展開、パワー・オブ・ザ・プライムズWave2、ブラックウィング。サイズはデラックスクラスで他のデラックスアイテム同様のコンバイナー仕様、特にジェット機へと変形するタイプなので例の標準的なコンバイナー足の仕様になっている。
特筆すべきはウィングと首(後述)の変形。パーツに回転軸が追加され比較的巨大なウィングがグルッと回転するのでロボットの際にも大きく意匠として残る。彼と関係のあるドレッドウィンドもメインのウィングが足へとスライドしていき背中から完全に消える等、大元のコンバイナーのベースは引き継ぎながらも正当な進化を果たしているように感じる。
前述の通り首ー顔周りの変形もこれまでからだいぶ変わっており、顔面パーツが別パーツに固定されており、そのパーツを首元にはめ込むことで顔面が降りてくるような変形に。これは恐らく合体(詳しくは後述)の為の機構で、その恩恵によって顔面を90度まで上に傾けることができ…
ブーーーン!って感じにスーパーマンポーズも付けられる。首の上下や手首の回転、足首の回転・傾斜はトランスフォーマーからオミットされがちなのだけど、空飛んでる系のキャラクターなので首の上下可動は個人的にとてもうれしい。
また少しバッドな方面にえぐりこんでしまうのだが、昨今のトランスフォーマーの武器が異様に小さい。そんな訳で今回のブラックウィングも当時品であれば巨大なライフルが2丁付属していたが、時代の煽りを受けて2丁のハンドガン程の武器が付属となっている。
「戦え!超生命体トランスフォーマー」というよりは、「あんまり派手には戦えない!超生命体トランスフォーマー」か、あるいは「こじんまりと戦え!超生命体トランスフォーマー」といった様相だ。
昨今の実写アイテムでは場合によってはオミットされているなど、あれだけ銃をぶっ放しまくるストーリーの玩具とは思えないほどの武器の冷遇っぷりでもはや玩具のコンセプトにすら背いている。
オルトモード
オルトモードのジェット機。デラックスクラスアイテムなのでインシグニア含め全て塗装になっている。
以前のドレッドウィンドはブリスターへのパッケージングが丁寧だったので問題なかったが、今回のブラックウィングは尾翼が箱に干渉しておりパッケージから出した状態だと画像のように曲がっていた。
プライムアーマーはブルー。
ドレッドウィング
以前ドレッドウィンドのブログにて、今回のドレッドウィンドとブラックウィングの二人はG1玩具においてオルトモードのみでの特殊な合体を果たしているといった内容をポストした。
ドレッドウィンドのブログはこちら↓
*画像はTFwikiより
今回のPOTPシリーズではこちらのビークル合体を再現しているということで個人的に楽しみにしていた。
こちらが合体前のブラックウィング。羽を反転させ機首を折りたたみ首のジョイントを展開する。
そうして合体した姿がこちらだ。
*ドレッドウィンドのライフル挿し忘れてました。
ドレッドウィンドのロボ変形時の主翼のスライドやブラックウィングの翼の反転が双方活かされたオルト変形、ドレッドウィング。コンパクトながらも当時品の雰囲気を完全に残しつつ、更に言うと二人ともコンバイナー変形のベースというハードルを見事に乗り越え、しっかりと合体を果たしている。
コンバイナー型のジェットベースと比較的コンパクトな2体の合体は若干可愛くも有り、個人的にはとても気に入っている。
翼を反転させて…の時点で「あ、あれ?インシグニアは見えなくていいのかな?」と若干違和感を感じたのだけど、収まりはとてもいい。あと思ってた以上にカワイイ。
説明書(公式)では上記のような翼の反転変形を推奨しているようなのだが、気になって調べてみたところ海外サイトにて翼を反転させない”俺合体”写真がありこっちのほうも捨てがたい感じ。
この2体、当時品のカラーやデザインを踏襲し、なによりこの2体がビークル合体機能を伴ってリメイクされたというのはかなり嬉しい点でもある。
しかし今回のPOTPアイテムはロディマスとオプティマスに始まり、ドレッドウィング同様「久々リメイク系アイテム」として登場してきたダイノボット軍団と全体的に完成度が高く、彼らがばかすかホームランを打ちまくる異常な打線が続いたため、相対的に感動が薄れている気がする。なんて贅沢な悩みなんだろう!
今回のドレッドウィング達も翼の大幅な移動や反転などコンバイナー変形をベースに「更に一歩前へ」と推し進めているのは素晴らしいと思うのだが、個人的な最大の問題は結構な頻度で登場するコンバイナー変形にそろそろお腹いっぱいで若干食傷気味なところ。どうでしょう、まだまだおかわり行けますでしょうか?
トランスフォーマー: Power of the primes wave2 DINOBOT/SNARL スナール パワーオブザプライムズ
トランスフォーマー「パワー・オブ・ザ・プライムズ」より
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POTP:Wave2 ダイノボット スナール
海外展開、パワー・オブ・ザ・プライムズWave2、ダイノボット・スナール。サイズは他のダイノボット「S」組同様のデラックスクラス。海外ショップにて20$前後、国内版「パワーオブザプライム」展開でも既に予約が始まっており、現状2500円前後となっている。余談だが、トランスフォーマーは発売間近~発売後にかけて高騰する場合があるので注意されたし。
前回ポストしたスラージがスラッグと同じベースを使用していたことに対し、今回のスナールはスラージ・スラッグや既に海外展開にて発売されているスワープとも違う独自のフォルムをしているので触っていて新鮮。
可動に関しては腕にはロールが入っておりスムーズに動くが、肩のジョイント部分が大振りなのと、背中に尻尾の意匠がデカデカとあることで若干の干渉がある。
これだけ大味な形で変形前の形状を残しているが足だが、スラッグやスラージよりもよく動き膝は90度まで折り曲げることが可能。ただ、立たせる際に足に角度がつくことで踵の高さが若干足りなくなり、後ろへとステーン!してしまうTFあるあるが発生してしまっており接地性は若干難アリになっている。
これまでポストしたどのダイノボットよりも表情が険しくなっており、スナールの寡黙な雰囲気が出ていてとても良い。胸のインシグニアのプリントがパーツの形状と干渉し若干潰れてしまっているのが少し残念なところ。
また、スワープに付属する剣が赤く塗装されていたのにスナールの剣はクリア仕様。G1玩具ではどちらも赤かったのだが、今回スナールの剣がクリアなのは何かしらに準拠しているのだろうか?
いつものプライムアーマーが付属。胸につける事も可能。
これまでのダイノボット同様にG1のデザインをきちんと受け継いだ正統進化でとても良い。あとは表情、これも素晴らしい。
オルトモード
マキシマムKawaii!
前述のようにこれといった流用のない完全新規変形。他のダイノボットにはない贅沢な背中の板や、ダイノボットの新メンバースラッシュにも登場した踵の接地していないちょっとリアルな足の構造など、見た目の豪華さは高めだ。
*4足歩行のステゴサウルス・スナールの踵が浮いている表現はとてもいいのだが、初見の際は実家で飼っていた犬がウンティーをする際のいきり具合に少し似ていて若干複雑な気分になった。が、これは完全に余談だ。
他のダイノボット達に口の開閉ギミックが共通してついていたが、スナールの口に開閉機能はない。もしかしたらの話なのだけど、ここも当時玩具準拠なのだろうか?
*当時品のダイノボットも口開閉のギミックがあったが、スナールのみ付いていなかった。
他のダイノボットのオルトモードが小綺麗にまとまっていた事に対して、スナールは腰から尻尾にかけてが不自然に急降下してしまっており、若干残念な感じに。
しかしながら全体的に豪華で攻めている内容で、個人的には大満足している。
マキシマムダイノボット!
遂に集結するG1正当リメイクのダイノボット。実写映画などのおかげで同名のTF達のリリースこそ多かったのだけど、こうして良い感じにチープで良い意味でデタラメな変形恐竜戦士たちが、最新の技術で蘇るとは。
既に多くのアイテムがリリースされているPOTPシリーズだが、特にこのダイノボット達は全体を通してクオリティと完成度が高く、リメイクに対する情熱やその熱量を触っているだけで感じられる傑作だ。
ヴォルケニカス
スワープ・スラッグを腕に、スラージ・スナールを足へ変形させてコンバインさせた合体戦士ヴォルケニカス。脇腹あたりがかなりノーガードだったので余った手をはめ込んでみた。
ほとんどコンバイナーのボディをメインとして設計されたようなスタースクリームと違い、腕や足の付け根が若干貧弱なのが気になるところ。この辺の甘さを見逃さないサードパーティーメーカーが既にアップグレードパーツの制作を進めており、昨今アドオン(=元の玩具をベースに一部パーツを交換していくことで完成度を高める)にて鳴らしているパーフェクトエフェクト社が「PC-21 PERFECT COMBINER/POTP DINOBOTS VOLCANICUS ADD ON SET」を発表している。たくましいぜ、商魂。
POTPスタースクリームのブログはこちら↓
グレートウォーの亡霊
以前のポストでIDW展開では
グリムロックと他のダイノボットが早々に喧嘩別れをしてしまい、その後グリムロックは「マキシマムダイノボット」にて刑務所ガーラス9に収監され、「ラストスタンドオブレッカーズ」におけるオーバーロードが巻き起こした大混乱にてポッドに入って漂流、「モアザンミーツジアイ」でお馬鹿なイケメン・ミスファイアー達スカベンジャーズに合流する…
といったその後を描いているとポストしたが。
グリムロックと決別したがダイノボットのその後を描くミニシリーズのIDWコミック、
- PUNISHMENT
- REDEMPTION
- SALVATION
の3部作を先日読み終え、色々と凄まじい展開に震えた。大まかな流れとしては
パニッシュメント(罰)
グリムロックと決別したダイノボットを仕切るのはスラッグ。戦いの中に生きる彼は戦争終結後の世界を受け入れることが出来ず、馴染めずにいた。オプティマスがサイバトロン星に戻り、彼から戦争中の犯罪行為を糾弾されたスラッグは彼を憎み始める。そんな中でディセプティコンの元凶悪犯罪者が次々と殺される事件が起こり、オプティマスは犯人を追う…。
リデンプション(贖罪)
プライムからの糾弾で荒ぶるスラッグは酔った勢いでバーでスナールと暴れ、逮捕される。そんなスラッグのもとにカミエンの高官ストレイフ、彼を捕まえたバリケードと、スウィフトが現われ、彼らからオプティマスやスタースクリーム、ウインドブレードに知られることなくある重要貨物の護送をして欲しいと高額のシャニックス(サイバトロン星のお金)と共に依頼される。スラッグは他のダイノボットの同行を条件にこの依頼を受ける…。
スラッグは当初現金だけを奪おうと画策するが、護送する貨物の中身がカミナスの新たな生命ースパークーだと知る。新たなスパークをアリオンへと移し新しい生命を誕生させる事が目的だと知ったスラッグは自身がこれまで奪ってきた命のことを思い起こし、この貨物=新たな生命をアリオンと送り届け、もうアイアコンには戻らない事を決める。
しかし、そんな彼らの前にブラジオンが現われ行く手を阻む…。
サルヴェイション(救済)
スパークと汚染されたエネルゴンを使用しタイタン族のトリプティコン(ダイナザウラー)を起動し宇宙を支配しようとするブラジオン。操られるトリプティコンを止めるためにデバステーター(デバスター)も登場し戦いは激しさを増す。
スタースクリームはこの騒動をもみ消すためにパニッシュメントにて起こった事件の犯人である"とある人物"にダイノボットの殺害を依頼。この騒動を期に少しずつ変わり始めていたスラッグはスパークを撃ち抜かれるも、最後の力を振り絞りブラジオンの研究所を爆破する。
ブラジオンと彼の操るトリプティコンを止めるために錯綜するストレイフとダイノボットと"犯人"。遂にトリプティコンを開放しブラジオンを撃退。スラッグを撃ち抜いた犯人へと詰め寄るダイノボット達を止めるストレイフ。
トリプティコンが口を開く。
「お前たちが何を望もうが、"未来はここにある"」
スパーク達が次々にプロトフォームへと変わっていく。ダイノボット達はただ、その新たな生命の誕生を見つめていた。
と言った内容だ。
*ド素人の翻訳なので色々と飛ばしてたり誤訳の可能性大です。
戦争の中でしか自身の価値を見いだせなかったスラッグが自身の罪(パニッシュメント)を受け入れ、新たなスパークとの出会いによって歩む贖罪(リデンプション)の旅。罪を償うようにして命を失った先にあるスラッグの「救済(サルヴェイション)」とは?
非常に宗教的とも言える骨格のストーリーの中で、戦争での残虐行為・犯罪…といった過去を引きずって生きているスラッグ達ダイノボットが、新たなスパークと出会いその命を護るために戦う。スラッグの死はあまりにも衝撃的だが、変わることが出来ずに管を巻いていた彼はこの贖罪の旅にて徐々に変わっていく。それこそが彼のほんとうの意味での救済だったのではないか?といった、超ハードボイルドな内容。渋い、めちゃくちゃ渋い。
ちなみにカミエンの高官だったストレイフは劇中で汚染エネルゴンを浴びてダイノボットへと覚醒。スラッグの死亡によって欠員の出たダイノボットに新たな女性ダイノボットが仲間入りしている。POTPにおいても新規ダイノボットとして女性のスラッシュが採用されたりと、昨今はダイノボットに女性を加えるのがトレンドなのだろうか?
今回主役となった、IDWダイノボットのニューリーダー・スラッグ。
それから、なんで汚染エネルゴンを浴びてダイノボットに変異したのかというと、浴びた人物が最も慣れ親しんだ姿へと変異してしまうから。
とあるNYの下水道ではヨシ・ハマトという人間がかわいがっていた亀が汚染エネルゴンを浴びて人間のような亀人間に変身した事例があり…ティーンエイジミュータントニンジャタートルッ! ティーンエイジミュータントニンジャタートルッ!ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルッ!ヒロイナフハーフシェル!タートルパワー!
上記は完全にミュータンジェンの話で、どう考えてもこの状況でカマすべきではないちょっとしたジョークです。本当にすみません、ただちょっとシリアスすぎるかな…と思って…。
Transformers: Redemption of the Dinobots
- 作者: John Barber,Livio Ramondelli
- 出版社/メーカー: IDW Publishing
- 発売日: 2018/04/10
- メディア: ペーパーバック
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そんなスラッグの・ダイノボットの、贖罪3部作が1冊にまとまり4/10に発売するんですって。個人的にかなり胸を打たれた超おすすめのこの3部作。
グリムロック別離、スラッグ死亡と徐々にG1のメンツから欠員が増えていくダイノボットに若干寂しさみたいなものを感じるのだが、変わること、変化に順応していく事の大切さをスラッグさんが身を挺して教えてくれたので僕は元気です。いや、冗談抜きで。