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トランスフォーマー:IDWアメコミ リベンジ・オブ・ザ・ディセプティコンが発売と他にも色々と凄い事に

トランスフォーマーIDWトランスフォーマー」より

 

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カオスシリーズ3巻「 リベンジ・オブ・ザ・ディセプティコン 」が発売

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IDW社から出版されているトランスフォーマーのアメコミ展開、オールヘイルメガトロン以降のストーリー、カオスシリーズの第3巻の翻訳版が先日11月30日に遂に発売となった。

トランスフォーマー:リベンジ・オブ・ディセプティコン

トランスフォーマー:リベンジ・オブ・ディセプティコン

 

 

 前巻にあたるカオスシリーズ2巻目「インターナショナル・インシデント」に続く内容となっており、個人的な今回の見どころはメガトロン様の大胆なイメチェン。

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*左→オールヘイルメガトロン、右→リベンジ・オブ・ザ・ディセプティコンメガトロン

オールヘイルメガトロンにて大破したメガトロンのボディは復旧困難なほどに損傷が激しく、ショックウェーブサウンドウェーブの二人―が色々と頑張り、メガトロンを新たなボディへと再生したりスペースブリッジを建造したりしていた。

一方その頃スタースクリームは…俺がニューリーダーだとふんぞり返っていつものようにピヨピヨとさえずっていた!しっかりとスタースクリームとしての職務を全うしている。さっすがスタースクリーム、ブレない!

 

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このニュールック・メガトロンは以前非正規アイテムタイラントロンのポストでも触れたが、国内ではメガトロナス(過去のメガトロン)として、プライムになる前のオプティマス「オライオンパックス」とセット販売されている。が、ご覧の通り完全にカオス仕様。

 デラックスクラスだが、変形機構が秀逸でビークルのルックスも良いので個人的に結構気に入っている。

 

智将としてのメガトロン

「リベンジ・オブ・ザ・ディセプティコン」のタイトル通り、カオスシリーズの1~2巻にて再生ポッドに入りっぱなしだったメガトロンが遂に再起動し、主を失い離散していたディセップ達の反撃が始まる今回のストーリー。

星の住民を不安定にさせ利用していく狡猾さはダークナイトのジョーカーさながらであり、人の心を巧みに利用するメガトロンの智将っぷり、また仲間に対する愛の深さが遺憾なく発揮されており、安定の慈愛大帝感。

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*攻撃によってハードな損傷をしたサウンドウェーブを激おこ状態でお姫様抱っこで連れて帰る慈愛大帝メガトロン。この台詞も含め非常に印象的なシーンとなっている。

一方ロディマスが勝手に暴走して死にかけたり、バンブルが死にかけたり、不遇のコマンダーウルトラマグナスがまたしてもボコボコにされたり、ジャズが…ジャズが…オォゥ、ジャァズ…と非常に不安定でアンコントローラブルなオートボット

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*一方その頃オプティマスは…!地球人を軽く煽っていた!オプティマスは実写版も然りで少し天然でちょっと煽り癖があるところがチャームポイントだと思ってます。

G1でもお馴染み、メガトロンが恐怖(?)にて統率に成功する中でコンボイは各々の自主性を尊重しすぎた結果みんなやりたい放題でトラブる…といったいつものアレが発動。

 

2018年2月ケイオス・セオリー発売!だけど、これ多分実質2巻分

そして原語版を購入している身としては本誌の内容と同じくらい楽しみにしているのが次の巻の展開。このフォー・オール・マンカインドから始めるカオス編は原語版では

  • カオス編1巻ーFor All Mankind
  • カオス編2巻ーInternational Incident
  • カオス編3巻ーRivenge of the Dicepticon
  • カオス編4巻ーHeart of Darkness
  • カオス編5巻ーChaos Theory
  • カオス編6巻ーPolice Action
  • カオス編7巻ーChaos

の全7巻からになるのだけど、今回の3巻 リベンジ・オブ・ザ・ディセプティコンにて次の巻「ケイオス・セオリー」の発売が来年2月と発表された。

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おや!原語版4巻のハート・オブ・ダークネスが抜けているよ?といった状況なのだけど、このハートオブダークネスは元々ストーリーと関連性の薄いガルバトロンのミニシリーズだったのでカオス編のストーリーを最短距離で駆け抜けるとった雰囲気に。

さらに、上記画像の話数#25、27、29は原語版の6巻Police Actionのストーリーなので、どうやら次の巻はケイオス・セオリーとなっているが

  • 原語版5巻Chaos Theory
  • 原語版6巻Police Action

が合体したボリュームたっぷりの1冊になりそう、ワオ!

*ちなみに原語版の6巻ポリスアクションは#25.27.29の他に「スポットライト・プロール」が収録されているが、こちらも同時に収録されるのだろうか?

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*カオスシリーズ5巻、6巻。おそらくこの2冊が1冊に…?

 

翻訳版4巻目ケイオス・セオリーが2018年2月の発売となると、カオスシリーズも残すは最終巻「カオス」のみ。

これが終了すれば遂に

  • Robot in Disguise―ロボット・イン・ディスガイズ
  • More than meets the eye―モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ

シリーズへと突入!特に人気度の高いMore than~へとようやくストーリーが追いつくのだ!サンキュー、ヴィレッジブックス!

 

2018年春(おそらく4月?)メガトロン・オリジン翻訳化決定!

さらにさらに、これまでは裏紙裏のみだった次巻の告知だが今回は表表紙併せて2つ目の新たな告知が!

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メガトロン・オリジンが翻訳化決定!

まさかのオンゴーイング以外の読み切りが翻訳化。ディセプティコン結成のオリジン=起源に迫るメガトロン・オリジンは未翻訳ながらディセップのリーダーになるまでのメガトロンや、ディセプティコンが誕生するに至った前プライムの腐敗政治等のストーリー、特にディセプティコンの掲げる”正義”の掘り下げが為される重要な1冊。

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若かりしメガトロンのメットオフ姿は一部で話題となっており、まだ若く青臭かったメガトロンの姿が見れる貴重な1冊。

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*その頃の話とMMC社の非正規を絡めたポストはこちら

cruelmelody.hatenablog.com

 

ただ、次の巻となるケイオス・セオリーではグレートウォー以前の話が回想としてちょいちょい出てくるので、その流れを汲んだり補足しているところもあるのかも。

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大戦以前、インパクターとメガトロン。インパクターが飲み過ぎな件。

 

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2月に発売となる次の巻ケイオス・セオリーではプライムになる以前のオプティマス、「オライオンパックス」も回想で登場。西部警察ばりにオラついている正義の警察官。こちらもマスクが外れている珍しいショットでメットオフ・メガトロンのように若干レア。

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このオライオンパックスのデザインめちゃかっこいいよね。

IDWトランスフォーマーの前身、ジャイブが翻訳していたドリームウェーブ版トランスフォーマー「ザ・ウォー・ウィズイン」に登場するオライオンにも共通しているスタイルなんだけど、このタイヤが肩にマウントしているデザインのオライオン/オプティマスが公式のトイで出ないだろうか。

トランスフォーマーウォー・ウィズィン (#1) (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

トランスフォーマーウォー・ウィズィン (#1) (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

 

 

今後の展開が楽しみすぎる

凄いぜヴィレッジブックス!「熱い声援にお答えして…」との事だが、これはつまりひょっとするとモア・ザン・ミーツ・ジ・アイの補完に必要なラスト・スタンド・オブ・レッカーズやメガトロン・オリジンと関連性の高いオートクラシー、その他のミニシリーズの翻訳化も期待できるのでは。

唯でさえ厳しいとよく耳にする出版業界の中でここまでトランスフォーマーのアメコミが翻訳化されていくとは、このままの勢いを保てば翻訳版TFコミックで本棚が埋まるのも夢ではなくなりそうな熱い展開。このブログをここまで読んでいただいたり、あるいはトランスフォーマーのアメコミ展開が・あの話が気になる…という方は是非ともこれまでの巻や今回の「リベンジ・オブ・ザ・ディセプティコン」をゲットして頂き、売上が上がることで更にIDWトランスフォーマーの翻訳化が進んでいくことを祈っています。

 

  

Transformers: Autocracy

Transformers: Autocracy

 

 

トランスフォーマー:レジェンズLG50 シックスショットとフェイズシクサー

トランスフォーマーレジェンズ」より

 

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忍者参謀現る

トランスフォーマーシリーズの発売日が月末となっているため、半年近く前に注文した商品が定時爆撃のごとく届くことで月の経過を実感する。気付けば11月も終わり、もう数日ですっかりと年末へと突入してしまうから、なんだか色々と早い。

そういった訳でレジェンズシリーズの記念すべき50品番目となるシックスショットが届いた。この11月末はこれ以外にLG51ダブルクロス、LG52ミスファイア、LG53ブロードサイドと盛り沢山だが、誰もが期待していたのは何と言ってもこの驚異の6段変形の忍者参謀シックスショットの登場だろう。

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レジェンズ・ナンバリング通算50作品目。また人気玩具のリメイクであり気合の入り様も相当なようで、パッケージは当時品のデザインを踏襲したようなかなりシビれるデザインとなっている。

が、これまでの窓付きと違いプラスチックが噛んでいないのでボコりやすくなってしまっていたりするので注意が必要なようだ。

 

LG50/忍者参謀シックスショット

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海外では「タイタンズリターン」シリーズとして既に発売されていたのだけど、海外仕様から

  • 頭部パーツが完全新規デザインに
  • 一部成型色の変更
  • 更に細かく変更されたパーツ単位での塗装

と例のごとく若干豪華な仕様へと変更されている。

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*ダイノベースの指揮官としてガルバトロンにより呼び寄せられた忍者参謀シックスショット。背後のガルバトロン様は非正規ブランドDX-9社の「Tyrant」さん。

 

特に頭部パーツの変更によって顔面がかなり洗練された印象が強く、レジェンズ版発売までの間に襲った幾度とないTR版購入への誘惑を振り切った甲斐のある素晴らしい出来になっている。

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スタイルはかなり良いのだけど、そもそもシックスショットって当時品からして既に"古代遺跡から発見された黄金ジェットのようなオーパーツっぷり"の謎のスタイルの良さで、さらにそこに異常な変形機構を有していたので、むしろその点でこのレジェンズのスタイルの良さにあまり衝撃を感じなかった。*もちろん、かなりブラッシュアップされているのだけど。

今回のレジェンズ版の素晴らしいところはやはり可動なのだけど、個人的な「アレあれば良かったのになヤーツ」は手首の回転だろうか。いや、でもそんなものなくても大丈夫なくらいにはカッコイイです。

 

驚異の6+1段変形と、子供の心を忘れてしまったのか!

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左上からジェット機・バトルカー・オオカミ、左下からサブマリン(天地の反転によりガンモード)、タンクモード、そして幻の7段変形目ウルフジェットモードとなっている。

 

こうして変形させることでふと気になった点はこの多段変形後の姿の「オリジナルへのリスペクト」ぶり。これまでのレジェンズシリーズはロボットとしての完成度はもちろんだが、変形前のビークルの姿もかなりブラッシュアップされている印象が強かった。

そんな中でこのシックスショットのビークルは想像力で補完する、つまり「これは戦車なんだ…これは戦車……カァーッ!み、見えた!戦車に見えたぞ!」といったような、子どもたちの溢れ出る想像力でカバーするような仕上がりの旧玩具を完全に踏襲した再現度となっている。

つまり、よりジェット機に見えるように改良…等というよりかは、「"あの"シックスショットの6段変形を完全再現」という部分に重きをおいている。この感じはレジェンズという括りだけでなく昨今のトランスフォーマーの進化=変形前後・双方の向上を考えると、わりと面白い傾向だと感じている。

 

残念な点

Twitter等でも散見しているので結構な頻度で発生しているようなのだけど、とにかく目の塗装が荒い。

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こんな感じで塗ってから10日後のマニキュアかよってくらいフチの部分がガッサガサ。赤の塗装が非常にグニャグニャなのでよくマンガ表現であるウルウルしているような目っぽくて、あらやだ、シックスショットちゃん、泣いちゃうの?っていう。

いや、冗談抜きで人形の命でもある顔面にこういった雑さは本当にもったいないと思うんですよ。ガンダムマーカーとかで塗り直して見ようかしら。

 

フェイズシクサー繋がり

TFのリメイク化って昨今のアメコミ展開に結構リンクしているところがある。例えばこのシックスショット等と同じ頃に同様のタイタンズリターン(海外展開)にて公開されていたスカイシャドウっていうキャラクターは特にこの法則が顕著だ。

TF TR [Leader] スカイ シャドー [並行輸入品]

TF TR [Leader] スカイ シャドー [並行輸入品]

 

 このスカイシャドウ、国内ではブラックシャドウとしてトランスフォーマーVの一話のみに登場したTFなのだが、トイ展開ではジェネレーションでもサンダーウィングのリデコとして登場し、前述のタイタンズリターンではジェット機とタンクの合体変形機構を持って商品化されている。このジェット機とタンクの合体、こちらは国内でも販売が予定されている「破壊大使オーバーロード」の変形機構そのもので、しかもオーバーロードよりも早く登場。

*ちなみに発売前から色々残念だと国内外で取り沙汰されるオーバーロードよりも出来が良かったりするのであとでブログにでも書こうと思ってます。(国内展開もなさそうだし)

正直なところアニメ展開にて宇宙ギャングとして一話のみの登場だけだというのに(2010のデフコンに近いかも)なんだこの優遇っぷりは!と思ってしまうんだけど、今回のシックスショット、このスカイシャドウ、そしてこれからレジェンズでも発売されるオーバーロードタイタンズリターンにて商品化されたこの3人にはある共通点がある。

その共通点というのがアメコミ展開=IDWトランスフォーマーにおける設定の一つである「フェイズシクサー」という設定。

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Last stand of wreckersにて集結するメガトロンと3人のフェイズシクサー。

これに関しては僕の知識も若干曖昧なのだけど、フェイズシクサーというのは

メガトロンが策定する6つのフェイズにて星を征服するための「インフィルトレーション・プロトコル」の6段階目=フェイズシックスに投入される戦士たちのようで、ディセプティコンの中でも特に戦闘能力の高いエリート兵士「ウォーリアーズ・エリート」に所属しているものから選ばれている

ようです。

フェイズシクサーって言う人達はとにかくクッソ強い事で有名で、特にIDW展開におけるオーバーロードの壊れっぷりは有名な話。レッカーズを1人でフルボッコにしてスプリンガーの顔面の皮を剥いだり、爆破されてめちゃくちゃ燃えてたのにその後の展開で普通に登場したりと完全に壊れキャラ。

 

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この強さはIDW版のシックスショットも然りで、100倍以上身長差がありそうなメトロプレックスに叩き潰されているのに普通に活動を続ける姿や…

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その後ペチャンコになるまで踏みつけられまくったと言うのに、まだ活動停止しない尋常じゃない生命力は、翻訳されているオールヘイルメガトロンにてご存じの方も多いかと思う。

*ていうか、翻訳されているコミックスではオールヘイルメガトロンの読み切り収録ぐらいでしか出番がないので、シックスショット=踏み潰された人くらいの印象しかないのがでシックスショットさんかわいそうですね。シックスショット・ペッタンコ!

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国内では忍者参謀として有名だが、海外での通名は「Solo Transformer Assault Group」と何処かのマンモスの人のようなワンマンアーミーっぷり。

 

じゃあなんでフェイズシクサーのお三方はこんなに強いの?って話なんだけど、彼らフェイズシクサーは

っていうパーツを手術にて埋め込まれていて、これが体内にあることで自己修復機能が活発化しエネルゴンやリペアに頼らずに体一つで再生を図れるっていう設定があるようです。ただ、これはちょっとかなり曖昧。

 

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ちなみに腹黒いことで有名なIDW版プロールはこのフェイズシクサー技術にもキチンと目をつけています。プロールはこういうやばい話に必ずと言っていいほど首を突っ込んでる、怖い。